ブリット
サンフランシスコ警察の警部補ブリットは、上院議員チャルマースの要請で重要な証人ロスの警護をすることに。デル、スタントンと三人で交代に。ところがスタントンの番の時、二人組の殺し屋が現われ、スタントンは重傷。ロスは搬送先の病院で死亡。チャルマースはブリット達のヘマだと決めつける。NHKBSでやった。前にも何回かやってるけど、見たのは初めて。何だかストーリーははっきりしないし、何でこんなうつし方するの?とか、何でここで切るの?とか、何で説明されないの?とか思いっぱなし。ロスは組織の金を200万ドル近く横領し、シカゴから逃げてきたらしい。撃たれて死んだのは身代わりで、本物のロスは身代わりの妻も殺して高飛びしようとするところをブリットが追いつめる・・そんな感じ。だけどなぜ身代わりのロスは部屋のチェーンをはずし、殺し屋招き入れるのか、そこがわからん。有名なカーチェイスは今見るとそんなでもない。坂とカーブが多いのが目立つ。印象に残ったことは三つあって、一つはキャスト。一つのシーンにスティーヴ・マックイーン、ロバート・ヴォーン、ドン・ゴードン、サイモン・オークランド、ノーマン・フェルですぜ。外国テレビドラマファンにとってはアナタ、涙もんですがな。他に「ラット・パトロール」のジャスティン・ター(今はタールと表記するようだが)。汗や砂で汚れていない彼を初めて見た。こんなにステキだったとは!あと、ロバート・デュヴァルが出ていたな。二つめはブリットの恋人キャシー(ジャクリーヌ・ビセット)。60年代後半ということで、超ミニのワンピースで仕事。朝食の時にはパジャマの上だけ。おなか冷えるぞ~。お飾り的存在で、時には殺人現場見ちゃってブリットにこのままでいいの的な疑問呈するけど、深くは追究されずスルー。あたしゃてっきり殺人現場から去る本物のロス目撃するんだと思ったけど、そんなひねりもなし。三つめはもちろんマックイーンのカッコよさ。短髪、ヒゲなし、スリムでキビキビ。たまに見せるとぼけた表情。対するヴォーンは地位を鼻にかけるいやなやつで、ネチネチ。監督はピーター・イェーツ、音楽はラロ・シフリンだけど印象に残るメロディーもなし。有名な映画だからもっといろんな意味ですごいんだと思ってたけど、拍子抜けするほど平凡でした。