エレメンタリー5

エレメンタリー5の1 過去の漂白

早くもシーズン5の開始。アメリカでの視聴率は低下しているようだが、長く続いて欲しい。ジョニー・リー・ミラーのホームズが見られなくなるなんて考えたくない。この回はワトソンの衣装がとてもよかった。シンプルなブラウスにスカート。簡単なようでいて難しい。おなかがぽっこり出ているようでは似合わない・・と言うか見苦しい。いやホントほっそりしていてスタイルいいなあ。公園で爆発があり、死傷者が出る。ホームズは現場にいた不審な男性を追いかけるが、逃げられてしまう。しかし偶然タクシーのボンネットについた指紋から、リーサーという男が浮かび上がる。その後も爆発は起きる。手口は2010年にベンソンハーストで起きた事件と酷似している。2016年になって、今度はフラッシングで起き始めた。間に数年あるが、リーサーは交通事故を起こして四年間服役していた。出所してまた始めたのか。しかしいくら調べても確証はなし。同じ頃服役していたのがシンウェル。彼は外科医時代のワトソンに命を助けられた恩がある。彼からの情報で、クレイという男が浮かび上がる。リーサーが犯人と信じて譲らないホームズは、今度はリーサーとクレイ共犯説を主張。あれこれあって、クレイは自分が師匠だが、リーサーは弟子じゃない、別の相棒によってすでにフラッシングに20もの爆弾が仕かけてあると言い出す。真相がわかってみると、そもそもリーサーが現場近くにノコノコ現われたりしなければ、ホームズに見とがめられることもなかったのに・・と思う。フードつきの上着に帽子、サングラスと怪しい上に、ホームズと目が合うとその場を離れる。これじゃあねえ。ホームズは、爆発を起こす場所がベンソンハーストからフラッシングに変わったことも不審に思うが、リーサーの所有地が開発業者に売れたことでからくりがわかる。競合相手がフラッシング。だから爆発事件を起こしたり予告したりしてフラッシングの評価を落としたわけ。この後も出てきそうなシンウェル。彼はボクシングジムで働いているが、ことあるごとに「前科者」といやがらせを受ける。何かすれば仮釈放が取り消されて刑務所へ逆戻り。それをいいことに相手は図に乗る。シンウェル役ネルサン・エリスは今年(2017年)亡くなったようだ。39歳らしい。ホームズはクレイやシンウェルに何も感じなかったのかしら。最初の頃の、初対面でズバズバ言う分析がなくなり、普通になってきている。


エレメンタリー5の2 連城の璧


エレメンタリー5の3 結婚のシナリオ

グレッグソンの恋人ペイジが再登場。暇そうな(←?)ホームズ見かけた彼女は、自分がかかっているクリニックで不正が行なわれているようなので調べて欲しいと依頼。その頃ヌーディストキャンプでケネスという青年が撃ち殺され、ホームズは二つの事件を同時に調べることに。クリニックの方は単純で、事務員三人が二重請求で不正に金を得ていただけ。高価な装身具を身につけるなど、いたって頭の悪い連中。幸い医師は無関係、ペイジも安堵する。新しい主治医を見つけるのは大変だからね。調べていく過程で、ホームズはペイジが高額な医療費のため、破産寸前なのを知る。グレッグソンと結婚すれば保険の適用がどうたらこうたらで改善するのだが・・。しかも期限は今週中。と言うわけでホームズは・・普段から結婚の無意味さを主張している彼にとっては、誠に意にそまぬことではあるのだが・・グレッグソンとペイジを結婚させるため、あれこれ世話を焼くこととなる。結婚すればいいことずくめなのに、二人は一歩を踏み出せずにいる。お互い最初の結婚に失敗していて、グレッグソンには再婚の意志はあるが、ペイジは消極的。彼女は経済的苦境を彼に助けてもらうことを潔しとせず、グレッグソンも彼女の意志は尊重したい。ホームズから見れば、二人ともバッカじゃないの?って感じだろう。とは言え手を引くわけにもいかず、懲りずに結婚を勧め、指輪まで用意する。六個くらいあったな。グレッグソンには「盗品か?」なんて言われるし。殺人事件の方は、べスという女性の誘拐事件に関係していることがわかる。捜査で決め手となるものに、監視カメラの映像などがあるが、今はCGでいくらでも加工できちゃうから、頭から信じるわけにもいかなくなりそうだ。映画などではおなじみだが、犯罪に利用されると厄介だ。保護されたべスの胸の谷間がやたら目立つうつし方なのが妙だったが、監禁されていたはずなのに胸が日に焼けてるのはおかしいとホームズが言い出し、狂言誘拐がばれる。べス役はキム・ディレクター。どこかで見たような人だ。ホームズがCM製作者に「声がいい」とスカウトされるところがよかった。

エレメンタリー5の4 空を盗んだ男

投資アナリストのラッセルが殺される。ボスのバレットによると、彼は天才肌で有能だったが、扱っている内容は把握していなかったと。殺人現場である自宅アパートからはパソコンが持ち去られている。動機はパソコンを調べればわかるだろう。ワトソンはラッセルとバレットの妻ローリーが浮気していることに気づき、彼女からラッセルの別荘のことを聞き出す。別に二人が不倫していたなんて出してくる必要はないのだが、不倫を見抜いたワトソンの推理力を示したかったのだろう。ホームズの影響で、普通なら見逃してしまうようなことにまで気がつくようになったと。推理を働かせ、隠された秘密・・この場合不倫・・にいともたやすく行き着けるようになったと。別荘の近くにはウルシの木があり、これが後で決め手となる。小学校の頃だったか、同じクラスの男の子がウルシにかぶれて顔が腫れ上がって、別人のようになっていて驚いたことがある。確か水の入った袋を時々頬に当てて冷やしていたと思う。今なら学校を休ませるだろうが・・。さてラッセルは小惑星について論文を書いていたらしい。いつもの通り、その論文によって損害をこうむる者が犯人では・・となる。次に、別の視点で見る。つまり、損害をこうむったように見えて、実は得をする者の仕業だとなる。だから途中でバレットが疑われても、どうせ犯人じゃないでしょ・・と、見ている者は思う。今回思いがけない人が二人ゲストで出てくる。一人は「メンタリスト」のリグスビー、オウェイン・イオマン。天文学の専門家で、ホームズとは寄宿学校で一緒だったジュリアス。彼の着ているカラフルなべストが楽しい。出番は意外に少なく、調べてみたが、以後少なくともシーズン5には出ていない。何だかもったいないなあ。もう一人はバレット役リチャード・トーマス。「わが家は11人」というテレビシリーズで、日本でも人気のあった人。金髪でハンサムで誠実そう。片っぽのほっぺたにシミだかアザだかがあるのが特徴。ヒゲを生やすとわからないけどね。映画だと、私は見たことないけど、「去年の夏」がある。現在65歳くらいか。スコット・グレンにもちょっと似ていて、渋くてなかなかステキ。

エレメンタリー5の5 天使を追いかけて

今回もいつも通り。モーテルでダミアンという男が殺される。正確には撃たれてモーテルの部屋に倒れ込んできたのだが。この時部屋にいたのはウッツ。最初は気がつかなかったけど、後で聴取受けている彼を見たら、フランク・ホエーリーだった。ホエーリーならモーテルの客じゃなくてフロントでしょッ!!ダミアンは出会い系サイトで若い女性になりすまし、未成年目当てで寄ってきた変態男どもをモーテルに呼び出す。そいつらを殴り、動画にとって流す。被害にあった男性は五人いて、ウッツは六人目になるところだった。被害者が復讐したのかと思われたが、一人は服役中、一人は昏睡状態、二人は国外にいる。残りの一人マクギルの話から、イヴェットという女性が浮かび上がる。マクギルにセクハラを受けたと訴え出、多額の示談金を手に入れたらしい。しかしイヴェットの言い分は違う。訴訟を起こそうにもお金がないので資金を借りた。そういうのに投資する会社があって、示談金が入った場合、その額に応じて料金を取られるので、イヴェットが手にするのは・・。その投資会社にいるのが、ダミアンの妻ステファニーの兄ギャレット。で、今度はギャレットが呼び出される。冒頭いつも通りと書いたけど、本当にそうなのだ。こいつかと思ったら空振り、じゃああいつかと思ったらまた空振り。そのうちちょっと視点を変えてみようとなって、今回の場合だと国外にいて明らかに事件とは無関係な二人を調べてみることにする。すると捜査の時ちょっとかすった程度の人物が、実は・・となる。まあ実際の捜査も空振りの連続で、途中でちょっと止まって事件を洗い直してみて、そこからいとぐちが見つかることもあるんだろうけど・・。見ている方からすると、実はこの人じゃありませんでした、あの人でもありませんでした、この人の言うことはウソでした、あの人の言うこともウソでしたのくり返しで、そのうちわけがわからなくなってしまうのだ。よく考えられていると言うより、迷走している感じ。シンウェルが再登場するが、悪い仲間と手が切れないのか、暗い未来を予感させる。ギャレット役マシュー・ローチはヴァン・ダムにちょっと似ている。

エレメンタリー5の6 嫌な知らせ

繁盛しているレストランで、シェフが毒殺される。蛇の毒らしく、同じ症状ながら軽度の被害ですんだコックのリマによると、前の晩厨房に泥棒が入ったらしい。作り置きしてあったフォアグラに毒を仕込んだのか。その料理を出したのは七人のグループ。IAOというインターネットのセキュリティ関係の組織のメンバーで、ベジタリアンのダラル以外は死亡。そのうち犯行声明が出て、アメリカ証券取引所が狙われているらしいとなる。取引所の安全管理は万全だが、声明のせいで職員は次々に帰宅。途中でホームズは犯人の狙いに気づく。株操作などで金を得るのではなく、ロビーに飾ってあった6000万ドル相当の三枚の絵画を騒ぎにまぎれて盗み出すのが目的。防犯カメラなどで確かめようにも、ハッキングに備えて様々なシステムはオフになっていた。こりゃ内部の者の仕業だ。ここで、録画していたのを見ていた人は、巻き戻してロビーのシーンを見直したことだろう。その時点では絵はまだ壁にかかっている。ホームズは特に注意して絵を見ているふうでもない。案内のダンバーの説明を聞く時、ちらりとまわりを見回すシーンがあってもよさそうなものだ。絵画強奪が目的とわかった後で、浮かび上がってきたビールの写真を見て、ワトソンは見覚えがあると言い出す。ここでやはり録画したのを見ていた人は、巻き戻して確かめるだろう。あッ、ワトソンが一人の技術者にちらっと目をやっている!つまりホームズはそっちに目を向けなくても全体を見渡してすべてを記憶するのだ。ワトソンはそっちに目を向けて見たものを記憶する。二人の差はそこにあるのだ・・なんちゃって。今回フィオナが出てくる。ホームズはまだ迷っている。私なんかはうじうじするのはホームズらしくないと思う。フィオナの方であいそつかしてくれれば、ホームズはかえってホッとするのではないか。ベルは検事補のシャンタルに好意持ってるようだ。彼女の離婚が成立するまでは表に出さないようにしているが、ホームズにはすぐ見抜かれてしまう。カメのクラウドも出てくるし、検視のホースも復帰したようだ。ダラル役センディル・ラママーシーの整った顔立ちが印象に残る。「HEROES/ヒーローズ」に出ているらしい。

エレメンタリー5の7 二度殺された男

何だかあっちこっちたらい回しにされてるような感じ。まずビルの屋上からマークとベネットが飛び降りる。ベースジャンプというらしい。動画をユーチューブに投稿するのだ。ところがベネットは死亡。銃撃され、しかもパラシュートに細工してあった。つまり殺そうとした人物が二人いたことになる。ベネットの妻は八ヶ月の身重。彼女の話によると、少し前仲間のアルトゥロがベネットと接触して死亡。その追悼のためのジャンプだったらしい。現場から逃げたマークはそのうち見つかるが、今度は自分が殺されるのではと恐れている。落下中の人間を狙撃できるほどの腕を持つ者はそうめったにいない。で、疑われたのがアルトゥロの妹エリザ。士官学校で訓練受けてるし、高性能の銃もある。しかし彼女は否定。見ていても見どころのない内容ばっかりだが、彼女のキャラはよかった。疑われても落ち着いて理路整然と説明するのがよかった。そのうちイラクで消えた大金に関係しているのではないかとなる。現にベネットの口座には50万ドル振り込まれている。大金強奪の口止め料という線も考えられる。しかし、ボイルの渡したのではなく貸したのだという説明で、こちらもぽしゃる。ベネットはその金で小型飛行機を手に入れ、金を取って密入国をさせていたらしい。その中にタリバンの司令官カスダンと、その家族がいたことがわかり、事態は急展開。ベネットはテロリストを不正入国させていた!しかしこれも後で引っくり返る。何だかストーリーを追っているのが空しくなる。結局ベネットの浮気が死を招いたのだという、平凡な結果に落ち着く。妊娠で大変な思いをしているのに、夫は女と浮気している。パラシュートに細工したけど、やはり気がとがめて、降下はやめるよう懇願したけど聞いてくれなかった。いっつもそう。はあ?懇願しただけで結局細工のことは黙ってたの?狙撃の方はカスダンの息子マルジャンの仕業。ベネットの浮気相手はカスダンの娘ゾハラ。タリバンの教えでは許しておけないことだからベネットを殺す。で、次はゾハラを狙う。さて、相変わらずシンウェルの行動がワトソンには気がかりだ。ギャング仲間と会うだけでもまずいのに。シンウェルはワトソンをはねつけるような態度を取るが、これはワトソンの安全を考えてのことだろう。

エレメンタリー5の8 ソーセージができるまで

今回はいろんな目配せが目立つ。緑柱石の宝冠、六つのナポレオン、マスグレーブ・・他にもあるのかな?あの宝冠は結局何なの?とにかくそれを持ってきたホールダーという男性の言葉から、ワトソンはホームズがミーティングに出ていないことを知る。今は付き添いではなく友人というスタンスだから、とやかく言う筋合いはないのだが、やはり気になる。心配してあとをつけると・・公園で弦楽器を演奏する連中のところへ。ヴァイオリンを取り出した彼を見てワトソンも一安心。でもなぜミーティングには変わらず行ってるとウソをつくのだろう。ホームズは尾行に気づいていて、ミーティングで他のメンバーの話を聞くのが退屈なのだと話す。しかも彼らは自分よりはるかに頭が悪いし。ワトソンは退屈に思っているのは他のみんなも同じ。自分が思っていることを正直に話せと勧める。事件の方は培養肉に関する殺人事件。人肉ソーセージというショッキングな滑り出しだが、ちょっと先細り。ネクスト・センチュリー・ミートの開発した培養肉が一般の肉と同じという認可を受ければ、莫大な利益が見込まれる。開発チームのリーダー、ホアキンが今回の被害者。・・と言うか、ソーセージにされたホアキンを食べて死んだオルブライトも被害者だけど、そっちは無視される。あれこれあるけど流れはいつも通り。最初は培養肉によって損害をこうむる一般肉の企業・・いわゆるビッグ・ミートの連中の仕業か・・となる。実際殺し屋も雇われてスタンバイしてたけど、結局は無関係。そのうち、実は肉として認められない方が稼げるのでは・・となる。食べ物に関し、厳しい戒律があるイスラム教徒にとっては、肉そのものではなく、代用品という認可を受けた方がいい。なかなか犯人をつかまえられずにいたホームズ達だが、仲間割れをさせることで一人は逮捕できた。もう一人は見逃すしかないが、これで満足するしかない。それにしてもホームズのアパートでラビとかが集まって食事をしていたが、あれはどういう意味なのだろう。彼らが普段食べているものを持ってきてもらって、その成分表とか認可の表示を見るつもりだったのか。そこらへん説明があってもよかったと思うが。

エレメンタリー5の9 縄張りのならわし

打つ手がなくなって、ホームズとワトソンとシンウェルの三人が話しているあたりで、もう何が何だかわかりませんです。モラレスという男の死体が見つかる。二人の男が逃げるのが目撃されている。そのうちの一人はシンウェルらしい。現場から見つかった銃はモラレスを殺した銃ではないが、ついた指紋を調べればシンウェルが浮かび上がるだろう。幸いラボはアスベスト除去の影響でしばらく使えず、結果が出るまでには余裕がある。現場にはシンウェルのペンダントも残っていて、何と言うか証拠残しすぎ。これまでの彼の不可解な行動の意味が今回わかる。なぜ銃を持っていたのか。なぜ昔の仲間と付き合っているのか。実は彼はFBI捜査官のウィットロックに頼まれ、彼が所属していたSBKというギャング組織をつぶすため、情報提供をしていたのだ。ところがワトソンがウィットロックに会って、協力を求めると、シンウェルは未登録の内通者なので表向きには自分とは何の関係もない。したがって助けられないと断られてしまう。シンウェルは殺しとは無関係だが、前科があるから警察に何か言っても信じてもらえないだろう。ホームズはこうなりゃモラレス殺しの真犯人を見つけるしかないと、モラレスの住居へ侵入。そこで見つけた薬から、彼がやはりウィットロックの情報提供者だったことがわかる。一方シンウェルも、ワトソンが罠かもと止めるのを振りきってギャング仲間のところへ。そこで襲撃計画を聞いて、彼にもからくりがわかってきた。要するにウィットロックと、仲間二人の三人組がモラレスやシンウェルの情報を元に強奪をやっていたと、そういうことらしい。そういうことになってもこっちはもう何が何やらなんだけど。ウィットロックは自殺し、仲間の一人はつかまったけど、もう一人は?このままじゃシンウェルは銃を持っていたことで仮釈放違反となり、刑務所へ逆戻り。それまでにやっておくことがあると彼が行った先は・・。アパートの屋上でセメントを塗っている彼を見て、てっきり金を隠しているのだと思ったのは私だけでしょうか。実際は雨漏りで困っている住民のために修理を・・。あらまあ疑ってごめんね。銃の指紋はホームズが消したから、彼は助かりそうです。え?どうやって?こっちのラボで検査できるとコサ刑事は喜んでいたけど、裏でホームズが画策していたのかもよ。他署のラボには入りにくいけど、自署のラボなら容易に入って消せるでしょ・・指紋。考えすぎか?

エレメンタリー5の10 死の処方箋

今回も内容の薄さが目立つ。サブストーリーは前回に続いてシンウェル絡み。鑑識に忍び込んで指紋を消すという危ないことやって、シンウェルの刑務所行きを防いであげたホームズ。それなのに彼はSBKをつぶすため、引き続き内通者になろうとしている。前回のことでもわかるが、彼はミスが多い。ウィットロックを簡単に信用するなど、人を見る目もない。さんざん忠告してもシンウェルの気持ちが変わらないのを知ったホームズは、じゃあ自分が教育してやると言い出す。ホームズはこういうのが多いな。自分の意見が受け入れられなくてもお節介をやめない。メインの事件は、ワトソンのサインがある処方箋が出回っていること。麻薬性鎮痛剤を入手し、死に至る者が出たせいで、ワトソンが疑われる。彼女はいまだに医師の免許を更新し続けているらしい。大変な思いをしてやっとなれたのだものねえ。調べてみると、他にも名前を使われている医師がいて。どうやらワトソンが以前勤めていた病院の同僚で、今は開業医のクリーグが、複数の医師の名で処方箋を出しているらしい。ところがクリニックへ行ってみると、クリーグともう一人女性が撃ち殺されていて。この女性マーラは離婚して、息子イーサンと暮らしている。彼は原因不明の病気で長く苦しんでいる。マーラは金持ちだし、凶器は離婚した夫・・つまりイーサンの父パトリックのもの。当然疑われるが、アリバイがある。ところで、現場からは大量の処方箋用紙が盗まれていて、結局これが一つの手がかりとなる。一方イーサンの病気が、実はマーラが毒を盛っていたせいでは・・という驚きの展開になる。まわりから息子に尽くす献身的な母親と見られたいがために・・。クリーグはそれに気づき、イーサンに話したのではないか。イーサンの行動には同情の余地がある。見栄のために自分の人生を奪われたのだから。でも彼はクリーグまで巻き添えにしてしまった。彼女もなりすましという犯罪を犯していたが、医者としての良心はまだどこかに残っていて、イーサンに話してくれたのに。てなわけであまりすっきりしない結末。パトリック役はオリジナルの方の「フライトナイト」に出ていたウィリアム・ラグズデール。

エレメンタリー5の11 かごの鳥

今回はまあまあかな。ここんとこあまり出てこなかった(気がする)グレッグソンが、少し出ていたし。ホームズに全面的に頼ってる感じなのが気になるけど。元々は野球カード盗難の件でオークション会社にグレッグソンと出向いたホームズ。警官が来てると、やましいことのある人間は、自分のやってることを嗅ぎつけられたのではと動揺する。ケータイかけてるデッカーの唇を読んだホームズは、そのケータイを盗み、拘束されたアジア系女性の動画を見る。ケータイはすぐに奪い返されたが、ホームズは動画のことはグレッグソンに言わず、独自に調べ始める。デッカーの自宅に忍び込むが成果なし。離婚した妻キャリーは移民税関執行局の職員。デッカーも以前そこにいて、システム作成に携わったから、今でも密かにデータベースにアクセスし、獲物・・立場の弱い移民女性・・をあさっているのかも。それと、電話していたってことは共犯者がいるはず。そのうち、ホームズが見た女性は五年前に失踪したプルーダと判明。失踪を届け出た友人シンジャイは整備士のダーネルが怪しいと言ったが、調べてみると彼にはアリバイが。デッカーは一度余罪でしょっぴいたが、確たる証拠はなし。釈放せざるをえない。尾行はまかれ、そのうち砂浜に大量の血が・・。プルーダが始末され、海に捨てられたのか。近くでホームズが都合よくカギを見つけ、それからあれこれあって監禁されていた女性が見つかるが、プルーダではなかった。その女性ベニータは共犯者の顔は見ていない。そこで糸は途切れたかと思われたが・・。ワトソンが冷蔵庫にあった豆乳が、キャリーが使っているものと同じ銘柄なのに気づき・・。共犯者はキャリーで、彼女がデッカーを始末したのだ。プルーダは車のトランクから見つかり、見ているこちらもホッとする。キャリーが自分の仕事を悪用し、元夫の変態趣味を助けていたわけだが、そういうことをする理由が今いちはっきりしないのが残念。さて前回シンウェルを教育すると言い出したホームズだが、実際はワトソンに任せっぱなしだったような。シンウェルは出来が悪くて彼女を失望させるが、彼には彼なりのアプローチの仕方があるってのがラストでわかる。

エレメンタリー5の12 ピエロが眠る森

マウントプレザントというところで、二週間ほど前から夜な夜なピエロが出没。今夜も市民パトロールがピエロを追って、森の中へ。姿を見失うが、枯葉になかば埋もれたピエロの死体があって、さっきまで生きていたのに・・となる。もちろんピエロは二人いたのだ。殺された方はデールと言って、何やら記事を書いていたらしい。我々は当然なぜピエロ?・・と興味を持って見ているわけだが、そっちは大した意味もなし。肩透かしを食うのは毎度のこと。途中でホームズは、森の下を通る水路に何か入れられたのに気づく。水はニューヨークに供給されており、おかげで未然に防ぐことができた。デールが殺されたのは何か・・後で新種のウイルスとわかる・・を注入するところを、偶然目撃してしまったからではないか。国土安全保障省のブレスリンは市警に非協力的。情報をくれないので、ホームズは自分で調べる。ウイルスは致死性ではなく、下痢を起こす程度。作り出したのがソープというウイルス学者なのも突き止めた。しかし彼はモンテネグロへ逃亡。ウイルスのこともそのうち世間に漏れてしまう。その前にワトソンは、汚染されているかもしれない水を飲むのはいやと、浄水器を取りつける。この時点でホームズは、こういうろ過装置関係を疑うはずだが・・。水は汚染されている必要はなく、汚染されているかもしれない・・でいいのだ。法律が変わってろ過するための設備が必要になるが、それには時間がかかる。一般の人は手っ取り早い対策として(ワトソンのように)浄水器を取りつけるだろう。そうなるとそっちの方で特許を持っている者が大儲けできる。で、たどってみれば市の環境保護課のヘクトが犯人でしたとなる。共犯のソープも送り返されてくる。自分の作ったウイルスのせいで・・。サブストーリーはベルとシャンタルの交際。彼女はやっと離婚が成立したが、元夫ロイはろくでなし。彼女は今プラスキ事件という大きな案件を抱えている。ロイがベルにケンカをふっかけたりして騒ぎ、シャンタルの評判をも傷つけようという企み。正直言って、ベルとシャンタルがこのままうまくいくとは私には思えないんだけど。

エレメンタリー5の13 秒読みの銃弾

ブルネルは息子コナーを襲った犯人を見つけてくれとホームズ達に言ってくるが、いつも忙しいので断り続ける。コナーは一年後に死亡。時効が迫っているというブルネルの頼みもやり過ごし続けていたが・・。ある朝彼は食堂に立てこもり、ホームズとワトソンに来るよう要求。事件が起きてからちょうど五年。今日の夜中0時を過ぎれば時効が成立。それまでに犯人を見つけろ、さもなくば人質20人、ワトソンを入れれば21人を殺すぞ。人質の一人は当時事件を担当し、今は退職した刑事のアンドリュースだ。捜査の進展がないまま、いたずらに時間が過ぎることへのあせりや怒り。同じ境遇にいる人々にとっては共感できることだろう。ワトソンはブルネルが皮膚ガンを患っていることに気づく。彼は治療はしていない。自分のことより息子のことなのだ。ワトソンが人質になっているので、ホームズはベルと行動を共にする。コナーは父親には言わなかったが、ロースクールをやめ、夜間の倉庫警備員をしていた。ホームズの推理では、倉庫を無防備にしたい誰かがコナーを襲ったのだ。そのうち、問題の夜、港に着いた船から大量のドラム缶がトラックに移されていたことがわかる。大量の密輸・・となれば、疑われるのはコカインなどの麻薬の密輸。ところが・・見つけたドラム缶のなかみはメープルシロップ。ここは意外だった。麻薬だと他のギャングとの抗争など危険が多いが、メープルシロップなら。しかも何年たっても品質落ちないし。事情を知っているリーダーのテレルはすでに死亡。当時のメンバーも、コナーを襲ったのは誰か知らない。そのうち0時を過ぎ、時効は成立したかに思えたが・・。見ている人はたぶん犯人が国外に出た時期があって、その分時効が延びるのでは・・と思ったはず。で、そうなりましたとさ。コナーの元恋人ダリオがハンサムだったな。印象に残るのはそれくらいか。ラスト・・ホームズは丸坊主に。事件解決に協力してくれた”みんな”が要求したのか。もっとも、シーズンを重ねるごとにジョニー・リー・ミラーの額はどんどん広くなり、つまり髪が、生え際が後退し、正面からだとほとんど坊主に見えるから、今更という感じなのだけどね。

エレメンタリー5の14 ゲームオーバー

毎度のことながら何が何やら。OGポンザーというのが、生配信中に誰かに殴られる。見ていたユーザー達は当然安否を案じ、通報が殺到。しかしポンザーの本名は不明だし、場所もわからない。しかしホームズには有能なハッカー集団がついている。ポンザーことオーウェンは殺され、彼とケータイで口論していたインが疑われる。テンドゥというゲーマーのスカウトをめぐって争っていたらしい。ゲームは今やeスポーツと呼ばれるのだそうで、大会の優勝賞金が200万ドルなんてことも。テンドゥの本名はオトリックで、イヌイットらしい。女性と一緒にいたが、身の危険を感じたらしく、窓から逃げる。部屋には彼の指紋とオーウェンの血がついた凶器が。当然疑われるが、ホームズは彼ははめられたのだと思っている。オトリックはアザラシ猟のことで猟に反対しているレイナと争っている。レイナの弁護士がルンドキスト。ああなってこうなってそのうち地球温暖化が関係しているとなるが、もうこっちはすべてがどうでもよく思えてくる。結局ポンザーはテンドゥの居場所を白状させるため、殺されたのか。何で3万人ものユーザーが見ている前で襲うのか。最初はどう見てもゲーム絡み。有能なゲーマーは大金を稼げるらしい。しかし途中からゲームは関係なくなる。温暖化によって氷が溶けると、新しい航路が。新しい港が必要になって、用地買収が。用地を売らなくていいよう、オトリックが(ゲームで稼いだ金を)村に送金。邪魔なオトリックを消せ!・・何かそういうことらしいんだわ。サブストーリーはシンウェルとシヴォーン。おばに面倒見てもらっているシヴォーンだが、シンウェルにメールをよこす。どうも彼女はルシアンという若いチンピラに目をつけられているらしい。まだ14歳なのに。シンウェルはルシアンをやんわり脅し、手を引かせるが・・。今回一番アレだったのがシヴォーン。困ったことがあると、父親を頼る。でも解決するともう父親を無視。元のような親子関係に戻る気はなし。そりゃ犯罪者だし刑務所入ってたし、近づきたくないのはわかる。だけどあの態度は何だよ。利用だけして、あとはつんけんして生意気な態度。でもシンウェルは娘のためなら何でもするんだろうなあ。

エレメンタリー5の15 狙われた名探偵、5の16 献身的な殺人

進み方がゆっくりだなと思ったら・・次回持ち越しかよ・・。ホームズの知り合いダーニングが病死。葬儀に出ていると、ダーニングは殺されたのだとメールが・・。現われたのはキティ。二年ぶりの登場だ。私はまだこのグルーナー関係のエピソードはよく見ていないのだ。スチュアート・タウンゼントのファンとしては複雑で・・。とにかくキティが言うには、ひき逃げで有罪になったコータイトという男が、ダーニングを含めもう三人も殺していると。次の標的は自分とホームズだと。コータイト自身は服役中に下半身不随になったから、腕ききの殺し屋を雇ったのだろう。しかしホームズと会ったコータイトは犯行を否認。ダーニングを病死とした検視医は偽証を否定。そのうち遺体は何者かによって掘り出され、焼かれてしまう。コータイトも墜落死。四人目の標的は彼だったのか。国防情報局のゲッパートが現われ、ホームズを逮捕するところで15話は終わり。キティはいつの間にか男の子を産んでいて、アーチーと名付ける。姿を現わし、ホームズを頼ったのはアーチーのこともあるのか。それにしても感想を書きにくいエピソードだ。結局四人を殺したのはゲッパートなのか。自分でも認めてるし。捜査をやめないと父親の仕事絡みでつかまえるぞとホームズを脅す。父親は相変わらず後ろ暗い仕事せっせとやってるらしい(あッ、出てこなくていいからね!)。そのうち被害者達の共通点がわかる。弁護士サンダースがもらした、一見支離滅裂な言葉のせいだ。そのうちの一つがベネズエラの大統領選に関係していて。で、フィデル・ファイルってのが出てきて。ここらへんになるとお手上げ状態。手を広げすぎると収拾がつかなくなって、結局尻すぼみになって、何となく解決して終わる。二回に分けてまでやるような内容か?それにしてもキティ役オフィリア・ラヴィボンドはイザベル・アジャーニに似ているな。すごい美人だけど、それでいてそこらへんにいる普通の女のコ。

エレメンタリー5の17 レディ・フランシスの叫び

夜、一人の男が突然襲われる。レディ・フランシスをどこに隠しているか言え。原作だと文字通りレディ・フランシス・・女性だけど、こちらの場合は・・。襲った方のヴェネックの言い方から、人間じゃなさそうな感じがするけど。拷問の様子と銃声はなぜか録音されていて。監視カメラは珍しくもないが、音声データだけというのもあるのだ。ブレットポイントとか言う、もちろん犯罪防止のためのものだけど。音声を聞いていて、場所を特定し、通報したのがコズモ。現場には死体はなかったけど、そのうち被害者は石膏職人のアゾフとわかる。彼がレディ・フランシスとやらをかくまっていたのか。妻によると彼は浮気していたらしい。その女性マージョリーの家にはものがたくさんあって、泥棒が入ったらしいが、彼女には何が盗まれたのかわからない。ここはどうせならもっとごちゃごちゃにして欲しかった。「ダーク・プレイス」みたいに。どうやらアゾフは仕事先で金目のものを盗んでここに置いていたらしい。そんなのすぐ疑われると思うが・・。レディ・フランシスがエレキギターだというのも判明。500万ドルはするらしい。ホームズがエリック・クラプトンを知らないってのが笑いどころか。結局そのギターの最後の持ち主ウルフが、ヴェネックを雇って取り戻そうとしたと。しかしヴェネックはアゾフ殺しは認めたものの、コズモ殺しは否定。びっくりして駆けつけてみると、なるほどコズモの死体が・・。しかも凶器は例のギターらしい。てことはこちらの犯人の目的はギターじゃないと・・。今回のような犯罪抑制のためのシステムが開発されても、それを操作する人間に問題があっては何にもならないってことだ。コズモは音声を聞き、それがギターのことだとすぐわかった。アゾフが白状した隠し場所は彼がいた近くで、先回りできた。警察に提供した音声データは細工したものだった。そんなことするより、データそのものを消して、通報しなけりゃよかったんじゃないの?シンウェルとホームズがスパーリングをするシーンがあったけど、ホームズの・・と言うか、ジョニー・リー・ミラーのおなかがぽっこり出ているように見えて、ちょっとショックだった。

エレメンタリー5の18 パイレーツ・オブ・ニューヨーク

相変わらずシンウェル絡みでゴタゴタする。正直言って彼のことはどうでもいいんだけど。以前ホームズのサポートやってたアルフレードはどうなったのかな。そっちの方が気になるんだけど。12年前ジャミールという男が殺されたが、未解決のままだ。前回シンウェルが狙撃され、当然ワトソンは心配するけど、彼自身はなぜかその件には触れて欲しくなさそう。 ホームズは狙撃したのがジャミールの弟デイモンだと突き止める。デイモンによると、ジャミールを殺したのはシンウェルらしい。ホームズは信じるけど、ワトソンには信じられない。ホームズにはワトソンと違ってシンウェルへの思い入れはないけど、以前彼を刑務所へ戻さないため、銃の指紋を消してやったことが果たしてよかったのかどうかという思いはある。あの時彼を刑務所へ送り返していれば、デイモンは兄の復讐・・狙撃という行為には出なかった。デイモンは兄と違い、真面目なタイプらしく今は大学生か。いくら憎んでいても結局自分には人は殺せない。まあ普通の人間はそうだ。でもシンウェルくらいになると、もう一線越えちゃってる。彼がSBKつぶしに執念燃やすのは、自分をだまして友人のジャミールを殺させたからだ。だから邪魔する者には容赦しない。自分を助けてくれたホームズでも。一見温厚そうに見える彼だが、ラスト、ホームズをボコボコにして去る。この彼の行動には・・ホームズを心ならずもボコボコにするしかなかった・・なんていう理由はあるんですかね。それともやはり彼はこう考えていて、こういう人間なんだってことですかね。SBKにだまされたとか、そんなこととは別に、自分が人を殺してしまったことに対してどう思っているのかね。SBKのせいでとか、そういう問題じゃないと思うが。メインの事件は沈没船に積まれた宝をめぐる殺人。例によってあっちへ行ってこっちへ行って。宝がメインと思わせて実は・・。被害者と思わせて実は・・。アメリカって何でも訴訟で、弁護士が出てくるけど、最近は投資家がどうの、投資会社がどうのというのが多い気がする。

エレメンタリー5の19 2人の灰

シンウェルへの失望からワトソンは仕事や家事で気をまぎらせ、ホームズは体を動かす。過去の事件よりSBKつぶしの方が世のため人のためになるのか。その頃火葬炉で男性二人分の遺灰が見つかる。生きたまま焼かれたのか、オヨヨ。そのうちの一人は浮気専門の私立探偵カービー。ホームズから見ると無能もいいとこで、彼が属しているニューヨーク私立探偵友愛会も気に食わない。ところがワトソンは彼に内緒で会員登録していたようで。カービーは1987年に裁判所で起きた銃乱射事件の犠牲者遺族から接近禁止命令を受けていた。当時の廷吏スパイヴィーは病死していたが、妻ヴァージニアの話ではカービーは遺族につきまとい、遺品を欲しがっていたらしい。と言って彼がマニア向けオークションに出品して金を手に入れた様子もなし。ホームズはチェルノブイリ原発事故と関連づけるなど暴走するが、そのうち遺品についた血液による実父確定検査という、ありがちな事態に不時着(←?)する。カービーにそれを依頼したのがカーター。ところがカーターの家へ行ってみると、争ったあとがあり、天井には血しぶき。ホームズの推理では殺され、焼かれたのはカーターとカービー。カーターは進行性の病気で、足に整形外科用ブレースを着用。火葬炉にもそれが残っていた。一時疑われたカービーの運転手には病気で入院中という鉄壁のアリバイ。この後は何が何だかわからなくなる。見ていてもリタって?ロナウドって?は?カーターとヒューストンが異母兄弟?誰が誰と浮気したって?うわ~ん、家系図書いて説明してください。セリフでささっと流されたって困りますがな。俳優さん達も、わかってしゃべってるとは思えん。台本に書いてあるから機械的に・・。まあ要するに降参、降伏ですぅ。さて、ホームズは友愛会なんてろくな組織じゃないから、ぶっつぶしてやれと思っているが、新会長ガルメンディアはなかなかの人物。ホームズの高慢で敵意剥き出しの態度にも怒らず、粘り強く理を説く。懐が深いと言うか。さすがのホームズも彼の主張を認めないわけにはいきませんでしたとさ。とは言えそのまま引き下がる彼ではなく、ちゃんと自分の主張も通してたけど。


5の20 種のないトリック


エレメンタリー5の21 浮遊する怒り

重傷を負ったシャンタル。ベルは彼女の元夫ロイの仕業と思い込んでる。真面目で一途なタイプだから、こういう時は危ない。今回は彼の暴走を防ぐため、まわりがあれこれ気を使う。中ではホームズのやり方が変わっている。ベルは捜査からはずされるけど、どうにも落ち着かない。彼は病院が嫌いなのだ。母親のケガや病気の思い出のせい・・とワトソンに話すが、それを聞いたホームズは、実際は父親のDVだと気づく。ベルと母親は虐待を受けていたのだ。さて、ロイは聴取を受けるが犯人ではなさそうだ。アリバイもある。その後死体で発見される。一見拳銃自殺に見えるが、殺されたのだ。彼は離婚専門の法律事務所で調査員として働いていた。彼が手がけた仕事・・尾行した夫達の誰かが犯人か。浮かんできたのはユーコフ。彼には妻を殴った過去もあるし。彼が国外へ出るのを阻止するため、ホームズは彼を襲い、車泥棒に見せかける。そんな手段に出たのも(自分がやらなきゃ)ベルが行動起こしそうだったから。前にも書いたけど私はベルとシャンタルにはくっついて欲しくない。将来を期待される検事になった妻に対し、いつまでたってもうだつの上がらない警官。ロイが暴力をふるい始めたのはそのせい。シャンタルはこの先仕事を取るか、家庭を取るか、必ず選択を迫られる。その時、今までの苦労を捨ててまでベルを選びますかね・・。ロイはろくでなしだけど、シャンタルの奇禍を知って花束持って見舞いに来る。ベルは怒り狂うけど、ロイがちょっと気の毒に思えた。ロイの雇い主ウィンスロップは、ユーコフの妻ララの弁護士をしている。夫の中には離婚の際の慰謝料や財産分与を減らすため、資産隠しをする者が多いらしい。ユーコフもロイが調べているのを知り、殺したのでは?ユーコフ自身いかにも怪しい雰囲気漂わせているんだけど、彼がロイの存在を知ったのはロイが殺された後。次のシーンでララが出てくるので、見ている我々はてっきりララが・・と思うが・・。今回よかったのはシャンタルを心配するグレッグソンの表情。いや、ベルを心配しているのかな?とにかくよかった。ペイジの名前が出たけど、彼女どうしているのかな。


5の22 もっとも危険なゲーム

5の23 宣戦布告

5の24 戦いの果て