ワイルド・スピード
「3」を見た時、何じゃこのアホストーリーは!と呆れたけど、「3」だけじゃなかったのね。「1」からオバカだったのね。片方が警察で、何か捜査するんだって程度の予備知識はあった。見かけからしてヴィン・ディーゼルの方が刑事やるんだろうって予想したけど違った。ポール・ウォーカーの方。しかもヒラの巡査。ストーリー超いいかげんだけど、「ステルス」の後なのでたいていのことはOK(監督ロブ・コーエンだし)。トラック襲ってDVD盗むグループがいる。暴走グループのどれかが犯人と思われるのでブライアン(ポール)がおとりとして潜入。皆に一目置かれているドミニク(ディーゼル)が怪しいが、彼の妹ミアに恋したので、犯人であって欲しくない。ドミニクの恋人がミシェル・ロドリゲスでタコ入道とイカ女(イカしてる・イカれてる・イカの漏斗管みたいな口)。ロドリゲスはいいけど、ミア役ジョーダナ・ブリュースターはねぇ・・眉毛太くてジェニファー・コネリー簡略版みたい。いちおう美人だけどそれだけ。やる気のない仕事ぶり。あたし美人だしぃどうせお客私目当てだから味なんかどーでもいいのぉ・・とまずいツナサンド客に出して平気。家ではオベンキョして真面目なフリ。だってぇアニキがうるさく監督するんだもーん。結局ドミニク達が犯人なんだけど何で盗むのか不明。車の改造費?妹の学資?(やめとけ)盗品どうやってさばく?ミアは兄の悪事何で黙ってる?ついでになぜブライアンはミアと結ばれる?アンタ潜入捜査中ですぜ。もちろん後で「だましたのね!」「君への気持ちは本当だ!」とか何とか。まあストーリーなんてどうだっていいんです。車もね(見てもわからん)。あたしゃポール見てました。カールした金髪、キラキラ輝く瞳。かげりがなく透明。どことなくメグ・ライアン思い出す。彼のまわりではいろんなものが渦を巻いてるんだけど(警察・暴走族・犯罪・暴力・・)、彼はそれらにかかわり合いながらも清らかなままなの。彼は自分では気づいていないけど天使なの。まわりを明るく照らし物事の調和を取り・・。時にはうまくいかないこともあるけどね。癒しの存在なのよ。エンドクレジットの後、メキシコに逃れたドミニクがうつる。この後何年かして日本へ行くわけですな。結局仕事には失敗したブライアン(ドミニク逃がすし)、クビになるのかしら。どうなったのかは「2」で確かめまーす。
ワイルド・スピード✕2
録画したのはいつだっけ?もう二年以上前か。このシリーズはどんどん規模が大きくなって、切れ目なく作られてるようだけど、私はまだ「2」あたりでウロウロしております。今回はヴィン・ディーゼルは出てなくて、ポール・ウォーカーが主役。でもポスターの写真おかしいよな。全然ポールに見えなくて・・。ドミニクの逃亡を助けたというので、ブライアンはロス市警をクビになる。今はマイアミでストリートレーサーとして暮らしている。夜になると大勢集まり、勝手に道路封鎖し、ピカピカの車走らせ、金を賭ける。今夜のレースに勝ったのはもちろんブライアン。金髪に青い目、真っ白なTシャツ・・ポールの姿を見てるとなぜか悲しくなる。何もあんな若さで死ぬことないじゃんよ。こんなにいきいきしてるのに・・。レースを仕切っているのはテズ、一緒に走るレーサーのうちジャック役はマイケル・イーリー。ん?彼って透き通ったきれいな青い目してるはずなのにここでは・・。夜のシーン多いせい?スーキー役はデヴォン青木。「ローグ アサシン」はひどかったけど、ここではよかった。単純に車に、スピードに夢中の女の子で。ブライアンが目を止めたのがモニカ(エヴァ・メンデス)。でも彼女は潜入捜査官だった。ところで私は映画を見ていても出てくる連中の所属が今いちわからなかった。ビルキンスというのが出てくるが、彼は一作目にも出ているらしい。でもホラ「1」のストーリーなんてもう忘れてるし。ヴェローンという貿易商兼麻薬密売人がいて、運び屋・・腕のいいドライバーを捜している。モニカは彼の個人秘書として潜入中。ビルキンスはブライアンにそのドライバー役をやって欲しい。そうすればロスでの罪を帳消しにしてやると。他にマーカムというのが出てくるが、私は言葉のやり取りから税関関係かなと思っていた。そしたらモニカもビルキンスもマーカムもみんなFBI捜査官。まあピカピカで性能がよくて高価な車が次々に出てきて、マニアをうっとりさせる映画なのであるから、ストーリーなんてどうでもいいんだけどさ。ブライアンは相棒として幼なじみのローマン(タイリース・ギブソン)を選ぶ。ところがこのローマン、自分が三年食らったのはブライアンのせいと逆恨みしている。何かあるとすぐ人のせいにするタイプ。今も足にGPSくっつけている。
ワイルド・スピードX2 2
しかし彼も今までのことは帳消しにすると言われ、協力することに。ビルキンス役トム・バリーはどこかで見たような。いや、一作目に出ているんだから見覚えがあって当然なんだけど・・調べてみたら「コンゴ」に出ていたようで。マーカム役がジェームズ・レマー。ヴェローン役はおお、コール・ハウザーじゃないの!他のところでも書いたと思うけど彼意外と若いのよ。この映画の時だってまだ20代。悪役にしては物足りないという意見もあるけど、中にはほめてる人も(少数だけど)いるのがうれしい。車が主役とは言え、私は登場人物のキャラ描写はさほど悪くないと思っている。ローマンは単純で頭が悪く、爆弾みたいな男。しかも手癖が悪い。ブライアンはいきおい火消し役となる。普通の映画ならモニカとのラブシーンとかあってもおかしくないが、この映画ではなし。デレデレしているヒマはない。ローマンはモニカはヴェローンの愛人に違いない、信用できないと言い張る。彼の信用を勝ち取るためには体の関係持つ必要もあったと思われるが、結局はっきりさせないまま。さて、今回の計画は地元のマイアミ警察には知らせていない。ヴェローンに賄賂をもらって便宜を図っているホイットワース刑事のようなのがいるからだ。ただ、このホイットワース・・もう協力はいやと言い出すが、ヴェローンが拷問して無理に協力させる。ホイットワース役マーク・ブーン・ジュニアもどこかで見たことあるなあ。このシーンではヴェローンの残酷さ、そして薄気味悪さを見せる。結局仕事って金の入ったバッグを運ぶことだけど、モニカは仕事が終わったらヴェローンが二人を始末するつもりでいると警告しに来る。ビルキンスは計画の中止も考えるが、マーカムは決行。で、あれこれあるのだが、途中でびっくりするようなシーンがある。ブライアンは意外と慎重で、もしもの時のことを考えて手を打っておく。いつもの仲間がみんな協力してくれる楽しいシーン。「キャノンボール」みたいな感じ。ラスト、逮捕されたヴェローンは復讐するみたいな感じだったけど、この先出てはいないんでしょ?てなわけでわりとおもしろかったけど、「3」みたいなグッとくる音楽がなかったのは残念。
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
おもしろかったですよ。私みたいなオバハンがこういうの見るのか・・って思うかもしれないけど、要はアクションものが好きなんです。単純でわかりやすくて、力出しきってぶつかり合って、でも後に何も残らないってのがいい。見終わったとたん何も覚えていないってことじゃなくて、内容がさらっとしているってこと。復讐して殺し合って、終わった後もまだドロドロ・・なんていうのは好きじゃない。強大な力を持った者(この映画で言うと千葉真一氏扮するカマタ)が裁定下して、あとは誰にも文句言わせない・・みたいなのがいい。「1」も「2」も見たことないし、この映画もテレビ放映まで待ってもいっこうにかまわない。でも音のいい映画館で迫力を楽しみたい。こういう映画はやっぱり大画面で見なくちゃ・・ってなわけでレディス・デーのシネコン。お客は七人で、そのうち五人は女性。ルーカス・ブラックのファンかな?一人男性が出たり入ったりして気が散る。五回も六回も何往復してるんだろあのバカタレ。ルーカスは「ジャーヘッド」に出ていたらしい。あの映画は誰が誰だかよくわかんないんだけど、ギレンホールに死ぬほど脅かされる役の子かしら?それとラスト、ギレンホール訪ねてきた子?今回はとてもじゃないけど高校生には見えません役。まあそれを言うときりがないんだけどこの映画。とてもじゃないけど日本には見えないとか、とてもじゃないけど日本人には見えないとか。ルーカスは髪すっきり、どことなくメル・ギブソン風味。ちょこっとバンデラスも入ってる。すっきりしているのにしっかり濃い(缶コーヒーやビールのCMみたい)。今はまだ若いからすっきりの方がまさってるけど、そのうち濃い~になりそう(胸毛もあるし)。彼には学生服なんて似合わない。背広や長髪も似合わない。Tシャツ、ジーンズ、クルーカット、それに車のキーがあればいい。高校生だから当然女の子にも目が行くけど、余計なラブシーンゼロなのはホッとした。まず車の方に目が行ってしまうというその単純さがよかった。それにアメリカでも日本でも出てくる女の子ロクなのがいない。出演者のほとんどは外国人。セリフは吹き替えだろう。敵役D.K.はどう見たって韓国人。在日韓国人という設定にすれば(我々が見て)リアリティが出た。ハンは名前からして日本人じゃない。ちょっと洗練されていて香港あたりにいそうな顔立ち。
ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT2
ニーラはオーストラリア系には見えない。フィリピンあたりの方がらしく見える。演じている人は実際はペルー出身らしい。KONISHIKIは逆立ちしたって日本人には見えないから、日本語しゃべらせる必要はない。とにかくみんな日本人と言うには違和感ありすぎ。東京が舞台なら人種のるつぼであってもちっとも不思議じゃないのに。毎晩集まってああやってどんちゃん騒ぎやってるけど、ああいうのだってお金がなきゃできない。いったいどうなっているのかという気もするけど、こういうのにリアリティ期待しちゃいけないんだろうな。見せられたものを受け入れるしかないんだろうな。集まっている連中はみんなロクデナシに見えるし、女の子はみんなバカに見える。この映画でまともに見える女性って、ルーカスにあいさつする近所のおばあちゃんくらいなもの。それほどアメリカも日本もどうしようもないのばっか。でもそんなことは実はどうでもよくて、車のシーンに限って言えば、この映画はけっこうイケルのよ。見てないから「1」や「2」との比較はできないけどね。もちろんCGとか多用しているんだろうけど、それでもね。見せ場が三回くらいあって、もうメチャクチャで、命がいくつあっても足りない。あんな命のやり取りして、だからどうなるってこと全然ない。まわりに迷惑かけるだけ。そのことで一つ利口になるとか、そういうことはないの。利口になったらこんなバカなことできない。バカだから続ける。これしか能がないから続ける。映像は大迫力で音楽もいい。音楽ったってラップだかヒップホップだか、そういうののことじゃなくて、スコアの方ですよ。ワクワクドキドキをあおるような効果的な音楽がよかったんですの。パンフは当然のことながら車に紙面を割いていて、音楽担当の紹介文なんか一行も載ってませんの。でも・・ブライアン・タイラーじゃないですか!タイラーと言えば「フレイルティー/妄執」「タイムライン」、最近では「アダム-神の使い 悪魔の子-」ですよ。曲がよくて当然なの。とにかくイキのいい映画で、それなりに楽しめた。ラスト・・いやに引っ張るなあ・・と思っていたら・・びっくりするような人出てくるし・・。さてルーカスはなかなか似合っていたので、彼で「4」もぜひ作ってください。いちおう興味あるんで、機会があったら「1」と「2」も見るつもりです。