プリズナー・オブ・パワー 囚われの惑星

プリズナー・オブ・パワー 囚われの惑星

いや~こういう映画はホント困りますな。最初から最後まで何が何だか、誰が誰だか。普通こういうのは見ないのだけど、主役が金髪のイケメンなので、ついフラフラと。ところが・・確かに金髪で、青い大きな瞳なんだけど、唇がいやに厚くて、それでもうどのシーンもだいなしで。特にイーッという感じで歯を剥き出したりすると・・しかもそういうシーンが多いんですよ困ったことに。レイチェル・マクアダムズに似ていて、時々ジェームズ・フランコ。これってアメコミならぬロコミですかね。オープニングクレジット・・・オオオとかドドドとか片仮名入ってませんでした?もうこの時点で雲行き怪しい。訓練とか森の中でいきなり戦闘とか賢者とか、テレビゲームっぽい。主人公マクシム(ワシリー・ステパノフ)はある星に宇宙船が墜落していろんな目に会うんだけど、2157年の地球人は、撃たれても死なないようで。頭以外なら治っちゃうのかな。「ブレードランナー」「ダークシティ」「スターシップ・トゥルーパーズ」「猿の惑星」シリーズ、その他いろいろなものの寄せ集め。ソ連映画って、まるで国家事業みたいな感じで、大規模で長いってのが定番だったけど、ロシアになってもそんな感じ。マクシムは人々を思考統制から解放してやったと思ってるけど、ストランニックとかいう、やはり20年ほど前にこの星にやってきた地球人が、「自分がせっかくやってきたことを無駄にした」とか言って怒るわけ。経済のことも知らんくせにとか、飢え対策はどうするんだとか、島の帝国にどう立ち向かうんだとか。何だかソ連時代の方がよかった、自由にするとろくなことがないと言ってるようにも聞こえるが。で、何を言いたいかというと、あと10分くらいで終わりって時に他の国の攻撃がどうのと言ってるわけ。続編があるぞって言ってるも同然。そしたらこの作品自体第一部115分、第二部120分のダイジェスト版だと言うじゃない。さすがソ連・・いや、ロシアだけど・・こんなアホ映画、導入部分だけで四時間近くってアンタ・・。ラーダ役ユーリヤ・スニギルは大変な美人。「ダイ・ハード/ラスト・デイ」に出ていたらしい。出てたっけ?女性は化粧によってまるで別人になるからなあ。