ブレインストーム
私はダグ・マクルーアの「アトランティス/7つの海底都市」をレンタルしたんですの。ところが家に帰ってよく見たら「ブレインストーム」。ビデオカバーとなかみが違っていたんですの。でもレシート見たらちゃんと「アトランティス」になってる。間違ってインプットされたままずーっと(開店から)来ているのよ。ってことは今まで誰もレンタルしてないの?でもまあ同じ間違えるにしても韓流とかアニメでなくてよかったわ。この映画、ナタリー・ウッドの遺作らしい。途中で死んじゃったので内容変更されたようだ。まあ確かに終わり方はちょっとアレだけど、言われなきゃ気がつかない。マイケル(クリストファー・ウォーケン)とカレン(ウッド)夫妻は離婚寸前。マイケルやリリアン(ルイーズ・フレッチャー)達はある装置の完成まであと一息のところまで来ている。情報伝達の革命・・頭にセットするだけでカーレースとかジェットコースターとか食事とか体験できる。しかし一方でこれは軍事目的にも使える。それがブレインストーム計画。心理的苦痛を与えるとか記憶の消去とか洗脳に使える。テープに録画するのと同じやり方だから、苦痛を録画(?)するには誰かが実際に痛い目に会わなきゃならないオヨヨ。その反面恋人時代を思い出し、マイケルとカレンが元の鞘におさまるなど利点もある。さてリリアンは心臓が悪いにもかかわらずタバコを吸い続け、発作を起こす。彼女は自分の死をテープに残す。後で不用意に追体験したゴードンはショックで死んでしまう。そのうちターソン所長(クリフ・ロバートソン)らは、方針に反対するマイケルを研究所からしめ出してしまう。このままでは装置は悪用されてしまう。それとマイケルはどうしてもリリアンの死を体験してみたい。人間にとって一番の恐怖は死だ。それを解明したい。装置の生産ラインをメチャメチャにするところはややドタバタコメディー風味。死は想像力を駆使した映像表現で見せてくれる。変なところもあるが作り手の努力は認めてあげたい。全体的には登場人物にあまり魅力がなく(軽いし実験中もふざけている)、こういう研究がもたらす負の部分(豊富な研究資金の裏に軍のカゲ)に気をとめたことはないのか・・と思ってしまう。まあ後半のコンピューターへの侵入とかは楽しめたけど。出演者ではフレッチャーの、発作を起こしてから死ぬまでの迫真の演技が見もの。