アイ・アム・レジェンド
ほとんどのところは今日で終わりかな。平日のシネコン、お客は20人くらい。あんまりそそられないけどいちおうね。三度目の映画化らしいが、前のは見ていない。原作は古本買って読んだ。読んでないとわかりづらいかも。かなり省略してあるもんね。見る気しなかった理由の一つは予告。ウィル・スミスが上半身裸で汗だくトレーニング。「アイ,ロボット」でも似たようなシーンあったな。こういう裸見せびらかす人キライ。ボブ・マーリーの歌とか「シュレック」とかもわざとらしくて・・。何でこうCMっぽくなるのかね。さてスミスと言えば人類を救うヒーローキャラがお似合い。今回も地球最後の男になって・・でも本当に最後だと映画にならないから他にも生存者はいて・・彼ネビルのおかげで人類は滅亡の危機を免れる。原作では最後死んじゃうけど、映画では生き残って・・だってスミスだもん、死ぬわけないよな、殺すはずないよな、結末変更するよな・・あらら、死んじゃった!そりゃ死ななきゃ伝説(レジェンド)にならないけどさ。でもスミスですぜ!お客さん納得しないと思うが。スミス一人のシーンが多くて、時々回想シーンが入って・・でも結局家族どうなったの?あのヘリ墜落してネビルの目の前で妻子死んじゃったのかな。普通ちゃんとうつすと思うが・・。娘やってるのがスミスの実の娘だから悲惨なシーンは省略したのかな?原作だと人間は吸血鬼になって毎晩ネビルの家を襲うけど、映画では設定違っていたな。ゾンビ風で、しかもやたら動き速くて、そのせいでリアリティなかったな。頭からっぽのようだけど、マネキン動かしたり罠しかけたり頭よくなりつつあるのかな・・そんな描写にワクワクしたけど、それ以上発展せず期待はずれ。いきなり生存者母子が出てきて・・でも自分以外にもいた!と単純に喜ぶのではなく、3年の間に人とのつき合い方忘れてしまいとまどうとか。そういうのは原作には詳しく書いてあるけど、映画ではうまく伝わったかね。誰もいないニューヨークとかスケールは大きいけど、全体的には中途はんぱな印象。スミスの熱演のおかげで退屈はしないけど、終わってみればどこが盛り上がりだったのか、全然感動もしていない自分に気づく。冒頭エマ・トンプソンが出ていたな。カメオ出演?原作にはない少年出してきていたけど、彼で「2」を作ったら?大ヒットしているようだし。
地球最後の男 オメガマン
「アイ・アム・レジェンド」のオリジナル・・と言うか、その前にもあるのかな。WOWOWで見た。今のようなCGなどないから、敵(?)もメーキャップやコンタクトレンズでそれらしく見せるだけ。でもそれでいいのだ。リメイク版で見せられたようなゾンビはうんざり。・・生物兵器を使った戦争でたった一人生き残ったネビル。彼は軍人で科学者か?光に弱い敵との果てしない戦いが続くが、ある日生存者の女性リサと出会う。地球最後・・と言いつつ始まって30分くらいで生存者と出会うし、1時間10分頃にはラブシーン。まあお定まりの展開。ネビル役はチャールトン・ヘストンなので親しみやすさはなく、俺様的雰囲気が漂う。彼だからこういう映画を支え切れるけど、いくらピンチになっても応援する気になれない。ごうまんさが鼻につく。ラストはキリスト気取り。やたら上半身裸になって見せびらかすのもいやみ。・・と思ったらリサ役ロザリンド・キャッシュも負けずに・・。まあリサと出会ったことでネビルにしばしば笑顔が出るようになったのは、見ていてホッとさせられたけど。そりゃあ一人でいるよりはねえ。さて、リサは弟や身寄りのない子供達を集めて世話をしている。ネビルが助かったのはワクチンのおかげだが、リサ達の方はよくわからない。若者や子供の中には、すぐには発症しない者もまれにいるようだ。とは言えリサのように発病しかけている者もいる。血清を作れば何とか・・。若い医学生ダッチもいるし。このダッチ役ポール・コスロがジョゼフ・ゴードン=レヴィットそっくりで・・。すがすがしくて何ともステキ。ヘストンなんかどうでもいい!!でも今は60過ぎのおっさんになってるんだよな・・。ラスト、ネビルは死んじゃうから地球最後の男はダッチなのだ。他はまだ子供だし。発病して生き残った者のリーダーはマサイアス(アンソニー・ザーブ)。宗教家らしく、今回のことは神が罰を与えたのだと思っている。石油や電気や武器(特に銃)を使うネビルは悪魔。死者は埋葬するなどして世界を浄化してきたが、ネビルを倒さない限り浄化は終わらない。途中で血清により別の未来が開けるが、マサイアス達は信じないし、必要ともしない。人類が再生すればまた戦争が起き、また罰がくだされる。今のままが正しい状態なのだ。ここらへんはっきりしてるのはよかった。リメイク版の猛スピードで走り回るCGゾンビじゃ何も伝わらん。