マイ・ニューヨーク・ダイアリー

マイ・ニューヨーク・ダイアリー

1995年のニューヨーク。ジョアンナは恋人カールを西海岸に残し、作家になるという夢をかなえるべく一歩を踏み出す。やっとありついたのは、出版エージェンシーでのマーガレットの助手という仕事。出版社とは違うらしいが、よくわからん。作家や詩人になる夢は御法度。顧客・・つまり作家を抱えているが、それを利用して小説のネタを・・とか、売り込みを防止するためかね。マーガレットの顧客にはあのJ・D・サリンジャーも。彼はファンレターを受け取らないので、紋切り型の文章で返信を出すのがジョアンナの仕事。でも彼らの手紙を読んでついつい逸脱行動を取ってしまい・・。若い女性が慣れない仕事に奮闘とか、自分捜しとか、まあよくある内容。「プラダを着た悪魔」によく似ている。あっちに比べ、こっちは話題になったとも思えんが・・。華やかなファッションの世界ではなく本の世界だからかな。アメリカ人にとってサリンジャーの作品は必なのか。日本で言えば村上春樹氏とか?あたしゃどっちも全く読んでませんが。ジョアンナ役マーガレット・クアリーはアンディ・マクダウェルの娘なんだそうな。目がキラキラして、体はほっそり。もっともあたしゃ顔がラミ・マレックそっくりじゃん!とびっくらこいていましたが。同棲相手ドンがダグラス・ブース。彼こういうハンサムではあるけれどあんまり誠実じゃないってキャラが多いな。私の目が行ったのはマーガレット役シガ二―・ウィーバー。ちょっと「レッド・ライト」の時みたいな感じで。白髪があって、ノーメイクみたいな感じで。そっけなくて厳しいけど、それも仕事のため。ジョアンナが一人前になると、どの作家を担当させようかしらとウキウキ。でもジョアンナはやめると言い出すのだ。自分がやりたいことは他にある、今しか機会はない。そうそう人生は一度きり、自分の思った通りに進むのよ。まわりに忖度なんかしてられるか。無神経なドンとはサッサと別れる。元々あんまり好きじゃなかったのかも。今でも好意寄せてくれているカールにも心は動かされない。ショックを受けたマーガレットも懸命に気を取り直す。怒ったり恨んだりしたのでは女がすたる。度量の広いとこ見せなくちゃ。あ~でも気の毒だったな。ジョアンナの恩知らずめ。