刑事モース~オックスフォード事件簿~シーズン8

31殺しのホッスル

前のシーズンの感想もまだ書いてないっちゅーのに、次のが放映されたんだわ。最初放映されたのは確か元日で、二、三日たってから見逃したことに気づいたんだわ。何でよりにもよって元日なんかにやるんだよ~。元日は見るテレビないってのが常識。さて、雨の中でのサッカー試合。選手も大変だね。モースは・・酔いつぶれてやんの。ますます体に悪い生活してる。次の日はサーズデイ迎えにるのもすっぽかした?ワンダラーズのスター選手スウィフト・・次の試合に出たら撃ち殺すとか脅迫電話が。一方学寮長スタムフォード宛ての小荷物が爆発し、秘書のマギーが即死。どちらもIRAの怒りの旅団の仕業か。モースは爆破事件の方やりたいのに、スウィフトの警護・・おりやるようブライトに言われちゃった。モースはスポーツに興味なし、でもその方がいいのだ。華やかな世界に惑わされず、冷静でいられる。それにしてもテレビの人気番組への出演、ファッションショー、恋人とのいざこざ、次のスター選手出現のきざし・・。金、名声、女・・本職のサッカーの練習はいつやるんだ?と、皮肉の一つも言いたくなる。腹立たしいのは、命の危険があるというのに、みんな事態を軽く考えていること。テレビ出演のこと知らされていなかったせいで、モースは恥をかくはめに。ただ試合の後、モースがスウィフトを捜さず酒を飲んでいるのはちょっと変。次のスター選手になりそうなマルティネリが殺されるが、スウィフトのユニーム着ていたせいで間違われたのか。疑われたのはウォード。彼はスウィフトやマルティネリのような才能のある選手を見つけ、育てるのが生きがい。でもせっかくの才能も、金や女、酒のせいでだめになってしまう。多くの者は甘い汁を吸おうと選手に群がるが、彼はいつも貧しいまま。結局彼は犯人ではなかったが・・。さて、今回一番びっくりさせられるのはストレンジの変貌。と言うか、演じているショーン・リグビーの変貌。最初誰かと思ったくらいやせてる。やせたせいでシワが目立つ。心配しているのは私だけではないようで、ネットでも病気じゃないのか、ガンじゃないのか、糖尿病じゃないのかなどいろいろ。まあ今のところ病気じゃないようだけど・・肥満のせいで体調が悪いので減量したということらしいが。ストレンジはジョアンをパーティに誘っていたけど、この二人一緒になってくれるといいな。

32死を告げる時計

今回義理の母グウェンが転がり込んでくる。今まではっきりしなかったけど、モースの父親は運転手で、妻子がありながらこのグウェンを妊娠させたと。で、生まれたのがジョイスで、彼女は婚約者のキースと同棲。グウェンは一緒に居づらいのか家を売って別居。新しい家に移るまでの間モースのところに居候と。文句が多くてかわいげのないオバサン。タクシー運転手ダドリーが撃たれて死ぬ。場所はヌーディスト・キャンプの近く。彼は妻ポーリーン、息子マークがいながらアンを妊娠させ・・と、モースの父と同じことやってる。現場を調べていた彼はマークに銃を突きつけられ、ヒヤリとする。犯人は現場に戻ってくる・・って、警官も来るんだよマーク。彼は離婚は自分の成績が悪いから・・なんて思い込んでる、かわいそうに。彼は父親を慕っているのだが、ダドリーはギャンブル好きな上、女好き、おまけに・・。次に司祭のマホーニーが殺される。三人目はローレル。前回ストレンジがジョアンをチャリティパーティに誘っていたけど、その主催者。モースは酒びたりで、服も着替えず出てくる。グウェンのせいにしてたけど生活は乱れている。それに比べるとストレンジは堅実。ドレスアップしたジョアンを見た彼は目を瞠る。タクシーの運ちゃんノース「上モノだ」とかいやらしい見方するので、ストレンジは賢く聡明な女性だとたしなめる。ジョアンに対し敬意を抱いているのがわかる。ジョアンが彼の好意に快くこたえているのが見ていてうれしい。こっちまでニコニコしてしまう。ただちょっと気になるのは彼がまだフリーメソンと関係してること。モースみたいに頭がいいわけでもなく、将来のために人脈作りを・・と考えているらしいが、ジョアンの主義とケンカしないといいけど。今回ブライトが絵の教室に通っていることがわかる。これがまたすごく上手で。妻の死という大きな痛手から立ち直るは大変だったと思うんだけど。それを言えばストレンジだって危うく死ぬところだった。激やせするのも無理はない・・って違うか。でも誰もストレンジに大変だったねなんて言わない。それでいてモースには大変な思いをしたんだからとみんな甘い、甘すぎる、甘すぎるにもほどがある!グウェンは新しい家に移る。住所を書き残していくのが何だか・・。モースの母親のガンは私のせいじゃないとか、モースを引き取って育てたとか、彼女にも言い分はある。いやなオバサンだけど気の毒でもある。

33白銀の終着駅

今回はまあまあだったかな。廃墟となったホテルに迷い込んだ男女。そのうち一人また一人と殺されていき・・。ホラー映画みたいでいい。1963年2月にタファトンパークで大量殺人があった。それから八年たってるから、1971年か。モースも70年代に突入だ!ベネチアの事件からは一年たつらしい。夜・・最終バス・・乗客のスタントン教授が降車した後、墓場で刺殺される。なぜか目にはバツ印。モースは病欠。この頃休みが多いようで。ブライトは立ち直れないなら異動もいいかもなんて言ってるが、サーズデイはモース手放したくない。いや、ストレンジがいるじゃないですか。ジョアンの婿にぴったり!たぶんサーズデイは今でもジョアンをモースと一緒にして・・なんてはかない望み抱いてるだろうけど(やめとけ)。休んだモースは飲んだくれてる。どうしようもないね。関係ないけどグウェンが転がり込んできた時、パンとチーズがあるとか言っていて。あたしゃそれを聞いて、モースもアルコール以外のもの召し上がるんだ・・って、びっくりしましたよ。さて、サーズデイの息子サムはアイルランドにいるが、スタンホープ大尉からサムが行方不明だと連絡が来る。友人が殺され、ショックを受けていたらしい。自分が向こうへ行ったって何にもならない、先方が気を使う、こっちで仕事してた方が気がまぎれる。でもウィンはそれが気に入らない。動揺してイライラするのも無理ないけど、そのうち私は軍に入れたくなかっただの、戦時中の話をしてサムに影響与えたサーズデイが悪いだのエスカレート。こんな時サーズデイの気持ちわかってくれるのジョアンだけ。似た者どうしなだけに以前は反発し合っていたけど、ジョアンもいろいろあって大人になった。それでも彼女だって弟のことは心配だし、心細い。ウィンはなだめるジョアンにまで当たり散らすし、もう限界。後でストレンジが抱いて慰めていたけど・・二人は気づかなかったけどウィンがそれを見ていて。たぶん彼女はサーズデイだってあんなふうに私を慰めてくれるべきなのに仕事を理由に帰ってこないのは何事よ!しかもサムのこと心配すべきなのに今すぐアイルランドへ行くべきなのにモースのことなんか心配して!いや、私の妄想ですけど、当たらずといえども遠からずだと思います。

33白銀の終着駅2

それにしてもこういう時のウィンは魔女か鬼婆みたいな顔になるな。さてモースはスタントンの部屋を調べてみる。彼は数学を教えていたらしいが、ルーレットやサッカー賭博の本がある。てことは数学を利用して・・。次にバスを調べるが、ここで意外なことがわかる。何とモースも例のバスに乗っていたのだ。へべれけに酔って、二階建てバスの階段を下りる時滑り落ちたのを、スタントンに助けられていた。それをすっかり忘れるほど酔っていたのだ。昼間っからウスキーちびちびやってるし、りっぱなアル中。さて、同じバスなら同じ客乗ってるだろうというので、最終バスにストレンジが乗ることに。・・ところがモースが乗ったバスの方がトラブルに巻き込まれる。天気が悪くてスリップしたとかで車掌レスはケガするしバスはエンコ。運転手ジョンは反対したけど、乗客達は近くにあるタファトンホテルへ移動。あ~ストレンジが巻き込まれていたらなあ、もっと彼の活躍見られたのに・・。イヤほんと、今の私はモースよりストレンジ推しです。さてホテルは事件以来閉鎖されているが、ここでウエートレスをしていたというリンダが案内し、何とか中へ。レスは上に寝かせ、一同は自己紹介するのもいればそういうのをいやがる者も。きりっと知的な美人ニコルズは医師。モースにとっては頼もしい存在だが、今の彼は恋とは無縁。ちょっとおどおどした黒人ミセス、エルシー、笑顔が薄気味悪い初老の女性ヒルダ、お化粧をした男子学生リチャード、元教師ウォルシュ、いやみな感じの弁護士イェーガー、それとホッブス。モースはここでもモースとだけ言って名前は言わない。職業も公務員ですませる。ま、事件が起きたため仕方なく後で警官と名乗るけどね。一方サーズデイは目のバツ印が気になっている。ドロシにも協力を頼む。最初サーズデイはモースが戻ってくるのを署で待っていて、ブライトもしばらく付き合うんだけど、妻をなくして一人になったブライトの孤独がみる。もっとも今のサーズデイはウィンがいても孤独感じてるだろうけど。さてドロシが言うにはタファトンホテルで起きた大量殺人の犯人ルーミスは自殺し、関係者で生き残っているのは希代の凶悪犯クリーチ。彼はルーミスをかわいがっていたと。

33白銀の終着駅3

二人とも精神病院に入れられていたが、裁判所から戻る途中車が事故を起こし、逃げた後事件を起こす。まああれこれあるんだけど、ホテルの方は凍るように寒い夜で、ローソクとか懐中電灯が頼り。一部電気がつくけどついてるんだかついてないんだか。あれこれあってもこちとらよく見えなくて、ジーッと目を凝らしっぱなしで疲れる疲れる。できればもう少し明るくして欲しかったです。こんなに明るいわけないだろうが・・なんて突っ込んだりしませんから。酒をあさりに行ったホッブスがまず殺され、次にこんなところにはいられんと言っていたイェーガーが殺される。仮面かぶらされているのが不気味。ここが一番怖かったな。レスはなぜか部屋を抜け出しバスに戻る。エルシーも怖くなってホテルから抜け出す。この二人が凍死せずにすんだのは運がいい。外に出たリチャードはあんなにガチガチふるえて戻ってきた。最後の方は駆け足で、聞いていても理解が追いつかない。整理すると、ルーミスには特殊な数学的才能があって、それをホッブス達が利用して19万ポンドも儲けたと。その金はこのホテルの金庫に眠っているが、八年前支配人チャーチャードが殺されたため、開けることができなくなったと。一同がここへ来るはめになったバスの事故は偶然ではなく、ルーミスの妹リンダ、祖母ヒルダ、それにジョンが仕組んだもの。目的は復讐と金。ジョンは病院の職員で、金はどうでもよく(ホントかな?)、正義のため。ホッブス、イェーガー、チャーチャード、スタントン、それにまだ生き残ってるウォルシュ、この五人は直接ルーミスを殺したわけではないが、彼を利用したことがばれないよう陥れ、精神病院送りにし、それが自殺につながった。また、大量殺人の多くはクリーチの仕業らしいが、二度見てもはっきりしなかった。金の入った金庫は絵の裏という平凡な隠し場所。今回ヒルダ達が計画実行に踏み切ったのは服役していたホッブスが出所して、仇の顔ぶれが揃ったからだが、それにしても八年の間金庫がそのままというのはおかしい。ラスト、モースは四週間の休暇を取ることを承諾。きっぱり酒を断つわけじゃないことは「主任警部モース」でもわかるが、いちおうね。それにしてもストレンジ、いったん自宅へ戻ったろうにまたモースの家まで行かされるなど、寒い中ご苦労さん。今回の彼はいちだんとハンサム。