ザ・フォロイング2

ザ・フォロイング2の1 復活の時

モリーは何とか倒したものの、ライアンもクレアも刺されて重傷。目が覚めた時一番気になったのは彼女のことだけど、マイクは暗い顔で首を振って・・。それから一年・・朝起きるとランニング、いろんな錠剤飲み・・それより朝ごはんちゃんと食べろ・・、断酒会にきちんと出てるし、元気そう。仕事は・・学生に教えているのか。アパートは明るく、きれいにかたづき、断酒会のメンバーや姪のマックス、そのボーイフレンドなどが訪ねてきたり。いかにもアメリカらしく、ライアンには新しいカノジョが必要とか。まあ一見落ち着いた暮らしに見える。ところが地下鉄で乗客が次々に殺される。犯人達はキャロルのお面をかぶっている。まだフォロワー達が残っていたのか。それとも別の集団?マイクは停職中らしいが理由は?とにかく知識があるということでニューヨークへ。同じく呼び出されたライアンと再会するが、どうもしっくりしない。あの後ライアンの取る行動が彼には理解できなくて。アレックスを撃ち殺したことも、ばれてもかまわないみたいな態度取ったし、酒は飲むし女性と浮かれるし。それが八ヶ月前のこと。会うのはたぶんそれ以来。今度の事件のことも自分には関係ないと非協力的。いったいどうしちゃったのか。もちろんライアンは表はそう装いつつ、裏では地道に捜査を続けている。マックスは行動分析課の刑事で、ライアンにいろいろ協力している。でもその彼女も、いつまでも秘密にせずFBIに知らせた方がいいと思い始めている。彼は復讐の念にとらわれるあまり暴走している。今回も地下鉄の無差別殺人の犯人の一人カルロスの部屋に忍び込み、痛めつけ、その上逃げられてしまう。令状なしだし、捜査妨害だし、情報隠匿だし。犯人三人のうち、他の二人はルーク、マークの双子。演じているのはサム・アンダーウッド。やたら上半身裸になって見せびらかすのでうんざりさせられる。こういうのって「トワイライト」シリーズの影響かね。やたら筋肉ムキムキ、腹筋ワレワレを強調する。シーズン2で期待できそうなのが地下鉄での生き残り、リリー役コニー・ニールセン。何となくくすんで見えるのは年のせいか。でも堂々とした体つきがいい。

ザ・フォロイング2の2 祝福

リリーは美術商らしい。ライアンは何のかのと理由くっつけては彼女に会う。金髪でどことなくクレアに似ている。引かれるのはそのせいか。クレアと違うのはしっかりしていて自信にあふれ、暗い影がないこと。リリーも彼を気に入ったようなのがうれしい。話をしても自然だし、挙措もまとも。温かみがある。ライアンはもうFBIではないらしい。訓練生の教官かな?と思ったけど・・大学で教えているのか。一方キャロルはダリルと名乗って田舎に住んでいる。帽子をかぶり、ヒゲを生やす。一年前の事件はこんな田舎では話題にはならなかったのか。テレビで見たとしても自分達には関係のないことに思えただろう。彼はジュディの兄ということになっている。ジュディにはマンディという娘がいる。ジュディは売春で二人を養っている。客には牧師もいる。彼はダリルのことは戦争に行って心を病んだのだと思っている。だからこんな田舎で誰とも付き合わず暮らしているのだと。こいつはかなりのスケベで、夜になってまたジュディに会いに来る。あいにく彼女は外に仕事に出かけていたので、ひまつぶしにテレビを見て待つが、うつっていたのがキャロルのニュース。で、気づかれた・・となって縛りつけられる。結局殺されるけど、そのことでキャロルは一年ぶりで血が騒ぎ、活動を再開する時が来た・・と感じる。やれやれ・・牧師も一日一回にしときゃよかったのにねえ・・。あと、例の灯台でキャロルを逃がす手伝いをしたのはカルロスだったことがわかる。あの時火事になるってのは想定外で、その準備はしてなかったはずだが、それでもスムーズに逃げられたってことね。まあ何と都合のいい・・。どうも今回はあんまり書くこともなくて。いろいろな人が出てきて、いろんなことが起きるけど、終わってみるとあんまり進んでいない。同じことばっかくり返している感じ。リリーは何かの集まりに出ていて、ルーク達は彼女を狙っていることを知らせてくる。で、ライアンは相手が双子だって気づくけど、だからどうだっていうのよ。最初の方で流れるカントリー&ウェスタン風の曲はスコットのLPに入っていたな。「黒バラの女」だったかな。ここで歌ってる人はスコットじゃないけど。

ザ・フォロイング2の3 スタンド・バイ・ミー

冒頭の悪夢は「ウィリアム・ウィルソン」風。「私を殺すと君も死ぬぞ」。シーズン2で目立つのは、あちこちに設置してある監視カメラの映像を駆使して人物の特定や足取りを追っていること。前回ライアンが車にはねられたのまでちゃんとうつっていたぞ。結局病院にも行かずにすませていたな。ジュディはキャロルが刑務所にいた頃の文通相手。自分ならキャロルを変えられると思い込んでる。教団のメンバーではなく、今の生活が続いて欲しいと思っている。マンディは父親を知らず、キャロルを父と慕っている。彼にはここを離れて欲しくない。もし行くのなら自分も付いていく。そのためには母親を殺す。ジュディはマンディが、こんな田舎で暮らすのは嫌だと思っていること、売春という職業を嫌っていることに気づくべきでしたな。キャロルは母子を殺すつもりはなく、自分だけ去るつもりだった。だからマンディの行動は意外だったけど、うれしくもあった。一方ますますリリーに引かれていたライアンだが、ちょっとしたことから彼女の正体に気づく。彼女もばれたことに気づき、行方をくらます。後でわかるが彼女はルークやマークの母親らしい。彼女はライアンをキャロルへのプレゼントに・・と考えていたらしい。さすがのライアンもだまされていたことにショックを受ける。彼女には引かれていただけに余計・・。あっちこっちに現われる彼は、FBIのメンデスに煙たがられる。彼女がいくら協力を頼んでもライアンは断る。ライアンが協力しようとすると、今度はメンデスが断る。間でマイクが気をもんでウロウロ。マックスもライアンの暴走には不安がつのる。で、見ている私が何を考えるかと言えば、マイクとマックスはお似合いなんじゃないの?ってこと。マックスにはボーイフレンドがいるけど、マイクの方がお似合いよ!今回前髪が垂れてるのがマークで、額を出しているのがルークだとわかった。マークはエマに好意を持ったようだ。趣味が悪いね。また彼は人が恐怖を感じているのはわかるけど、自分自身は恐怖を感じたことがないと言っていたな。

ザ・フォロイング 2の4 蠢く家族

キャロルはマンディを連れて、ある家に入り込む。今度はこの家の住人が犠牲になるのか・・と思ったら違った。彼女ジャナはキャロルの信奉者。ロデリックの指示で待っていたのに・・と言っていたから、キャロルは灯台でライアンやクレアを始末した後、ここへ来ることになっていたのか。ジャナの他にもロデリック・・ネルソンの名前を出す協力者がいたから、彼がキャロルのためにあれこれ奔走していたことがわかる。そんな彼の苦労はほとんど報われなかったけど。何しろキャロルは自分の小説のことで頭がいっぱいだったから。いつ自分が殺人鬼だとわかったかとか、いつからライアンとクレアは愛し合うようになったのかとか、くだらないことにこだわってばかり。ジャナはキャロルの新しい出発のために、あれこれ整える。マンディは調子に乗って、ジャナも殺すようキャロルをけしかけるが、やたらに殺したんじゃ価値がなくなるとやんわりたしなめられる。後でメンデスがジャナに電話していたので、姉妹かな?と思ったが、違うようだ。同性婚らしいが、子供はどっちの子供?ジャナは彼女のためにFBIをやめたらしい。もちろんメンデスはジャナがフォロワーだなんて知らない。今回エマはやっとキャロルに再会し、号泣。自分だけは特別な存在と思ってるけど、リリーやらマンディやらライバル出現で、気がもめることだろう。ライアンとマックスはリリーの友人デヴィッドを殺したジゼルを追うが、なかなかつかまえることができない。いまだに自分だけでやろうとし、と言ってやはりマックスの助けを借りなければできないこともあるし、自分に近づいた者は死ぬのではと恐れながらも、まわりを・・この場合マックスを危険な目に会わせる。なぜFBIに協力しないのか。相手はますます人数が増え、犠牲者も増えているってのに。さて、リリーだが自分の生い立ちのせいもあって、何人か養子にしている。マークとルークは実子なのかな。父親は誰なんだろう。みんな私の家族・・と、エマにもやさしくするが、前にも書いたようにライバルだから、うまくいくとは思えない。

ザ・フォロイング2の5 映る影

エマは自分を見捨てただの、生きてるって知らせてくれなかっただの、キャロルにさんざん文句垂れる。あの時見つかった遺体は、キャロルの異母兄弟らしい。キャロルはせっせとあやまっていたけど、そんなに下手に出ることないでしょ。エマだって今まで何人見捨ててきたことか。リリーはエマの態度を見ていて、「やっぱり邪魔だわ」と結論を出す。キャロルの教団は壊滅状態で、彼とエマの二人しか残っていない。だからリリーやその仲間を利用してやり直すことを考え始める。しかしエマは「あいつらまともじゃない」と反対する。おんや~自分はまともだと思っているようで。今まで何人殺してきたか・・忘れたようで。リリーはエマに気のあるマークに頼んで彼女を遠ざけ、その間にキャロルとの距離を縮めようとする。ウェンディとか言うさらってきた若い女性を提供。手術台やら恐ろしげな道具やら、あまりにもお膳立てされすぎてキャロルはかえってヘソを曲げる。何様のつもりだ、指図されたくない・・。とは言え誘惑には勝てず・・。ここはあんまり詳しく見せないので助かった。「ハンニバル」ならばっちり見せるだろう!!台の下に内臓とか入れるツボみたいなのが二つあったな。入れる時にシュボボッとか音がするんだよな(「ゴッド・アンド・モンスター」の脳とかさ)。興奮したキャロルはリリーの部屋へ。一方マークはエマといいムードになりかけても結局はうまくいかない。彼は自分がさわるのはいいけど、さわられるのはだめという接触恐怖症らしい。リリーやルークにはさわられても問題ないのだろうか。ライアンとマックスはジゼルをつかまえ、モーテルへ。キャロルの居場所を聞き出し、ライアンが向かうが、結局そこはジゼルがルークと会う場所。で、銃撃の末、ジャメルが死に、ライアンは負傷。近くの家に入り込み、傷の手当てをして去るつもりが住人のベラを巻き込むはめに。おまけにジゼルとルークが現われる。モーテルでマックスが見張ってるはずのジゼルが現われたので、ライアンは驚く。しかもマックスを殺したと言われ、逆上してジゼルを殺す。後でモーテルに戻ってマックスが無事なのを見て、安堵で口もきけず、彼女を抱きしめる。ルークはジゼルの死を悲しむ。ところでライアン、ベラはどうしたの?クローゼットに閉じ込めたまま、置き去りにしたの?

ザ・フォロイング2の6 闇への飛翔

そろそろジュディや牧師の件が明るみに出始める。例によって監視カメラに引っかかるが、キャロルと確信したのはマイクだけ。メンデスはまだ信じない。マイクは彼女に、アドバイザーだからいつでもやめていいと言われるが、これは彼を気遣ってのことだ。彼は一年前の事件の時も何度もキャロルやフォロワー達に出し抜かれたことを思い、FBI内部に情報を流している者がいるのでは・・と疑い始める。一方リリーはキャロルを連れてベネズエラへ飛ぶつもりだ。あそこなら安全だし、屋敷もある。キャロルはそこで執筆すればいい。彼が父親で自分が母親。集め育てた子供達とで新しい家族を作るのだ。もちろんエマとマンディは邪魔なので始末する。ジゼルとジャメルが殺され、ここももう安全じゃない・・と荷造りするが、急いでいるんだかのんびりしているんだか。ライアンはリリーの隠れ家を突き止めたので、マイクに応援をよこすよう頼むが、彼は一人で来る。何たってFBIにはスパイがいる。誰も信用できない。後でFBIも来るけど、あと一歩というところでキャロル達を取り逃がす。この時もまた直前に電話が入ったのだ。電話の主はジャナ。一方マイクはルークをさんざん殴りつけ、精神が不安定なのを露呈する。いつもならライアンがキレるんだけど、そばで他の人がキレるのを見ると、自分は冷静にならざるをえない。とは言えサミーを殺すところなど、シーズン1でほのめかされたライアンの心の奥深くに潜む残虐性が、表に出てきているように見える。ルークは撃たれたのでこれで退場かな・・と思ったが、助かるようだ。でもリリーは彼が死んだと思って悲しむ。それだけではない。自分達が乗るはずだった飛行機をキャロル達が横取り。親切を仇で返した・・と激怒する。一夜を過ごすなどいい思いさせてもらったけど、キャロルはやっぱりあれこれ指図されるのはがまんできない。芝居がかった女・・と、切り捨て、エマを満足させる。今回も逃げたりつかまったりのくり返し。途中で何人も死人が出る。とにかく毎回同じような内容。

ザ・フォロイング2の7 愛の教団

「エイリアン」にしろ「プレデター」にしろ「ヒドゥン」にしろ、「2」になると数が増えるってのがお約束。この作品も例外じゃない。「1」はキャロルの教団だけだったけど、「2」ではリリーのカルト組織がまず出てくる。でも彼女のは寄せ集め家族ってだけで、あんまり脅威じゃない。それで今度はコーバンとか言う駅前にでもありそうな教団出してくる。刑務所にいたキャロルに二、三度面会に来たロバートという男がいて。彼から聞いた教団のことを、ロデリック・・ネルソンに調べさせたようだ。入り込んでみて、うまくいくようなら自分がリーダーになってやれという魂胆。そりゃ一から始めるよりは、すでにあるもの利用した方が楽だわな。リーダーのマイカ・・おんや~「ミディアム」のジョーだわ。ジェイク・ウェバーも他の番組では悪役ばっか。ジョーもやっぱりアリソンについていけなくなって別れたのね。夢だの予知だのとさんざん振り回されているうちに、彼の潜在能力が目覚めたんだわ。これからは自分がまわりを振り回してやるんだ~い!ま、これは冗談だけど、この教団のことはよくわからない。マスクとかかぶってアホな集まりに見える。儀式でエマが生け贄に選ばれるので、こりゃいいぞと思っていたら殺されもせず無事でしたとさ。今まで何人も薄笑い浮かべて殺してきたくせに、自分の時は泣き叫ぶのかよ。それにしてもマイカがキャロルを仲間に迎え入れるのはありえない展開だ。マイカはそんなにバカなのか。一方ライアンはマックスを誘拐され、大ピンチ。マイクはこの件から手を引くつもりだったが、そうもいかなくなる。やはり彼は一年前の事件のせいで精神的に傷つき、家族とも友人ともうまくいかなくなってしまったようで。セラピーもカウンセリングも効果なし。仕事に戻れば何とかなるかもと思ったけど、ルークを痛めつけるなど自分で自分を抑えきれない。しかも今回もっと大きな悲劇が彼を襲う。リリーはルークの復讐だとマックスを誘拐し、そっちは失敗したけどまだそのことは知らない。彼女自身はマイクの実家へ行き、彼の父親を殺す。しかも殺すところを映像で送ってくる。悲しみにくれるマイクを、ライアンはどうやってなぐさめていいかわからない。マイクが仕事をやめて実家へ直行していればこんなことにはならなかったのかな。

ザ・フォロイング2の8 導かれし者

マイクの父親の葬儀が行なわれる。彼以外は父親も含め、皆軍人か。FBIのフランクリン長官(チャールズ・S・ダットン)は、ライアンにキャロルのことを特別に捜査するよう依頼。ライアンも承諾する。FBI内部にスパイがいるとなれば、彼が独自に動き回る必要があるが、これで動きやすくなった。葬儀で会ったのがキャリーという事件記者。彼は11ヶ月前の出会いを回想する。その頃の彼は飲んだくれていて、朝起きると知らない女性が・・なんてことも珍しくない。キャリーがそういう女性達と違っていたのは、遊び目的ではなかったこと。酔ったライアンはキャロルのことをべらべらしゃべってしまったらしい。朝になって悔やんでも手遅れ。今まで数回「ヘイヴンポートの悲劇」という書名が出てきたが、彼女が著者。この後、五ヶ月前の回想も入る。キャリーは、目的のためなら手段を選ばないあつかましい女だが、ライアンが相変わらず酒に溺れているのをなじる。そりゃそうだろう。彼女は一冊の本を完成させようと努力しているのに、ライアンは何もしてないのだから。自分にキャロルのことをべらべらしゃべったのは酒のせいだ。だまして話を聞き出したなんて言い訳にすぎない。だまされたくないなら、酒を飲まなきゃいいのだ。たぶんライアンが酒をきっぱり断つ決心をしたのは彼女のことがきっかけだろう。今回キャロルの恩師ストラウス役でグレッグ・ヘンリーがゲスト出演。キャロルの素質を見抜き、育て、背中を押す。彼は例の灯台の近くに住んでいて、キャロルの手当てをし、逃亡を助けたことがわかる。身代わりの異母兄弟の遺体も手配したらしい。ライアンとキャリーは彼につかまり、殺されそうになるが、マックスとマイクに助けられる。ストラウスを拷問し、FBIのスパイが女であることを聞き出すが、名前まではわからない。一方コーバンにもぐり込んだキャロルは、マイカに取り入ることに成功する。何しろ地球での生命を終えて第9惑星で生まれ変わるのが目的という、わけのわからんこと考えてるアホだから、操るのは簡単。

ザ・フォロイング2の9 仮面の下

FBIのスパイの容疑者の中にメンデスが入っていたが、ライアンには信じられない。しかし不正アクセスの疑いをちらつかせると、彼女は不審な行動を取り始め、ライアン達は彼女がスパイだったのかと思わざるをえない。メンデスはジャナのところへ。二人は既に離婚しているようで、子供二人は連れ子とかではなく、精子の提供を受けてジャナが産んだのだろう。メンデスはジャナが一時キャロルに傾倒していたのを知っていたようだ。ジャナは精神を病んでいたが、彼女自身は出産のせいと言い張り、病気を認めようとしない。登場した時から彼女は明るく愛情深い女性に見えたが、それはうわべだけのことで、ちょっとしたことで不安定になるようだ。今もメンデスに難詰され、逆上してナイフで刺す。逃亡しようとするが、ライアン達に見つかり、自殺。ジェットコースターのようなジャナの言動は、インパクトがある。演じている人はどこかで見たような・・と思ったら、「お買いもの中毒な私!」のレスリー・ビブだった。それにしてもメンデスは元配偶者がキャロルの信奉者だってのに・・よく担当を任されたものだ。まあ一命は取り留めるようで、そこはよかったけど。さて、コーバンではキャロルが着々と乗っ取りを進める。マイカの妻ジュリアを始末し、教団内の異分子も排除。マイカは、有名になるには自分も人を殺すしかないと思っていて、キャリーのサイン会にエマやロバートを送り込み、騒ぎを起こさせる。エマはキャリーを脅し、テレビで映像を流すよう要求する。それには演説しているマイカがうつっているはずだったが、キャロルは自分の映像にすり替える。マイカはテレビを見て驚くが、その時にはもう毒を飲まされていて。こうしてキャロルはコーバン乗っ取りに成功する。と言うか、マイカ君アホすぎ。ライアンはキャリーが映像のことを黙っていたのが引っかかるが、マックスは意外にも彼女を弁護する。キャリーを夕食に招いたライアンは、マックスの言った言葉をそのまま彼女にかける。災難続きであること、脅されて仕方なく・・。思いがけなくライアンにいたわられ、さすがのキャリーも心がほぐれ、涙を流す。こうなると次にどうなるかは決まってますな。

ザ・フォロイング2の10 背徳の手解き

やっぱり生きていたクレア。訪ねてきたマイクに、いったいどういうことよと文句を垂れる。そりゃフォロワー達がまだ残ってて狙われる危険があるから、死んだことにして身を隠すように。ライアンには死んだと言ってあるなどと説得され、不承不承従ったものの、一生隠れて逃げ回るのはもう嫌だ。しかもキャロルは死んでなかった。問題全然解決してない!クレアが目をつり上げ、まわりに当たるのも無理はないが、まわりだって好きでこんなことしてるわけじゃない。他に方法がないから・・それにしても金がかかるだろうなあ、この制度。その頃ライアンはキャリーとイチャイチャ。キャロルはエマとイチャイチャ。いい気なもんだ。イチャイチャと無意味な殺人のくり返しなので、見ていてうんざりするが、マックスとマイクのおかげで何とか見ていられる。クレアのところから戻ったマイク。母親のところへ行っていたと言い訳するが、マックスにウソをつくなと言われ、びっくり。実は彼女、マイクの母親に連絡を取っており、行ってないことは知っていたのだ。彼女ボクのこと心配してるのかしらと、うれしくなるマイク。二人には幸せになって欲しいなあ。さてキャロルは世間を不安に陥れるため、異常者四人を送り出す。他の信者にもあとに続いてもらわないと困るので、洗脳に取りかかるが、ついていけない者も。そういうのは穴に閉じ込める。マンディもキャロルのやり方に疑問を持ち始めている。キャロルをめぐってライバル関係にあるエマのことも気に入らない。一方ライアンはストラウスから手がかりを得ようとする。ストラウスは、彼が他人の人生・・この場合キャロル・・をまねていると指摘する。同じ女性を愛し、本を書き、教師をやってる。ライアンはキャロルに似た者どうしだと言われたって笑い飛ばすだろう。でも、ストラウスにまで言われたのはショックかも。ストラウスはキャロルに初めて会った1982年を回想する。両親をなくし、イギリスからアメリカへ渡り、まだ自分の特異性にも気づいていない頃。背中を押したのは彼だが、キャロルには自分のやったことを隠しておけないという欠点があった。自分のように隠して(殺人を)やれば、もっとずっと長期間楽しめるのに。若いキャロルをやってるのはピコ・アレキサンダーとかいう人。変わった顔をしている。

ザ・フォロイング2の11 蘇る女

キャロルの洗脳は、信者に信者を殺させるとか過激なので、さすがのロバートも心が揺らぎ始める。キャロルとエマは血を見ると興奮するらしく、早速イチャイチャ。エマはロバートの心を繋ぎとめるため、色じかけで説得。マンディはとうとう教団を抜け出す。見張りはおらんのかい!パソコンで何か調べて、どこへ電話するかと思ったらマークに繋がったぞ!何で繋がるんだ?今回また殺戮が行なわれるけど、キャロルではなく、リリーの仕業だった。なぜかルークが生きていると知り、なぜかどこに入院してるかも知り、救出するため手下を送り込む。そのためには何人でも殺す。やっと再会し、三人で抱き合って涙にくれるが、ここで感動しろと?その前のエマがロバートを説得するところで彼女に共感しろと?ところでこのエマ役のヴァロリー・カリー・・最近気づいたけどヘレン・ミレンに似ているな。エマは嫌な女だし、カリーも演技がうまいってわけでもないけど、番組の最後のインサイダーでうつるカリーの写真はとてもかわいい。キャロルはテレビで自分を糾弾する牧師タナーに目を付ける。聖書を持ち出し、何かいい決めゼリフはないかと捜す。自分がこれからどうするのか「今わかった」というセリフに、「今かよ!」とツッコミ入れたの私だけ?マイカの考えもはっきりしなかったけど、キャロルのもはっきりしない。作り手は何考えてるのかいな。血に飢えたカルト集団、無差別に行なわれる殺戮・・そういう刺激的なこと見せときゃ視聴者はついてくると?キャロルが話題になると、ファンクラブみたいなのも出てくる。仮面をかぶって騒ぐくらいがせきのやまだが、本物のフォロワーとまぎらわしいから、捜査する方は困る。いったいいつまでこんなことが続くのかと心が折れそうになるマイクだが、ライアンの方はキャリーとの仲が順調なせいで、心に余裕が出てくる。ベーコンの目元がやわらかい感じで、うまいと思う。一方クレアはすべてを終わらせるにはキャロルを殺すしかないと行動を起こす。いや、だからあの時ナイフやらフォークやらで殺しとけばよかったのよ。彼女を守るため多くの人が苦労していることも、捜査の妨げになることも気にしない。私はライアンに会いたいの!いきなり現われた彼女にライアンは・・。これじゃあマイクの立場が!!

ザ・フォロイング2の12 届かぬ祈り

キャロルのタナーへの反発はますますつのる。自分を金儲けの種にしているのが許せない。ただ、相手が有名人であればあるほど、自分が行動起こした時には注目を集めることができる。まずタナーの息子、プレストンを誘拐する。彼は大学の寮にいる、普通の学生。それにしても一人でテレビにツッコミ入れてるキャロルはただのオッサンだな。マンディが抜け出したことがわかり、エマは危機感をいだく。もしここの場所がばれたら・・。マンディはリリー達に温かく迎えられるが、もちろんキャロルの居場所を聞かれる。向こうからわざわざ飛び込んでくるなんてラッキー!マンディの甘さにはびっくりだ。今更リリーのところへ行って、キャロルの居場所は教えたくないって、それですむと思ってるのかね。何の代償もなしに自分をかくまってくれて、親切にしてくれて、過去は水に流してくれると?もちろんマンディは殺される。キャロルも結局は彼女を見捨てる。さて、クレアが生きてたと知って大ショックのライアン。うれしさよりもとまどいの方が先に立つ。クレアも甘い。彼は自分を愛しているのだから、死んだ後も他の女になんか心を移すはずはないと思ってる。死んだことにされたのは私の意思ではないし、それでも責められた場合はジョーイのためという大義名分がある。私は全然悪くない。それどころか私は役に立つ。私が生きてると知ればキャロルは絶対接触してくる。罠にかけることができる!今すぐにでも出かけようという鼻息の荒さ。もちろんライアンは彼女をマックスに押しつけ、出かけてしまう。当然でしょう!クレアは洗面所で置き忘れられた口紅を発見!後で何も知らないキャリーがライアンを訪ねてきて・・。ライアンはキャリーとのことはまだ話していない。それでなくても暴走気味のクレア、何をするかわからない。その彼も拉致されたプレストンを追って、勝手な行動取る。マイクの説得も聞かない。それにしてもタナーはあれだけキャロルを名指しで非難してあおっておいて、自分や自分の家族に何も起きないと思っていたのか。甘い!

ザ・フォロイング2の13 報いの谷

今回もいろいろあるけど、印象に残るのはマイク。息子を案じて頭を抱えるタナーだが、神を信じる心は変わらない。マイクは彼に父親のお悔やみを言われ、とまどう。マックスもマイクが悲しみを表に出さないのを心配している。マイクはライアン同様異常な事態にずっと置かれているが、見る側としては彼は善人、悪に染まって欲しくないと思う。ライアンは善悪合わせ持てるが、マイクはそれほど強くない。それだけにリリーを撃つのは思いとどまって欲しかったが・・。見る者の願いは裏切られる。マイクは父の、パーカーの復讐をせずにはいられなかった。でも彼女を殺せば今度はルークやマークが彼を仇とつけ狙う。負の連鎖が続く。一方キャロルはプレストンに殺人を強要。彼について来れない信者を穴に閉じ込めているが、そこからコートニーという女性を連れてきて、プレストンにナイフで刺すよう言う。で、見ていて思うわけ。教団の集会は、みんなマスクやローブで同じ格好してるから、ライアンがまぎれ込んでも誰も気づかない。しかも彼は銃を持っているのだ。なぜ撃たない?少なくともキャロルかエマは殺せるでしょ。次の朝ロバート達に見つかるけど、夜の間何もしなかったのかね。相変わらずマイクに知らせてないし。ケータイは捨てちゃったけど、教団の中にいくらでも連絡ツールはあるでしょ。キャロルが自分を殺さないとわかっているので、わざとつかまる。キャロルは恋人に再会したみたいに大喜びだ。エマが殺すよう言っても聞かない。前夜中断したプレストンとコートニーのことが再開される。見ている方はうんざりだ。何でプレストンはキャロルをナイフで刺さないのかね。自分も死ぬかもしれないけど、今コートニーを殺したってまた同じことやらされるだけじゃん。まあお坊ちゃまだからフラフラしてて当然だけどさ。クレアは自分が生きてることをキャロルに知らせるため、キャリーに協力を持ちかける。スクープが欲しいのはやまやまだが、キャリーにも分別はあるから断るが、じゃあ他の人に頼むまでよと言われるとねえ・・。あっちでもこっちでも自分勝手な行動取る。ちゃんとルールにのっとって行動しているクラーク達のことなんかおかまいなし。見ていて腹が立つ。

ザ・フォロイング2の14 静かなる礼拝

マイクがリリーを殺してしまったので、ライアンはマイクやマックスと口裏を合わせる。なぜかマークとルークはリリーが死んだのを知っていて、復讐に燃える。クレアはキャリーに、キャロルへのメッセージをテレビで流させるが、それはどうやらキャロルがプロポーズした時に二人で作った詩らしい。文字で残してはいないので、知ってるのは二人だけ。他の者が聞いてもわからない。キャロルとクレアにもそういう幸せな時期はあったのだ。ずっと血に取り憑かれていたわけでもないのだ。キャロルはエマとロバートをあるホテルへ行かせる。そこでプロポーズしたらしい。エマは罠かもと危ぶむが、キャロルは聞かない。クレアが来るのを待っている時のロバートとエマの会話。ロバートは「死は始まり」と言い、エマは「死は沈黙」と言う。彼女はクレアを連れていくつもりはない。いきなりロバートを撃ち殺し、クレアが彼を撃ったから仕方なく彼女も殺した・・というふうにしようとする。もちろんクレアは反撃に出る。彼女は証人プログラムに戻ると見せかけて途中で逃げ出し、ここへ来た。ホテルのことは自分達しか知らない。キャロルは意味を汲み取り、きっと現われる。彼を殺し、今度こそ終わりにするのだ。彼女はキャロルが一人ですっ飛んでくると思い込んでる。でも来たのはエマ達二人で、予定が狂うが、ありがたいことにエマがロバートを殺してくれた。あのまま二人が相手ならエマを倒すのは無理だったろうが。エマとの対決は暗くてよく見えない。そこへ現われたのがマークとルーク。何でこの場所を知ってるのかいな。一方キャロルは教会を乗っ取り、やりたい放題。一部始終をネットに流す。息子を餌にタナーを呼び出し、あれこれあるのだが、胸の悪くなるような描写の連続で、いいかげんにしてくれという感じ。何をやるにしても片方は銃を突きつけ、絶対有利な立場。逆に言うとキャロル達は銃やナイフがなければ何もできないということで。ライアンとマイクは教会へ忍び込むが、あちこちに爆弾が仕かけられているし、礼拝に集まった一般人が大勢人質になっている。キャロルはタナーとプレストンに殺し合いをさせようとするが、タナーは屈せず、死を選ぶ。彼は固い意志を持った骨のある人物だったことがわかる。

ザ・フォロイング2の15 贖罪

キャロルはプレストンも殺す。タナーが自殺したので、もう用なしってことか。今度はマイクやライアンとの対決だが、ライアンのところへクレアを拉致したとの連絡が入る。キャロルと二人で来なければクレアを殺すと、写真も送ってくる。ライアンは突入のどさくさにまぎれ、キャロルを逃すよう謀る。クラーク達をだますことになるが、クレアのためなら仕方ない。途中でフォロワーがキャロルを救出しようとするが、キャロルは彼を殺してしまう。奇妙な状態だが、クレアのためならキャロルはライアンと行動を共にする方を選ぶ。例によってマーク達はリリーの屋敷の一つに隠れている。ライアンとキャロル、クレアの三人をつかまえた彼らはご機嫌で、さんざんなぶって楽しむ。そんなことやってるからマイク達が間に合う。ここでライアンの秘密をキャロルがばらすが、何で知ってるんだろう。父親の仇をライアンが直接殺したことは話してないはずだが。マークは以前断酒会でライアンに会っているらしい。そうやって前々から様子をうかがい、楽しんでいたわけだ。まわりにいる人は信用できないのだ。どういう異常者がまぎれ込んでいるかわかったものじゃない。何と異常な世界だろう。結局ルークが死に、マークは逃亡。キャロルは逮捕される。ライアンには彼を殺せたが、思いとどまる。「殺し合いを終わらせるためだ」と言っていたけど、「シーズン3に続かせるためだ」がホントでしょ!マークが逃げたから事件が終わったわけじゃない。でもライアンは帰ったら荷物をまとめてクレアとジョーイと三人で暮らすつもり。それなのに・・クレアは断るんです。女って男をさんざんあおってその気にさせといて、土壇場で態度変える。いきなり出現してキャロルを殺すのよ!とけしかけて、そのあげく新しい生活に踏み出してね、さようなら・・ってそんなぁ~!!一方マイクとマックスはやっと・・今はもうお互いへの好意を隠す必要もない。傷ついたマイクの心を癒してくれるのは彼女だけ!陰惨な描写ばかりでも何とか見ていられるのはこの二人のおかげです。ラスト・・マークを助けた人物は誰でしょう。アパートに帰ったライアンが一人で食事をし、ベッドに入り、悪夢で起きるのを見て、何でここにキャリーがいないのかと不思議に思うけど、マークを助けに行っていたとか?