ホワイトアウト(2000)

ホワイトアウト(2000)

これは原作読んだので、いつか見たいと思ってたらテレビでやってくれた。日本最大級の奥遠和ダムの職員富樫(織田裕二氏)と吉岡(石黒賢氏)は、遭難者二人を助けようとして、吉岡の方が死んでしまう。彼の婚約者千晶(松嶋菜々子さん)はそのせいで富樫を恨んでいる。数ヶ月後ダムは宇津木(佐藤浩市氏)をリーダーとするテロリスト一味に占領され、見学に来ていた千晶も職員達と一緒に人質になってしまう。富樫は不審者を調べるため戸外にいて、何とかつかまらずにすむ。天気は大荒れで、ダムへのルートは一味が爆破したため断たれている。一味の要求は50億。要求をまないと人質は殺され、ダムの決壊で甚大な被害が出る。寒さの中一人奮闘する富樫・・というわけで日本版「ダイ・ハード」風味。大雪と言えば今年(2021年)は大変な豪雪だった。除雪が間に合わず、家も道路も雪にすっぽり覆われてしまった。実家へ行こうとして、途中であきらめ、帰ってきたこともあった。両手は買った食品でふさがっている。その状態でまである雪をかき分けて進んでいったが、あと25メートルくらいというところであきらめた。たとえたどり着いたとしても今度は帰れなくなる。自分の家の前の道路も雪で埋まり、除雪してある道路まで出るには腰までズボズボ埋まりながら歩く。この時の、歩くために足を持ち上げるのが大変なのよ。だって腰の高さですぜ。持ち上げるためには雪から抜かなきゃならないし。それとも反対側から行くか。こちらは途中まで腰までズボズボ。残りは3メートルくらいまで積み上がった雪の山を越えていかなくてはならない。まるで登山だ。だからこの映画を見て、雪をかき分けて進む富樫の大変さは実感できた。あんなスーパーマン的活躍はありえないけど、映画だからね。ただし千晶のお姫様抱っこはやり過ぎ。そんな体力残ってないと思う。途中で実はテロリスト達はだまされていたとわかるが、そこらへん描写が不十分でわかりにくいと思う。もう一つのグループの一人が、あの吉岡が命を落とす原因となった遭難者だったというのは気のいた設定。出演は他に橋本さとし氏、古尾谷雅人氏、平田満氏、河原崎建三氏、中村嘉葎雄氏、高橋一生氏など。松嶋さんはずっと怖い顔してるけど、その分高橋氏がヒロインしてた(←?)。スノーモービルのYAMAHAのロゴがばっちりうつるのが笑える。