グランチェスターシーズン1~4

グランチェスター1の1

日に日にたまっていく録画。テレビ欄見ても見て見ないふりしてやり過ごすけど(「フロスト警部」とか)、こちらは主人公がえらくハンサムで気になるんだよなあ。しかも牧師!録画やダビングする時ちょこっと見ることがあるけど、シーズンを重ねるにしたがってぐちょぐちょになってる。しめしめこれなら見た後消去できるかな・・と、見始めたのだが、シーズン1はまだまともで。冒頭、のどかな自然の中でたわむれる若いカップル。シドニー(ジェームズ・ノートン)は牧師で、ウィスキーとジャズを愛する。家政婦のマグワイア夫人は堅苦しいタイプ。アマンダのことはあまりよく思っていない。彼女はロンドンにいて週末に帰ってくるのか。てっきり恋人どうし・・と思ったら、ガイという男性と婚約したとか。見ているこっちはとまどうが、駅で別れる時おでこだかほっぺただかにキスしていて、恋人どうしなのにおかしいなとは思ったんだよな。さてスティーブンという弁護士が自殺。葬儀の後共同経営者モートンの妻パメラがシドニーに話があると言ってくる。彼女はスティーブンから駆け落ちしようと言われていたのだそうで、自殺ではなく殺されたのだと信じている。犯人は夫のモートンに違いない。と言って警察には行きたくない。たぶん浮気がばれるのがいやなのだろう。シドニーに打ち明けたのは、牧師なら人の秘密知ることも多いし、警察に話持って行きやすいし。ずいぶん虫のいい話だ。最初は取り合わなかったシドニーだが、いちおう警部補のジョーディ(ロブソン・グリーン)を訪ねる。ここが運命の分かれ道か。スティーブンは酒飲みで借金があり、しかも資金流用まで。妻のヒルデガード(フェリーネ・ロッガン)によると鬱だったようで。遺書もあるし、ジョーディは全く疑いを持っていない。他に多くの事件抱えてるし、シドニーの行動は迷惑。見ている我々は遺書を見てすぐわかる。こりゃ別れを告げる手紙だ・・ってね。だから犯人は女性。ヒルデガードはドイツ人で、そのせいか周囲の目は冷たい。夫の死でベルリンへ戻るしかないが、沈んだ感じで列車に乗っていた彼女は、自転車で並走し、手を振るシドニーを見て思わず顔がほころぶ。たぶん駅では見送る人もいなかったのではないか。彼女の笑顔にこちらまで心が温かくなった。

グランチェスター1の2

グランチェスターはシドニーが受け持つ教区・・村の名前か。今回妹のジェンが新しい彼氏ジョニーを連れて戻る。彼はソーホーでジャズクラブをやっているらしい。アマンダとガイの婚約祝いの夕食会の招待状が来ている。シドニーは気が進まないが、ジェンに招待受けるよう言われ・・。アマンダの父親は貴族か。ん?このナスのような顔は見覚えがあるぞ。「ポアロ」の「スペイン櫃の秘密」に出ていたピップエレキバン・・じゃなくてピップ・トーレンズだ。だいぶシワシワになったな。リリアンやダフネはジェンを馬鹿にして心ないことを言うので、ジョニーが仕返しに酒を引っくり返すが、その騒ぎの最中、アマンダの婚約指輪がなくなってしまう。いくら捜しても見つからない。その上翌朝リリアンが死体となって川に浮かんでいた。首飾りや指輪がなくなっており、頭部には傷が。疑われたのはジョニー。強盗の前科があり、荷物からは宝石が。しかしアマンダの指輪はなし。今回はジョーディの方から協力を求めてくる。どうも警察にはしゃべってくれないというのが彼の悩み。それに比べると牧師には心を許してしゃべってくれると。シドニーは、宝石はともかく、ジョニーは殺しはしていないと信じている。さてアマンダの方はずっと心が晴れない。ガイとの結婚は父親どうしが決めたことで、彼女がどう思っているかなんて無視されている。シドニーは何とか自分の気持ちを押さえつけているが、彼女がウロチョロするので心が乱れる。そのうちリリアンの夫ウィルが犯人・・となるが、指輪は見つからない。ダフネは自分のところに下宿しているレナードが副牧師の職を求めているとシドニーに言うが、彼はそのレナードに頼んでジョーディと共にダフネの部屋を捜索。結局ウィルとダフネが不倫していて、あの晩リリアンに気づかれてしまったと。ばらされては困るので・・ってことか?事故ではなく殺意があったのかな。ジョニーに罪を着せるため、死体から取ったリリアンの宝石を彼の荷物に忍ばせるなど悪質。ところでダフネは心理学をやっていて、シドニーが酒を飲んでいるのは戦争中の経験のせいと指摘する。時々戦争中の回想がはさまれるし、背中には傷あと。そのうち明らかになっていくのだろう。

グランチェスター1の3

今までよくわからなかったが、書類に1953とあるので、1953年の設定だとわかった。アマンダとガイから結婚式の司式を頼まれたシドニー。心は沈み、また酒を飲む。これじゃいけないと一時酒を断つが、ラストではまた飲んでる。ベルリンのヒルデガードから村が恋しいと手紙が来る。彼女に村人は冷たかったはずで、恋しいのはシドニーのことだろう。それにしても彼は忙しい。庭の水栓のことで苦情・・ってアンタ、牧師は雑用係か?それでも直してやるシドニー。アーサーとイザベルが結婚したいと言ってくる。しかしアーサーの評判は悪く、イザベルの母親デイジーは結婚に反対している。マグワイア夫人も彼を悪人と決めつける。そのうちデイジーが死亡。遺産は全部妹のグラディスに。娘のイザベルは何ももらえない。木の下に葬られたいというデイジーの願いを無視して火葬にしたのは腹いせだ。アーサーはイザベルの金や宝石を盗んで姿を消すが、そのうちつかまる。グラディスも死んだため、遺産は結局イザベルに入るのだろうから、アーサーも早まったことをしたな。イザベルは妊娠しているけど、アーサーは知らんぷりだ。シドニーはデイジーの墓を捜していた老人ジャックと会うが、実は彼はイザベルの父親。若さゆえ世界が見たいとデイジーを捨てた彼だが、老いて里ごころがついたらしい。一時は彼がデイジーやグラディスの死に関係が・・と思われたが、そういうわけで犯人捜しは振り出しに。二人の死は病気による自然死と医師のロビンソンも断言。ただ、引退間際の検視官は仕事がいいかげん。それでいて若い女性にすぐ目が行くようなやつ。解剖もされず火葬されたデイジーは間に合わなかったが、グラディスからは塩化カリウムが検出された。結局ロビンソンが患者を安楽死させ、死亡診断書には自然死と書いていたと。検視官が手間を惜しみ、何もしなかったせいで、今までばれなかったと。ロビンソン自身は自分はいいことをしたのだと信じている。デイジーやグラディスは重い乳ガンだったし、今も病に苦しむフィールディングという老人を殺そうとしていた。今までどれだけの人が殺されたかは不明。ジョーディの仕事がまた増えることに。今回レナードが副牧師として着任。彼の思い描いている牧歌的な生活は現実とはかけ離れていることが、そのうちわかるだろう。

グランチェスター1の4

これもずっとほったらかしだ。もう五年くらいたっちゃった。少し前BS11で「牧師探偵」として放映されたけど、シーズン2まで。全部やってくれないかな。だんだん妙な感じになっていくので、見る気なくしたんだけど、1のこの頃はまだシドニーも清らかで(←?)。彼は戦時中の夢をよく見る。今朝も見ていたけど、犬の吠える声で目を覚ました。テイラー邸が火事になっている。テイラーの妻マリオンが放心状態になってるのを、ベンと一緒に救助。そのテイラーには何か悩み事があるようだが、結局は話さずに終わる。その後公園で刺殺されてしまった。パブの経営者ホールとは騒音のことでトラブルになっていたが・・。一方ヒルデガードが戻ってきた。夫は借金を残して死んだので、後始末がある。マグワイア夫人は彼女がドイツ人というだけで嫌っている。しかし話をすれば同じ戦争の被害者であることに変わりはなく、そのうち打ち解ける。シドニーは、テイラーの殺害現場が公衆トイレで、しかもここが同性愛者達の密会場所なのに気づく。彼はプライバシーは尊重すべきだと思っているが、ジョーディや巡査のアトキンスにとっては犯罪者と同じ。ジョーディは一番下のまだ赤ん坊の息子が病気で、死ぬかもしれないというので気が立っている。シドニーは看病するよう勧めるが、彼は家に帰りたくない。妻のキャシーは夫が薄情だとシドニーにこぼす。マリオンは夫の秘密を匿名の手紙で知った。手紙を焼き捨てようとして火事を起こしてしまった。手紙を出したのはホール。自分の息子は戦死したのに、生きてるあいつらは何をしているのかというわけ。テイラーの相手はベン。ジョーディもアトキンスもプライバシーもへったくれもなし。マリオンは約束を破ったとシドニーを責める。ベンの将来もめちゃくちゃだ。そのうちシドニーはレナードが言った一言から、ベンの父親が犯人と確信する。しかし凶器はどこにあるのだろう。ラスト・・マリオンは子供達を連れ、ここを去る。ベンは医者を目指し、大学へ。赤ん坊は回復し、シドニーは洗礼を授ける。ヒルデガードはこの村に落ち着くのか。彼女は品があり、好感が持てる。牧師の妻にはぴったりで、シドニーの犯罪捜査を(←?)きっとしっかり支えてくれるだろうが、そうはならない。アマンダとごちゃごちゃすることになっているのだ(あ~あ)。

グランチェスター1の5

シドニーはジョーディを連れてロンドンへ。たまには仕事を忘れて骨休め。ところがシドニーにとっては思いがけない成り行きに。妹ジェンと恋人ジョニーは前にも出てきた。ジョニーの父アーチーはクラブ経営者。どうやらアーチーは息子よりジャスティンという若者に目をかけているようで。思いがけなくアマンダもクラブへ。ジェンが呼んだらしい。その後ジョニーの妹クローディが殺されているのが見つか。警視庁のウィリアムズ警部補が来て、ジョーディ達の出番はなし。ジョーディはケンブリッジと言ってたから、グランチェスターはケンブリッジにあるのかね。クラブでグロリアの歌を聞きながらも、シドニーやジョーディはいろんなことに目を止めていた。クローディには恋人ウォルターがいて、彼に会う時にはジェンと制服を取り替えていた。アーチーは暴君らしく、ウォルターは報復を恐れている。一方ガイは三週間後にアマンダと挙式するとシドニーに告げる。酒を過ごしたシドニーは、誘われるままグロリアと一夜を過ごし、後悔の念にさいなまれる。ただ、グロリアの部屋でクローディの腕輪の飾りを拾う。後で彼女が自分の部屋をクローディ達の密会に提供していたことがわかる。そのうち用心棒からのタレコミで、ラッシュという男を調べさせると、12年前クローディと同じ手口で殺されていたことがわかった。当時アーチーが逮捕されたが、不起訴に。ジョニーが言うには、母も妹も父から逃げようとしていたと。母はその後虐待され、亡くなったらしい。ラッシュは母の浮気相手。ということでラッシュ殺しはアーチー。彼を見逃す代わりにウィリアムズは賄賂を要求。それが今でも続いている。ジャスティンはラッシュの息子で、父親が殺されたのを目撃。復讐のためクラブへ入り込み、機会をうかがっていた。クローディを殺したのは彼。だけど何の関係もないクローディを殺す必要あるのかね。一方シドニーはうじうじと悩み続ける。今までは胸を張ってみんなの前で説教していたけど、自分はそんな偉そうなこと言える立場じゃない。おまけに明らかにヒルデガードは彼に恋をしている。でも彼女に事実を告げる勇気がない。

グランチェスター1の6

シドニーとアマンダが再会したのは四年前。すぐには彼女だと気がつかなかった。会ったのは美術館の中。彼女は絵の修復をしているらしい。話をして楽しかった。でも今は彼女の結婚式の招待状見てユーウツな気分に。グロリアにアマンダにヒルデガード・・ジョーディから見れば贅沢な悩みだ。そんな時、アトキンスが仲間が撃たれたと駆け込んでくる。死んだのはジョンジー。前回ちょこっと出てきた人かな。目撃者から聞き出せたのは”マーリン”という名前だけ。しかしジョーディは、それが人名ではないと気づき、工場へ。そこで何者かに撃たれ、病院へ運び込まれる。言い残した言葉は”ハート”。管理人ラングショーも殺されていた。彼とジョンジーの死は関連があるとシドニーが言っても、担当のベンソン警部は無視。そりゃ警官でもないのに嗅ぎ回ってるんだから無理もないけど。キャシーも、シドニーが一緒だったと知って怒る。でも彼がいたおかげで病院へ運び込めた。一人だったらあのまま死んでた。このまま大人しく引っ込むシドニーではなく、ジョーディのオフィスからジョンジー関連の捜査資料を持ち出す。アトキンスにばれるが、見逃してくれる。怪しいのが住宅開発会社やってるヒース。戦争中ジョンジーやラングショーは彼の部下だった。次の標的も部下かも・・と捜し出したのがミラー。ヒースはミラーに捕虜を撃ち殺すよう強要。彼が拒否すると自分で撃ち殺す。今だってヒースは妻に暴力ふるっているらしい。で、が怪しいとなるが、シドニーは部屋の中に貼ってあるミラーの写真を見て、腕にハートの刺青があるのに気づく。結局ミラーは自殺。シドニーはミラーの負った心の傷が他人事とは思えない。今でも彼を悩ます悪夢・・部下のサンディが撃たれ、苦しみから解放してやるため自らの手で撃ち殺したこと。サンディが恋人に書いた手紙を彼は今でも持っている。血まみれなのでとても送れなかった。グロリアの件を聞いたヒルデガードは(あっさり)去る。これで彼女は男に二度裏切られたことになる。ラスト、回復したジョーディや家族達と共にピクニックを楽しむ。子供達がレナードの髪を花でお姫様のように飾っているのが微笑ましい。意外と子供達は(彼の女性的なところに)気づいているのかも。

グランチェスター2の1

またしても川べりでのピクニック。1の6のついでに撮影したんじゃないの?ジョーディはシドニーと一緒に泳ぐほど回復。楽しいひとときを過ごして戻ってくると、何とシドニーが性的暴行で逮捕されてしまう。またベンソンの登場だ。それでなくてもシドニーのことよく思っていない。訴えたのはアビーの父親。彼女の日記を読んで・・もうここでちょっと待て・・と思うけどね。おまけにアビーも日記も所在不明。彼女がませていたのは確かだが、なぜそんなウソをつくのだろう。こういううわさはパッと広まる。大執事がサムを寄こすのはよくわからんが、とにかくアビーを捜さなくてはとなる。容疑者であるシドニーが動き回るのは常識的に見ればまずいと思う。何かあっても信頼性が薄くなるからだ。でも1950年代だし、テレビ見てる方だってさえないオッサンより色男がうつった方が視聴率上がる。結局アビーはマーロウという卒業アルバム用写真をとったりする男のスタジオで死んでいるのが見つかった。そのマーロウは行方がわからない。そう言えばアビーは父親が怖くて家へ帰るのがいやそうだった。見ている者はどんどん父親を疑い出す。アビーの部屋を捜索したジョーディは、ドアに椅子をかって、入れないようにしていたことに気づく。ところでシドニーは吸い殻をポイ捨てしていたな。牧師がそんなことでいいの?そのうちマーロウが見つかる。彼女の写真がポルノ雑誌に載っていたが、とったのはマーロウ。彼女は18歳のはずが15歳と知り、こりゃ大変と姿をくらましたのだ。彼女の方から撮影してくれと言ってきたんだし、有名になりたがっていたと。彼女が妊娠していたと知り、父親は仰天。マーロウはゲイだから、じゃあ赤ん坊の父親は誰?結局サムが父親。アビーが日記に書いた”牧師様”はシドニーではなくサム。そのサムは大執事の計らいでどこかへ。アビーに頼まれ、中絶できるというテレピン油を飲ませたギャリーが逮捕される。彼の母親はキャシーそっくりだな。シーズン2はこのギャリーの件が暗いカゲを落とす。何とか助かって欲しいと思うけど、結局処刑されてしまうので後味が悪く、感想書くのもおっくうになって今日まで来てしまった。

グランチェスター2の2

グランチェスター2の3

シドニーは顔の傷を、酔って自転車から落ちたためとする。マーガレットが訪ねてくるが、マグワイア夫人は彼女のことは気に入らない。なれなれしすぎる。教会に手を血で染めたテオがいたので、シドニーはジョーディのところへ連れていく。下宿の主人エリックをカミソリで殺したと言うが、当のエリックは何も起きていないと否定。被害者がいない以上、ジョーディもテオを釈放するしかない。エリックを訪れた時、シドニーは妙な雰囲気を感じ取っていた。その頃レナードはマーロウと映画を見にいったりしていた。マーロウは写真撮影の件で起訴はされなかったのかな。孤独な彼をレナードは自分の義務として慰めていたんだけど、それがだんだん妙な方向へ行きかけている。その後エリックはシドニー達の目の前で車にはねられて死んでしまう。彼二人に何を話すつもりだったのだろう。彼の腹にはカミソリによる傷があって、テオの言う通りだった。何で隠したのかな。妻ヴィヴィアンは夫が死んでも涙一つ見せない。ジョーンという娘がいるが、エリックの連れ子か?ジョーンはヴィヴィアンのことも父のことも嫌っている。そのうち車が見つかるが、盗難車。テオの持ち物が見つかるが、シドニーには都合よすぎるように思える。そのうちテオが見つかるが、その際シドニーは肩をカミソリで斬られてしまう。一方アマンダは万引きでつかまるが、ジョーディは表沙汰にしないことにする。家に帰りたくないと言うので、自分の家に泊めてやる。シドニーが捜査に夢中になってるせいで、マーガレットはいつも約束をすっぽかされるが怒らない。マグワイア夫人のあてこすりも平気だ。今回彼女には結婚する気などなく、シドニーと寝たいだけなのがわかる。そのシドニーはヴィヴィアンが犯人なのでは・・と思い始める。テオと浮気し、彼を利用したのでは?ろくでなしの亭主を持った気の毒な女性と思いきや、男を操るしたたかな女。そのうちシドニーがアマンダのこと打ち明けたりしてはぁ~?と思うが、さすがに彼は誘惑されても乗らない。結局エリックを殺したのは下宿人の男。ただ、ヴィヴィアンがこんなことしたのもすべてはジョーンのため。下宿人の弾が当たって彼女は死ぬが、ジョーンはやっと彼女の愛情に気づく。一方アマンダはマーガレットとキスをしているシドニーを見て大ショック。

グランチェスター2の4

ローソンは亡き妻アナの亡霊が現われたと思っている。霊を払いに屋敷へ来て欲しいと言われるが、到着早々アナがつけていた香水が玄関で香る。彼は四ヶ月前アナの秘書をしていたキティと再婚。屋敷にはアナの兄ラズロと、メイドが同居している。その後アナの買った絵が突然落ちたりする。他に馬が骨折して殺処分にするはめになったことも。アナは馬小屋で首を吊った。結婚前から自殺衝動があったらしい。それでもローソンはシドニーに来てもらって、気が晴れたらしい。その晩彼は首を吊って死亡。シドニーは彼の体の向きがアナと逆なのが引っかかる。ラズロは足が不自由。ユダヤ人で、戦争中アウシュヴィッツに入れられたが生還した。彼自身は無一文だが、アナには財産があった。彼女の死でローソンのものになったが、彼の死で今度はキティのものになる。殺人の動機になる。レナードは競馬で当てたが、不道徳な行為をしたと悩んでいる。賭けたのはローソンの馬だ。自慢の馬のレースの前に自殺するだろうか。ローソンの死が偽装なら、アナの死も偽装なのでは?とマーガレット。それでアナの検視報告書を調べると、遺体からは大量の睡眠薬が見つかったとある。報告書を見たジョーディは何かに気づき、首吊り現場へ。アナの時の縄の長さがおかしい。結局ローソン殺しはラズロ。彼はアナが死んだ時にはイスラエルにいたが、妹を殺したのはローソンではと疑い、怪現象で彼を悩ませる。首に縄をかけ、銃で脅し、白状しろと迫る。ローソンは収容所の後遺症で、アナはすぐにでも自殺すると思っていたが、その衝動がなくなったため殺したのだ。要するに財産目当て。彼は白状すれば解放されると思っていたが、ラズロは踏み台を蹴った。真実を知ったシドニーだが、このことはジョーディに聞かれても話さない。彼はギャリーの件で懲りたのだ。事件の背景は考慮されず、殺したか殺してないかだけで刑が決まる。彼の証言は考慮されずギャリーは有罪に。シドニーは今頃になってアマンダに求婚するが、彼女のおなかには赤ん坊が・・。暗い話題ばかりだが、ほっこりさせてくれるのがレナード。彼は競馬で得たお金でシドニーとマグワイア夫人をレストランに招待する。

グランチェスター2の5

ジョーディはリタに夫エディを訴えさせたい。彼は暴力亭主で、リタは殴られて何度も入院。しかしいくらジョーディが説得しても、子供を理由に訴えようとしない。エディの家へ行くと、床にはネズミの死体が転がっている粉袋の中に宝石があるのをフィルが見つけ、エディは逮捕される。この流れだと、ジョーディが思い余ってエディを罠にかけたように見える。一方アマンダはギャリーを助けようと署名活動をしている。やりがいを感じているのか、表情が明るい。マーロウは友人以上の関係を求めるようになり、レナードをとまどわせる。ギャリーの手紙がアビーの母に渡されるが、内容は不明。そのうちエディが独房で死んでいるのが見つかり、ジョーディが疑われる。最後に房に入ったのは彼で、マーガレットが出てくる彼を見ている。近くの房に入れられていたディッキーも、彼が殺したのだと思っている。密室で殴られて死んだとなれば、ジョーディが疑われても仕方がない。彼は拳をケガしていたが、自分では壁をたたいたと主張。彼休職にな、シドニーは代わりに調べてくれと手帳を渡される。手帳を調べた彼は、宝石が以前起きた事件の押収品であることに気づく。てことはジョーディは宝石を見ても気づかなかったのね。フィルはシドニーに協力してくれないが、それもそのはず宝石を使ってエディをはめたの彼だった。彼はリタと浮気しており、彼女の境遇に同情していた。それに、エディを逮捕したいジョーディのために、一肌脱ごうと・・。シーズン1のアトキンスがなぜかいなくなって、代わりに出てきたのがこのフィル。いつも身だしなみがよくて、エリートっぽい雰囲気が漂うけど、今回わかった浮気や捏造、マーガレットへの態度など、彼にはダークな雰囲気が漂う。結局犯人はリタ。いつ行っても床にネズミの死体が転がっているのは殺鼠剤のせい。子供ですら慣れた手つきで床に薬をまく。殺鼠剤入りの酒を飲んだエディは苦しがって暴れ、それで殴られたような傷があったのだ。平素の態度が裏目に出て、具合が悪いと言っても誰も相手にしてくれなかった。一方嘆願活動も空しくギャリーは処刑され、シドニーはアマンダに八つ当たり。おまけにジョーディにサンディのこと言われ、思わず殴り倒す。大荒れですな。

グランチェスター2の6

1948年、まだ牧師成り立てのういういしいシドニー。サムも一緒だ。今は1954年、ギャリーは処刑され、シドニーは酒に溺れる。酔ってベッドに倒れ込む日々。アビーの父レイモンドも立ち直れずにいる。アマンダはおなかが目立つように。大執事はシドニーを厄介者と呼び、後任にレナードを・・とほのめかす。ある日シドニーはアビーの墓の前にいるサムを見つける。今更愛してなどと言われても、シドニーの怒りはおさまらない。サムを見たレイモンドは逆上、彼は逃げてしまう。その後もシドニーは酒にタバコにジャズ。牧師ってもっと忙しいんじゃないの?赤ん坊の誕生、老人の死、病人の見舞い、説教の準備・・な~んもしとらん。ある日アビーの墓に血が飛び、サムのコートが落ちてるのが見つかる。当然レイモンドが疑われるが、夫妻は忙しく働きながら犯行は否定。そのうちサムの下宿先がわかる。女主人は彼のことは全く疑っていない。牧師だし、大執事が保証人だし。ところがサムは女主人の娘でもうすぐ15になるジリーに手を出していた。この分だとアビーやジリー以外にも被害者がいるに違いない。大執事はそういう少女がいるとわかっていてサムを送り込み、家賃まで払ってやっていたのだ。結局サムはアビーの母アガサに腹を刺され、放置されていた。あの時夫妻が忙しくワラを移動させていたのは、血痕を隠すためだった。サムは病院へ運ばれ、アガサは逮捕され、大執事は解任される。アガサはアビーに妊娠を告げられても何もしなかった。それがアビーやギャリーの死につながった。彼女はギャリーの裁判も見てるだけだった。いったい何を考えていたのだろう。サムはシドニーに言われ、彼女を訴えることはしなかったようだ。アガサとレイモンド、それにギャリーの母親の三人は、子供を失った者どうし、慰め合って生きていくことに。一方レナードは大執事をやり込めたことを報告しに、勇んでマーロウを訪ねるが、出てきた彼は・・。しかも見知らぬ若者が一緒・・。マーロウは待てなくなって別の相手を見つけたのだ。台所でこっそり泣いているレナード気の毒。ラスト・・アマンダは家を出た、父には勘当されたと言ってくる。ガイとアマンダが初めて会った時の話なんかしてから、子供もできたことだし・・と思ったんだけど。たぶん彼女はガイと手を握り合ってもな~んも感じない自分に気づいたんだろうな。

グランチェスタークリスマス エピソード

クリスマスが近づき、何となくざわついた気分。教会では子供達が降誕劇の稽古。キャシーは五人姉妹なのだそうで、ジョーディは今からうんざり。アマンダは出産が近づき、叔母シシの家に身を寄せている。彼女は二人の味方だが、その一方で心配もしている。特にシドニーは他人の子を育てていくことができるのか。さて、教会では結婚式だと言うのに新郎が姿を見せない。それもそのはず新郎ビルは彼がやってる銀行で殺されていた。金庫は空っぽ。息子のフェリックスはリンダとの結婚に反対していた。親子ほど年が違うし、ストリッパーみたいなことしてるし。結婚は絶対金目当てに決まってる。調べてみるとリンダは1951年に結婚したことがあり、夫とは死別していた。今はプラチナブロンドだが、その頃は黒髪。そのうちビルの検視結果が出る。何と喉から結婚指輪が二つ出てきたという。そこで思い出すのが1946年に起きた未解決事件。殺されたチャーリーの喉からやはり指輪が出てきた。彼はゲイルと挙式することになっていて、彼女は妊娠していた。疑われたのはゲイルの父で、おもちゃ屋をやっているタネン。チャーリーは赤毛の女と浮気していたらしい。タネンは不起訴になったけど、父娘の仲は壊れ、ゲイルは今でも父を疑っている。今回もタネンは金を借りようと銀行へ行ったことがわかり、ビル殺しを疑われる。一方アマンダは父と和解しようとするが、拒まれる。夫や息子を雇っているのは自分とシシを脅し、アマンダへの金の支払いも停止すると宣言。彼女が用意した弟達へのクリスマスプレゼントも拒否される。何てひどいクソジジイかと思うが、その一方で彼がシドニーを嫌うのもわかる気がする。優しく善良ではあるが優柔不断で、最にはアマンダより仕事を選ぶ。父親には娘が捨てられるってわかっていたんだと思う。アマンダは雪の降る中、大きなおなかを抱えて行く当てもなく・・。そこへ現われたのがレナード。牧師館へ連れてくが、陣痛が始まり・・。医師や助産師は出払ってるし、シドニーは何もできず酒を飲むだけ。どうしてキャシーを呼ばないの?あと、誰もガイに知らせようとはしないのね。事件の方はリンダが犯人。髪の色を変えるとか、金庫から金を・・とか「マーニー」思い出す。タネン役はジュリアン・グローヴァ―。これからは娘や孫と幸せにね!

グランチェスター3の1

教会で無料食堂やっていた医師のアトウェルが殺される。教会の中で溺死・・ということは聖水だな。発見したのは管理人のハーランド。大執事の後任が来るが、なかなかやかましそうな人物。自分の要求より務めを優先するよう言われるが、シドニーは酒場でアマンダとダンスにキス。それ以上のことはしてないのだから、いいでしょってか?牧師は離婚した女性とは結婚できないのだそうで、アマンダと一緒になるには聖職の地位を捨てるしかない。やれやれ酒場で浮かれてる場合じゃないのに。シドニーは鳥の死骸や無言電話などいやがらせを受ける。電話はそのうち男の声で脅しめいたものに変わる。アトウェルと同じ知的障害者施設で働いていたアイビーは三ヶ月前に病死。シドニーは葬儀で司式をやり、彼女を天使とほめたたえた。彼女の姪ヒラリーを訪ねると、何だか様子がおかしい。彼女の家にも鳥が入ってきたらしい。彼女の父親は重病で、付き添っていたレナードは彼女が何か燃やすのを見て不審に思う。後でわかるがそれはシドニー宛ての手紙。電話の主はボニーの復讐のためアトウェルとアイビーを殺したらしい。アイビーは自然死のはずだが、許可を取って墓を掘り返すと、棺に入っていたのは人形。結局犯人はハーランド。彼の娘ボニーが施設に入る時取り上げられたのがその人形。その後ボニーは体罰で溺死させられたらしい。手紙でシドニーに訴えたが、ヒラリーが手紙を抜き取ったため、シドニーには届かずじまい。そうとは知らぬハーランドはシドニーを恨み、いやがらせ。おまけに溺死させようとするが、アマンダが奮闘して撃退する。父親の看病に明け暮れたヒラリー。その父も亡くなり一人ぼっちに。その彼女レナードは慰める。施設内での虐待で殺されたのはボニーだけではなく、他にもたくさん。そこらに埋められていたのをちゃんと埋葬する。ところでアイビーの遺体はどこに?死因は?ラスト、グレースを初めて抱いたガイは涙を流す。それを見たシドニーはいたたまれなくなる。元はと言えばアマンダのためを思ってとか聖人ぶって身を引くからこういうことになるのよ。気の毒なガイ。

グランチェスター3の2

クリケットの試合は、ビールを飲んだ者が次々に倒れるという異常な事態に。レナードと一緒の女性は・・ヒラリーだ。大執事から同性愛者との付き合いを警告されたし、彼女には心引かれる部分があるし。彼は飲まないのか、ビールをわざとこぼして、それを犬のディケンズがなめちゃったり。女性ではアニーが気分が悪くなるが、まわりの人に釣られて・・と言い訳する。微量のヒ素が使われたのでは・・となるが、アニーの父ジェフは取引の関係上醸造所を調べるのはやめてくれとジョーディに言ってくる。翌朝、試合に出ていたザファールが死んでいるのが見つかる。兄のアリはアニーが犯人だと思っている。兄弟はインドから来ているが、想像していたのと違い、イギリスでの生活には差別がつきまとった。ザファールは暴力を受けたこともある。娘の結婚に反対するジェフが、フリーメーソンの友人を使って殴らせたらしい。前日の騒ぎ・・中毒症状はみんな軽かった。それなのにザファールだけ症状が重くなり、死んでしまったのはアニーの仕業としか考えられない。昨晩訪ねてきたのは彼女だけだったし。きっとアリが、ザファールには故郷に両親の決めた婚約者がいると話したせいに違いない。しかしシドニーはザファールが真剣に結婚を考えていたと思っている。改宗したいと話していたからだ。その後アニーには他に求婚者がいるらしいとなって、疑われたのが獣医のニール。しかし彼には覚えがない。彼には別れた妻が育てている娘がいる。アニーのことは何とも思っていない。そうなるとアニーの自作自演か?彼女はザファールにお茶を持って行ったがそれに毒が?しかし彼女は妊娠していた。あの時気分が悪くなったのはそのせいだ。そのうちジェフが毒を飲んで苦しんでいるのが見つかった。遺書もある。しかし犯人はジェフの妻。娘がインド人と結婚するなんてとんでもない。彼女はニールと結婚させたい。妻は普段から安っぽい恋愛小説を読んでいる。そのうち現実と空想の区別がつかなくなったのだ。ところでジェフは事務弁護士らしい。アマンダは離婚の相談をするが、ガイの方に何の落ち度もない以上、離婚は難しそう。一方ジョーディはマーガレットとの情事にのめり込む。ニール役はサイモン・ハリソン。どこかで見たような・・と思ったら「刑事モース」のボックスだった。

グランチェスター3の3

郵便局がガスマスクをつけた強盗に襲われる。ちょうどレナードはヒラリーと一緒に来ていて・・よしよし、彼女と交際しているのね。でもちょっと調べたらマーロウはこの後も何回か出てくるよう・・。私としては彼女とうまくいって欲しいんだけど。強盗犯として浮かんだのが前科のあるウォルター。ところが彼はすでに死んでいて。しかも強盗があった時刻より前に。怪しいのは彼の妻アリス従業員のフランク。フランクは戦争中空き巣を働き、少年院にいたことがある。彼はアリスの愛人で、邪魔なウォルターを殺したのでは?アリバイも不自然だし。結局ウォルターを殺したのは秘書のマーサ。毎日のようにセクハラを受け、耐えきれず撃ち殺した。転職は考えなかった?後始末を手伝ったのが郵便局員のウェンディ。強盗も彼女達。金を手に入れ、自由になりたかった。アリスは憎い夫の子供など産みたくないと中絶手術を受け、フランクは心配して同行した。つまり不倫はなし。アリバイも成立。さて、グレースの顔を見にきたガイ。よりを戻したいがアマンダは断る。離婚理由をでっちあげるため、不倫の偽装は僕が・・と申し出る。アマンダにはそんなことさせられない。く~ガイは本当にアマンダを愛しているのね。三人でいるところを見たシドニーは嫉妬して、よりを戻せなどとひどいことを言う。聖職者にこだわってアマンダと関係を持てずにいるせいで、ストレスがたまっているのだ。レナードは大執事の警告もあって、思いきってヒラリーにプロポーズし、受け入れられる。いつの間に指輪を買ったのだろう。近くで買えばうわさになるはず。ジョーディはマーガレットに子供ができたかも・・と、ヒヤリとするが、結局はできていなかった。それでいて関係はやめられない。ラスト・・あら、シドニーはがまんするのやめちゃったようで・・。ところでレナード役アル・ウィーヴァーが「DOOM ドゥーム」に出ていると知って見返してみた。DVDの特典では本格的な戦闘訓練受けている様子も。でも、でき上がった本編は暗いシーンばっかりで、特訓の成果はほとんど見えないんだけどね。ウィーヴァーはキッドという新米隊員役。かわいかったよ。

グランチェスター3の4

今回はいろいろ・・人生の分岐点と言うか。シドニーは気分が晴れるどころか、悩みが深くなるばかり。教区民の前で誘惑について説教をしている自分自身が誘惑に負けたんだから・・って、めんどくさい男だな!さて、ジョゼフィンという女性の死体が見つかる。発見したのは元亭主のリッキー。ガーストンという男の経営する工場で、リッキーは夜警。ジョゼフィンは転落死に見えたが、何とまだ生きていた!しかし病院へ運ばれてまもなく死亡。一方マグワイア夫人の前に、失踪した夫ロニーが突然現われる。自分は肺ガンなどと同情を誘うようなことを言うが・・。後でシドニーはジョーディにロニーのこと調べるよう頼む。その結果医療記録はなく、病気はウソ。はマグワイア夫人の全財産を盗んで姿を消し、この件は3の5へと続いていく。レナードとの写真をとるためヒラリーが呼んだのがマーロウ。彼に再会したせいでレナードの気持ちはらぎ始める。結婚したらすぐ子供を・・というヒラリーの言葉に取り乱す。彼女はそんな彼を見て指輪をはずし、去る。前々からどこか変と気づいていたけど、今それがはっきりした。彼女は賢明だと思う。結婚してしまってから悩むよりずっといい。ヒラリー役エミリー・ビーヴァンは地味な顔立ち。関係ないけどシャーロット・ブロンテってこんな感じだったんだろうな・・と思ったりして。その後レナードはカミソリで手首を切るが、シドニーに見つかる。マグワイア夫人はロニーと離婚する気はない。死が分かつまでと誓ったのだから。今回州警察舞踏会のシーンでフィルの妻が出てくる。美人なのだろうが、なぜかいつも仏頂面。フィルはジョーディがマーガレットと親密にしているとばらす。家に戻ったキャシーは、宝石店の領収書を見つけて大ショック。にはミキサー、愛人には首飾り・・全く何て夫ださて、ジョゼフィンには恋人がいた。ガーストンの息子ギデオンだ。バイクで事故を起こし、てっきりジョゼフィンは死んだと思い込んだギデオン。ガーストンはギデオンと二人で彼女を工場へ運び、転落事故に偽装。彼女はまだ生きていたのだから、病院へ運べば助かったかもしれないのに。ガーストンは警視とも親しく、事件はもみ消されるが、シドニーはジョゼフィンの息子の養育費を払えと要求する。ただし、金のことはリッキーには内緒にしとかないとだめだよ。

グランチェスター3の5

牧師館を出たシドニーはヒッチハイク。彼は車は持ってないのね。には吹きさらしの荷台へ乗るよう言われたりして、雨が降るとずぶぬれ。それでも何とかたどり着いたのがロマの居住地。彼がここ来たのはマグワイア夫人の夫ロニーに会うため。彼女の金を取り戻さなければ。よくあることだが、彼女のような堅物はロニーのようないいかげんなタイプに惹かれたりする。それとも失踪される前の彼女はもっと明るい性格だったのか。失踪してから10年半、ロニーのようなタイプが一人でいるわけもなく、ロマのコーラと結婚し、二人の小さな子供までいる。重婚だが、彼女には妻とは死別したと言ってある。シドニーは病院のチラシがあるのを見て、やはりロニーは病気で、金を盗んだのはそのためかと思ったりするが、後で病気なのはコーラの方とわかる。そうこうしているうちにロニーが殺され、金もなくなる。コーラの息子で、ここのリーダー的存在であるパルはシドニーを疑うが・・。コーラの孫で、エイブラハムとの結婚が決まっているルエラ。しかし彼女は地主の息子マーカと愛し合っており、駆け落ちする気だった。ロニーは彼女の味方で、駆け落ちの資金もあると言ってくれた。そのためルエラは死体のそばに金があるのを見つけ、持ち出したのだった結局ロニーを殺した犯人は金が目当てではなかったことになる。いちおうロニーの件は警察に知らせたが、事故死で片づけられる。向こうは面倒を持ち込まないですむし、パルは仲間うちで解決したい。結局犯人はエイブラハム。でも、事故死になってるのに管轄外のジョーディが逮捕して・・どうなるの?マグワイア夫人は遺体を前にコーラと対面。お互いすぐには心もほぐれないが、考えてみりゃコーラには悪いところはないんだし、肺ガンだしで、マグワイア夫人はお金を半分あげてたな。これでジャックと結婚する障害もなくなったし、よかったじゃないの。一方アマンダはシドニーの行動には「またなのね」とうんざり。結局自分は必要とされてないのではないかすべてを捨てて彼のところへ飛び込んできたというのに、この不安定さは何なのか。

グランチェスター3の6

シドニーは大執事に辞職したいと申し出る。大執事も辞職しかけたことがあるらしい。牧草地でアーチーという少年が誰かに追われるが、父親ライリーもジョーディも作り話だと信じない。教師のデーヴィスも作り話だと言うが、両親に問題があるのだとも言う。次にジェイコブがいなくなり、作り話どころではなくなる。ライリーはメイドや生徒など六人と関係を持っている。激しやすい性格で、捜索に加わっていたマーロウを疑い、レナードがかばったりする。ジョーディは警察で寝泊まりしている。たまに家に帰っても長女のエズメには白い目で見られる。結局疑わしいのはデーヴィス。ジョーディはフィルを締め出し、デーヴィスを痛めつける。それもこれも夫婦仲がうまくいってないせいとシドニーは慰めるが、見ているこっちは呆れるばかり。何かと言えば暴力に訴える。涙目でキャシーに一目ぼれした時のことなんか話されてもこちとらうんざりだ。そんなにキャシーが大事ならなぜずるずるマーガレットと関係するんだ?メインの事件も変だ。デーヴィスはジェイコブをさらってどうするつもりだったんだ?一方シドニーはアマンダと新居捜し。手なのが見つかって契約となるが、いくら待ってもシドニーは現われない。辞職届も結局は出してない。マグワイア夫人やレナードはシドニーを引き止める。後任の牧師なんて考えられない。シドニーは事件が起きると飛び回らずにはいられない。決心したはずなのに教会でどうしたらいいのかと神に問う。アマンダの方は二つに一つだ。自分を取るか聖職の道を取るか。ああアマンダ、今こそガイの元へ帰りなはれ。こんな優柔不断男のせいで人生を無駄にするのはやめなはれ。ジョーディはキャシーの元へ帰り、マグワイア夫人はジャックと結婚してチャップマン夫人となる。押しのけられたアマンダ母子はどうなったのか。描写されもしない。今回印象的だったのは、ジェイコブの無事を祈る教会での集まりに大執事が来ていたこと。このオッサン、やかまし屋だけどちゃんと自分の仕事する。過去には神を見失いかけたこともあるけど、今はゆるぎない信念で動いているって感じ。シドニーとは大違いだ。

グランチェスター4の1

本来ならば出てくるか話に出るかして、その後が説明されるべき人物が揃って出てこない。フィルは異動したんだろう。あまり有能ではないが、フリーメソンという後ろ盾がある。いつも機嫌の悪そうな女性と結婚したのも将来的に有利な点があるからに違いない。マーガレットもいなくなった。ジョーディと同じ職場にいるのつらいからだろう。この二人は仕方ないとして、アマンダのその後が不明なのは見ている者にとって大いに不満。今回シドニーは新しい恋に落ちるが、よかったねと祝福する人なんているのかな。アマンダもグレースも捨てて神を選んだシドニー。ところが、くり返されるミサ、果てしなく続く協議会、自分の務めに身が入らない。退屈だ。だからジョーディの捜査に協力し、時には危ないこともやってストレスを発散する。酒も飲む。将来が見えない。そんなある日、アメリカのアラバマから訪れたトッド牧師の講演会へ行ってみる。お膳立てしたのはバークリー教授・・って、サミュエル・ウェストじゃないか!出てるとは全然知らなかった!でもウィル役トム・ブリトニーも早くも出てきた。何とレナードと知り合い!講演の最中騒ぎが起こり、パニックの中でトッドの息子チャールズが刺殺される。シドニーはチャールズの姉ヴァイオレットを一目見た時から気になり、一家の不幸も自分に都合のいいように利用し、ヴァイオレットと一夜を共にする。彼女の方も彼に好意持ってるが、こっちは黒人、あっちは白人ということで初めからあきらめている。しかしシドニーは子持ちの既婚女性から解放されて自由だし、人種の違いなんて気にしないし。一家と行動を共にしているロバートは、ヴァイオレットと結婚したいと思っている。トッドの信頼を得るため、さぞ努力したことだろう。でも突然現われたにやけたハンサムに横取りされてしまった。今回印象に残るのは、人種差別の他に男女差別もあるということ。ヴァイオレットも自分なりの意見を持っているが、彼女に期待されるのは男性を支えること。それがシドニーに出会って励まされ、変わっていくという・・。事件の方はちょっと短絡的すぎる。自分の妻が黒人のチャールズと楽しく踊っているのを見て嫉妬に駆られて殺したってアンタ・・。

グランチェスター4の2

グランチェスター4の3

百貨店で楽しそうに働くキャシー。ボスのホッブスも親切だ。シドニーがいなくなったため、レナードは忙しい。説教は少しはうまくなったし、犬のディケンズの扱いも慣れてきた。結婚式で新郎新婦を祝福し、赤ん坊に洗礼を受けさせる。結婚で男女が結びつくことや、赤ん坊の誕生には抵抗ないのに、自分がとなると受け入れられないのね。さて、ジョーディは強盗の通報でケンブリッジ大へ。通報したプログラマー、エーメリの勘違いとわかるが、シムズ教授の具合が悪くなり、ジョーディは水銀が流れ出しているのに気づく。結局シムズは中毒で死亡。彼には同性の愛人ボビーがいて疑われるが、シムズの妻ジーンも怪しい。研究室で夫婦一緒に働いているが、ジーンはカーラと愛し合っている。つまりお互い同性の相手と浮気しているわけだが、研究目的は一緒だし、別な意味で愛し合っている。ジョーディには理解できない世界だ。彼はシドニーの代わりにレナードを連れて調べ回る。張り切っていたレナードだが、ジョーディが何も知らない妻の前でボビーの秘密をばらした時にはショックを受ける。牧師は秘密を守るが、刑事は秘密を暴く。ひどすぎるとマーロウにこぼし、キスをしているところをチャップマン夫人に見られてしまう。彼女はレナードを後任にと大執事に手紙を書き、バイクに乗った見知らぬ青年・・後任候補のウィル・・が現われた時には追い返した。捜査に協力するレナードにはもっと食べろと朝食を追加した。それが・・。次に出てきた時にはしぼんでいて、気の毒にと思いつつも笑ってしまう。その後大執事がウィルを伴って現われる。副牧師が昇格すると他の土地へ行かされるらしい。ただし家庭を持っていれば別だ。ベネット夫人が「ヒラリーと結婚してたらねえ」といやみを言う。ウィルにはレナードを押しのけてまでここ来るつもりはないが、チャップマン夫人は黙ってるし、レナードは人の後ろにいる方がいいと言うしで、の着任が決まる。マーロウはレナードが職を失う方が自分にとって都合がいいと思っているのではないか。人目を忍ばず愛し合って暮らしたい。そんな気がする。一方キャシーはホッブスのセクハラに大ショック。いい人だと思っていたのに。事件の方はエーメリが犯人。どいつもこいつも愛人作って何やってるんだよ~仕事が進まないじゃないかよ~。頭も少しおかしくなっていたようで。

グランチェスター4の4

ウィルが正式に教区牧師に。彼はシドニーと違い、ジャズには興味なさそう。自転車ではなく、バイクを乗り回す。自室にはバイクに乗った写真と、でんと置かれた道具箱。念入りな手入れを欠かさない。ディケンズとはすぐに仲良くなり、ボクシングで汗を流す。演じているトム・ブリトニーは知らない人。188センチの長身で、1990年生まれとまだ若い。目がキラキラと澄んで美しい。今のところシーズン6まで製作されているらしいが、早くこちらでも放映して欲しいな。シドニーよりウィルの方が好感持てる。キャシーはしばらく休んでいたが、職場に復帰。でもホッブスが近寄ってきただけで体が凍りつく。意を決して支配人に訴えるが、返ってたのは思いがけない言葉。なるほど、やってはみたのね。でもだめだったから4の6でチャップマン夫人の力を借りたのね。ウィルは教区の人達となじもうと、気安い雰囲気を作る。チャップマン夫人には気安すぎて受け入れられないが。ウィルはシドニーのように捜査に協力する気ない。ジョーディが来た時も断る。でも、衣類に血をつけた少年と聞いて考えを変える。少年は何も話さず、名前すらわからない。ジョーディ達は大声で脅しつければ話すと思っているが、ウィルは少年の耳が聞こえないのに気づく。手話を使って名前・・アダム・・や住所を聞き出す。行ってみると家長のカーターが妻ミリアムの弔いをしているところ。アダムを追って納屋へ行き、二階から転落死したらしい。カーターはアダムを悪魔の子呼ばわり。ウィルによると、メノナイト派という、神の法にのみ従う宗派らしい。納屋を調べたジョーディは、事故ではなく殺人と確信。カーターよりミリアムの方が狂信的で、子供達にとっては地獄のような暮らしだったらしい。ハンナはアダムに手話を教えようとしたが本を焼かれた。エスターは妊娠し、雇い人のポールと逃げ出すつもりだった。結局アダムが自白し、ウィルは救えなかったと絶望するが、一転実はカーターの母親が殺したのだとわかる。おいおい、孫のアダムが疑われてるってのになぜ黙ってたんかい!とにかくカーターもウィルに諭され、やっと目が覚めたようで。ついでにウィルももしかしてこれって使命?と目覚めたよう。一方チャップマン夫人は悩んだあげく、牧師館を去る。今回温厚なウィルが怒りを爆発させるシーンがあるが、その理由は次の5話目でわかる。

グランチェスター4の5

シーズン途中で主役が交代するなんてずいぶん珍しいことだ。普通は打ち切りだろうが、続けるってことは脇のレナードやマグワイア・・いや、チャップマン夫人・・ついでにディケンズ・・に根強い人気があるからか。たぶん今はジョーディが主役なんだろうが、あたしゃ彼には魅力感じません。ウィルのところに電話がある。ジョーディが呆れるほどバイクを飛ばす。父親が何やら問題起こし、母から電話があったのだと見ている我々は思う。それにしては年寄りだけど。そのうちその老人は父の体罰の被害者なのだとわかる。え?どーゆーこと?次に向かったのは、ジョーディが「なんてこった」と驚くような屋敷。ウィルは家柄のいい金持ちのお坊ちゃま?しかし屋敷の中に漂うのは、何ともいや~な雰囲気。ちょうど食事中だったが、まともな感じがしない。明らかにウィルはこういう雰囲気がいやで家を出たに違いない。特権意識が強く、堕落した感じ。ウィルの過去を笑い者にする。たぶん父親はウィルを自分と同じタイプにしたかったのだ。古くからの友人エディと、その妻メレディスが滞在中。そのエディが殺される。父親は破産状態だが、それを隠し、いい馬がいると持ちかけ、出資させようとしていた。そんな馬ないないことがエディにばれてバカにされたので殺したのだ。父親は大人しく逮捕されるようなタイプではなく、猟銃自殺。例の老人イーライは庭師で、泥棒として逮捕されるが、実は使用人の給料支払いに困ったウィルの母が、自分の宝石をイーライに質入れさせていたのだった。何もかも世間体のため。夫のエディ殺しを隠し、自殺も事故死にする。逮捕されたイーライがどうなったのかは不明。まあホント呆れると言うか。彼らにとって使用人なんか人間じゃないって感じ。重苦しい気持ちのまま牧師館へ帰ると、レナードが大執事を呼んで、ウィルが牧師にふさわしくない訴えたようで。冒頭少女のちょっとした盗みを寛大に許したことが気に入らないのだ。何とか自分の気持ちを押さえつけていたも、思わずレナードを殴ってしまう。まあ気持ちはわかるけど、普段からボクシングで鍛えている彼の拳は凶器同様で、それを忘れちゃいけませんぜ。それにしても彼がんな過去の持ち主だったなんて・・。前回のアダムの境遇も、他人事とは思えなかったことだろう

グランチェスター4の6

ウィルは長男なので遺産を相続するが、たぶん借金の方が多いのではないか。広大な屋敷を維持する金などなし、身の丈に合った家を見つけて移って欲しいが、母親は拒否。牧師をやめることを望んでいる。彼女には現実が見えていない。前回わかったけど、父親はウィルが16歳になると娼婦をあてがった。メレディスは彼が17歳の時、彼の子供を堕ろした。このままじゃいけないとウィルは家を出たのだろう。しかし母親は昔の、まだ少しはまともだった頃の夫の面影にしがみつき、弁護する。いちおう事件は起きるが、イーライがどうなったかスルーされるので、ちっとも興味がわかない。無実の罪で、しかも地元警察は証拠を捏造、こんなこと許されていいわけがない。教師が生徒達を規律で縛ろうとして、そのうちの一人が暴走し、反抗的な生徒を殺してしまったというような事件。ジョーディは相変わらず何かあるとすぐ暴走して結論に飛びつくし。今回はキャシーにも時間割かれる。百貨店で働き始めたのは、自立したいし、家計の足しにもしたいから。ところがホッブスは歩くセクハラ男。被害を受けているのは彼女だけじゃない。以前、何とかしたいと支配人に相談したが、働く以上は少しはがまんしろとか、キミの方に相手に勘違いさせるところがあったのではとか、とんでもないことを言われ。あげくの果てはこれ以上こんなことは聞きたくないと。家で悔し涙にくれていたキャシー。でもジョーディの助けは借りたくない。これは私の問題、私の闘い。ある日百貨店にチャップマン夫人が来た。ジャックは彼女にぞっこんで、何でも買っていいと言うけど、彼女はそういうタイプではない。でも、キャシーから話を聞いてふるい立った。気前よく買い物をし、ホッブスの目を引く。上得意だと印象づける。支配人と話がしたいと言えば、どうぞどうぞと会わせてくれる。チャップマン夫人が支配人に何を言ったのかは不明だが、さぞ迫力のある物言いだったことだろう。ホッブスは支配人に呼びつけられ、クビになる。一方レナードはマーロウに牧師をやめるよう言われ、口論の末荷物をまとめて牧師館を出る。バス停にぽつんと座っているところをウィルが見つける。家を出てから、どこへも行くところがないと気づくなんていかにもレナードらしい。ウィル説得されたチャップマン夫人は、マーロウを立入禁止にするなら戻ると条件をつける