豊臣兄弟!1二匹の猿
今のNHKは「ばけばけ」と「豊臣兄弟!」の宣伝ばっかりだな。これじゃ見る前から秀長がどういう生涯送ったのかわかっちゃう。「ばけばけ」は私のまわりでも話題になってるけど、見ていない。数十年前「日本の面影」というのがあって、ハーンがジョージ・チャキリス、セツが檀ふみさんでそれがすごくよかったのよ。そのうち感想書かなきゃ。秀長は大河のどれかで中村雅俊氏がやっていたけど、それ以外はほとんど記憶なし。今回は秀吉が池松壮亮氏で秀長が仲野太賀氏。1559年の尾張中村。秀長と言うかこの頃は小一郎だけど、彼は母親のなか、姉のとも、妹のあさひの四人で暮らしている。兄の藤吉郎は八年前、土豪の坂井家から仏画を盗んで出奔。そのため盗人の家族としてつらい日々を送るはめに。百姓をして生きていくだけでも大変なのに、戦が始まると男達はそっちの方へ。野武士達による略奪も恐ろしい。小一郎は幼なじみの直と仲がいいが、彼女は坂井の娘。身分がダンチだから期待してもしょうがない。それに坂井は藤吉郎のことを今でも恨んでいる。そんなある日、藤吉郎がひょっこり帰ってくる。清須へ来い、自分の家来になれと言われたって誰がなるもんか。しかし普請の仕事で行くはめに。とにかく自分が稼がないと。そこで信長に出会ったり、寧々にポ~ッとなったり。でもそんなことありえない。1559年なら寧々はまだ10歳くらいのはずで。信長役は小栗旬氏。そう言えば本能寺の変の真相とかそこらへんの番組もよくあるな。中心になって動いたのは光秀の家来斉藤利三だった!とか。不思議なことに利三の名前はさんざん出すくせに彼の娘が春日局だってこと全然言わないのよね、なぜかな。斉藤と言えば義龍が出てきたな。まだ義龍の頃なんだ。演じているのはDAIGO氏。柴田勝家が山口馬木也氏だけど、いくら勝家でもこの頃はもっと若かったと思うよ。全体的にはわあわあわめいて走り回っていて重厚な大河などどこの世界の話?って感じ。まあみんな若いからこうなるんだけどね。
豊臣兄弟!2願いの鐘
村へ戻った小一郎。間者とは言え、兄が人を殺すのを見たショックはなかなか忘れられないが、家族にそんなこと話すわけにもいかないから黙ってる。直に婿取りの話があると聞いてまたまたショックを受けるが、身分が違うのだからどうしようもない。村は田植えの時期だが、また野武士達が襲ってくる。そればかりかさらに別の集団が襲ってくる。こちらは鉄砲まで持っている。村人の多くが殺され、仲のいい友人も失った小一郎。そこへなぜか藤吉郎が現われ、再度侍になれと誘う。直は祝言がいやで逃げ出してきたが、直後に起こったのがあの襲撃。婿は逃げてしまい、祝言は中止。結局兄と行動を共にすることを決意した小一郎は、直も連れて行くことにする。じゃあ直が小一郎の妻になるのね。実直な彼は苦心してためた銭をそっくり坂井へ送るが、坂井が納得するはずもなく。それにしても普段は百姓達の上にいていばっている坂井だけど、野武士に襲われてもやられっぱなしなのは情けないね。有事に備えてもっと守りを堅くするとか少しは頭を働かせろっての。直役は白石聖さん、寧々が浜辺美波さん、市が宮﨑あおいさん、寧々の父親浅野長勝が宮川一朗太氏。ウッチャンかと思った。
豊臣兄弟!3決戦前夜
清須へ来たものの、藤吉郎のところで三人暮らすわけにもいかず、直は寧々の侍女として住み込むことに。秀長の正室の生没年は不明のようだが、寧々は前にも書いたが10歳くらい。まあ25歳くらいに見えるけどね。桶狭間の合戦は1560年だからお市は13歳くらいか。まあ35歳くらいに見えますが。今川との戦のうわさがあるが、信長は準備はするもののなかなか意思を明確にせず、家臣はヤキモキ。でも中には今川に通じているのもいるようで、そのせいかな。藤吉郎が言うには槍の名人城戸は父の仇らしい。父が取った敵将の首を盗んだ上、お守りも盗んだとか。戦になったらどさくさにまぎれて仇を討ってやる。だから籠城戦になっては困る。一度は中村に帰る気になった小一郎だが、直にいさめられて考え直す。別に城戸を殺さなくたって、首を盗んで自分の手柄にした、100以上首を取ったと豪語しているけど怪しいものだとかうわさをばらまいてやればいいのに。城戸を憎んでいる者は大勢いるからみんな信じると思うよ。今川義元役は大鶴義丹氏、松平元康役は松下洸平氏。勝家の着物の柄がユニーク。新選組かと思った。
豊臣兄弟!4桶狭間!
今川との決戦の時が近づいてきたが、兄弟にとっては城戸を殺すことの方が大事。ただ、実際に合戦が始まると、それどころではなくなる。織田が勝ってくれないことにはどうしようもないことに気づく。城戸のようなあらくれ者は味方にとって必要な存在なのだ。じゃあ今はやめておこうかとなった直後、城戸は戦死。父の仇を討つチャンスは永久に失われてしまった。藤吉郎は信長の天運の強さを喜ぶが、小一郎の見方は違う。勝つための緻密な計略が練られていることに気づく。ところでいつも信長のそばにいるのがお市なのはなぜなんだろう。濃姫はどこへ行ったんだ?また、戦での働きに対してほうびを与えるシーンで、小一郎が自分の考えをしつこく述べるのは・・ありえないと思うんだけど。何しろ身分が違いすぎる。あれじゃ命がいくつあっても足りない。義元が討たれるところは出てこない。ずいぶんな省略だ。あと、佐久間盛重がいつの間にか首になってる。後でどういうことだったのか説明される。首にして義元のところまで運ばせ、義元の居場所を明らかにする・・なるほど。仲のいい木下兄弟を見て、信長は弟の信勝を討った時のことを思い出す。ここも急な場面展開だ。ところどころであれッ?と思わせ、後でそういうことだったのかと種明かし。なかなか凝った作りですな。せっかく兵糧を運び込んだのに織田側に渡すなんてしゃくだ、少しでも減らしてやれとご飯を食べてる元康が微笑ましい。子供っぽいがこの頃はまだ17歳くらいだしね。37歳くらいに見えますが。
豊臣兄弟!5嘘から出た実(まこと)
1562年、信長と元康は同盟を結ぶ。元康が藤吉郎にいいかげんなことを言ってバカにするシーンがあるが、この頃から元康はタヌキだったとでも言いたいのかね。それにしても藤吉郎は態度はコロコロ変えるし、出まかせは言うし、ずうずうしいし、演じている池松氏はうまいなあとは思うが、こういうキャラは好きになれないな。すでに母親のなかや姉妹達を清須へ呼び寄せ、一緒に暮らしているようだ。ともにもあさひにも夫がいるし。1563年美濃攻めに乗り出す信長。その前に御前試合があって、藤吉郎は又左と対決する。後の前田利家だがすでにまつと結婚しているようで。彼は藤吉郎にとって出世争いのライバル。何とか打ち負かそうと小一郎は試合の組み合わせを小細工する。しかしうまくいかず、小細工したことも信長にはバレバレ。何を思ったのか信長は兄弟を鵜沼城の大沢次郎左衛門調略に向かわせる。稲葉山城主はすでに龍興に変わっている。義龍役DAIGO氏は一回だけの出演?龍興はいつものように暗愚な人物として描かれる。竹中半兵衛が稲葉山城を乗っ取ったのは1564年2月だから、その前か。私が「豊臣兄弟!」を見ているのは、半兵衛が出てくるかも・・と思ったからだ。でなけりゃ見ませんよ。それにしてもあのラストは何?せっかく大沢が出向いてきたのに。それに彼が織田に通じているといううわさを流したのは小一郎の計略だし、人の人生こんなふうにもてあそぶのって見ていても気分悪い。又左役は大東駿介氏。「IP」に出ていた人だな。
豊臣兄弟!6兄弟の絆
大沢の従者の荷から暗殺用の道具が見つかり、さては信長を暗殺するつもりだったのかとなって始末されそうになったのを、小一郎は必死で止める。一日猶予をもらったものの、犯人が見つからない場合は小一郎自身が始末しなければならない。もし大沢が殺されたら人質になっている藤吉郎の命もないのだが、それに対する信長の言葉・・「それがどうした」。あちゃ~こりゃだめだ。信長にゾッコンの藤吉郎はともかく、小一郎はこれで信長見限ったと思うよ。犯人を見つけ出そうにも誰も協力してくれないし、ウソをついてでっちあげようとしたけど結局はあきらめる。でも後から考えるとそれでよかったのよ。だって信長は大沢を信用せず、罠にかけて始末するつもりだったんだもん。つまり元々は信長の仕組んだこと。犯人もへったくれもないのよ。小一郎が信長の言うこと聞いて大沢を始末し、それによって侍大将になれば、兄を見殺しにしたというので信長の小一郎を見る目は変わったはず。私は大沢が自害して決着をつけるのかと思ったけど、彼が切ったのは腹ではなく髪の毛・・と言うか元結いでした。所領を差し出し、自分は仏門へ入ると。あら、それで許してもらえるの?おかげで藤吉郎も命拾いしたけど。今回も小一郎はあんなことまで言って大丈夫かね。それとは逆に勝家は信長に忠誠誓っていたけど、それでいてチラッとお市の方見たりして今から目をつけているの見え見え。今回も小一郎が助けてくれとすがるのはお市(断られたけど)。濃姫はどこに?何と言うかこういう問題が起きた時(と言うか信長が起こしているんだけどさ)、誰も小一郎の味方してくれなくて、みんなが同じ方向向いてるのってどうなんだろ。小一郎一人が必死で動き回っているというのは・・。私なら冗談じゃないこれじゃ百姓の方がマシ・・と中村へ帰っちゃうな。信長もまわりの連中もおかしいよ。もっともこれじゃ藤吉郎の命はいくつあっても足りず、自分がそばにいなけりゃ・・となるんだろうけど。大沢役は松尾諭氏。出番は今回で終わりかな。助かってよかったね。
豊臣兄弟!7決死の築城作戦
永禄8年、藤吉郎は侍大将に。犬山城の次は美濃攻めだが、墨俣に砦を築くのは難しく、みんな失敗。勝家も失敗。小一郎達は生還した負傷兵達に話を聞いて回る。事前の下調べが重要で、そのためには経験者に話を聞くのが一番。ひと月かかるところを数日で築くための下準備も重要。また、地元の連中・・蜂須賀正勝を頭領とする川並衆の協力を取りつけることも必要。と言うわけで今回蜂須賀正勝が登場。もちろん交渉はすんなりとはいかない。昔仲間で、今は織田に下った前野長康とのいきさつが描かれる。もちろん最後には彼らの助力を得て有名な墨俣一夜城へレッツゴー。ところで斉藤家の家臣安藤守就が出てきたけど、彼って竹中半兵衛の奧さんの父親・・つまり舅だよね。今回藤吉郎と寧々が祝言をあげるが、直は村へ帰ると言い出したり、病気になったり。せっかく決心して村を出てきたのに、いつまでたっても小一郎と一緒になれないし、ともやあさひ、寧々に先を越されるしな。で、そういう不満を持つ自分に嫌気がさすし。蜂須賀役は高橋努氏、前野は渋谷謙人氏。関係ないけど蜂須賀と言うと「新書太閤記」のハナ肇氏が印象に残ってる。同時期の「国盗り物語」の山田吾一氏よりも。「新書」には明智光秀の弟光春役で水谷豊氏も出ていて、新鮮だった。架空の人物渡辺天蔵役渡辺篤史氏もステキだった。でも一番ステキだったのは半兵衛役田村正和氏。もう私の思い描く半兵衛そのまんま!再放送してくれないかしら。
豊臣兄弟!8墨俣(すのまた)一夜城
墨俣に砦を作り、斉藤方の目を引きつけておいて、安藤の北方城を攻めるのが信長の作戦。つまり墨俣は捨て石なわけだが、藤吉郎はくさったりしない。怒る蜂須賀をなだめ、築城(築砦?)に取りかかる。小一郎は森可成の軍と共に北方城へ。祝言はまだだけど、小一郎と直は夫婦になったらしく、幸せなひとときを過ごす。直は父親の正式な許しを得たいと中村へ帰る。あれこれあるがいちおう和解し、戻る途中命を落とす。ありゃりゃ~と見ていてびっくり。まさかこんな筋書きとは・・と言うか、何でこんな筋書きにしたんだろう。小一郎の嘆きで見ている者の涙をしぼろうという作戦だろうけど、こっちは口あんぐりで涙もへったくれもありませんでしたとさ。墨俣と北方の戦いが同時なので、見ていてもわかりにくかった。それと墨俣の方は燃えちゃった・・と言うか燃やしちゃった。そっちの方の一夜でしたか。安藤方に囲まれ、ピンチになった時の小一郎もねえ・・。アンタあんなこと言ったら普通は(寝返る可能性のある)要注意人物ってことになりますぜ。今回半兵衛が登場するけど、すでに稲葉山城を龍興に返し、菩提山に隠居している。それはいいんだけど何だか変な登場の仕方だったな。半兵衛役は菅田将暉氏。ここで整理しておくと、1560年に桶狭間、今回の墨俣関係が1566年(異説もある)。だとすると直はいったい何年待たされたことになるんだ?七年?そりゃ前回みたいに落ち込むのも無理はない。結婚適齢期をどんどん過ぎていくわけだから女性にとってはつらいことで。話を戻して半兵衛の稲葉山城乗っ取りは1564年、その頃龍興は17歳くらい。墨俣の頃ははたちくらいだけど、暗愚なのは相変わらず。でも彼とか勝家はたまにはもうちょっとマシなキャラに設定してもいいと時々思う。半兵衛が藤吉郎の与力になるのは1570年だから、普通に見ていてもわからないけど、いつの間にか10年くらい経過しちゃってた・・ってことになりそう。
豊臣兄弟!9竹中半兵衛という男
直が亡くなり、ふさぎ込んでいると誰もが思うけど、ふさぎ込んでいたのはともの亭主弥助でした。何にもできなかったからなあ。小一郎は見かけは変わらない。藤吉郎が次々に難題をふっかけるので、気落ちしているヒマもない。蜂須賀と三人で半兵衛調略に向かう。もし調略できなければ首を取れと信長には言われてる。やれやれそういうこと言うから嫌われるのよ。誰から?って私からですけど。普通ここらあたりは半兵衛の妹が兄を世話しているとか、藤吉郎が”一人で”何度も庵を訪ね、半兵衛が根負けするってのがお約束だが、そういう吉川英治版はもう古い、もっと違ったアプローチを・・と作り手は考えたようで。今は永禄10年、1567年で、信長は稲葉山城攻略に成功。城の名も岐阜城に改める。半兵衛は城が落ち、斉藤家が事実上滅亡した後朝倉家に一年ほどいたらしいが、そんなことはスルーされるのかな。彼が信長ではなく、藤吉郎の与力になるのならと条件をつけたこともスルーされるのかな。もちろん抜け穴のことなんて今までいろいろ秀吉物読んだけど初耳だ。大河だから史実だろうなんて思っちゃう人もいるのかな。それにしても半兵衛のキャラの描写ちょっと心配。菅田氏はいいんだけど。小一郎も力ではなく、知の方だからキャラがかぶらないようにしなければならないんだろうけど。ネットでは評判いいようだから、こういうのが今風なのかな。さて生きる気力をなくし、手柄もちっともうれしくない小一郎。しかし坂井に会ったことで気を取り直し、前を向く。考えてみりゃたった一人の娘をなくした坂井の方が受けた打撃は大きいのだ、気の毒に。