ブラックリスト2

2の1 ボルティモア卿

2の2 モナーク・ダグラス銀行

ブラックリスト2の3 ジェームズ・コヴィントン医師

エリザベスはモーテルで暮らしているようだ。夢にトムが出てくるなど精神的に不安定。同じモーテルに泊まっている青年が自分を見張っているような気がして、銃を突きつけて問いただしたりする。後で非礼をわびるが、実は彼はレディントンに雇われていて。4話で彼女のピンチを救ったスナイパーは彼か。それにしても銃のチェックをする彼の後ろの窓はカーテンが開いている。エリザベスは壁一面に資料を貼りつけているが、やはり窓のカーテンは開いたまま。二人とも不用心だと思うのは私だけ?今回ナヴァービが仲間入りするが、この頃のエリザベスはまだよそよそしい。二人の仲が近づくのは5話のウイルス騒ぎがきっかけか。ワイアットという男性の死体が見つかる。心臓が抜かれていたので、臓器目的かと思われたが、以前心臓移植手術を受けていたらしいことがわかる。ワイアットの妻の話によると、年50万ドルという条件で、闇で移植手術を受けたらしい。いわば臓器レンタルで、途中で払えなくなったため、見せしめで殺されたらしい。依頼者は移植リストの順番は後だが金はあるという犯罪者が多い。手術を担当するのはコヴィントン。高名な心臓外科医だったが、子供を実験台に使ったとかで免許を剥奪された。彼は規則のせいで子供を救えないのを憂えており、エリザベス達が踏み込んだ時も子供の肺の移植手術の真っ最中。こういう・・子供を救いたいという信念と、金が払えないならと一度は命を救った患者の心臓を抜き取る冷酷さがちぐはぐで・・。レディントンと仕事相手とのあれこれは意味がよくわからないが、最後の方で手術を待っていた人物が受けられなくて死んだとか言っていて、それでやっとコヴィントンの情報をFBIに流した理由がわかる。間接的な殺人。彼の部下ミスター・ヴァルガス役のポール・ルーベンスは知らない人だが、コメディアンとしてかなり有名らしい。その一方でスキャンダルも起こしているようで。年齢不詳な外見だが、もう60過ぎてる。小柄でエキセントリック。3、4話にしか出てないようで残念。もっとも彼が出てくると他の人がかすんじゃうからね。

ブラックリスト2の4 ライナス・クリール医師

見逃していた4話。順番通りに見ていてさえわけわからんのに、あっち見たりこっち見たりじゃますますアレなんだけど、シリーズ物ってしょうがないのよ。毎週必ず見られるとは限らない。録画し忘れたり、家にいなかったり。で、今回の事件だけど、以前何とかプロジェクトというのがあって、効果がないとかで中止になって、今は存在しないんだけど、それに参加していた医師がその後も研究を続けていたと。こういう、中止には承服せず、効果はある、その証拠を見せてやる・・と粘る連中はいつでもどこにでもいるな。中止なんて言われるとプライドが傷つくんだろう。自分は間違ってない・・とか。犯罪歴のない一般市民がある日突然無差別殺人を起こす。彼らのDNAには”戦士の遺伝子”とやらがあって、きっかけさえあれば表に出てくる。後でわかるが、エリザベスも持っているらしい。クーパーに言われ、計画の監督をしていた議員のシェリダンに会いにいくが、一笑にふされる。そのうちライナス・クリール医師が浮かび上がる。彼は候補者を見つけると中傷やら何やらで追いつめ、孤立させ、犯行を起こすよう仕向ける。行動を起こした時点で実験は終了。しかしシェリダンに相手にされないため、ダンカンという学生を操って、自分を殺すよう仕向ける。そうなれば自分は殉教者、政府も隠しておけなくなる。その一方でナオミの件がある。レディントンは彼女との間にできた娘ジェニファーの行方を知りたい。しかしナオミは知らないようで。一方エリザベスはナオミが自分の過去について何か知ってるのではないか、問いただしたいが、レディントンは邪魔する。レディントンがナオミをここから離れるよう持っていくのは、彼女の安全が半分、エリザベスと接触させたくないが半分だろう。彼女は今の夫フランクに感謝し、信じ切っているが、彼にはモニカという愛人がいて、離婚するつもりでいるようだ。もちろんレディントンはモニカを脅して手を引かせる。今のナオミの状態・・フランクのおかげでやっと自分は幸せをつかんだ・・を変えることはレディントンが許さない。レディントンの部下ミスター・ヴァルガス役の人はちょっとオネエ系で強烈な印象。ダンカン役キャメロン・スコギンスは「エレメンタリー」に出ていたな。

ブラックリスト2の5 ザ・フロント

キャリーという女性が車にはねられ、脳死状態に。彼女は妊娠していた。彼女と夫のベックは”ザ・フロント”という団体の創始者。地球のためには人類は滅亡すべきという過激な思想の持ち主だが、キャリーは妊娠したせいで考えを変えたらしい。そのうちベックが肺ペスト菌をまこうとしているらしいのがわかる。今開催中のプラド美術館展から絵が一枚盗まれたが、それにはある情報が込められていた。中世の生物兵器とも言えるアポフィス・ウイルス。黒死病の元になったもので、2億人が犠牲に。人類を救うために僧侶がそれを飲み込み、地の果て・・つまりアメリカへ。その遺体を掘り出し、現代科学の力で骨からウイルスを取り出し、何やらかにやら。「ダ・ヴィンチ・コード」やら「アウトブレイク」やら「ザ・フォロイング」やらがまぜこぜになってる。信徒達は自ら菌を吸入し、まわりに広めるのが使命。中世とは違い、今は飛行機で世界中に飛べる。片道切符で出発だ!というわけでアメリカ中がパニックに。ベックが絵から地図を読み取るシーンで流れてきたのは・・おヨヨ、スコット・ウォーカーの「最後の封印」ではないかハレルヤ!そうなんです、この曲の原題は「THE SEVENTH SEAL」・・「第七の封印」。イングマール・ベルイマンの同名映画にインスパイアされて作った曲なんですの。中世・・十字軍・・疫病の蔓延・・魔女裁判。人々は絶望し、世の終わりが来たのではと恐れおののく。それと同じ状態をベックは作り出そうとしている。彼にとっては疫病は人類自身。人類のせいで日々多くの種が絶滅に追いやられている。今のうちに食い止めなければ。自分は救世主。途中でナヴァービが感染。しかも撃たれて負傷。エリザベスは感染の危機も顧みず、手当てする。それを知ったレディントンはすばやく行動を起こす。元々エリザベスにベック達に注意するようサゼストしたのはレディントン。それはいいけどあのワクチンは本物?ペッパーがベックに隠していたことって何?あの鍵は何?ウイルスならぬ疑問ばらまいといてムーディーな音楽や病院でのシーンでごまかさないでくんなまし。ベックはワクチンのことは知らなかったのかな。普通ならペッパーは自分だけ生き延びてワクチンで大儲けとか、そうなるけど。ベック役の人は「エレメンタリー」に出ていたな。

ブラックリスト2の6 モンバサ・カルテル

29年前のシエラレオネ・・突然やってきた一団に家族を殺されてしまった少年。そのまま一団に拉致される。時代は飛んで現代のパリ。パトゥアラという男が殺される。あの少年が成長したのかと思ったけど違うな。殺されちゃったから。となるとデンベだろう。レディントンはエリザベスに密猟によって動物が絶滅するとか何とか話す。でも彼がこういうことを憂えるとは思えない。彼の行動には必ず金儲けが絡むはず。パトゥアラともう一体の死体が北海道やカムチャツカに漂着。海流から逆算して、遺棄されたのはアラスカ。あそこには以前動物保護団体があったはず。モンバサ・カルテルという大規模な密輸業者がいて、市場を独占するためにパトゥアラら同業者達を始末しているのか。アラスカへ飛んだのはレスラー。エリザベスはレディントンの紹介で野生動物保護に詳しいというジェフに会うが、何とピーター・フォンダだ!!その一方でレディントンは娘のゾーイにさりげなく近づく。彼が近づきゃゾーイに危険が迫るのでは?ま、どうでもいいですけど。何やらこそこそ動き回っているエリザベス。監禁していたのは何とトムだった。何で生きてるの?レディントンには秘密にしている。知られたらトムは殺されるだろう(理由は知らんが)。ま、それもどうでもいい。私が気になるのはレスラー。薬が切れてイライラ。いつの間にか依存症に?エリザベスにばれて同情されて・・レスラーらしくないッ!今回はレギュラー陣の私的なことが盛り込まれすぎ。異常な一家(実はジェフの妻子)の殺人や誘拐がメインのはずなのに。殺した人間の皮をはいで、人形を作るのはホラーっぽくてよかった。追われたレスラーが人形のふりをするとか。せっかくの設定なのにもったいない。レディントンの目的はデンベに代わっての復讐。デンベ自身はジェフをどうこうする気はない。彼がそうなったのは、レディントンに助け出され、学問を身につけたからである。家族を殺されたから自分も殺すというのは解決にならない。自分のところで連鎖を止めなければ。そのための学問だ。だからレディントンがジェフを撃ち殺してしまうのは納得がいかない。ピーター役デヴィッド・アーロン・ベイカーは「ザ・フォロイング」に出ていた。

ブラックリスト2の7 シミタール

ドバイでキアンという男性が転落死。彼は核関係の科学者で、イランはその報復としてアメリカの科学者を狙うらしい。標的になりそうなのは、核弾頭計画とやらに関わっている三人。そのうち二人は保護してあるが、コリンズというのがまだ。彼女は講演を行なうことになっており、今取りやめたりすると、彼女が核の分野で重要視されているのがわかってしまう。何だかよくわからんが、キアンを殺したのはナヴァービ。彼女は暗殺もするのか。こういう任務の時は別人のようにセクシーになる。それにしてもCIAとモサド、それにFBI・・何が何やら。イランが送り込んだのはシミタール・・三日月刀・・という殺し屋。すでにアメリカ国内へ。そのうち国防何とかの(いろいろあってよくわからん)リースという男が狙われているらしいとわかる。踏み込んでみると誰もいないが、リースの写真や資料が置きっぱなし。証拠残しすぎでかえって怪しいが、エリザベス達はそれっとばかりにリース保護に走る。ところが待ち伏せされ、車は事故を起こし、目覚めたエリザベスは病院のベッドの上。彼女は骨折、レスラーは頭を打って意識なし。医師に頼んで電話を借り、パーカーにコリンズを保護するよう頼むが、実はこれが相手の目的。医師はシミタールで、リースも待ち伏せも病院もみんな芝居。ついでに骨折もウソだぴょん。でもあれだけ派手に車が引っくり返って彼女もレスラーもかすり傷程度なんてありえな~い。レスラーは鎮痛剤の依存症か。エリザベスが治療を勧めても、自分でやめられると意地を張る。まあラストの感じでは脱依存に向けて一歩踏み出したようで。とらえたシミタールを、ナヴァービは処刑する。彼女の弟は彼のせいで死んだようで。それにしても法に任せず、自分達で復讐というのが多いなあ。今回レディントンはゾーイに薬を盛り、ベルリンに会わせる。私を含めてたいていの人は、ゾーイはレディントンの娘と思っていたはず。でもベルリンの娘だったのだ。ベルリンと彼女にウソを吹き込んでいたのは誰なのか・・。

ブラックリスト2の8 デカブリスト

今頃になって実はこうだったんだよ・・と見せられても、こっちは覚えていないんだよね。5分前のことだって忘れるんだから昨シーズンのことなんて。あの時エリザベスはトムを撃ったけど、貸しのあるエリーとかいう女性に手当てしてもらう。スティーヴンという男性に船を借りてトムを監禁。それが四ヶ月前。数日後にはもう彼を尋問し始める。この時点で彼女はレディントンにもFBIにも秘密を持った。トムを雇い、エリザベスと結婚させたのはベルリン・・これは確かなようだ。一方レディントンは、ベルリンやゾーイにウソを吹き込んだのは誰なのか突き止めたい。そいつのせいでベルリンは彼を恨み、娘がそうされたように(と言ってもゾーイは生きていたのだから誰か別の女性が犠牲にされたのだろうが)彼の元妻の指や歯を送ってきたわけで。ベルリンもそいつのことはよく知らないようだが、ロシアの財務大臣モロゾフが浮かび上がってくる。で、ロシアに乗り込んでそいつを締め上げ、フィッチの名を聞き出す。回り回って元に戻ったってとこですかね。今更フィッチの名前が出てきても誰も驚かん。ベルリンはモロゾフを殺し、フィッチを誘拐。見つけた時には爆弾を装着され、解除できない。フィッチにもそれなりの言い分はある。グループの中では彼は穏健派。制御する彼がいなくなれば、連中はレディントンを潰しにかかるだろう。ここでフルクラムとか2017年とかいった言葉がかわされるが、2017年までシリーズを持たせたいのかね。結局フィッチは爆死。本当に解除不能なのかな・・という気も。今まで自分をだましていたフィッチに、レディントンが復讐したようにも見える。彼はベルリンも殺すが、元妻をひどい目に会わせた仕返しか。ゾーイを捜し出し、会わせてやったのは親切心からと言うより、影の人物の正体知るためか。フィッチ役アラン・アルダは今回で退場か。彼はテレビシリーズの「マッシュ」で知られるようになったが、私は見たことなし。映画では「悪魔のワルツ」があるが、あまり印象に残る顔立ちではない。父親のロバート・アルダは濃いのにねえ。

ブラックリスト2の9 ルーサー・ブラクストン前編

なぜかレディントンが香港で逮捕される。ベーリング海のどこかに秘密の収容所ファクトリーがある。たぶんそこに勾留されているのだろうが、CIAの仕業か。レディントンには何か目的があって、そこへ行くためにわざと逮捕されたのだろう。クーパーの読みは当たっていた。後でわかるが、フルクラムの隠し場所のヒントか何かがファクトリーにあるらしい。フルクラムは脅迫状のファイルで、なかみが明らかになると困る連中がいるようだ。フィッチもその一員だったグループの連中がそうかな。前回彼は死の直前金庫がどうのと言っていたが、それはどうなったのかな。で、ファクトリーにはルーサー・ブラクストンが収監されていて、こいつが反乱起こそうとしていると。もう仲間が入り込んでいると。レディントンは所長に忠告するけど相手にされない。しかしルーサーの計画はすでに実施されていて。ファクトリーは彼らの手に落ち、レディントンの救出に来たエリザベス達も襲われ。彼女は逃れたが、レスラーやナヴァービはつかまってしまう。まあ前編なのであまりはっきりしない。「フェイス/オフ」や「奪還 DAKKAN アルカトラズ」風味。ルーサー役はロン・パールマン。でも私がびっくりしたのは デヴィッド・ストラザーンが出ていたこと。名の知られたスターを二人も出してくるなんて・・。このシリーズも評判がよく、予算が増えたってことなのかな。見る前は大丈夫?続くの?って心配だったけど、ふたを開けてみれば・・。まあジェームズ・スペイダーのおかげだろうな。今じゃ長髪の美青年の面影なし。坊主頭の何考えてるんだかわかりゃしないオッサンしか思い浮かばない。ストラザーンは悪役か。フルクラムごと吹っ飛ばしてしまえと、ファクトリーを攻撃させる。どうなったかは後編で。とは言え何でレディントンをファクトリーへ行かせたのかね。行かせたせいでかえってややこしいことになったのでは?嫌だったのは、レディントンがおまえはもう用なしとか言って囚人の一人をあっさり撃ち殺したこと。あれじゃあ所長をあっさり撃ち殺したルーサーと同類じゃん。エリザベスがレディントンをとがめないのもおかしい。囚人とは言え無意味な殺人が許されていいわけがない。こういうことに鈍感になって欲しくない。

ブラックリスト2の10 ルーサー・ブラクストン後編

よくテレビで「この後すぐ!」とか「続きはCMの後で!」とか出る。そのたんびにだまされるので、今では信じないことにしている。レディントンとエリザベスの関係もそうだ。ミサイルで攻撃されたファクトリーは炎上し、海に沈む。CIAはファクトリーは存在しないことになってるから・・と、救助を拒む。しかしレディントンからの連絡が入ったため、生存者がいることがわかる。しかもヘリで脱出した者がいるとなっては動かざるをえない。ルーサーはエリザベスがフルクラムのことで何か知ってると気づき、ヘリに乗せ、ジュノーの病院へ連れていく。この後どこでやってるのかははっきりしない。病院全体を制圧するのは無理。彼は以前自分に記憶を消す治療をした医師オーチャードを連れてくる。消すことができるなら、記憶を戻すこともできるはず・・。オーチャードは息子を人質に取られ、仕方なくセラピーを開始する。危険だが、エリザベス自身自分に何があったのか知りたいと思っている。今回の目玉は、彼女の記憶は戻るのか・・レディントンとの本当の関係は?ということだと思う。思うけれどもそれが明らかにされるとは期待しない。今まで何度はぐらかされたことか。いちおうラストで、エリザベスが子供の頃から持っているウサギのぬいぐるみから何か出てきて、これがフルクラムなんだろうけど、だからって「おお~ッ、ついに!」なんて驚いたりしない。記憶の迷路の中でのあれこれも・・はいはい、そうでしょそうでしょ。何もかもあいまいで見えるような見えないような。聞こえるような聞こえないような。チカチカ、パッパッ、ユラユラ。誰かがフルクラムを捜していて争いになってそのうち火事になって誰かがエリザベスを連れていく。その場にレディントンがいた!!ってアンタ、そんなの明らかになったって今更誰が驚くってのよ。あなたの目的はフルクラムにあったのね、だから私に近づいたのね、私のことなんか問題じゃなかったのね・・おんや~やっと気づいたんですか?もちろん戻ったかのように見えた記憶はほんの一部で、しかも彼女は以前にも記憶を探られたことがあるらしい。だから今回わかったことも事実かどうか不明。ほらやっぱり、結局元に戻っちゃったじゃん!ルーサーはいつの間にか簡単に始末されてるし・・。

ブラックリスト2の11 ルスラン・デニソフ

前に見逃していたエピソード。ウズベキスタンで神父が拉致されるが、バークは実はCIAのエージェント。例によってレディントンがエリザベスに話を持ってくる。デニソフという男が率いているのがSRUという組織。誘拐しては身代金を要求するが、自分達はテロリストではない、自国の独立のためだと称している。バークはアメリカ人なのでFBIが救出を担うが、CIAも絡んでややこしいことに。ウズベキスタン側のクシャン司令官がまたエリザベス達に非協力的で。と言うか、見ていても何が何だかよくわからない。画面も暗い。途中でアメリカのアネカという企業の不正が明らかになってくる。パイプラインから有害物質が漏れ、周辺の住民に被害が出ているのに非を認めず、逆にデニソフ達の自作自演と主張。実際に村の惨状を目にしたエリザベス達は、デニソフ側に傾く。CIAは先手を打ってSRUをつぶしてしまえとアジトを急襲。レディントンはこんなこともあろうかと人質達を移してあったが、部下を失ったデニソフは怒る。CIAはたぶんバークも始末したいのだろう。そのバークから聞き出したのがジャヴィンというソ連時代の閣僚。パイプライン建設の権利をアネカへ売り渡した張本人だが、彼によるとずさんな工事のせいで数百人の犠牲者が出たらしい。その時の書類を利用し、アネカと取引・・となる。アネカは撤退し、村人達への補償を約束。レディントンは代わりにフランスの企業が参入できるようお膳立てし、謝礼をたんまり手にする。つまりデニソフもFBIも彼の金儲けの道具に使われたのだ!一方エイムズの妻は夫の捜索願を出す。刑事のウィルコックスが動き出す。ウズベキスタンにいるエリザベスに電話がかかってくる。不安になった彼女はレスラーに打ち明けるが、「私は(エイムズを)殺してない」「私は(トムを)止めようとした」などと言い訳ばかり。レスラーはあんまり関わり合いたくない様子。そりゃそうでしょう!みんな彼女が招いた結果。彼の知ったことじゃないもんね~。

ブラックリスト2の12 ケニヨン・ファミリー

ゴールデンウィークで一回見逃したけど、進展はあったのかしら。ぬいぐるみから出てきたのは何だったのかな。”神の盾”という教団の教祖ケニヨンは、広大な敷地にコンテナを置いている。なかみは不法なミサイルや爆薬で、保管料を取って資金源にしている。レディントンがエリザベスにケニヨンの不穏な動きを伝え、捜査するよう仕向けるのは、彼もここに何か預けているからだろう。過激な思想に洗脳された子供達が爆弾テロの手先に使われるのを憂えて・・というわけではあるまい。彼の場合必ず自分の利害が絡む。預けているものを出せなくて、何か異変があったことに気づいたのだ。でも自分では動かず、FBIにやらせる。エリザベス達が教会へ踏み込むと、信者達は惨殺され、子供はいなくなっている。ケニヨンもいない。後でわかるが、彼は一夫多妻制を取っている。三人の妻に子供を産ませる。そのうち当然男児が余ってくるから、儀式と称し、寒い一月に裸で山中に置き去りにする。死んだ者もいるが、生き延びた者は集団を作り、そのリーダーはケニヨンの最初の子供デヴィッドだ。今回信者達を襲ったのは彼ら。エリザベスやレスラーは彼らにつかまるが、すぐ逆襲。三台のバンに爆薬を積み・・というのは、デヴィッド達の考え?ケニヨンはすでに殺されていたし。今回はレディントンのサンクトペテルブルグ行きやクーパーの病気がある。盛りだくさんすぎて、ケニヨンの件は掘り下げ不足。デヴィッド達の存在が障害になることはわかっていたはずだが、何の手も打たずにいたのか。一方やはりレディントンは教団を利用していた。あれは・・大統領専用車?トランクから何か出していたけどなかみは何?サンクトペテルブルグへ行ったのはフィッチの金庫の件。出てきたのは・・電話番号?かけて出てきた相手の正体は不明。クーパーはガンらしい。深刻な状態らしいが本人は半分あきらめているような。友人のコノリーはFBI長官をほのめかすが、実現は無理だ。コノリーはコネを使ってクーパーに治療のチャンスを与えてくれる。感謝するクーパーだが、コノリーみたいなタイプはたいてい裏の顔があるから、この先どうなることか。

ブラックリスト2の13 ディア・ハンター

今回はエリザベスが逮捕されるかどうかというピンチだったので、レディントンは珍しく自分のことより彼女を優先。船でトムに殺されたエイムズの死体が見つかってしまう。そうなると警察も動き出すわけで、FBI捜査官だからと言って空っとぼけているわけにもいかなくなる。彼女は大学院で”ディア・ハンター”と呼ばれる連続殺人鬼について講義をする。こいつはもう10年以上も犯行を続けているが、レディントンに言わせると、エリザベス達は根本的な部分で間違ってるらしい。犯人を男だと思い込んで捜査するから見つからないのだと。そのうち、講義にまぎれ込んでいたタブロイド紙の記者が、最初の六人の犠牲者と、次の六人とでは、犯人は別人、最近の方は模倣犯の仕業だと言い出す。新たに調べ直してみると、被害者達にはストーカーなどの経歴があるのがわかったし、えぐり出した肝臓についていた噛みあとが違っているのもわかった。まあ冒頭ゲストとしてアマンダ・プラマーの名前が出たので、レディントンが”女”と言った時点で、彼女が犯人役だとわかってしまうけど。で、出てきた彼女もその通りの演技、キャラクターで。中年の内気でさえない女で、一人暮らし。カナリアや猫を飼っていて、ひとりごとばっかり言ってる。途中で人格が変わるように見えるので、二重人格かな・・と思ったが、そうでもないようで。彼女トレイシーがなぜ被害者の妻メアリーに話をするのか、今いちよくわからない。黙って一人でやっていれば、ばれる確率も減るのに。いつも自分に言い訳ばっかしているタイプだから、「本当はこんなことしたくないけど、暴力夫にひどい目に会ってるあなたの代わりにやってあげるのよ」というふうにしたいのか。一方刑事のウィルコックスはエリザベスの逮捕に失敗する。レディントンが裏で手を回し、有力な証人が前言を翻したからだ。ラスト、今までの苦労が水の泡になったウィルコックス。失望と怒りでまわりに当たり散らしても不思議じゃないけど、逆にホームレスに親切にしていたな。そこがとても心に残った。ところでこのエピソードを含め、三話をアンドリュー・マッカーシーが監督したらしい。いつの間に監督業を?

ブラックリスト2の14 T・アール・キング6世

キング家は昔から誘拐やら盗みやら違法な儲けで富を蓄えている。キングには息子が二人いるが、そのフランシスとタイラーを競わせ、負けた方は弾が一発入っているピストルで頭を撃たなきゃならない。最初はよくわからないが、二人がそれぞれ商品・・絵画とかウランとか特定の人間とかを仕入れてきてオークションにかけ、その金額を競っているようで。運良く弾が出なきゃ勝負は持ち越しになるが、何でこんなアホなことやるのか理解に苦しむ。いくら資産が莫大で、片方が死ねば一人じめできるからって・・。レディントンはマデリーン・プラットが誘拐されたので助けにいくが、これが罠で。つまり今回は彼がオークションの目玉で。エリザベスは彼を救出するためバイヤーに化けて潜入するが、途中で身元がばれてしまう。今回はトムが再登場。髪を剃り、タトゥーを入れ、ドイツに。何となく「バーニング・クロス」のマシュー・フォックス風だが、演じているライアン・エッゴールドにはあんまりすごみがない。未練があるのか渡独前にエリザベスに電話して来る。誰かになりすます時のコツを教えたりする。冷たくあしらうエリザベスだが、都合の悪い質問された時にはくしゃみをすればいいと教えられたのを早速実行していたのが笑えた。かわいいくしゃみだったな。彼女の目的はレディントンだが、商品の中には小さな男の子もいて、気にかかる。全くひどいことをするやつらだ。それにしてもこのやり方はちょっとおかしいのでは?オークションをやる屋敷の位置は来る時に眠らされているからわからないけど、誰が出席していて、何がセリにかけられ、誰が競り落としたかわかってしまう。全員が口が堅いとは限らないし、誰かがつかまれば秘密が漏れるおそれも。何十年も続けられるはずないと思うが。屋敷の場所を吐かせるため、クーパーが容疑者を脅していたけど、自分は脳腫瘍だと言っていたな。あと、やっぱり治療の件で便宜を図ってくれたコノリーが見返りに情報流すよう要求してきて。クーパーのことだからこれ以上利用されないよう自分の治療はあきらめるような気がする。

ブラックリスト2の15 少佐

一度はあきらめたかのように思えたウィルコックスだが、粘り強く捜査を続けているようだ。今度はクーパーに召喚状が来る。エリザベスは彼にすべてを正直に話したわけではない。クーパーにすれば、その状態で彼女の主張を事実と認めることは、偽証になる。こんな迷惑かけてもエリザベスはトムのこと黙っているんだよな。せめてクーパーには話すべきでしょ。まあ彼も自分の命はどうせ長くないだろうし・・と、開き直っているのかしら。でもそれじゃあ気の毒すぎる。判事はなかなかの堅物で、国家機密だからと言われても承知しない。結局エリザベスに説明させ、自分が納得できるなら・・ということになる。ここからは要するに今までのおさらいだ。ある日突然レディントンのせいで、人生が狂ってしまったこと。愛する夫トムとの生活が全部仕組まれたもの・・ウソだったこと。レディントンのもたらす情報は、すべて彼の利益に関係しているけど、それによってFBIも多くの人命を救えたし、難事件を解決できたこと。なぜ彼が自分に執着するのかよくわからないけど、自分の過去に関係があるらしいこと。判事一人が聞くのではなく、記録係(秘書?)の女性も聞いてるのが妙な感じ。FBIが犯罪者と手を組み、便宜を図ったり図らされたりしているなんて。もっとも判事は彼女の作り話だと思ったようだけど。と言うか、判事自身全面的に信用できるのかという気も。何しろレディントンの敵・・フルクラムのなかみが明らかになるのは困るという連中は、犯罪者ばかりとは限らないからね。政府とか司法の高い地位についているかもしれないのだから。ほぼ事実を述べていたエリザベスだが、トムのことではウソをついていたな。正当防衛で自分が殺したと主張していたけど、調べてみりゃ死体がないことはわかるはずで。一方ウィルコックスは船を調べ直して弾を発見。エリザベスの銃から発射されたものだ。うん、だからウソはいつかばれるんだってば。今回”少佐”役でランス・ヘンリクセン。少佐は見込みのありそうな少年を見つけるとスパイに育て上げる。トムを育てたのも彼。最初トムをエリザベスに近づけたのはレディントン。ところが少佐は報酬を二倍にするとベルリンに持ちかけられ、寝返ったようで。

ブラックリスト2の16 トム・キーン

エリザベス達が陥ってるピンチが、今回あっさり解決される。まずクーパーは信念に反して偽証するはめになったことを憤り、そのストレスで鼻血を出して倒れる。病状の悪化かと心配させるが、新薬の効果が出ているしるしということで一安心。エリザベスは彼が脳腫瘍だと知るが、彼のプライドを傷つけないために黙っている。何も知らないアラムとナヴァービがお見舞いカードの相談しているのが微笑ましい。レスラーは最近ちっとも出番がない。今回トムを捜すためドイツへレディントンと一緒に行くが、大して見せ場もない。彼はトムのことを知っているが、自分のことだけで精いっぱいだ。恋人の死はそうたやすくは克服できない。いよいよという時になってトムは法廷へ現われ、エイムズを殺したのは自分だと証言する。とは言えエリザベスにはまだ偽証という罪が残っている。しかしコノリーの圧力で起訴は取り下げられる。トムは罪を問われるどころか、最初から存在しなかったことにされ、放免に。判事の怒りや無念さのにじむ言葉は胸にしみる。いくら国家の安全のためとか機密だからと言って、一人の罪もない老人の死がうやむやにされていいわけがない。エリザベスは弾の件でもウィルコックスの捏造だと言い張るなど、ウソをつき続け、そのまま逃げ切ったという感じ。彼女は預金を全額引き出し、エイムズの娘の学資にするよう計らうが、それでは十分とは言えない。彼女がトムを監禁しなければこんなことにはならなかった。彼女は遺族に一言もあやまらないし、トムもエイムズを殺したことを悔いてはいない。エリザベスを助けるため、愛しているからやったこと。ウィルコックスはエリザベスをなじり、自分の力が及ばなかったことを遺族にわびる。判事はフルクラムには関係がなく、権力には屈しない、正しいことをしようとするりっぱな人だったな。疑ってごめんなさい。演じているジョン・フィンはいい声してる。ラスト、レディントンはエリザベスにまわりくどい弁解をする。罪の意識から手を差し延べても、償えるわけじゃないとか何とか。エリザベスがエイムズの遺児にしたことは、彼がエリザベスにしたことと同じってことだろう。

ブラックリスト2の17 不老不死研究所

前回トムは放免になったのだから、そのまま大人しく引っ込んでいればいいものを、未練がましくエリザベスに電話してくる。彼は少佐につかまるけど、始末されそうなところを今度はドイツの連中が襲ってくる。仕事の途中でレディントンに連れ戻されたからね。でも、こいつらがどうなろうと全然興味ないんですけど。トムも、エリザベスのまわりをうろつけばうろつくほど魅力が薄れていくんですけど。今回レディントンが持ってきたのは不老不死研究所の話。IT長者のホブス(ラルフ・ネルソン)が出資していて、レディントンも一口乗らないかと声をかけられたことがあるそうな。でも、彼は永遠の命を追い求めるより、今のこの瞬間を存分に楽しもうというタイプだからね。ニューヨークでトラックのなかみを調べようとした警官が殺される。遺体が三つあって、頭に手術のあと。調べるといずれも前頭葉に損傷を受け、施設にいたのがいつの間にか消えたのだった。不老不死の研究が、人体実験の段階に来ているのか。研究に当たっているのがパウエル。レディントンはホブスにパウエルの始末を依頼されるが、なぜかすぐには殺さず、研究のなかみを聞き出す。パウエルは交通事故で脳を損傷し、廃人同様の妻を連れ出そうとしたところをレディントンに拉致されたのだが、元々彼の目的は妻を元通りにすることにあった。ホブスには不老不死の研究だと偽りを言い、資金を引き出す。成果が上がっていると見せかけるため、データを捏造。しかしいくら研究を続けても妻を元には戻せない。レディントンがエリザベスに不老不死の話を持ってきたのは、ホブスをつついて、パウエルを表に出て来させるため。パウエルが不老不死ではなく、脳の損傷を元通りにする研究をしていることも知っていたのだろう。その研究を利用し、エリザベスの失われた記憶を取り戻す・・。しかし研究は失敗とわかった。彼が手をくだすまでもなく、パウエルは自殺してしまう。こういう・・自分の個人的な目的のために人をだまして金を出させ、失敗すると自殺して責任逃れってのは・・腹が立つなあ。ホブスの方は時間と金を無駄にされ、不老不死の期待は消え・・と踏んだり蹴ったり。さて、エリザベスは31歳になったが、いまだ何も成し遂げられず、いったい何をやっているのだろうとクサる。なぐさめるレスラー・・いいやつだ。

ブラックリスト2の18 ヴァネッサ・クルス

今回は無実の罪を着せられた上、自殺に見せかけて殺された夫の復讐をするヴァネッサの話。それにレディントンと局長(デヴィッド・ストラザーン)との争い、エリザベスとトムのあれこれ。三つも盛り込まれたのでは見ている方も集中できない。トムはエリザベスに、パスポートを返して欲しいと言ってくる。床下に隠してあったアレだ。今はFBIに保管されているが、エリザベスなら持ち出せるはず。そんなことしたらまた罪が増えるのに・・あら、渡してるぞ。でも皆さん思いませんでした?あの何冊かのパスポート・・使えないのでは?偽造だし、犯罪に関係してるし。と言うかエリザベスはここらでちゃんと態度決めようよ。いつまでずるずる付き合ってるんだ?子供の頃の記憶を取り戻したいとか、この事件解決したらとか、そういう言い訳はもうよしにして、レディントンにはフルクラムをくれてやり、トムがウロウロするならFBIやめて自分の方から身を隠したらどうなんだよ。いや、別にいいんですけどさ、見ていて時々うんざりするのよ。レディントンがヴァネッサの話持ってきたのも、恩を売っておいて・・つまり手柄立てさせておいて・・代わりにフルクラムを渡してもらおうという魂胆。平気なふうを装っているけど、彼の尻にも火がついてるってこと。局長始末に向けて行動を起こすが、結局は失敗したようで。ホブスはどうなったの?殺されちゃったの?ヴァネッサの方は大変な悪女に見えるが、夫の復讐という錦の御旗があるから、彼女も被害者なのだムード。珍しくFBIの手を逃れ、行方をくらます。レディントンの部下の死体始末屋のおばさんが近づいていたけど、今回始末するのは彼女の過去?新しい顔と経歴を手に、どこか遠くで再出発するのか。それにしてもエリザベス・・エイムズの死体の始末はおばさんに頼めばよかったのに。途中で彼女はレスラーと共にヴァネッサの母親に話を聞きに行く。その時母親が娘のことを「男で同じ失敗をくり返す」と言うんだけど、それを聞いたレスラーが思わずエリザベスの方を見てしまうのが笑えた。ヴァネッサ役アナ・デ・ラ・リゲラは「ナチョ・リブレ 覆面の神様」に出ていた。

ブラックリスト2の19 レナード・コール

残りわずかということで、予告なんかもあおりにあおる。何かいろいろ見せられるんだけど、ありえないようなことばかりでどうもねえ。エリザベスに向かって、トムもレディントンも実はこうだったのだと話すが、全部ではない。特にレディントンにはまだ話してないこともいっぱい。養父のサムを殺したこと言わないし。まあ流れをたどるとこういうことらしい。レディントンはエリザベスを見守る役目をさせるため、少佐の仲介でトムを雇う。今回重傷を負ったレディントンの手術をするため、エリザベスの元カレ、ニックが呼び出される。彼は外科医で、たぶんエリザベスと結婚するはずだった。トムが現われたせいでエリザベスは気が変わり、ニックも身を引いた。彼女がトムと結婚したと知ったレディントンは激怒する。友人として見守るのが役目で、夫になるのは契約違反。その頃にはもうトムはベルリンに寝返っていて。彼がレディントンに初めて会ったのはサムが亡くなった時。レディントンはトムを知っていたけど、トムは知らなかった。たぶん間に少佐が入っていたからだろう。作り手が強調するのは、トムがいかにエリザベスを愛していたかということ。トムにはレディントンが信用できない。自分の利益のためにエリザベスを利用しているだけ。もう関わりたくないと言いつつ、出国もせずぐずぐずしている。このままアメリカにとどまる気でいる。そのうちにはエリザベスの方もレディントンとしっくり来ず、トムを頼ったりし始める。どうもクーパー達は信用されていないようで、脇に追いやられている。前からの繋がりはもう一つあって、それがレナード・コール。フィッチの金庫から見つけた電話番号がコールのものなのかな。以前場所を突き止めて行ってみたらいなくて、床には血が流れていて。どうもコールはその時局長の手下に襲われ、負傷したようで。何とか逃げて、それ以来隠れている。彼は元CIAらしい。で、今回フルクラムのなかみが明らかになる。エリザベスは見つけたものの、どうやってなかみを見るのかわからなかったようで。インターフェイスを使うようだが、それって何?とにかく直接局長の元へ行ってフルクラムはここにあるからねと見せて、レディントンへの攻撃を間一髪やめさせる。「お母さんにそっくりだ」という局長の捨てゼリフが不気味。

ブラックリスト2の20 クォン・ザン

今回のはやや複雑。墓地から女性の遺体が持ち去られる。最初は、例えば棺に、あるいは遺体の中に何か隠して運ぶのかと思われたが、何もなし。旅行中に亡くなった場合、書類等がきちんとしていれば、母国へ飛行機で棺を移送できる。それが犯罪に利用されるというと「フライトプラン」があったな。今回変わっているのは、死体そのものが目的なこと。中国に古くからある風習。独身のまま亡くなった息子や娘のために、あの世でさみしくないようにと人形相手に結婚式を挙げさせる。日本でもお寺によってはそういうのがあって、びっくりすることもある。独身のまま戦死した兵隊さんとか、親ごころの現われなんだろうけど、正直言って薄気味悪い。今回のは亡くなった者への供養もあるけど、残った家族にたたらないでくれというのもある。死体の手配をするクォン・ザン自身、亡くなった兄のたたりで父の会社は倒産、その後火事で両親死亡、自分も大ヤケド。若い女性の死体を盗んで兄の隣りに埋めたらたたりはぴたっとやんだ。こういうのは気の持ちようだけど、どうしても一つの考えに縛られるのもいて、そのためには金を惜しまない。だから妙なビジネスも出てくる。困るのは死体の調達には殺人も辞さないこと。人形・・面影の似た女性・・本人!!そっちの方は危ういところでセーフ。で、ザンが密輸したのは死体ばかりでなく爆薬なども。結社とも取引がある。結社によって近々アメリカでは大惨事が起きるはず。エリザベスはフルクラムの存在を明らかにしたのだから、局長との間にもしばらくは均衡が保たれるはず・・と、のん気なもの。クーパーは自分の命と、信念のはざまで苦しい日々。コノリーの要求はますますつのる。コノリー自身司法長官への昇進と引き換えに局長側につくことを要求されてるし、ホントみんな不幸。クーパーの妻は彼に黙って機密をリーク。夫を愛するが故の行為だが、軽はずみでもある。エリザベスにとっても、手に余ることばかり。秘密を知りたいと迫ってもレディントンは口を閉ざすし、そうなると心の支えとしてトムを頼りにし始める。

ブラックリスト2の21 カラクルト

冒頭学生らしき青年が気軽に署名活動に応じるが、相手と握手し、歩き出したとたんひどい状態になる。あんなふうに数秒で激烈な症状が出るなんて、いったいどんなウイルスなのか。相手の老人は冷静に何やら報告する。人間ってこんなに冷酷になれるものなのか。ウイルスのテストをする、ただそれだけのために青年の未来を奪う。レディントンはエリザベスにこれ以上の情報は与えないと決心したようだ。結社の企みに気をそらさせようとする。よくわからんが、要するにロシアがアメリカに攻撃を仕かけたように見せかけ、冷戦状態に戻そうとしているらしい。その後でどうするつもりなのかは知らんが。標的がアメリカの防衛施設なのは確かだが、施設ったっていろいろあら~な。カラクルトと呼ばれるテロリストはすでにアメリカへ入国したようだし、一刻の猶予もならない。とは言えエリザベスはやっぱり自分の秘密を知りたい。母カタリーナはKGBのスパイだったらしいが、伝説的な存在で、詳しいことは不明。トムとの仲も近づきつつあるが、今までの経験から言って、全面的に信頼していいものかどうか。クーパーも悩みだらけだ。妻のシャーリーンがスパイ防止法に違反し、刑務所行きだとコノリーに脅される。彼はレディントンにすべて打ち明けたようだ。少し前の彼ならとうてい考えられないことだが。レディントンは、何でもコノリーの言う通りにしろ、ただし何も見逃すなとアドバイスする。まあコノリーだっていろいろがんじがらめにされているんだろうけど。元からこんなやつではなく、友情に篤い、誠実な人間だったんだろうが。ところでレディントンにはここんところコールがそばにいて、協力しているようだ。地味だが冷静で、こういう人がいてくれるとレディントンも心強いのでは?で、CIAのロシア分析課が爆破されるが、親切なマシクは死んじゃったのかな。ウイルスは特定のDNAを持った者だけしか効果をあらわさないようになってる。標的はホーキンズ議員だったが、感染させたのは何とエリザベスということになり、大ピンチ。いったいどうやって感染させられた?駅で襲われた時かな?

ブラックリスト2の22 トム・コノリー

シーズン最終話。どうなるかはだいたい予想つく。あの人との別れ、この人との別れ。エリザベスは、自分は無実、逃げ隠れはしないと主張するが、それだと話にならないので、思い直して逃げる。一度はコノリーにつかまるが、レディントンやクーパーの手引きで脱出。コノリーはエリザベスをホーキンズ殺しの犯人に仕立て上げるつもり。何しろ彼女の母親はロシアのスパイ。アメリカの敵。つまり真の標的はホーキンズではなく、エリザベス。いや~いつの間にか最重要人物になってますぜエリザベスさんよ。さすがのクーパーもこれには怒り、レディントンに協力することに。任を解かれ、病気治療の望みも絶たれたが、これ以上悪に染まる気はない。やがて感染源がエリザベスだとはっきりするが、何かされたとすれば駅での襲撃しか思い当たらない。で、監視カメラを調べると、ウイルス学者アンドロポフがうつっていて。前回冒頭学生を殺したのが彼。学生の父親はホーキンズ。彼は実験台にされたのだ。まあそれはいいとして、何もこんな焦点しぼりまくりのウイルス作らんでも・・。エリザベスは自分が感染源とわかった後も、何もしない。特定のDNA持ってるのはホーキンズだけとも思えんが・・。学生の母親と関係持ったってことは、他にも・・。こういう、巨悪のせいで無実の罪を着せられ、逃げ回るというのはよくある設定。今回ついにエリザベスの過去が明らかになるが、それだってちっともサプライズじゃない。とうとうコノリーの罪を暴き、怒りにまかせて射殺するんだけど、そのショックで思い出す。あの日・・父と母は争っていて・・自分は母を助けようと父を撃ち殺したのだ。レディントンはその記憶を封印しようと図り、どんなに尋ねられても黙っていたが・・。いやそんなことよりもっと驚くのは、コノリーがしゃべったことを録音していなかったらしいこと。だって彼はナヴァービを殺人で、レスラーを薬の依存症で処分しようとしてたんですぜ。クーパーを操るため、医師のレヴィンを脅して重い脳腫瘍だと思わせてもいた。そう、クーパーは病気でも何でもなかったのだ。データをでっちあげ、薬で症状を出させていたのだ。こんな重要なこと何で録音しない!?まあいいや。どうなるかはシーズン3で。あまり待ち遠しくもないけど。