バイオハザードシリーズ

バイオハザード

見終わった時にはいくつもの?マークが頭の中を飛びかっていた。「ああおもしろかった」ですんでしまう映画なのかもしれないが、私はそれではすまないので(性分としてね)ノベライズ版を読んでみた。疑問その1・・なぜアリスやスペンスは記憶を失っていたのか。外部の者が救助あるいは調査に来た時、記憶を失っていたのでは状況の説明ができず、事態が把握できないではないか。しかし本には「自分の名前すら思い出せぬ人間は、抵抗することなく簡単に捕らえられる」とある。なるほどね。もしかしたらテロリストの仕業かもしれないものね。疑問その2・・冒頭研究所の所員はハロンガスでばたばたと死んでしまうが、そんな危険なものがなぜ設置されているのか。本ではハロンは大気から酸素を急激に奪う消火剤と説明されている。火事の時全員が避難した後使われるわけで、これも納得。でも解けない疑問はやっぱり残る。特殊部隊の人達は何をする気だったのかということ。ああやってハデに乗り込んできたのはテロリストを警戒してのことだろうけど、そこにいた素性のよくわからないマットを一緒に連れていくというのはどうもねえ。軽はずみな行動のように見えますけど。ふんじばってそこに置いていくでしょ、普通は。隊長はコンピューターが所員全員を殺してしまったため、シャットダウンしに来たのだとアリスに説明する。本によるとコンピューターのレッドクイーンはハッカーの侵入を防ぐため外部とはつながっておらず、従ってなぜレッドクイーンが所員全員を殺したのか本当の理由はわかっていない。とにかく狂っていると思われるレッドクイーンをシャットダウンして、それから原因の究明を・・ということらしい。ただ隊員達は知らなかったが、ウイルスに感染してゾンビ化した所員達はシャットダウンによって封鎖が解かれたため獲物を求めてそこらをうろつくこととなった。隊員達がやったことは恐ろしい間違いなわけだが、そうするよう命じたのは上部の連中である。彼らはここで何が実験されているか知ってるはずだから、ウイルスが漏れて汚染が始まった場合のことも想定してプログラムを組んでいるはずである。レッドクイーンの故障でないのなら、今回の処置はそのプログラムに従ったまでのことと上部の者にはわかるはず。感染した所員がゾンビとなって歩き回ることがわかっていてなぜ封鎖を解いたのか、そこがどうも腑に落ちない。

バイオハザード2

人間と対話できるはずのレッドクイーンが何の説明もせずいきなり隊員達を殺しちゃうのもおかしい。疑問その3・・なぜゾンビに襲われた隊員が全部食い尽くされず、自分もゾンビとなって歩き回っているのか。普通あんなにたくさんのゾンビに襲いかかられたら全部食べられちゃうと思うよ。答・・ゾンビは汚染された肉は食べない。・・てことは所員は全員が汚染されているのだから、封鎖されて外に出られない以上、そのうちに飢え死にして全滅しちゃうってことよね。ほっときゃそのうち全滅するものを何でわざわざ解放しに来るのかね。まあそうでなくちゃ映画にならないんだけどね。最後の方で怪物に変身しかかっているマットが連れて行かれ、結局はその彼のために世界は滅亡しかかっている・・と思わせるところで映画は終わるのだけど、ここらへんの描き方もかなり乱暴。上部の連中は生物兵器としてのとんでもないあの怪物の存在を知っていたはずで、あるいはマットがそれになりかかっているのだとまでは気がつかないにしても、あの扱いは何よ。警戒心なさすぎよ。おそらく怪物はマットのDNAによっていっそう高度な変身能力を身につけたんでしょうね。ちらっと出てきた怪物はマットそのものの形をしていたもの。これが本だともっと話がおかしくなっている。本ではマットは途中で死んでしまい、隊員のカプランがアリスと共に救出されたことになっている。アリスはカプランがスペンスに撃たれて死んだのをこの目で見ているから、カプランが生きているはずはないとあばれるが鎮静剤を打たれて眠らされる。その間に世界は・・ってしかしねえ、いくら文章を読んでもカプランはレインと違ってウイルスには感染していないのよね。それに顔を撃たれて後頭部がなくなっている人間を生存者として扱うかね。こりゃあゾンビに違いないと普通は思うでしょうよ。それともあの怪物は実は死んでいなくて、手近にあったカプランの死体を利用して生存者のように見せかけたってわけ?まあその方が話の筋は通るな。・・とまあこのように本を読んだおかげでいくつかの疑問は解けたけど、新しい疑問も生じたわけで、やっぱり全体としてつじつまの合わない映画であることに変わりはなかった。余談だが、本での怪物の描写の部分は夢枕氏の「陰陽師」の文体そっくりで苦笑させられた。さて長々とマイナス部分を書いてきたけど、この映画私はけっこう楽しんだのである。

バイオハザード3

これを見に行ったのはミラ・ジョボヴィッチが目当て。初めて見たが独特の美しさ、魅力があると思う。男優陣では隊長役の人が美男なのにはびっくり。でもすぐ死んでしまってがっくり。マット役の人はどこかで見たような・・という気がずっとしていた。でもいくら考えても思い出せない。エンドロールでエリック・メビウスと出たのを見てやっと思い出した。見たことはないけれど「クロウ」の映画の一つに出ている人だ。名前が珍しいので覚えていたのだ。それで二回目は(あまりの残酷さに一回で帰ろうと思っていたのだが、彼が気になったのでもう一回見ることにしたのだ)注意して見ていたのだがこれがなかなかいいのよね。ああ「クロウ」の時もこんな表情しているんだろうなあなんて思わせるシーンがあったりして。マットの妹リサとアリスが密談するシーンではすぐそばに天使の像があって、これって「クロウ」のイラストに出てくる像にそっくりじゃん・・なんて暗闇で思わずにんまりしたりして。冒頭シーンはYMO風の音楽で快調だけれど、その後は残酷なシーンやおぞましいシーンの連続。見ているのが辛いけど出演者のおかげでまあどうやら。本の解説にゾンビには個性がないって書いてあったけどホントその通りよね。うじゃうじゃ出てくるゾンビは冒頭死に直面して右往左往していた研究所の所員の誰かに違いないのに、そんなことは全く思わずゾンビというひとくくりで彼らを見ていたもん。ウイルスを盗み、汚染を引き起こしたのがスペンスの仕業だってことはそのうちわかるけど、本ではひどい描かれようをしている。アリスは偽装結婚とはいえしばらくは夫婦として暮らしていたわけで、スペンスにはある程度好意を持っているようだけど、こんな描かれようでは説得力ゼロだな・・と思えてしまう。映画のスペンスの方が少しはましである。それにしてもハイブの出入口の番人として雇われた二人のうち、片方はウイルスを持ち出して会社の悪事を世間に公表しようとしていたわけだし、もう片方はウイルスを売り飛ばして大金をせしめようとしていたわけだから、この二人を選んだ人事部の連中はよっぽど人を見る目がないアホということになるね。終わり方としては「2」も作られそうな感じで、もしそうなったらまたミラに今度は広いところで大暴れしてもらいたいな。レッドクイーンと協力してね。メビウス君のゾンビは見たくないのでそれはなしでお願いします。

バイオハザード2 アポカリプス

去年公開された五作目はまだ見ていない。ウェントワース・ミラーが出てないんだも~ん。二作目のこれは最初WOWOWで見た。銃撃やアクションだけでできているような・・キャラにも内容にも深みのない・・そんな印象。それでも感想は書いてしまわなければ・・と、ずーっと思ってた。DVDも買った。コメンタリーが三種類ついているので、全部で四回見た(ああ、しんど)。一作目との繋がりは、わりと手際よく見せてくれる。目を覚ましたアリス(ミラ・ジョボヴィッチ)・・でも、それまでの間にラクーンシティでは事態が悪化していた。せっかく封じ込めたのに、実態調査と称してハイブが開けられたため、汚染が急速に広がる。さて、ゲームと映画を連動させる場合、ゲームなら無視できるけど、映画はそうはいかないよ・・って部分があると思う。いくらゲームが元でも、無視されるところがあまりにも多いと・・つまり、非現実的すぎると、映画としての体(てい)を成さなくなる。でもこの作品は全編それをやっていて。ジル(シエンナ・ギロリー)という女性がいきなり登場し、感染者を撃ち殺すが、彼女は警官?刑事?特殊部隊?あんな服装・・ゲームのままだそうだが・・で動き回るなんてありえない。警察もそれ以外の場所も混乱状態。正しい情報が提供されていないから、かみつかれ放題。撃つにしても頭を狙うというのが伝わっていないみたいで、やっぱりかみつかれ放題。ジルはなぜか知ってるけど、映画ではその説明はなし。ノベライズによれば、以前もウイルスが漏れ、ジルはその際ゾンビを目撃するがもみ消され、停職にされたようで。ラクーンシティの唯一の出入口レイベンズゲートでは、感染の有無を確かめた上で避難させているが、追いつかないとなると、ゲートを封鎖。あとは消毒・・核で一掃だ。その前にT-ウイルスの開発者アシュフォード(ジャレッド・ハリス)を呼び寄せるが、彼は娘アンジーのことが気がかり。「2」ではT-ウイルス開発の由来が少しわかる。アシュフォードは車椅子生活。娘も同じ運命・・すでに松葉杖に頼る生活。T-ウイルスは、使用方法によっては、例えば歩けなかったのが歩けるようになるとか、そういうことも期待できた。現にアンジーはT-ウイルスによって病気が抑えられ、正常な人と同じに歩ける。元々は娘のために開発したのだ。ところが研究成果をアンブレラ社に奪われてしまった。アシュフォードはその後も研究を続けていたのか、アンジーは抗ウイルス剤も持ってる。彼女は小学校から連れ出された直後、交通事故に巻き込まれるが、いつの間にか小学校に戻ってる。話が飛ぶ飛ぶ。

バイオハザード2 アポカリプス2

アシュフォードはPCを駆使してアリスやオリヴェイラ(オデッド・フェール)達に連絡を取る。娘を見つけ、連れてきてくれればここから脱出する方法を教える・・と、取引を持ちかける。ただ、彼の行動を、アンブレラ社のケイン少佐(トーマス・クレッチマン)はお見通しで。ジルは途中で相棒のペイトンを失い、オリヴェイラも仲間を失う。彼らはアンブレラ社の傭兵か?一般の軍隊はどうなってる?銃撃戦は盛んに出てくるが、ラクーンシティには防弾チョッキは存在しないようだ。戦闘のプロであるはずのオリヴェイラ達も、ゾンビ対策は何もしていない。硬いもので首や手足おおうとか・・そういうの何もしてなくて、かみつかれ放題。オリヴェイラもかまれるが、抗ウイルス剤のおかげで命拾いする。何でもっと増産しておかなかったの?途中で道連れになるのがL.J.(マイク・エップス)とテリ(サンドリーヌ・ホルト)。テリはテレビのレポーターで、特ダネをものにするチャンスと野心的。ホルトはなかなかの美人で、スタイルもいい。マーク・ダカスコスによく似ていて、ノラ・ミャオ風味も。調べてみたら彼女「メンタリスト」の「ギャングの血」で、チョウの恋人やってた人だった!あれっきり出てこないけど、チョウとは続いてるの?残念ながらテリも犠牲に。別れて(アンジーを)捜す・・となった時点で、彼女の運命は決まり。あと、アクションが見どころのはずだが、ほとんど・・と言うか全く、全然、オール・・まともにうつしていない。コマ切れ、パッパッ、チカチカ、揺れる揺れる。ちゃんと見せてもらえるのは、走るシーンくらいなもの。パンチも蹴りも何かの細工をしてからでないと見せない。ギロリーもコメンタリーで「アップが多くてミラの動きがよくわからない」と言っている。撮影時、彼女が見ていたミラのアクションは、もっとまともだったろう。私が思うにこういうとり方をする人は、アクションのとり方を知らないんだと思う。何が起きてるのかさっぱりわからないとり方しかできないってことだ。本来なら何が起きてるか、見ている人にわからせるのが作り手の使命のはず。さてアリスは何やら実験台にされて、人間以上の存在になってる。同じ細工でもマットの方は化け物みたいになっちゃったけど。アリス達はやっとヘリが置いてある市庁舎にたどり着くけど、それは罠。ケイン達が待ち伏せしている。彼は言うこと聞かないとこうなるぞ・・と、アシュフォードを撃ち殺す。

バイオハザード2 アポカリプス3

あら?アシュフォードの協力はもう必要ないってか?こういう状態ならケイン達も抗ウイルス剤打って、ゾンビに攻撃されないようにしとくはずだけど・・それもしてないみたいだし。で、ここからがこの映画の一番変なところなんだけど・・ケインはアリスとマット・・と言うか、ネメシスを戦わせようとするのだ。アリス計画とネメシス計画・・どっちが成功したか。この時点ではうじゃうじゃいて、今も増え続けているゾンビのことは考えてないわけ。T-ウイルスによって人間をどこまで改良できるか・・そっちの方考えてる。どうせすぐ核で消毒するし・・って、核の汚染はどうなるの?いっさいは原発の不幸な事故のせいにしてもみ消す。ラストは「3」への繋ぎ。ミラがヌード見せるけど、あまりにも胸がぺちゃんこなので、ヌードだってこと忘れそう。間一髪脱出したものの、爆風でヘリは墜落。死んだように見えたアリスだが、驚異的な回復力を見せる。ここでやっとアイザックス博士(イアン・グレン)登場。で、何となく終わる。キャストのうち、ギロリーは知らない人。ミラより彼女の方がいいと書いてる人が多いが、素材(顔とか体つき)と勢いだけで突っ走ってる感じ。まだ駆け出しと言うか・・コメンタリーでもやや生真面目にしゃべる。ミラとフェールの方はにぎやかで開けっぴろげ。ミラは本当によく笑い、楽しそう。フェールは相変わらずステキだった。この映画はミラとギロリー、ホルトというタイプの違う美女三人が出てくる。それに対し男性陣の方は・・。クレッチマンはハンサムだが印象が薄い。今回はやけにリーアム・ニーソンに似ていたな。グレンは最後になってやっとだし(それまではフラッシュバックのみ)。ハリスはリチャード・ハリスの息子らしい。「ディナーラッシュ」でいい味出してたジェイミー・ハリスは弟。で、美女三人を前にしても踏みとどまれるには・・フェールくらい濃くないとだめなのだ!マット役エリック・メビウスが出てないのは残念だったけど、フラッシュバックで何回か出てきてくれたからまあいいか。ポール・W・S・アンダーソンのコメンタリーでは、いくつかの映画の影響が語られていた。確かにゲートのあたりや、町の荒廃した感じは「ニューヨーク1997」を連想させる。位置関係をはっきりさせる電子マップは、「エスケープ・フロム・L.A.」にもあったな。ヘリ墜落のあたりは「ピッチブラック」。

バイオハザード3

「アリス、砂漠に死す」なんて宣伝してるから見るのためらった。アリスが死んで映画は完結?アンデッドは滅び、人類は救われるのか。でもアリスの死ぬところなんか見たくないしWOWOW放映まで待とうかな。でも・・やっぱり行ってきた(A型なので優柔不断なのだ)。近くのシネコン、お客は・・二人。ええ、そう。貸し切りだぞ!ってびっくりしたの。そしたら一人入ってきて。冒頭シーンにはびっくり。「1」と同じだからあら?今までのいきさつ説明?ってね。そしたらこれがアリスのクローンで。もう80体以上実験の失敗で死んでるわけ。「アリス死す」ってこのことなの?結局アリスは生き残る。しかも増える。「4」ではクローンアリスがわさわさと・・。作られるのかな。作られるんでしょ?ストーリーについては書いてもしょうがない。「2」でのジルやアンジーがどうなったのか不明。人間はどんどん死んでいき、アンデッドはちっとも減らず、アンブレラ社はしぶとい。本格的な決着がつくのは「4」以降に持ち越し。そんな魅力のないストーリーでも最後まで見ていられるのはミラ・ジョボヴィッチのおかげ。全編薄汚れた格好しているけど、それでも美しい。特に目と太腿がいい。ルーファスが眼力ナンバーワン男優なら眼力ナンバーワン女優はミラ。とにかく強烈。闘争心、生命力にあふれている。同じ眼力でもアンジェリーナ・ジョリーだとどこかなまめかしさがあるけど、ミラにはなし。二人ともプロポーションばつぐんだけど、ジョリーは顔が小さく手足が長くて胸も大きいお人形さんタイプ。ミラは胸はぺちゃんこだけど全体的にがっしりしていて、特に腿の太さなど力強さを感じさせる。特大サイズのパンフの表紙はミラの全身像だ。顔のアップではない。太腿に目が行くようになっている。やや太めだけどアクションシーンでは180度開脚とか見せてくれる。ああいうの見ると中国の武術の選手思い出す。新体操と違って武術にはぽっちゃり女性も多く、バネがあるからゴムマリのようにはずむのだ。今回の敵役は「ダークネス」「スパイ・ゾルゲ」などのイアン・グレン。オリヴェイラ(オデッド・フェール)はせっかくアリスと再会できたのもつかの間、仲間を助けるため犠牲に。いくらミラが魅力的でもクローンアリス軍団だけじゃつまんないから、「4」では誰かイケメン出してきてください。よろしくお願いします。

バイオハザード4 アフターライフ

これを見てはっきりわかりました。私と3-Dは相性悪いです。それもものすごく。皆さんこんなのかけて楽しめるんですか?鬱陶しくて見づらくてずり落ちてくるしもう最悪。これがなければどんなにいいか!予告でスクリーンにどどーんと「トロン」と出た時には、体の中をズンと衝撃走りました。おお!あの「トロン」がリメイクされるのか・・しかもジェフ・ブリッジスもちゃんと出ているじゃあないか!でも・・3-Dと出たとたん・・気分がドボンでした。はいさようなら~テレビでやるまで待ってるわ~。もう二度と3-Dはいやです。そりゃ・・そりゃ・・あ、よよいのよいよい、今回のようにウェントワース・ミラーでも出てりゃ別ですが。字幕だとまずいだろうと思って(メガネだけでも負担なのに字幕なんか読んでられるかよッ!)、吹き替え版にしました。お客は11人くらい。「3」はあんまりおもしろくなかったけど、今回は3-Dを差し引いてもおもしろかった。監督がポール・W・S・アンダーソンというのが話題だけど、彼3-D好きなんでしょ。でも今回のが通常のとり方だったらなあ・・すごく楽しめたのに。アリス役ミラ・ジョボヴィッチはさすがに少しくすんできたけど、相変わらずカッコいい。アリ・ラーターもよく動く。彼女「3」にも出ていたんですか?「3」の記憶はおぼろ豆腐。オリヴェイラ退場の後はどーでもよくなっちゃったんですぅ。キム・コーツがいつものようにいやなやつ役で出ている。で、お目当てのウェントワースですけど、メジャー映画出演おめでとうございます。だってほら・・今までの映画コケたりぱっとしない役だったり。近頃かなり太ったそうじゃないの。だめよ太っちゃ!え~っとクリス役だっけ?でも何書いていいかわからん。忘れた頃出てくるし、ろくに見せ場ない。死ななくてよかったわ~それだけ。今回見て思ったんだけど、アンブレラ社はアリス抹殺に全力注いでいる。何でその兵力をゾンビ撲滅に向けないのかしら。ゾンビ無視してるってことは、連中も一部ゾンビ化してるってこと?大斧振り回す処刑マジニを見て「サイレントヒル」思い出した。冒頭は東京(渋谷?)で、地下にあんなに大きな基地があるなんて・・地下鉄はいったいどこへ行ったんでしょう!このシーンは、来るぞ来るぞという感じで秀逸。いやマジで出来は悪くないと思いますよこの映画。

バイオハザードⅤ:リトリビューション

2くらいまでは筋を追えるけど、それ以降は何が何やら。今回も何が何やらじぇんじぇんわかりまひぇん。まあわからなくたっていいんだけどね。ゲーム的展開オンリーだといくら何でもまずいだろとでも思ったのか、ちょっとひねったとこ見せる。ごく平凡な主婦のアリス登場させたりして、あれッと思わせる。一作目からもう十年たったけど、ミラ・ジョボヴィッチはこれこの通り若さを保っていますよとばかりに美しさを見せつけ、我々を驚かす。おや、ダンナがいるぞ。最初は顔見せない。ジェームズ・ピュアホイかしら・・と思わせといて、じゃ~ん、オデッド・フェールだ。彼も若いな、ヒゲがないせいもあるけど。おや、娘がいるぞ。耳の不自由なベッキーだ。幸せな家族・・ところが突然ゾンビ・・アンデッドと言った方がいいのかな・・が現われる。レッドクイーンはバイオハザードと言ってたな。まあいいや、めんどくさいからゾンビで行こう。逃げる時車に乗せてくれたのは・・あらら、ミシェル・ロドリゲスだ。彼女も全然変わらない。後でオマケとして(違うって)コリン・サーモンも出てくる。同窓会かよ。まあサーモンは顔は老けてたな。ジョボヴィッチ達の顔は画像処理してあるんだろう(「サロゲート」みたいに)。彼らはみんなクローンで、ここはアンブレラ社のテスト施設。指示を出しているのはレッドクイーンだ。人類は存亡の危機にあり、切り札となるのはアリスだ。ウェスカーが救援チームを送り込むが、ウェスカーって誰だっけ?チームの一人ルーサーはアリスの知り合いらしいが、誰だっけ?ジルは・・この人は「2」に出ていたネエチャンだが、アンブレラ社側にいる。何で?後で、レッドクイーンに操られていたとわかる。わかってもなあ・・。「4」を勇んで見に行ったのはウェントワース・ミラーが出ていたからだ。でも今回は出てない。それで映画館には行きませんでしたとさ。今回はゾンビばかりではなく、怪物やクローンが出てくる。人類存亡の危機と言いつつ次から次へと人間が死ぬけど、あれはほとんどクローンなのね。結局レッドクイーンが何を考えているのか最後まで私にはわかりませんでした。とは言え画面やうつし方には独特の美学が感じられたし、アクションシーンもスローモーションを多用して、ちゃんと見せてくれていたし、よかったと思う。今回新しく出てきたエイダ役はリー・ビンビン。「ドラゴン・キングダム」の人ね。最初の方でアリスと戦うのは中島美嘉嬢らしい。バリーがケヴィン・デュランド。

バイオハザード:ザ・ファイナル

いちおういきさつは説明されるものの、毎回リセットされてるような感じ。5ではちゃんと見せてくれていたアクションも今回は揺れ揺れ、カットは細切れ、何がどうなってるのかさっぱりわからない。しかも暗いシーンが多い。5はワシントンで終わったが、その後どうなったのかは不明。目覚めたアリスは一人だ。なぜかレッドクイーンが接触してくる。48時間以内に散布用抗ウイルス剤をまかないと人類は滅亡。薬はラクーンシティのハイブにある。感染している者はすべて死ぬからアリスも・・でも彼女はそんなこと気にしない。今度こそ終わりにしなければ。途中でクレア(アリ・ラーター)と再会。ここでコバルト役でローラ嬢が登場。クレアや恋人ドク達が立てこもっている建物は円筒形で、中が空洞になっている。この映画を見た前の日、「日曜美術館」で大友克洋氏の描いたバベルの塔が出てきて・・内部が空洞になってるんだけど、あれに似ているなあなんて思いながら見ていたのだった。後半はハイブの中でのあれこれ。そもそもの発端が説明される。「1」での出来事が起こらなくたって、そのうちアンブレラ社の操作で同じことが起きていたのだとわかる。急速に老化する難病にかかった娘アイリスを治そうと研究していたマーカスがT-ウイルスを発見。しかし深刻な副作用があるとわかる。アイザックス(イアン・グレン)は反対するマーカスを殺し、増えすぎた人類を滅亡させ、選ばれた者だけで新しい世界を作り出すとか何とか。ノアの箱舟みたいな感じで浄化しようという。アリスにはハイブ以前の記憶がないが、それもそのはず彼女はアリシアのクローンなのだった。今のアイリスは病気が進行し、死も間近。レッドクイーンは彼女の子供の頃の姿。「1」の時点でここまで考えられていたのかどうか知らないが(いろいろ矛盾が生じている)、アイリスの子供の頃やってるのがジョボヴィッチと監督の間にできた娘さんだと知れば、月日の経過を感じる。まあ私は「5」の方ががんばっていたと思うが、とにかくここまでご苦労様でした。アジア系の人が出ていたけど・・チュウ司令官・・イ・ジュンギらしい。もっと明るいところで見たかった。せっかくのキレのいいアクションが・・あれではもったいなさすぎる。