シャレード

シャレード(1963)

2002年にリメイクされていて、そっちはマーク・ウォールバーグとタンディ・ニュートンらしい。ニュートンはどうでもいいけど、マークは見てみたい気がする。だってこっちのケイリー・グラントじゃあなあ・・年取りすぎで。オードリー・ヘップバーンとは25歳差。どう見たって親子。レジーナ(ヘップバーン)は夫チャールズと離婚するつもり。隠し事ばかりしているから。でも雪山からパリへ戻ったらアパートはもぬけのカラ。おまけにチャールズは殺されていて、グランピエール警部(ジャック・マラン)は彼女を疑っている。それだけじゃない、ギデオン、テックス(ジェームズ・コバーン)、スコービー(ジョージ・ケネディ)の三人はチャールズが一人めした25万ドルを彼女が持ってると思い込んでる。アメリカ大使館のバーソロミュー(ウォルター・マッソー)によれば、戦時中OSS(CIAの前身ですな)から盗んだものらしい。雪山で知り合ったピーター(グラント)は何かと親切にしてくれるのですっかり信用していたら、そのうちテックス達の仲間だとわかり大ショック。好きになっちゃっていたのに・・。このピーター、名前や素性がころころ変わり、敵なんだか味方なんだか。この頃のヘップバーンはまだシワもなく、うらやましいくらい細くて、お金ないはずなのにジヴァンシーの衣装をとっかえひっかえ・・。驚いて目をまんまるにするシーンが何度もあって、とってもキュート。でもグラントが出てくるとなあ・・とたんに重くなる。別に彼が悪いわけじゃないんだけど、どうしてもこれがピーター・オトゥールだったらなあと思ってしまうわけよ。彼の方が若くて細くて・・そりゃ彼だと「おしゃれ泥棒」と同じになっちゃうけど。テーマ曲は聞き覚えがある。ああ、これが「シャレード」の曲なんだ。全体的には「危険なめぐり逢い」のテーマ曲に雰囲気似ているな。いや、それ以上に「犬神家の一族」のテーマ曲にそっくりじゃん。でも、こっちの方がずっと先だけど。三人組が殺され始めた時点でたぶんあいつが犯人と予想つく。25万ドルの行方も封筒が出てきた時点でほらほらそれそれおいおい何で気づかない・・となる。しゃれた小粋なあれこれも、無粋なこちとらには退屈。パリの名所も興味なし。まだ若いヘップバーンの魅力がすべて・・でした。