ファンタスティック・フォーシリーズ

ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]

公開二週目のレディス・デー、100人くらい行列していたのでびっくりしたけど、チョコか忍者かヨン様目当てでしょう。「F4」は15人くらいか。アメリカほどヒットしていないようで。私を見る気にさせたのはもちろんヨアン・グリフィズ様!SFには似合わないとかいう批評をどこかで目にして、ホントかよ・・と確かめにきましたの。吹き替え版だけどいいんです。内容が内容だから本人の声じゃなくたって。ちゃんとした声優さんのはっきりとした発音で内容もよくわかる。ヨアンは「ギャザリング」しか見てないけど、今回もステキ!内容は要するにピカピカドンドンで目まぐるしいが、ヨアンだけまわりと温度が違う。溶け込んでいない。クリス・エヴァンス扮するジョニーはヨアン扮するリードとは正反対。悩まない、がまんしない、迷わない、何も考えず行動あるのみ。能力を得たから使う。見せびらかす。チヤホヤされて喜ぶ。元に戻るなんて冗談じゃない。燃えて燃えて飛んで飛んで・・彼が後ろを振り返るとしたら地球を焼き滅ぼした後。彼きっと深層心理持ってないと思う。これほど単純でうすっぺらなキャラも珍しい。母性的なキャラのスーと、変身のせいでいじけキャラになっているベン。この三人だけだと、個性はあるけど知性は不足。理知的な広い額と射るような鋭いまなざしのリードの存在が必要になってくるわけよ。・・と来ればヨアンにぴったり、SFに合っているじゃん。あの眼力がこの映画をSFらしくしているんです。特撮や特殊メイクだけじゃSFにはならんのじゃ。俳優が大事。敵役ビクターのジュリアン・マクマホンもよかった。いざとなると頼る者がいない。四人と同じく宇宙線を浴びたのに誰も彼のこと気にしていない。自分達の変化のことで頭がいっぱいなせいもあるけど。一人孤独に狂っていくビクターに哀愁を感じました。「2」も作るんでしょうけどヨアンが出るなら見ます!ヨアンアンタステキダッタテバヨー![超眼力1個体]・・それにしても見ている間ずーっと思ってた。同じようにお金かけて、よく知られているものを生身の人間で作って、特撮も俳優も上出来なのにかたや大ヒット、かたや超大コケ・・はいわかりますね「サンダーバード」のことですよ。何であんなことになってしまったのか。やっぱストーリーですかね。大救出劇に話をしぼっていれば何とかなったのでは・・なんて今更私が悔やんでどうなる!

ファンタスティック・フォー:銀河の危機

前回はシネコンで吹き替え版を見たけど、今回は横浜まで行って字幕版を二回見ましたよ。ヨアン・グリフィズ様をスクリーンで見るなんてめったにないことですからね、機会は大事にしないと・・。公開一週目のレディス・デーだけど、一回目は20人くらい、二回目は30人くらいか。ガラガラだけど大丈夫なのかなここ。一作目は日本でもある程度ヒットしたようだけど、今回はどうなのかな。男性客のほとんどはジェシカ・アルバ目当てなんだろうな。それともコミックファン?今回の売りはアルバの美しいウェデイングドレス姿、ファンタスティックカー、シルバーサーファーってとこですかね。「銀座の危機」・・いや違った・・「銀河の危機」ってくらいだから、話のスケールは大きくなってる。でもほら科学的に見てちゃんとやってるのかねという部分がある。何でシルバーサーファーは人間の形していて英語話すのかとか。あと宇宙の広さもね。「サンシャイン2057」の影響で「2001年」とか読み返したりしたからさ。宇宙の広さに改めて呆然とさせられたりしたからさ。地球の危機だけどアメリカの将軍が一人で采配ふるってる。あの~他の国は?と言うか最初と最後に日本出てくるけど(CGでしょ?)、富士山とか庭園とか幕末明治の外国人向けみやげ用色つき絵葉書みたいじゃん。あのとんちんかんな風俗は何ですか?漁船の乗組員のしゃべる日本語はだいたいまともだったけど、船の名前はありゃ何だ?○○丸とかさ、普通は丸がつくぜ。平仮名三つ並べときゃそれで事足りると思ってない?何て書いてあったのか忘れたけど(うぅ記憶力の減退・・二回も見たのに・・)。ラストの日本人女性のヘアスタイルは何だ?ここは沖縄かよ。しめ縄の前で神父さんだか牧師さんだかが式を執り行なうってか?いやいや人のことは言えないよな、私だってああいうのがカトリックなのかプロテスタントなのか、それとも別のなのかわかんないもんね。わかるのはキリスト教だってことだけで。ああ、人間は日々誤解と無知の中で暮らしている!クライマックスは香港かな?と思ったけど上海らしい。いろんな看板出てるけどあれって合ってるんですか?漢字なら何でもいいや・・なんて適当にやってません?日本があれだから他の国の描写もつい疑っちゃう。元々はコミックなんだからメチャクチャなストーリーもうすっぺらなキャラもありなんだけどさ。

ファンタスティック・フォー:銀河の危機2

それにしてもヨアン、ステキだわ~。日本で言うと谷原章介氏ってとこかしら、端正でやさしそうで・・。エッ!ヨアン、婚約したんですか?誰ですかその幸運な女性は・・うらやましい。でもヨアン、何だかちょっと・・シワとか・・まだ若いのに。こめかみに白いものがちらほらというのは、コミックがそうなんでしょ?アメリカのコミックのヒーローってみんなそうじゃん、何かオジンくさいじゃん。でも・・それにしてもシワとかたるみとか・・ちょっと気になったな。だってほら「ギャザリング」でのこの世の者ならぬ美しさが忘れられないんですのよこちとら。例えあれから何年たっていようが「ギャザリング」再び!ってなってしまうんですよ。彼は絶対年取らなくていつまでもみずみずしく美しいはずだ~ってね。ヨアン扮するリードがクラブで踊るシーンは悲しかったな。手や足をビヨーンとのばして・・いかにもって構図なんだもの。女の子の腰にくるくると手を巻きつけるんだろうと思っているとその通りになる。ああヨアン、あんなことやらなくたって。せめて実は「タイムトラベラー」のアダム同様ダンスの名手でしたってことにしてさっそうと踊ってくれたらなあ・・。でも美女に囲まれて熱っぽく話すのがビッグバンの話とかさ、そういうのはよかったけど。今回はリードとスーの結婚式というのがポイントだけど、私から見るともうすでに二人は一緒に暮らしているわけで、何でスーが今更式にこだわるのかよくわからないな。いくら同棲していても式をあげてけじめをつけたい、ウェデイングドレスを着たいということなのかな。人目にさらされるのがいやと言いつつハデなことを自らやってる。本当に騒がれたくないのなら役所に届け出してはい終わり・・にすればすむこと。地球の危機より式の方が大事というのもねえ・・。地球が滅びたら結婚式もへったくれもありませんぜ。メンバー四人は前作のまま。アルバは相変わらずきりっとして美しい。「きっと解決法はあるわ」という前向きな姿勢がいい。クリス・エヴァンスは「サンシャイン2057」で見たばかりなので、キャラがメイスと重なって見える。パンフによれば彼はジョニーのような軽薄な性格ではなく、堅実なタイプのようだ。将来は俳優ではなく監督業に回りたいらしいが、そんなのもったいない!両方やってください!

ファンタスティック・フォー:銀河の危機3

ベン役マイケル・チクリスも「ブラッド」で見たばかり。ベンは四人の中では一番外見が変化したから苦悩も大きく、「1」ではあれこれ描写されていた。今回は苦悩しないけど出番は多い。恋人のアリシア(ケリー・ワシントン)とアツアツイチャイチャ。私はこういう出たがりキャラはあんまり好みじゃない。何でもわかってるってふうのアリシアも好きじゃない。チームとしてはリードとスーは頭脳派、ジョニーとベンは肉体派。地球の危機だってのに、「難しいことはインテリにまかせとこうや」というベンのノーテンキなセリフがおもしろかった。他にビクター役ジュリアン・マクマホンが出ている。彼は今回はちょっと中途はんぱ。地球の危機なのでチームと協力するが、全く本心を隠して・・というわけでもなく、下心見え見えの演技しなくちゃならない。コミックだからわかりやすくなってるわけだが、マクマホンは顔つきにしろ声にしろこういう役やるにはちょっとりっぱすぎるのよね。こんな役やらしとくのはもったいない、才能の無駄遣いだ・・みたいな。他にはヘイガー将軍役で「シティ・オブ・エンジェル」などのアンドレ・ブラウアー。彼は過去ミサイル配備のことでリードにへこまされた経験があり、それを根に持っている。いざとなるとリード達のことを「ばけものども」なんて言うし、ホント心の貧しい男なのよ。もちろん正体あらわしたビクターに殺されちゃうけど、誰も同情しないと思う。部下のレイ大尉は地球の危機について真面目に憂えているところがよかった。若くて美人で有能(たぶん)。演じているボウ・ギャレットは美人だが埋もれちゃうタイプ。金髪で整った顔立ちだが、例えばダイアン・クルーガーに似ているとか、○○に似ているとか。どこかで見たような顔だが名前が思い出せないみたいな、印象うすいタイプ。ジョニーといいムードになりそうなので「3」にも出て欲しい。まあ超大作ということでいろいろハデにやってくれるわけだが、見ていてびっくりするということはない。どのシーンも○○に似ているなあって感じ?例えばファンタスティックカーは「ステルス」に似ていると思う。一回目は見ていても映像についていけなくて見逃してるけど、二回目はわかるというシーンもあって、万里の長城が壊れるところ。「ステルス」で民家の屋根が壊れるところ連想させられる。弁償は誰がするのか。

ファンタスティック・フォー:銀河の危機4

トンネルの中での追跡は「アイ,ロボット」風。ロンドンでの大観覧車が倒れそうになったり、人々が川を見ようと橋にかけ寄るところは「サンダーバード」風味。まああっちはモノレールだったけど。一度スーが死んでリードが悲しむところ、その後生き返る安易な筋運びは「ハム2」。シルバーサーファーはサニーのようでもあり、エディのようでもあり。昔ペプシコーラか何かのCMにこういうの出てなかったっけ?敵か味方かはっきりしなくて、表情に乏しくて、銀色だからいいけどこれが肌色だったら見るの困惑しちゃいますぜ体型。パンツはいてるようないないような・・。パンフによれば彼はゼン・ラと言う惑星の住人らしい・・えッ、そのままじゃん!声はローレンス・フィッシュバーン。合ってます。ほとんど無表情だけど、顔の筋肉ちょっと動かすだけで内面ちゃんと見せてくれて・・そこは感心したな。クライマックスはちょっとぐずぐずでまとまりがなかったような。まああれだけ話のスケール大きくしちゃうとコミックならともかく映像ではうまく描ききれない。いくら超能力を持っていると言っても四人は宇宙空間では行動できない。シルバーサーファーが一人で戦うということになってしまう。その戦いについて科学的な説明もない。惑星を破壊し、エネルギーを得ているギャラクタスとは何?そのギャラクタス消すほどの力があるシルバーサーファーがしもべとして仕えているのはなぜ?彼が惑星見つけないと故郷の星(全裸星・・違うって!)滅ぼされちゃうから仕方なく仕えていたらしいが、今回地球助けたことで彼の星はどうなってしまうのか。彼の愛する人(もちろんスーに似ている)はどうなってしまうのか。そこらへん全部あいまいのままで終わってしまったな。シルバーサーファーをとらえた後、ナチ風の医者(?)が出てきて電気ショックや薬やらで拷問するのも?だったな。人間と同じ方法で効果あるの?ラストのあの感じだとシルバーサーファー(どうもこのネーミングだと「年取った湘南ボーイ」連想しちゃう)もボードも「3」にまた出てきそう。ビクターも死んだかどうか不明だし。ああ、それと「3」にはきっとリードとスーの間に子供が生まれているぞ!何だか今から見え見えだな。・・とは言え「3」が作られたらもちろん見ますよ。何たってヨアン様の代表作ですからね!

ファンタスティック・フォー(2015)

ある程度たつと、キャストがそっくり若いのに入れ替わるってのはあるけど・・「X-MEN」とか・・「ファンタスティック・フォー」もその例に漏れず・・。元々さほど魅力のあるシリーズじゃない。ヨアン・グリフィズが出ていたから見ただけ。今回のリード役はマイルズ・テラー・・何じゃこりゃ、主人公としては魅力なさすぎ。リードの能力はうにょ~んと伸びる体。ある意味気持ち悪い。ハンサムなヨアンだから見ていられる。ハンサムじゃないテラーのアホヅラ見てるのはしんどい。まあ後半メガネなしになってからはいくぶんマシに。この映画見る気になったのは、ジェイミー・ベル君が出ているらしいから。でも・・この出番の少なさは何だ?リードと一緒に研究続けるのかと思ったら別れちゃうし。再会したと思ったら岩の怪物になっちゃうし。これじゃあ何の楽しみもないじゃん。素顔でのベル君の圧倒的な存在感はすごい。まわりがかすんじゃう。それが・・岩の塊になってしまったのでは・・何も伝わってこないじゃないか!憎まれ役のハーヴェイ役の人(ティム・ブレイク・ネルソン)がベル君によく似ていて、何だか妙な感じ。内容そのものもよくない。クライマックスのヴィクター(トビー・ケベル)との戦いなんて、めまぐるしいのと暗いのとで何が何だかさっぱりわからない。普通の方法じゃ表現できないものを、技術の進歩によって可能にしたはずなのに・・ただ暗いってだけで何を見させられているのかわからないようにしちゃうってどういうこと?見せたいの?見せたくないの?登場人物達の考えの浅さも信じられないほど。リードは時空に穴があくほど危険な実験していても何とも思っていない。転送ゲートがほぼ完成すると、自分達で人体実験。しかも全員で行っちゃうって・・普通一人は残ってサポートするでしょ。別の道を歩んでいたベンも引き込む。結局特殊な能力を得たものの、元の形に戻れる者はいいとして、岩の塊のままのベンはどうすりゃいいの?いくら何でも不公平だ。地球を滅ぼそうとするヴィクターに対抗するため、四人は協力し合う。メインはこれなんだろう。でも・・暗くて見えないし、見えたとしても別に~。ちっとも心が躍らない。出てくる連中のものの考え方が理解できない。スー役はケイト・マーラ。紅一点にしては華やかさがなく、沈んだ感じなのがこの場合合ってる。救いようのない連中ばっかだから希望も持てない。