惑星戦記 G-LOC ジーロック
最初にズラズラッと字幕で説明される。地球は氷河期に入り、人類は滅亡寸前。ある時、空に新太陽系へのワームホールが出現。その先にあるのが惑星リア。移民が始まるが、ギリギリまで地球にいた者もいる。主人公ブランはリアへの密航を企てていたが、途中でリア政府に攻撃され、脱出ポッドで逃れたものの、宇宙を漂流中。このままだとやがて死んでしまう・・たぶんそんな状況。彼といつも一緒なのがAIのエディソン。いろんなAIを見てきたが、今回は漫画チックで、単純な造形。顔がいくつかの表情に変化するのは「月に囚われた男」思い出す。そのうち大型の補給船ニーサに何とか乗り移る。細かい描写はスルーされ、そのことからもどういうタイプの映画なのか予想つく。船内にはクルーの死体。おまけに仲間を殺したと、女クルーに襲われる。ブランが登場した時のしょぼさ、問答無用で襲ってくる女との戦い。まあこれだけでたいていの人はああ、はずれだ・・と思うよきっと。協力し合わなければならない状況なのに、相手の言い分も聞かず、ただただ襲ってくる。そんなの見ててどこがおもしろい?バッカじゃないのこの女・・って呆れるだけ。じゃあブランの方はマシかと思えばご安心くださいそんなことはありません。ブリッジに閉じこもり、女・・オーシャが必死で止めるのも聞かず何かのボタン押して、とんでもない状況へ。このブランも相当のバカ。宇宙船は全速力で突っ走り、たぶん難民ステーションに激突するらしい。こんなことやってる合間に、ブランの回想がはさまれる。彼は妻をなくし、遺されたのは娘のライリーと、妻の父親ヘンリー。そのヘンリーが近くに住む女性に食料を分けてあげたのがそもそもの間違い。まだ食料があるのを見られた・・と、ブランが注意するけど・・見ている我々も今の時代人への親切も場合によってはとんでもないことに発展すると心配するけど・・。その後も何となくのんびりしていて、危ないぞこりゃと思ったら案の定。女性の兄弟が銃を持って押しかけてきた。分けてくれてありがとうとはならないんだよな、人間って。もっと寄こせとなる。自分達が生き残るためにはどんなことしても許されるみたいな。で、銃があるから撃ち合いになって死者が出る。大事な大事なライリーが撃たれて死んでしまった。
惑星戦記 G-LOC ジーロック2
実はためたお金でライリーをリアへ送り出すつもりだった。ブランやヘンリーが一緒に行く余裕はない。でもそのライリーが死んでしまった今、ブランにはもうどうでもよくなってる。その彼を後押ししたのはヘンリー。で、今のブランがいるわけだ。ブラン役はスティーブン・モイヤー。「ザ・インターセクションズ」で不運な継父やってた人らしい。ヘンリーがジョン・リス=デイヴィスだが、作物が取れず食料めぐって殺し合いやってるってのに、よく太っているなあ。もっとみんなやせてるんじゃないの?このヘンリーは結局どうなったのかな?それはともかく、ブランはいつもライリーの写真持っているので、あたしゃてっきり一足先に移住した娘会いたさに、ブランは密航し・・なんだと思ってた。だから死んじゃっていたのにはびっくり。で、エディソンはライリーからのプレゼント。パパはいつも間違った選択をするから、そばに誰かいてあげないとと言うわけだ。さて、誤解も解け、何とか衝突を避けようと奮闘するブランとオーシャ。実はニーサのクルー、デッカーが船内に爆弾を持ち込んでいて。他のクルー殺したのも彼。彼は妻子を劣悪な環境の難民ステーションへ戻さないため、リア政府の手先となってステーションへ爆弾ごと突っ込むつもりなのだ。デッカー役はキャスパー・ヴァン・ディーン。よく似ているので、今うつっているのはブランかしら、デッカーかしらと迷うことも。とにかくデッカーの動画流して、リア政府はこんな悪いことしてると住民達に知らせなければ。それでこそブランが宇宙へ来た意義があるというもの。例によって登場人物は少なく、何か面倒なことはスルーされ、例えば難民ステーションの描写などはゼロ。それでいて家族との絆やエディソンとの別れは強調され、これでもかと涙を強要される。重力ターンだの、リセットだの、零下40度だのいろいろあるけど、何が何だかさっぱりわからない。強いGのせいで鼻血を出したり白目を出したり吹き飛ばされそうになったり、いや役者さんも大変ですな。まあ画面はきれいだし、変に揺らすことも少ないしでそこらへんは好感持てた。ところで地球の一年はリアでは18年という設定だが、それってどういうことなのかな。人間が18倍の速度で老化するってことじゃないんでしょ?