メン・イン・キャット
この映画のことは何も知らなかった。偶然知ってDVD入手しなくちゃ・・と思って。今は家族揃って楽しめる映画ってあんまりないけど、これなら楽しめるかも。注文してから改めてネットで調べると、「全然笑えない」とか「見ているのが苦痛」とか、そういうのが多く、ちょっと不安に。予告編はおもしろそうだったけど。よくあるんだよな、おもしろいシーンは予告編に入ってるのだけってのが。仕事人間で傲慢な社長トム(ケヴィン・スペイシー)は、娘レベッカの誕生日プレゼントに猫を買う。ペットショップのおやじ、パーキンスがクリストファー・ウォーケンなので、何か起こりそうな感じ。そう言えば「もしも昨日が選べたら」でも同じようなキャラを・・。その後事故でトムと猫・・モコモコパンツが入れ替わる。トムの体は病院で昏睡状態、魂は猫の中に。何とか妻ララ(ジェニファー・ガーナー)やレベッカに気づいてもらおうと奮闘するが、うまくいかない。トムには前妻マディソン(シェリル・ハインズ)との間に息子デヴィッドがいて、彼は父の元で働いている。トムはワンマンで部下のイアンを無能扱い。そのせいかイアンが会社を牛耳ろうとしてもさほど憎たらしく感じない。トムのワンマンぶりがひどすぎて、猫になろうが昏睡状態になろうがあまり気の毒に思えないのだ。もちろん最後は昏睡から覚め、心を入れ替える。冒頭のシーンが一番笑える。笑えるけど心配にもなる。一番おもしろいのはここで、あとはずっと低調なんじゃないかしら。残念ながら予感は当たり、それでもペットショップあたりまでは期待持てたが、その後は退屈。何度見てもトムはいやなやつだし、デヴィッドは頼りない。デヴィッド役ロビー・アメルは「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」で見たばかり。よかったのはマディソンで、整形手術で若作りをし、言葉はいやみったらしいが、家庭を顧みないトムとの生活の経験者だけに、ただの毒舌とも思えない。でも若いララは反発して何も問題ないように装うけど。それにしてもCGになると、とたんに猫は魅力なくなるな。動きや表情に余計なものをくっつけちゃうからだろうな。