スカイスクレイパー
10年前FBIにいたウィル(ドウェイン・ジョンソン)はある事件がきっかけで退職。大ケガをし、片足が義足になったが、看護をしてくれたサラ(ネーヴ・キャンベル)と結婚し、ジョージア、ヘンリーという双子にも恵まれた。今は小さいが防災警備チェックの会社やってる。香港では起業家ジャオ(チン・ハン)のザ・パールビルが話題に。高さは千メートルもあり、ウィル達は98階に住んでいる。ビルは上層階がオープンすることになっており、ウィルをジャオに紹介してくれたベンは、首にヤケドのあとがあるから、例の事件で一緒に突入した仲間か。テロリスト集団が96階で火災を起こすが、最上階にいるジャオは防災システムがあるからと動じない。しかしセキュリティ用タブレットが奪われ、2キロ離れたところにあるコントロールセンターも占拠され、システムは侵入され放題。ジャオはオフィスに逃げ込み、扉を開けられるのはウィルだけ・・となる。妻子は人質に取られ、絶体絶命のピンチ。超高層ビルの火災ということで、連想されるのは「タワーリング・インフェルノ」。家族のために孤軍奮闘というのは「ダイ・ハード」。CGの発達で、炎や崩れ落ちる瓦礫などの描写はすごい。ただでさえ熱そうなのに、これまた暑苦しい顔のジョンソンが大奮闘。壁に貼りついたり、ぶら下がったり、細い板の上を渡ったりと、高所恐怖症の人にとっては、アワワというシーンの連続。不思議なことに消火活動のシーンはほとんどない。と言うか、あまりにも高所での火災なので、どうにもできないのか。主人公が義足というのは珍しい設定だが、ジョンソンなのであまりハンディにはなっていない。ちょっと不死身すぎるけど、映画だからね。サラも元軍人で、格闘とかけっこうやるのがいい。子供の一人が喘息持ちというのもありがちな設定だが、さほど生かされてはいない。警部補役でバイロン・マンが出ていたが、離れたところから見ているだけなのが残念。これじゃ彼が出てる意味ないじゃん。彼の部下の女性が、サラをテロリストの仲間かもとしつこく疑うのが珍しいかな。ウィルはなぜか指名手配されていて、いつの間にこんなことになったのかね。見ている時は全然気づかなかったけど、ハッカー役でマット・オリアリー。ノア・テイラーも出ていた。家族揃って見るには人が殺されすぎで、そこは残念。