オペラ座の怪人(2004)
これって何度か映画化されていて、そのうちの一本をテレビで見たような記憶がある。レンタルでクロード・レインズの「オペラの怪人」を見たが、テレビで見たのとは違った。舞台は見たことないし、原作も読んでない。・・てなわけでほとんど予備知識なし。ジェラルド・バトラーは「タイムライン」がよかった。彼が出ているから見に行ったのよ。歌はよかった。当然だけど。エミー・ロッサムの澄んだ美声には心が洗われる。彼女は口をパカッと開けっぱなし、目がトロンとしていて全体的にポケッとした印象。歌っている時のゆったりとした無理のなさがいい。テレビで見る歌い手達はひどいもの・・まあくらべる方が間違ってるか・・。心に残る歌がいろいろあるが、私としては普通のセリフまで歌と言うのは・・。首をしめられている時までラウル歌っていたぞ。映画なんだから歌うところは歌う、しゃべるところはしゃべるの方がよかったな。そりゃ歌詞には深い意味が込められているんだろうけどさ。終わったかな・・と思うとまた歌い始める。そのせいで時間がかかる。2時間半もあるのにあんまりストーリーや登場人物に深みがない。それでいてファントムの過去とかいらない設定をくっつける。別に謎のままでいいじゃん。バトラーは歌っている時の声よりもしゃべっている時の声の方がステキで、もっと聞きたかった。うーん、しぇくしー!ラウルはハンサムでしたな。ファントムとクリスティーヌの歌を聞いて涙を浮かべているところが印象的でござったニンニン。クリスティーヌは16くらいだから二人の男に迫られても困るよね。ファントムについてもっと歌の勉強したいし、ハンサムでやさしいラウルとは結婚したいし・・で困っちゃうなー二人に迫られて♪結局彼女はラウルを選び、ファントムはふられるわけだけど。47年後(?)にはクリスティーヌは死に、ラウルはひとりぼっち。2年たってもよれよれ。出会いがあれば必ず別れがある。早いか遅いかの違いだけ。ファントムは逃げのびたようで、クリスティーヌのお墓にはバラと指輪が・・。果たして恋の勝利者はどっちだったのでせうか!・・そんなラストシーンはよかったと思う。音がいいかと思ってSムービルまで行ったけど、期待したほどではなかったな。シネコンの方がよかったかも。ゴージャスな気分は十分味わえて満足したけど。エミーはぜひドラキュラ映画に出てください。きっと似合うと思うよ。