ルイス警部4

オックスフォードミステリー ルイス警部 

ルイス警部4の1 公爵家の人々

これも4月から見られるようになった。ケーブルテレビは時々チャンネルの変更や増減がある。増えるのはたいてい子供番組で、そんなに増やしてどうするんだよって、おもしろくなく思ってた。だからたとえ一局でもミステリー専門のが増えてくれるのは、非常にありがたい。この「ルイス警部」は全然知らない。普通なら見ないですませるとこだけど・・。AXNのHP見てもあんまり詳しい説明なくて、簡単すぎると言うか不親切と言うか。しかも重い。表示されるまでに時間かかる。誰が出ているのか全然わからん。ブログで感想調べた方が早い。で、あるブログに、「なんだか良い感じ」とか「なんとなく良い」みたいなこと書いてあって。しかも主役二人のうち若い方はローレンス・フォックスらしい。馬面でポール・ベタニー系統とか何とか。「デス・フロント」や「ミス・マープル」の「シタフォードの謎」くらいしか見てないけど、彼が出てるなら見なくちゃ・・となって。まあ確かに金髪で色が白くて長身でベタニーによく似ている。あと、所ジョージ氏にも似ている。顔の下半分だけ肉たたきでたたいたように間延びしてるけど、それでもまだ若いから気にならない。ルイス役ケヴィン・ウェイトリーの方は、でこぼこをなくしたカール・マルデンと、マイケル・シーンをミックスして、ゆでこぼしたような感じ。それともゲイリー・ロックウッドとウィリアム・ゴーントのミックスかな。で、前置きが長くなったけど、今やってるのはシーズン4らしい。今の私は、「モース」と「ルイス」で何だか忙しくなりそうなんだわ。・・貴族の館クレヴコア・ホールの敷地で、地元住民などによる模擬戦が行なわれている。昔ながらのいでたちで、本格的に戦うので、観光客もたくさん。途中フィリップ・・コールマン大佐が腕を負傷する。銃に実弾が込められていたらしいが、混乱の中での出来事なので、どの銃かはわからない。見学ツアーのバスの中で中年男性が死んでいて、最初は心臓発作と思われたが、そのうち他殺とわかる。少女ブライオニーがピアノを弾いている。なぜか涙を流している。ハサウェイ(フォックス)が法廷で証言をする。ゼリンスキー事件・・これって前のシーズン関連?

公爵家の人々2

「新米刑事モース」みたいな、凝りに凝った冒頭シーン見せられるのではと、こちとら身構えていたけど、さほどでもなかったな。その後も、わりと起伏のない感じで進む。登場人物が多く、そのうちの何人かには思わせぶりなことくっつけられているので、何かあるのでは・・と思うが、多くはそのまま通り過ぎ、結局何でもなかった・・となる。当主オーガスタスは同族銀行の会長をしていたが、引退。今、銀行は経営危機に陥っている。娘のスカーレットはバツイチだが、レバノンの富豪タレクと婚約中。父の財政危機を救うにはこれしか方法がないが、幼なじみのハサウェイに再会したことで心が揺れる。オーガスタスは年の離れた後妻セリーナとの間に息子タイタンをもうけたが、跡継ぎができるともうセリーナは用ずみとばかりに無関心。セリーナと自分の甥フィリップの関係も黙認している。管理人グレアムは娘ブライオニーと二人暮らし。妻のリンダは九年前に家出・・男ができて駆け落ちしたと思われている。ブライオニーはタイタスと恋仲だが、ルイスは彼女の手首に自傷行為があるのを見つけ、心配したりする。ハサウェイは両親がここの管理人をしていた関係で、スカーレットや、今は執事のポールとは20年ぶりの再会。大卒で教養のあるハサウェイは、まわりからはお坊ちゃまと思われているが、実際は使用人の息子にすぎない。と言ってまわりの勘違いを正して回るような性格でもない。みんなはフィリップの件で彼が来たのだと思っているが、実際はバスで見つかった死体・・ブラック博士の捜査が目的。ルイスはブラックの家へ行くが、本や資料でゴタゴタしていて、もう少しでゴミ屋敷という感じで見ていてうれしくなる。こんな中からその人が殺されるはめになった原因見つけるのは大変なはずだが、そこはテレビだからね。ふと見ると猫がいて、ルイスはほうっておけなくなる。保健所に預けようとするが、鳥インフルエンザで忙しいとかで、ケージを署へ持ち帰り、結局は自分の家に。夜、一人で仕事しながら何かつまんでいて。いつの間にか猫がそれをムシャムシャ食べていて、フィッシュ・アンド・チップスの魚の方がお目当てかな。「食べ続けるなら名前はフル・モンティにするぞ」・・と脅す(?)んだけど、フル・モンティのフリガナが「すっぽんぽん」になっていて、笑ってしまった。

公爵家の人々3

この作品で笑えたのはここだけかも。でもこのシーンで、ルイスのことがとっても好きになってしまった。彼が独身らしいのもいい。捜査する側にはあまりゴチャゴチャくっつけない方がいい。今回ハサウェイにはくっついていたけど、二人ともだと多すぎる。監察医のローラはルイスに気があるのか。ルイスがハサウェイのこと心配してローラに相談する・・と言うか、話を聞いてもらって少しは気が晴れて・・というシーンがある。「言わなきゃ伝わらないわよ」というローラの言葉は当然の忠告だが、彼女自身は他のこと言ってもらいたそうだったな。ハサウェイの心配してはけ口にするのもいいけど、いいかげん私の気持ちに気づいてよ・・と、その目は訴えている。さて、話はあちこち飛ぶけど、順番通りに書いていくのは難しいんだわ。人物ごとにの方が書きやすい。ブラックのところでリンダからのラブレターらしきものが見つかる。リンダと逃げた男とはブラックか?また、留守電をたどってフランシスという女性に行きあたる。ブラックは彼女の研究を盗むようなやつだったらしいが、恋愛関係の話は聞いたことなし。彼女はルイスを気に入ったようで、協力を頼むと「ご褒美は?」なんて言ったりする。ルイスに「不朽の感謝を」と礼儀正しく言われると、それ以上のほのめかしもできず、「食事つき?」と言うのが精いっぱいか。色気がだめなら食い気で行こうってか?ブラックがクレヴコア・ホールへ行ったのは宝捜しのためらしい。オーガスタスの先祖がチャールズ王の身代金を隠したとか何とか。その手がかりとなりそうなのが先祖の肖像画。どうも後から描き加えたものがあるらしい。で、あれこれ推理してミレニアム・・2000年を記念して作られた像に行きあたる。子供の頃ハサウェイがスカーレットと遊んだ噴水があったところだ。どっちにしろ宝には関係なさそうだ。グレアムが納屋で死んでいるのをブライオニーが見つける。銃がそばにあって、遺書はないが自殺したように見える。彼はブラックにも会っているから、妻と逃げた男だと気づき、殺したのでは?農場用トラックの荷台には血痕が。これで死体をバスまで運んだのだ。模擬戦で発砲騒ぎを起こし、その間に・・。でも後で後悔し、自殺したのだろう・・ハサウェイはそう考える。

公爵家の人々4

しかしルイスは、愛する娘を置いて自殺するだろうかと疑問に思っている。ハサウェイはスカーレットと結ばれる。彼女は婚約パーティをすっぽかして。後で知ったルイスは、容疑者の一人とデートするとは・・と呆れ、怒る。ハサウェイはゼリンスキー事件のことで仕事に疑問や空しさを感じている。そこに子供の頃お互いに好きだったスカーレットが現われる。彼女の方も家のため、家族のため、好きでもない男と結婚することになってる。で、二人とも何となくその気になって・・。と言うか、女の方にはあれこれ打算があって、後でそれを知った男が幻滅することになるのはお約束。さてこんなふうに書いてるといつまでたっても終わらないので・・。まずヒュー・オコナーが出てきます。ジャスパー神父です。ローレンスとは「デス・フロント」で共演してます。ヒューが出てくるからには何か重要な役に違いないッ!とこっちは期待するわけです。事件にうんと絡みまくって・・ドッロドロに。だって最初うつった時床に倒れて・・いや、お祈りのために伏せているんですけどさ。しかも神父役・・ますます期待しますってば。過去にイロイロ・・秘密もイロイロ(懺悔を聞くでしょ?)。彼はブラックの写真見せられて知らないって答えるけど、ウソついてるってバレバレ。で、ルイスがフランシスから聞いた話では、ブラックは昔事故を起こしてそれ以来車の運転はしないと。で、その時死んだのがフレディという若者で、実はジャスパーの親友。だからブラックが宝捜しの件で現われた時には、その偶然に驚いた。で、心を静めるために床に伏せて祈っていたと。模擬戦で騒がしく、あまり集中できなかったけど。当然彼は親友の復讐を・・と思われたけど何事もなくスルー。あら~残念!話しぶりでは親友と言うより恋人だったんじゃ・・みたいなところもあって。で、新婦の代わりに神父になって・・。はいはい妄想ですってば。公爵家のドロドロなんてこちとらどうでもよくて。こういうことの方が気になるんです。何だかんだあって、結局犯人はポールだった・・となる。発端はオーガスタスの変態趣味。セリーナは結婚した時17歳だったけど、そこらへんが限界なのかな。それ以上になるともう興味なくなる。

公爵家の人々5

毒牙にかかったのがブライオニー。手首の傷はそのせい。オーガスタスはポールにも手を出していて、彼の場合はオーガスタスを守るのが自分の責務と信じ込む方向へ行ってしまう。だから娘がオーガスタスに何をされてるのか気づき、警察に通報しようとしたリンダを殺しちゃう。で、例の像の下に死体を隠す。リンダは男と逃げたとなって、殺人はバレないですんだけど、今度はブラックが現われ、敷地内をうろつき回り始めた。像に行き着く前に殺さなくては・・。罪を着せるため、グレアムも殺す。ブラックとリンダの関係をでっちあげるため、スカーレットにラブレターを書かせる。スカーレットにはリンダとブラックを殺したのはオーガスタスだと言って協力させる。まわりから見るとオーガスタスは自分の家族のようにいろいろ使用人の面倒見て、心の広い人だ・・となるけど、実際はただの変態ジジイ。自分ではどうしようもないのだと言い訳するけど、その底には自分は公爵なんだから何をしても許されるみたいな甘え、傲慢さがちらちら。ポールをつかまえる時、フィリップが撃たれて死んじゃう。何と運の悪い・・。オーガスタス役はリチャード・ジョンソン。「たたり」に出ていた人だ。と言うか、キム・ノヴァクの前夫。シワやヒゲでジョンソンだと気づかなかった。2015年に亡くなったようだ。セリーナ役の人は覚えがある。ジュリエット・オーブリー・・「プライミーバル」に出ていたようだ。あのシリーズもわけわからんやつだったな。ブラックのクロスワードパズル好き、研究の盗用など、何も関係してこなかったな。それはいいけど、絵の加筆の件はどういうことだったのかいな。像の下からは人間の骨が見つかって、ペンダントからリンダだと確認されたけど、宝は見つからなくて。だったら絵の加筆と宝は無関係だったということでいいんですね?どっかのバカがおもしろがって描き加えたんですね?それにしても・・ポールに目をつけたのならハサウェイにもと思ったのは私だけ?12歳でここを離れたらしいけど、おかげで難を逃れたってことなのかな。

ルイス警部4の2 暗闇の真実

いろんな人が出てくるので、誰が誰やら。何か話していても、誰のことをしゃべっているのやら。カレッジの校長クロンプトンが死体で見つかる。場所は天文台で、階段から落ちたのだが、誰かと争ったような形跡もある。彼は死ぬ少し前、教会で告解をしたらしいが、フランシス神父は内容を話してくれない。校長の妻イソベルは、夫が教会へ行ってることは知らない。浮気しているのだと思っている。彼女の心の支えは主治医のランサムで、何となくレズっぽいムードもあるが、結局どうなのかはあいまい。守衛のテンプルは仕事柄いろんな秘密を嗅ぎつける。クロンプトンとランサムが会っているのを見かけたりする。しかし後でわかるがこれは密会ではなく、脳腫瘍の宣告だったようだ。テンプルの父親もやはり守衛をしていたが、今は施設にいる。ボケが進んで介護の費用がかさむのがテンプルには悩みの種。父親はランサムにクロンプトンとバブスが関係していると言ったりする。バブスはテンプルの妻だ。ランサムに言われてもテンプルは本気にしない。バブスも用務員をやっていて、寮の掃除などで秘密を嗅ぎつけることが多い。テンプルは父親が持っていた30年も前の写真・・コンサートで指揮をやるマルコムと、グウェンとの浮気写真・・をネタにゆすったりする。マルコムに殴られると、腹いせに写真をグウェンの夫レイバーンに送りつける。レイバーンは音楽界の巨匠でマルコムの恩師だが、彼をクビにする。他にもあれやこれやあるのだが、終わりの方になっても何が何だかさっぱりわからない。神父が話してくれない時点で、捜査が止まってしまう。「殺人事件なんですよ」とルイスが言っても、告解の内容は、話した人の秘密は守られなければならない。今回印象に残るのはテンプル。給料が安いんだからゆすりをやって何が悪い・・と開き直る。一方バブスは20年もクロンプトンと不倫を続けていた。夫婦して何やってんだか。仕事を離れたホブスンが見られるのはいい。クラリネットをやるらしく、コンサートのための練習に通う。「惑星」の「火星」や「木星」をやってくれるのがうれしい。イソベル役でソフィー・ウォード、グウェン役でダイアナ・クイック。

ルイス警部4の3 サドンデス クイズ大会

三連休を利用して、チョーサー・カレッジでクイズ大会が開かれることに。参加したのは6チーム。顔と名前を覚えるのが大変だ。”セクシーなママたちチーム”は、イヴとロビン。イヴ役サリー・ブレットンはケイト・ウィンスレット似の美女。イヴには夫がいるが、イーサンはおかまいなしに声をかける。ロビンは彼を知っているようだ。後でわかるが同窓生。初恋相手というわけだが、イーサンの方は覚えていない。ロビン役ルース・ゲメルはどこかで見たような。「主任警部モース」にしろこの「ルイス警部」にしろ見覚えのある人はたいてい「ポアロ」か「ミス・マープル」に出ている。これがアメリカなら「メンタリスト」や「ミディアム」。”変人チーム”のイーサンとエヴァは小学校の教師。イーサンには妻ジーンがいるが、酒と女には目がない。ここの卒業生で講師だったが、学生へのセクハラで地位を追われたらしい。”有害債務チーム”のアルフィーとソフィーは学生で、恋人どうしか。アルフィー役ジャック・フォックスはローレンス・フォックスの弟。背が高く、ローレンスよりハンサム。顔はあまり似ていない。”卑しいヤツらチーム”のダイアンとブライアンは軍人。テリーとミルナーはここの教授で、”白髪の番人チーム”。テリー役はティモシー・ウェスト、ミルナー役はニコラス・ファレル。セバスチャンとジェシカは弁護士で、”89年度生チーム”。ジェシカ役の人はジュリアン・ムーア似の美人。これで12人。主催者マーカス役はアラン・ディヴィス。「ミス・マープル」の「ゼロ時間へ」に出ていたらしい。あと、見たことはないが「奇術探偵ジョナサン・クリーク」というのに主演しているらしい。チリチリの髪と四角い顔が印象的。誰かに似ているんだよな~と、ずっと思いながら見ていた。そうだ、ジェシー・アイゼンバーグに似ているんだ。あとサミュエル・ウェストにも少し。でもあごとかとにかく四角くて・・。クイズ大会の賞金は5000ポンドだが、スポンサーは誰だと聞かれてもマーカスは言葉を濁す。後でわかるがスポンサーはおらず、一人500ポンドずつ徴収する参加費でやりくりする。だから本当はもっとたくさんの人に参加して欲しかったのだが・・12人ではほとんど儲けは出ない。

サドンデス クイズ大会2

もっともルイスにはマーカスが詐欺師に思える。彼のウェブサイトに載っている経歴はウソだらけ。マーカスは息子が作ったと弁解していたけど。最初の晩、イーサンが池で死んでいるのが見つかる。ルイスもハサウェイも連休の予定があったけど、事件発生で呼び出される。どうもルイスはローラとオペラへ行くことにしていたらしい。しかも泊りがけで。ルイスはいつからオペラに興味持つようになったのか。「主任警部モース」の「魔笛」では奥さんと一緒に行ったけど途中で出てきちゃったくらいなのに。彼には娘がいるようだ。奥さんとは死別したのか。まあ途中から見始めたもんで・・彼のことはよくわからん。ハサウェイの方はワールド音楽フェスとやらへ行って、そこで愛用のギターを盗まれてしまう。と言うか、何で持っていったんだ?さて、イーサンは死ぬ前に女性と関係しており、疑われたのはイヴとロビン。イーサンは二人を誘って学内を案内していたし。しかし二人とも否定。そのうち今度はイヴが殺される。ハサウェイには痴情のもつれに思える。ロビンは疑われたことで、ここにいることに嫌気がさす。そんな彼女を慰めてくれたのがマーカス。下心があるのではと構えていたロビンもそのうち気分がほぐれる。後でマーカスが疑われた時には心配し、帰された時にはホッとする。事件が解決し、今度こそは・・と期待するが・・。マーカスは自分には妻と子供二人がいるとあっさり。正直言ってこういう女性・・いかれた母親と子供がいて美人でもない・・を助けに現われる奇特な男性はいないと思うよ。でもやっぱり期待しちゃうんだよな。今まで男運が悪くていいことなかったけど、ちょっとやさしくされると・・そしてやっぱり裏切られる。よく見ると、マーカスは一時的に友達になって慰めてあげられればいいな・・みたいな感じ。親切心と言うより、ロビンのせいでクイズ大会が中止になるのを案じているような。参加費返せとか言われたら困るし・・。マーカスはウェブサイトの件で息子がいると言っていたから、ロビンに接近するのはおかしいなとは思った。でもささくれた心を温かく包み込む言動に、何ていい人なの!とこちらも好感持って。詐欺師扱いするルイスには首を傾げていたけど、彼が正しかったんだわ!気の毒なロビン。とは言えマーカスのとらえどころのないキャラはなかなかよかった。

サドンデス クイズ大会3

結局事件の合間にもクイズ大会は続けられ、優勝したのはアルフィーとソフィー。小切手の入った封筒が渡されるけど、ルイスは中が空っぽなのを暴露する。実はマーカスは二人に200ポンドずつ払い、あらかじめ答を教えて優勝するよう持っていき、差額は自分のポッケに。しかもこういうやり口は今回が初めてじゃない。それにしても空の封筒渡すってのは芸がなさすぎるな。普通ならもう少しばれない工夫するでしょ。さて、何の取りえもない男に見えたイーサンだが、実は語学に秀でた一流の翻訳者で、仕事に関しては妻のジーンも尊敬していたとか、悪事を告発する勇気も持っていた・・となる。とてもそんなふうには思えないんだけど。セクハラの相手は今はミルナーの妻だとわかって、ミルナーが俄然怪しく見えてくる。話を聞きに行くなら、あのことは今でもトラウマになっているのだから気をつけてくれと釘を刺されるが、妻はあっけらかんとしていて、あの警告は何だったんだ?その後あれこれあるけど、ミルナーが怪しいとなったあたりから理解が追いつかなくなる。結局犯人はセバスチャン。でもそれがいかにも唐突で、説得力がないと言うか。武術の達人だから・・って、達人は殺人なんかしませんてば!ルイスはイーサンが殺された原因は仕事の内容にあるのではと思い、彼の家から資料を持ち帰る。ところがパソコンも資料もロシア語やポーランド語なので読めない。料金が高いと渋るイノセント警視を説き伏せ、スーザンという女性に翻訳を頼む。このスーザンが、若くはないけどボリュームのある感じで、なかなかよろしい。すごい美人というわけではないが、明るくて有能そうで落ち着きがあって、ルイスにぴったりな感じ。演じているカジア・ぺルカは美容の方で有名らしい。とにかくスーザンのおかげで事件解決の糸口が見つかる。ハサウェイもギターを取り返す。ルイスはオペラがおじゃんになった代わりに、ローラを夕食に誘う。でも予約してないし、連休中だしでどこも満員。結局公園のベンチでフィッシュ・アンド・チップス。ルイスが食べているものってこういうのばっかだな。原作読んでもソーセージ・アンド・エッグ、エッグ・アンド・チップス、フライド・エッグとかで、全然野菜食べてないじゃん・・と思ってしまう。


ルイス警部4の4 真実が招く悲劇