ブルー・ストリーク

ブルー・ストリーク

これも予告だけは何回も見たな。泥棒一味がダイヤを盗み出すけど途中で仲間割れ。主犯格マイルズ(マーティン・ローレンス)はつかまってしまうが、ダイヤは建築中のビルの換気ダクトに隠してある。二年たって出所して隠し場所へ行ってみると・・何とロサンゼルス警察署が建っていた!中へ入るには手錠かバッジが必要。・・と言うわけでニセ刑事になりすまし中へ入るが、新任刑事として現場に引っ張り出される。事件が起きると泥棒としての経験・知恵をいかんなく発揮し、解決し、手柄を立て・・。なかなかダイヤにたどり着けないとか、いかに刑事としてごまかすかとか、いろいろ笑わせてくれる。今回はお色気はいっさいなし。その代わり泥棒時代の仲間タリー(ディヴ・チャペル)が登場し、話をややこしくする。彼にはマイルズがダイヤを手に入れるために刑事になりすましているなんていう「複雑な」ことは理解できない。マイルズの相棒として新米刑事カールソン(ルーク・ウィルソン)がつけられる。ルークは今では少しくたびれてきたけど、この頃はまだ大丈夫。人を疑うことを知らない、美しく澄んだ目が印象的。アクションシーンもなかなか決まっている。元交通課なので、道で事故ってると、すぐかけつけたりする。真面目で親切で気持ちのいい男。兄弟でもオーウェンは天使のような役だったり連続殺人鬼だったり幅があるけど、ルークはいい人オンリーだな。それとも悪役やったことあるの?もう一人刑事役でウィリアム・フォーサイス。最近よく見るな。「88ミニッツ」「デビルズ・リジェクト」。少し前までは「赤ちゃん泥棒」しか知らなかったけど。ダイヤを一人じめしようとするのがピーター・グリーン。この人は「暴走特急」など悪役専門だけど目に特徴がある。美しい目で、悪役ばかりじゃちょっともったいない。冒頭彼に殺されてしまうのが「アイデンティティー」などのジョン・ホークス。クライマックスはちょっとドタドタした感じ。タリーは結局どうなったのかな?マイルズはダイヤを手に入れメキシコへ。国境を越えたから手出しはできない・・とカールソン達も(ダイヤに関しては)黙認し、いちおうハッピーエンド。ローレンスの毒舌も「ナショナル」ほどではなく、楽しめた作品。ただ何と言ってもダイヤは盗んだものなのだからちゃんと返し、真っ当な人間として(あるいは泥棒として)一から出直した方がもっと後味いいけどね。