アメリカン・サイコ

アメリカン・サイコ

これは前にWOWOWで見たが、何が何やらだった。その後原作を・・文庫で上下二冊の長たらしいのを・・がまんして読んだ。読むからには最後まで読むのだぜい。久しぶりにWOWOWでやったのでまた見た。今回は少しはわかる。と言っても内容ほとんど忘れていたけど。べイトマン(クリスチャン・ベール)がポール(ジャレッド・レト)のアパートへ行くあたりは意味わからんけど。その後弁護士ハロルドとの会話で、もしかして全部妄想?・・となって終わるのだが、ここらへんは評判悪いな。夢オチかよ・・と思う人、わけがわからんと文句言う人。べイトマンは投資銀行の副社長らしいが、全然仕事してない。いいアパートに住み、見てくれに気を使い、知識をひけらかす。夕食をどこの店で取るかが一日のハイライトで、その後はクラブ。新しく作らせた名刺を見せびらかし、嫉妬したり満足したり。全くどういう生活してるのかね。自分をマーカスと混同してばかりのポールを斧で殺し、ロンドンへ行ったと思わせる。ポールの部屋では手袋もしてないし、死体を入れたゴミ袋からは血が・・。この時点でそもそも怪しいけど。探偵のキンボール(ウィレム・デフォー)の出現に心騒ぐが、何ということもなく終わる。せっかくデフォー出してきて期待させておきながら。次々に殺人を重ねるが、警察の手は全く伸びてこない。見ていて、ここで飛び起きて「ああ、夢だったのか」となるのでは・・と何度も思うが、それもなし。陰惨な内容だが、コメディー的味つけをしてあり、人によってはけっこう笑えるだろう。秘書のジーンがクロエ・セヴィニー、婚約者のイヴリンがリース・ウィザースプーン、同僚のクレイグがジョシュ・ルーカス、愛人のルーシーがサマンサ・マシス、知ってる人はそれくらいか。どうも感想書きにくいな。登場人物の誰にも共感できない。ハロルドとの会話が”爆弾”なわけだが、ここでもデイヴィスと呼ばれていて、見ている者は当惑する。女性達にはポールと言ってたし、あっちこっちで出まかせ言ってるのか。化粧品やエクササイズ、ブランド品で身を固めても、なかみの空虚さはどうしようもない。原作だと現実のべイトマンはイヴリンに(振ったのではなく)振られ、女を引っかけることもできない意気地なしらしいが、他人の名を名乗ることで何とかしのいでいたのか。全部妄想、一部妄想、いろいろ意見があるようだが、あたしゃどうでもいいです。