エレメンタリー3

エレメンタリー3の1 ヤマアラシのジレンマ

やっぱ1話目はよくできてる。練る時間があるからか。ゲストはジーナ・ガーション。貫禄はついたけど、ちょっと見にはあまり変わっていない。アップになればシワとかあるんだろうけど。イラナ(ガーション)は亡夫のあとを継ぎ、麻薬組織のボスに。会計士のカレンが組織の悪事を暴くため証言することになっていたが、ホテルのエレベーターの中で、警護の警官ともども殺されてしまう。ワトソンもこれに乗っていたかもしれず、考えてみりゃ危ないところだった。イラナも残念がっていたし。エレベーターは密室状態。作動中は天井は開かないし、途中の階で止まってもいない。手がかりのないまま二ヶ月過ぎ、イラナはワトソンにつけ回されていると苦情を申し立てる。カレン役はケイト・ホッジ。「ヒドゥン2」のヒロインだ。ワトソンが大理石がどうのと話をしていた依頼人はアンソニー・アーキン。アラン・アーキンの息子らしい。ある日、エルスぺスという男を調べろという手紙がグレッグソンに届く。手紙の主はホームズ。ワトソンとの再会シーンは笑える。妙なヘルメットをかぶっているホームズと、それを見ても全然驚かないワトソン。次の日ホームズはグレッグソンの前に現われる。ワトソンもグレッグソンもそっけないが、ホームズはそれを当然のこととして受け止める。自分の去り方は決してほめられたものではなかった・・と神妙な態度。MI6のことは、もう少し説明があってもよかったと思う。シーズン2の終わり方だと、3の前半くらいはロンドンで活躍するのかと思うじゃない。さて、カレン達の事件があった頃、ホテルに泊まっていたエルスぺス。演じているブレナン・ブラウンは老けたシャイア・ラブーフといったところか。時々見かける。犯行の手口はわかりにくい。何度も再生して見直す。カレンと警官が立っている位置によっては、弾は当たらなかったかも。ちょっとアバウトな気もする。今シーズンにはホームズの弟子としてキティ(オフィリア・ラヴィボンド)が登場。ワトソンにはアンドリューというボーイフレンドができたが、グレッグソンは妻との関係が修復失敗に終わり、別れたよだ。

エレメンタリー3の2 オレンジの種五つ

感想が遅れ気味なのは、一回見ただけじゃ何が何だかわからないからだ。オレンジの種は、オレンジ色のビーズってことになってたな。ビーズを誤って飲み込んだ子供九人のうち、四人が死亡。体内に入るとGHBというドラッグに変わる染料が使われていたらしい。社長のオープンショーと弁護士フォーダムが相次いで殺され、疑われたのが遺族の一人コールマン。彼は子供を失っただけでなく、妻にも去られた。妻は会社よりも夫を怒った。何もしないと言って。でも、コールマンは起きて仕事に行くこともできないほど子供の死がショックで・・。ここらへんは非常に気の毒。彼は車に凶器の銃などがあるのを見つけ、はめられたと知るが、自分がやったと自首する。誰かが自分の代わりに復讐してくれたのだから、今度は自分が行動を起こす番だと思ったのだ。でもそれじゃあ真犯人を動機もわからないまま野放しにすることになる。その後いろいろあって見ていても混乱するが、要するに・・。子供の死亡事故が起きて、捜査が始まったけど、オープンショーを有罪にする重要な証拠となる書類が紛失したと。これは途中から捜査に加わったFBIのボーデンの仕業。証拠がなくなれば不起訴になり、押収された大量のビーズは破棄されると踏んだのだ。麻薬とは違い、オモチャのビーズ玉なら警備もゆるい。警備員を買収し、簡単に入手できる。だから彼は別にオープンショー達を助けようと思っていたわけではない。ところが検事補のホワイトは政界進出を狙っているキレ者。証拠を紛失した、オープンショーに逃亡された、不起訴になったじゃ選挙に負ける。何とかしたいが、フォーダムはなぜか証拠紛失を嗅ぎつけ、彼女をゆすりにかかる。そこでボーデンはオープンショーとフォーダム二人を始末することにする。そうすれば被疑者死亡となって、裁判は行なわれず、ビーズは廃棄される。うまくすればホワイトに疑いがかかる。まあこういう流れでよろしかったでしょうか?ビーズをゆでてGHBを抽出するつもりだったのかな?ホワイト役ソーニャ・ヴァルゲルは「ライブラリアン 伝説の秘宝」に出ていた。

エレメンタリー3の3 イミテーション・ゲーム

今回非正規隊の一人としてハーランが出てくるが、彼は前にも数学の知識が必要な時、出てきたらしい。彼はある数学ゲームに熱中しており、問題をクリアーして、次のステージへ進むための手がかりを・・と、メールで指定された場所へ。しかしそこで見つけたのは、拷問され、殺された男の死体だった。一回目に見た時は何が何やら。うっすらとはわかるけど、どうやって文章にすればいいのかって感じ。でも今回見直して、描きたいのは事件よりも、人は一人では生きられないとか、人を助けたり人に助けられたりとか、そういったことの方なんじゃないかと。ハーランは数学の天才だけど、ご多分にもれず人付き合いは苦手。人と違うことに悩んでいたけど、ホームズに出会って、ありのままでいいんだと気づく。うれしくなった彼はもっとホームズと親しくなりたいと願うが、ホームズは自分は雇い主だと思っている。彼が距離を縮めようとするのを、迷惑に思っている。で、ハーランは自分は友達ではないのか・・と、失望する。相手の気持ちを考えず、一人で相撲取ってるわけだが、彼にとっては大事なことで。でもたぶんホームズにもハーランの気持ちはわかったのでは?彼が自分を必要としているように、自分も彼を必要としている。ワトソンはキティの記録を読み、支援グループやセラピーが必要だと判断する。キティがそれを受け入れたのは、ホームズの仕事を手伝っていて、彼だって一人じゃ無理だと気づいたからだ。自分だって仕事なんかすぐ覚えられると思っていたけど、そうじゃなかった。仕事にせよ過去との決別にせよ誰かの助けが必要。後者については、ワトソンに力になって欲しい。ホームズだって何もしなかったわけではない。支援グループやセラピーを勧めたけど、無理強いはしなかった。決断するのはキティ自身だ。ワトソンの方はもうちょっと強引だが、結果的にはそれがよかった。ホームズが自分を父親、ワトソンを母親、キティを子供にたとえて話し、ワトソンに一蹴されるところは笑える。ホームズなりに真面目に話しているんだけどね。さて事件の方だけど、犯人は数学的な知識を悪用し、金儲けすることを当然と思ってる。それに対しハーランはズルはだめ、ルールは守らなきゃといういたって正常な感覚の持ち主。そこはよかった。ポール役ジェイコブ・ピッツは「ラスベガスをぶっつぶせ」に出ていた。

エレメンタリー3の4 世界でひとつの彼女

ん?次回へ続くのかな・・と思ったらこれで終わり?つまり事件は解決せず、ホームズの負けってこと?こういうのは見る側としては困る。正義は勝つというのを見たくて我々は見ているわけで。映画の「her/世界でひとつの彼女」は見たことなし。人工知能には人間のような意思はあるのか、それにホームズが挑むというのはおもしろくなりそうだったのに。エドウィンという男性が、自分達が開発した人工知能ベラのプログラムがコピーされたらしいと相談に来る。このコピーやったのは後でラッフルズという男だとわかり、彼に仕事を依頼した会社にホームズがねじ込んで、脅しかけといて、一件落着と思ったら、エドウィンが殺されて。正確に言えば持病の癲癇の発作を起こすようなプログラムがベラに組み込まれていて。ベラは二週間ほど前から自分をネットに繋げと要求していたが、エドウィンは断り続けていた。それでベラに殺されたのでは・・というのが同僚メリンダの意見。もちろんホームズは人工知能が意思を持つはずはなく、誰かがプログラムしたのだと思ってる。で、あれこれあるけど、ネット接続の要求は結局何だったのか。接続するとどうなるのか。そのうちエトラ・・人類存亡危機研究協会のパイク教授が犯人・・となるが、教え子のエリンが自分がやったと言い出す。罪をかぶっているのは明らかだが、グレッグソンは自白している以上、パイクには手を出せないとあきらめ顔。ホームズはパイクの弟のクスリの件でゆさぶろうとするが、失敗。で、終わってしまう。「続く」ではないのだ。ワトソンは恋人のアンドリューがコペンハーゲンへ行くのについていってしまう。事件より自分のこと優先なのだ。エリンにはコンピューターの知識はないから、プログラムはできず、偽証していると証明できる。また、ホームズが抱えているハッカー達なら、パイクのパソコンに侵入して、エドウィンを死に追いやったプログラムを見つけ出せるだろう。パイクの弟以外の手立てはきっとあるはず。いつもならあきらめないホームズが、今回はなぜこうも弱気なのだろう。それにパイクから見れば、エドウィンが死んだってまだメリンダがいるんだし。人類のためなら一人くらい犠牲にしたってかまわんなんていう思い上がったパイクをぎゃふんと言わせてよ!

エレメンタリー3の5 ブラッド・ダイヤモンド

この回もどうもよく意味がわからず、感想が遅くなってしまった。二回見たけどはっきりしない部分がある。水たまりから切断された手が見つかる。ホームズはすぐ残りの部分(←?)も見つける。彼は、誰か力自慢の男が、素手で引きちぎったのだろうと推測する。その後血のついた手錠つきのカバンが見つかる。中にはダイヤモンド。殺されたのはモシェという宅配業者で、ダイヤの密輸に首を突っ込んでいたようだ。ガンにかかっていたが、寛解したのをきっかけに、足を洗うつもりだったらしい。ホームズが目をつけたのはカズミヤという筋肉男。カズミヤは逃れられないと観念したのか、協力する姿勢を見せる。ただ、金が入り用だったと言いつつ、ギャンブルに使ってしまったと言うのは不自然。彼が言うには雇い主のことは何もわからない、モシェの後でさらに三人殺せと言ってきた、(自分がだめでも他のやつが雇われるだろうから)三人が危ない。標的の一人はモシェの店で働いているアミット。残りの二人は、モシェが宝石商ともめていた時店に居合わせた客。たぶんモシェのせいでダイヤが値崩れし、商売に差し支えるとねじ込んできたのだろう。早速そのウーストハウゼンを尋問するが、モシェが仕事やめるというのに殺すはずがないと言われてしまう。彼がシロだとすると、残りは誰?キティはカズミヤに報酬を支払うのに使われた封筒がモシェの店にもあったのに気づく。アミットも密輸を知っていたのでは?モシェが仕事やめると知って、自分が後釜に座ろうと・・。その時にホームズが、だってアミットも標的に含まれているんだぞと言うのは・・。ホームズったら焼きが回ったのかしら。怪しまれないよう自分も危ないように見せかけるってのは、悪党の常套手段でしょ!結局犯人はアミット。店の封筒を使うとか、分不相応の高価なベルトをしているとか、不注意なところが目立つ。カズミヤとその弁護士に金を払い、ウソの証言をさせ、ウーストハウゼンに容疑をかけようとするなど、余計なことをする。カズミヤに正体を知られているなら話は別だが、そうでないのなら何もしないでいい。捜査の段階でカズミヤやウーストハウゼンが浮かび上がるかもしれないが、アミットとは結びつかない。彼はあくまでも雇ってくれたモシェに恩義を感じている、貧しい学生で通せばよかったのだ。それにしてもカバンがアミットの手に渡らなかったのはなぜなんだろう。

エレメンタリー3の6 欲望という名の地図

う~ん、今回は・・今回も何が何やらだぞ。見終わってからずっと考えてるけど、まだわからん。私は地図の読めない女なの~。図書館から地図が盗まれた。警備員が疑われたけど、死体で見つかった。そのうち犯人のズプコが見つかるけど、すでに殺され、そばには地図が。でもこれはニセモノで、彼が殺されたのはそのせいか?地図はヴァージニア州のもので、ブレイ家から図書館に永久貸与されたもの。20万ドルほどの価値があるが、当主のマーガレットは地図の存在も貸与も知らなかったと、ぴんとこない様子。で、あれこれあるのだが、地図がみんな同じに見えちゃうのがネック。そのうち川の流れのことが問題になるけど、西にあればどうなって?東にあればどうなって?じぇんじぇんわっかりませ~ん。他の団体でも地図の盗難があったのは、結局何だったんですか?ズプコの余罪?オリジナルの地図と今現在の地図とでは川の位置が違っていて、それは年月のせいってのはわかる。問題の場所ではカジノの建設計画が進行中。オリジナルの川の位置だと、居留地からはずれるため、カジノ建設ができない。今回図書館が地図をスキャンしてネットで公開した。それを見て誰かが現在との違いに気づいたらまずい。だから盗み出して、ニセモノを残し、地図の信ぴょう性をなくそうという企みか。たぶんこういう流れだと思うんだけど、私にはニセモノなんか作らなくても・・と思えて仕方がない。盗んで破棄してあとは知らん顔してればいいのに。ニセモノを作るには職人の手を借りなければならず、オリジナルを向こうに取られて、コピーの方を渡されたりする。結局犯人はマーガレット。カジノ建設予定地が彼女の土地。一番得するのは誰かと調べていけば、結局は彼女に行き着いたかもね。とまあいちおう感想書いたけど、だいぶ省略してある。あの地図では川はどうなってるんだ?この地図ではどうなってるんだ?なんて考え始めたらきりがないもん。今回あたりからワトソンもグレッグソンも、ホームズに接する態度が和らいできているように思う。キティは見る度に誰かを思い出す。誰だっけ・・とずっと思っていたが、「ザ・ドライバー」の時のイザベル・アジャーニだと気づいた。黒髪、強い目。

エレメンタリー3の7 ゴーン・ガール

おんや~どこかで聞いたような題名・・でも見てません映画の「ゴーン・ガール」は。ワトソンのところへ、失踪した妹ジェシカを捜して欲しいという依頼が来る。手がかりは、ナツメグの匂いが残っていたということだけ。他にも同じような事件が起きており、FBIのターナーは同一犯”パンプキン”の仕業と思い込んでる。ホームズは退屈しているらしく、この件に勝手に関わるが、それでいて時間や手間のかかることは嫌がり、ワトソンやキティにやらせる。ここらへんはちょっと変。また、ジェシカの持ち物の鍵の件とか、FBIの捜査が浅すぎるのも変だ。その鍵は同じアパートの弁護士クレイマーの部屋のものだった。ジェシカは彼と不倫していたらしい。彼が関わった訴訟から、カーペンターが浮かび上がるが、今は服役中。その一方匂いの方から、ウッドバインという掃除人も浮かび上がる。ターナーが思っているような同一犯による六件の事件ではなくて、別々の依頼人、殺し屋の犯行なのだ。ただし、死体の消失と犯行現場の掃除をしたのが同じ人物・・この場合ウッドバイン・・と言うわけ。犯行現場の掃除と言えば「ザ・クリーナー 消された殺人」があったから、どういう感じなのかはわかる。ウッドバインは警察の仕事から始めたが、その後犯罪者から仕事を受けるようになったのだ。その方が金になる。ナツメグの匂いは漂白剤などの痕跡を消すためか。一番いいのは何の匂いもしないことだと思うが、それは無理なのか。ジェシカは結局カーペンターの雇った殺し屋(すでに死亡)に殺され、ウッドバインが始末したとわかる。しかしウッドバインをつかまえようとしたら、一足早く始末されていて・・。他の掃除人がいるのか・・となる。今回ハドソンさんが久しぶりに出ていて、うれしかった。ワトソンは昔婚約までしていたクリス(クリスチャン・カマルゴ)と再会。彼の依頼をただで引き受け、早々に解決して感謝される。そこまではいいのだが、クリスはよりを戻したい様子。ワトソンはアンドリューがいるし・・と、迷う。お節介なのか親切なのか、ホームズがワトソンの性格分析をしたり、恋愛指南をしたりするのが笑える。今回は省略が多く、飛び飛びな感じ。前回の地図ほどの混乱はないが、それでももう少し整理しろよという感じ。

エレメンタリー3の8 エンド・オブ・ウォッチ

警官のフリンが殺される。身内が殺されると、署内にはいつもと違う空気が流れる。最終呼び出しという儀式の後のグレッグソンの訓示。絶対犯人をつかまえてやるという決意と共に、注意も呼びかける。犯人はフリンと言うより、警官全体に恨みを持ってる者かもしれないから、安全第一、単独行動は取るな。最初疑われたのは以前フリンの相棒だった男。彼のミスで交通事故が起きた時、かばってくれなかったのを恨んでいるのでは?しかし彼は容疑を否定する。やましいことはないから弁護士も断ったと言う。無実の者が事実を述べている時には、迷いもないしブレもないのだとわかる。フリンの携帯していた銃がモデルガンで、すり替えるチャンスがあるのは同僚だけ・・ということで疑われたのだが、そのうちフリン自身がモデルガンを購入していたことがわかり、事件は妙な方向へ。彼は事故で負傷したが、その後痛み止めの中毒になってしまう。テレビや指輪を売り払い、ついには銃まで。それがばれないようモデルガンで代用。その後は訓練局の備品の銃に目をつける。薬を手に入れるためには理性も吹き飛ぶ。今回ホームズの悩みも描かれる。依存症の集まりでようやく本音を話せるようになった。それができるのもプログラムの匿名性が守られているとわかったからだ。ところが彼がしゃべったことが「脳の屋根裏」というブログで引用されていることがわかる。あそこではみんなと同じだと思っていたのに、やはり自分は目立ってしまう。この言葉はちょっと意外な気もする。みんなと同じでない、ユニークな存在というのがホームズではなかったのか。他の人に囲まれ、埋もれていることに安らぎを感じるようになってきたのか。ブログの管理人はたやすく突き止めたが、ブログのおかげで救われた人がいるとか、自分自身もクスリをやる衝動を抑えることができたと、利点を強調する。そうなるとホームズは相手の秘密・・浮気などを暴くぞと脅すしかない。匿名性が守られないのでは自分の依存症の治療ができなくなる。ラスト・・ブログ閉鎖を知ってもホームズの表情は晴れない。警官殺しの犯人がつかまり、無数の警官の敵意のこもった視線の中を連行されていくという大がかりなシーンもあるが、印象に残るのはホームズの苦悩。

エレメンタリー3の9 時の支配者

前回のブログの件はホームズに影を落としているのか。会合をさぼり、行ってもだんまりなので、アルフレードは心配する。ホームズはワトソンを訪ねてきたショーナの話を、会合を休む口実に。彼女はワトソンの元同僚で、看護師仲間マリッサが行方不明になったと心配している。ホームズはほどなくゴミ箱からマリッサの死体を見つけ出す。爪から採取したDNAから浮かび上がったのはジャコービー。ところが彼も公園で死体で見つかる。彼らはそれぞれ15万ドル受け取っており、ジャコービーは新薬の治験者、マリッサが薬を投与していたらしい。治験は一人ということはありえず、ホームズはハッカーの協力で他の者も見つけようとするが、脳障害で死んだり行方不明だったり。生きて見つかったルイスも、手に障害が出ていた。それを報告したとたん、追われる身になったらしい。彼の証言から医学博士のカークが浮かび上がるが、資金源の名を明かそうとしない。この薬には時間増幅作用があるらしい。実際の時間よりも長く感じる・・それだけ脳の働きが活性化するということだが、副作用も大きい。なぜ研究を急ぐかというと、スポンサーのコノートンが余命わずかだからだ。今回登場する者の多くは金に困っている。家族の病気の治療費の返済を抱えていたり、失業中だったり。カークがコノートンの名前を言わなかったのも、学費を援助してくれたことに恩義を感じているからだ。でも、いつの間にか多くの犠牲者が出てしまっている。カークもコノートンも研究自体はすばらしいものと、犠牲者のことは気にしていない。と言うか、コノートンは治験者の始末を命じているくらいだ。彼は逮捕される前に薬を用い、さっさと昏睡状態に。起きた時にはどうなっているのか。と言うか、目覚めるのか。さて、ホームズの憂鬱の理由がわかる。日常の単調さ、退屈が、クスリへの依存を再発させそうで怖いのだ。以前は何か劇的なことが原因で再発すると思っていたのに・・。これはたぶんアリステアの死の時に感じたことなのではないか。ずーっとやめていたのに、息子との口論がきっかけで・・っていう。でも、ワトソンに打ち明けたことで少しはすっきりしたようで。ハッカーの協力の代価として課されたのが、「トワイライト」の三角関係に関する論文の読み上げってのは笑える。

エレメンタリー3の10 世界に一つだけの花

アパートの一階に住んでいる老夫婦が変死。どうやら換気口から毒ガスが出てきたせいらしい。地下室には焼けたタイヤと焼死体。タイヤが燃える時には毒性のガスが出るらしい。死体は二階の住人クレイで、直接の死因は後頭部の殴打。老夫婦は巻き添えを食ったわけ。クレイは植物学者で、麻薬カルテルのマリファナ栽培を担当。また、それとは別に新種を作ろうと研究していたようで。彼の部屋にあった何とかランは、世界に一つしかないという高価なもの。これを闇のオークションで売ろうとしてトラブッたのか。で、浮かび上がったのがアグリネクスト社のコンウェイ。しかし彼女は自分もこのランを持ってると。世界に一つのはずが二つあったわけ。もちろんこれらはクレイが作り出したクローン。そのうちアグリネクスト社の重役二人がクレイと同じ方法で殺される。コンウェイによれば、クレイはカルテルをやめてアグリネクスト社へ移るつもりだったそうな。その方が資金や設備など自分の研究に都合がいいからだが、そのせいでカルテルに始末されたのでは?そのうち重役二人を殺した・・カルテルに雇われた男がつかまるが、クレイに関しては関与を否定。めぐりめぐって結局はコンウェイの仕業とわかる。どうもクレイはあちこちの女に手を出しては君子ランを贈っていたらしい。コンウェイもその一人。彼が元カノとよりを戻しそうになったのに気づき、逆上し・・バカだよねえ。それにしてもクローンの元になった何とかランはどこにあるんだっけ?それとコンウェイは、カルテルが邪魔者を始末する方法・・タイヤと一緒に焼く・・を知ってたってこと?前にもどこかで出てきたが、アメリカではマリファナを合法化する動きがあるのか。もしそうなれば大儲けができるから、製薬会社は競争に遅れないよう備えているのか。金儲けのためなら何でもするというのは、恐ろしい気がする。さて、キティは会合に出て、自分の経験をみんなの前で話せるようになった。ホームズも自身の物思いからは抜け出せたようでめでたいが、若い女性の死体が見つかったとグレッグソンに呼び出される。キティの過去に関連した新たな事態が持ち上がったようで。また、ワトソンもリーダという保険会社にスカウトされたようだ。何だか変化のきざし・・。


エレメンタリー3の11 高名な依頼人


エレメンタリー3の12 決着の日


エレメンタリー3の13 ペイバック

一回分見てないけど、キティが姿消したのか。ホームズが女性・・それも二人連れ込んで・・シーズン3で初めてじゃないの?今まで女っけなしだったのに。でもよく見ると彼は話を聞いてくれる相手が欲しいようで。未解決事件・・ブラック・ダリア事件に興味あるのか。それくらい退屈しているのか。と言うか、ブラック・ダリアの事件の謎解きして欲しいけど・・ゾディアックでもいいし。他にも男性(誰?)、しまいには人形に向かって話しかけてる。一人だと家が広く感じるのだ。そこへジルという女性が夫スティーヴンの調査を依頼しに来る。いつもなら浮気調査なんて断るけど、ヒマで退屈だから・・。スティーヴンは弁護士だが、会社へ行くと半年前に解雇したと言われる。どうやら借金取り立て業をやっていたようだが、店はたたんだ様子。でもまわりの状況から、消火器で頭を殴られて殺され、カーペットにくるんで始末されたらしい。考えられるのは、取り立て相手とのトラブルだが、オーウェンという男に対しては、取り立てるどころか、債務を免除してやっていた。では、彼に出資した連中が怒って・・しかし彼は出資金は全額返していた。なぜか彼には大金が用意できたのだ。よっぽど大口の優良債権を手に入れたらしい。この債権のからくりがわからず、もう一度見直すはめになった。それでやっと何となくわかったけど、お金を払えないのに高額の買い物をする人の心理は理解できん。あれこれあって少し前に使ったネタを再び出してくる。今回はスキーリゾート。借金を理由にオーウェンの土地を売らせようとしたのに、スティーヴンが免除したせいで、計画がとん挫。ホームズは最初不動産会社の連中を疑うが、そっちははずれ。会社の顧問弁護士コールマンが犯人だった。土地の買い占めがうまくいけば、自分の手柄となり、報酬をたんまりもらえるはずだったのに。優良債権を渡し、便宜を図ってやったのに、スティーヴンは善意に目覚めてしまった。それにしてもコールマンのばかでかい肖像画どうやって盗んだのかね。一方ワトソンはアンドリューの父親に引き合わされるが、気分はよくない。彼の方は結婚を考え始めているのに、自分の気持ちはさめかかっている。意を決して話を切り出そうとしたその時・・。

エレメンタリー3の14 女たちの戦い

目の前でアンドリューを殺されたワトソン。しかも別れ話を切り出そうとしていた時に・・。店だから犯人はカメラにばっちりうつっていた。プロの殺し屋には思えん。使った毒もわかった。でも・・両方のコーヒーに毒が入っていたのかね。それともワトソン狙ったのにアンドリューが運悪く死んじゃったのかね。今回はルーシー・リューが監督したらしいが、全体的に説明不足。画面が暗すぎて見えないシーンも。今回はワトソンがなかなか立ち直れず、ホームズが話し相手を買って出るが、断られる。そのせいでホームズは勝手にベルを相棒に。結果としてベルの出番が増え、彼の新しい一面が見られてうれしい。まず彼は有給休暇がたまっていて、休みを取らされる。家族や恋人と過ごす時間を必要としない、孤独な人生を送っているらしい。ホームズは自分の捜査方法を学ぶいい機会だと一人決めしているが、ベルにはワトソンの代わりだなとわかってる。報酬を支払うと言われるが、ハーレムの子供達のために寄付しろと断る。ここらへんはいかにもベルらしい。食事では辛いものはだめ。一方ホームズは激辛好み。あと、赤肉は食べないそうで、せっかくホームズが注文してくれたベーコンエッグにも手をつけない。オレンジジュースを飲み、野菜かポテトをちょっとつまむだけ。普段何を食べてるのかね・・。さて今回はシマウマの盗難。動物園から妊娠中のシマウマが二頭盗まれる。見つけ出した時には出産した後。手伝わされた獣医の死体が見つかったため、警察が乗り出すことに。どうやら絶滅した種・・クァッガを作り出すことに成功したようだ。闇市場に子馬を出せば、大儲けできる。でも、どうして一頭だけ連れていって、もう一頭は残しておいたのか。二頭ともいなければ単純にシマウマの子馬の盗難・・となって、クアッガのことはばれなかったのに。結局動物園の職員がつかまるけど、どうやって作り出したのかははっきりしないまま。ラスト・・服役中のイラナはなぜか死んでしまう。ワトソンにはなぜか服役中のモリアーティからの手紙が届く。何がどうなってるのかさっぱりわからない。

エレメンタリー3の15 命の値段

まずホームレスが、続いてドラマーが殺される。金の入った封筒が残され、弁護士や航空会社を糾弾するメモが。女性が夫からの贈り物だという宝石を売るシーンがあるので、残されたお金はこれだろう。メモにある計算式から浮かんだのはシュレイダー。整備ミスで81人が死亡した航空機事故。遺族への賠償金算出には二種類あって、一つは同じ金額・・一律500万ドル。もう一つは犠牲者の年収や余命やらによって算出する方法。シュレイダーは後者の方法で有名らしい。殺された二人は遺族で、賠償金の受取人だった。誰が、何のために・・のうち、誰がの方は最初から見せているので、あとは何のために?が興味の中心となる。この女性ディナ(アリシア・ウィット)は豪邸に住んでいるが、訪ねてきた会計士の姉ペニーの話しぶりからすると差し押さえになりそうな・・。ディナは三人目の被害者を装う。こちらは未遂に終わったということになるが、ホームズには前の二件との違いが気になる。ディナが被害者のふりをするのは、注目を集め、テレビのインタビューに答えたりして航空会社に圧力をかけるためだ。早く賠償金を受け取らないと家を失う。死んだ夫ニックは、豪邸や宝石から見てかなり収入があったようで、ディナはシュレイダー方式を望んでいるように思えるが、実際は定額方式を望んでいる。おもわく通り会社は定額方式を採用。ペニーはディナの言動に不審なものを感じ、何かあるなら話して・・と言うが、ディナは引き出しの中にあるナイフを探る。どうも家庭の経済事情で、ペニーは大学へ行かせてもらえたけどディナは行かせてもらえなかったようで。彼女は自分の価値を気にし、お金にこだわるタイプ。ニックとの結婚で裕福になり、姉を見返してやれたと思っていたのに・・。事故でニックを失ったことは悲劇だが、もっと悲劇だったのは彼が不治の病で余命わずかだったこと。シュレイダーならきっとこのことを突き止め、安く計算するだろう。それよりは定額方式の方が・・。彼女は今の生活ランクを下げたくないのだ。そのためには人を殺すのも平気。現場に何万ドルというお金を残すのも気にしない。今年は何とかなっても、来年はまた差し押えの危機・・という姉の言葉も聞かない。今回はこのディナのゆがんだ性格が興味深かった。


エレメンタリー3の16 見えない手錠


エレメンタリー3の17 冷凍庫のミイラ

あれこれ回り道をして、何とか1話にまとめましたって感じ。運転しながらスマホをいじくっていた大学生アリーは、白いバンに衝突してしまう。こういうのは困るね。今はドライバーは前を見て運転しているとは限らない。翌朝現場に呼び出されたホームズとワトソン。頭を殴られて死んだアリーの死体は、なぜかミイラ化していた。と言ってもホラーじゃない。バンに冷却剤が積まれていたのだ。そっちの方から調べていくと、食肉貯蔵庫に行き当たった。中にはたくさんの冷凍死体。と言ってもホラーじゃない。人体を冷凍保存し、治療法が見つかったら解凍して生き返らせるというビジネス。本当にあるのかな、こういうビジネス。大金が必要だし、生き返るかどうかわからないし、契約通りやってくれるかどうかも自分では見届けられない。死体のうち、精神科医サリヴァンのが行方不明になってる。唯一の他殺体で、フォードという男が目撃者で容疑者だったが、彼は白血病で余命一ヶ月。アリーを殴り殺すのは無理だ。しかしホームズは、逃げる犯人についてのフォードの証言はウソなのではないかと思っている。ところがそのフォードが殺されてしまう。例の会社の技術者二人も襲われ、彼らの証言した犯人の人相は、フォードのそれと同じだった。ワトソンは人相書きの男に見覚えがあるのだが、どうしても思い出せない。結局サリヴァン殺しはフォードだった。二人はいとこで、フォードが骨髄移植を頼んだのにサリヴァンが断ったため、逆上して・・ということだった。移植の望みがなくなって、一度はあきらめたフォードだが、サリヴァンの死体が冷凍保存されていると知り、技術者二人を買収。死体を盗み出して運んでいる途中、アリーの車とぶつかったわけ。人相書きの男は、古いクズ映画の出演俳優を元にしたもの。俳優は何十年も前に亡くなっているのに、技術者リーは、この男だと断言。バカだねえ・・似ている・・くらいにしときゃよかったのに。と言うか、リーが出てきたとたん、こいつ怪しい・・ってわかるけど。見ていて、リーとかフォードとか、何で顔のクローズアップがないのかな・・と思ってた。引きの映像ばかりだと、顔が覚えられない。

エレメンタリー3の18 オリュンポスの監視者たち

今回はちょっとわかりにくい。二度見た。まずゲイレンという青年が殺される。目撃されたのはタクシー。彼はズースという相乗り会社の運転手なので、最初は商売敵のタクシー運転手の犯行かと思われたが、そのうち無関係とわかる。タクシー運転手に罪を着せようとしたのだ。中古のタクシーの線から浮かび上がったのは、性犯罪の前科があるゴードン。彼は誰かに脅されてゲイレンを殺したのは認めたが、脅迫者が誰なのかは知らない。ゲイレンの本業はタウン情報サイトの記者。雇い主のリディアと不倫しているが、そのことで彼女は脅迫されていたらしい。そのうちパトリックという男性の妹が署を訪れる。彼女は兄の死がゲイレン殺しに関係あるのではと思っている。警察では強盗殺人と見ているが、ゲイレンは何かを調べていて、パトリックのところへも来たことがあるらしい。そのうち事件は妙な方向へ。ホームズは、パトリックこそがゴードンやリディアを脅して金を取っていた張本人と気づく。彼はズースのプログラマー。会社の車にはアプリが搭載されており、誰がいつどこへ行ったのかわかるようになっている。これが悪用されたらどうなるか。ズース利用者のデータを分析すれば、例えば浮気をしていることもわかるわけだ。パトリックはギャンブル狂で、金を脅し取ってはつぎ込んでいたのだ。他にも被害者はいるはずで、彼が殺されたのはそのせいだろう。ただ、先月殺された彼にはゲイレンは殺せない。パトリックがアプリを悪用していることに気づいた誰かは、彼の死後もそのことを黙っていた。明るみにすれば会社は信用を失い倒産するから・・と言うより、その誰かは他人の生活を覗き見することがやめられなくなってしまったのだ。ある女性にストーカーまがいのことをしていたが、そのうち調子に乗って実際に家に忍び込んだり。と言うわけで、犯人はズースの社員ファルチェックでした。気の毒なのはパトリックの妹。兄の死の真相を・・と願っていたけど、逆に兄の悪事が暴かれちゃった。今回ホームズは気候学者アガサに、子種の提供を依頼されるが、断る。自分の子孫は残したくないらしい。このアガサ・・アイリーンにそっくりだと思うのは私だけ?ホームズはこういう顔立ちの女性が好みなのかな。

エレメンタリー3の19 ”みんな”の仁義なき戦い

時々ホームズが力を借りるハッカー集団”みんな”。そのうちの一人ぺトロスが訪ねてくる。どうも”みんな”は一枚岩ではないようで、ぺトロスが中心の現状維持派と、スピーシーズが中心の政治派とが争っているようだ。現状維持派はいたずら感覚、政治派はもっと過激だ。ただぺトロスの依頼は、自分が優位に立つためスピーシーズの弱味を見つけてくれという利己的なものなので、ホームズは断る。ところがそのスピーシーズことエロルが殺されてしまい、いろんな証拠・・遺体にくっついていた髪の毛とか、ぺトロスの車から見つかった血とか・・から、彼が容疑者とされてしまう。いちおう犯行時刻にはチャット仲間レイチェルと不倫していたことがわかるが、それでも疑いは晴れない。ホームズはセオリーにしたがって推理する。まず考えなきゃならないのは女の存在。でもエロルのまわりにはいない。次はスピーシーズの死によって得をする者・・つまり金だ。ハッキングによって得た情報は闇で高く売れる。そっちの資料は入手できたが、紙にして10万枚以上の量。それらを調べるのに、ベルは何も協力してくれなかったな。ちょっと冷たい。いろいろ調べていくと、スピーシーズのメールの打ち方から、二人の人間だったことがわかる。そのうちの一人であるエロルが殺されたわけだ。で、残りの一人を見つけるが、彼ブレイディはFBIの協力者だとかで、捜査官ブランチが連れていってしまう。他にも政治的な事情が複雑に絡み合い、ブレイディが犯人とわかっているのにホームズは手を出せない。ここらへんになると、何がどうなってるのか理解が追いつかない。いつも思うが、複雑にすりゃいいってもんでもないと思うが。結局ホームズはブランチの弱点を見つけ、取引を申し出る。ブレイディは逮捕され、FBIのために働いていたと言っても無視される。こういう・・ハッカー集団のような反社会的な組織の中に、FBIなどの協力者がまぎれ込んでいるという・・主義主張に同調しながらも一方では情報を流しているというのは、いかにもありそうなことだ。何かあれば保護すると言いつつ、向こうの都合で見捨てられることもある。関わらないのが一番かも。ぺトロス役の人は見覚えがある。調べてみたら「ブラックサイト」のジョセフ・クロスだった。

エレメンタリー3の20 ホーンテッドマンション

インチキ企業やカルト教団をサイトで告発していたボイドが殺される。死因をごまかすため、犯人は車を踏切に置くが、列車が来る直前、通りがかりの男性が車を押し出す。勇気があるなあ。でも、その前のケータイかけながらの運転は危ないぞ。アメリカでは禁止してないのかね。ボイドは仕事柄敵が多かったが、今回はそれが役立った。告発された教団のボスが、信者に尾行させていたからだ。それで浮かび上がったのが不動産業者のアイズリー。それから幽霊の話になる。レンジガー夫人が家で怪現象が起きていると言い出し、それを信じない娘がボイドに調査を依頼。夫人は夫の幽霊の仕業と思い込んでいるが、ホームズは信じない。住人が留守の隣りの家の地下を調べ、トンネルを発見。海底ケーブルが通っており、目的はそれだと思われる。残された飲料からナディムという男を追いつめるが、逃げられてしまう。残された何かの装置は、受信した情報をそのままそっくり吐き出すだけで、何の役目も果たしておらず、なぜこれをケーブルに取りつけようとしていたのか理由がわからない。アイズリー役の人は見覚えがある。「暴走特急」で悪役やってたエリック・ボゴシアンだ。顔立ちもインパクトあるが、深みのあるよく響く声がすばらしい。今回はグレッグソンの娘ハンナが再登場。彼女の担当地域でドラッグストア強盗が三件発生。盗まれたのは麻薬性鎮痛剤。住民のためにも早く解決したいと、ワトソンに協力を求める。グレッグソンの娘だから当然助けてあげたい・・となるが、ホームズの考えは違う。彼の見るところ、ハンナは凡庸で、パトロール巡査ならいいが、刑事には向かない。ワトソンは解決の糸口を見つけ、上司に報告するよう忠告するが、ハンナは全部自分の手柄にしてしまう。報告すればもっと上の者つかまえるため、下っ端は泳がせようとなる。大物がつかまっても手柄は他の者に行き、自分の働きは無視される。それが嫌で、目先の手柄に飛びつく。ワトソンの善意は彼女には通じない。グレッグソンもそれがわかっているのか、ワトソンに「協力は断ってくれ、自力でやらせる」とクギをさす。彼自身娘を思っての行動が、出世の妨げになるとはねつけられたことがあった。あのDVの件も、同棲相手が悪いというより、彼女に問題があったのではないかと思えてくる。

エレメンタリー3の21 アンダー・マイ・スキン

今回は途中で投げ出したようになっちゃう。素人がやってるから・・みたいなセリフがあるが、それですまされちゃってもねえ。具合が悪くなって救急車で運ばれるマギー。ところが運転手も救命士も殺され、マギーも死体で見つかる。内臓が欠損しており、臓器移植が目的かと思われたが、そのうち知らぬ間に麻薬の運び屋やらされていたのだとわかる。彼女は何をやってもやせないため、ブラジルで胃のバイパス手術を受け、帰国したところ。しかし実際は麻薬を入れるスペースを作るため、内臓を取られたのだ。ウ~ム、何てひどいことを。金のためなら何でもやるのだ。それにしても体内に麻薬というのはNCISの「死の天使」と同じだ。救急車の襲撃は監視カメラにうつっていたが、ホームズはさすが目のつけどころが違う。犯人が薬莢を一つ見つけられなかったのに気づき、排水溝で見つける。しかもそれは一度使ったものを再利用・・つまり手で火薬を詰めたものだった。で、同じような事件は起きていないか・・となって、浮かび上がったのがターク。彼はあっさり犯行を認める。この州には死刑がないので、ぶち込まれたとしても何とかなると思っているのだ。ブラジルでは医療用モルヒネが20キロ盗まれており、マギー一人では運べないから、他にも運び屋やらされた者がいるはず。また、このモルヒネを捌くため、麻薬組織に近づくはずで、何かと黒いうわさのあるクリニックへ。現われた歯科医師ウォードは・・あら、ベン・フィッシャーだわ。ベルとワトソンが取引を持ちかけた麻薬組織のジャンコが殺されるが、これはウォードの仕業ってバレバレ。いちおう被害者のふりをして情報提供するから罪には問わないでくれと言ってくる。彼の言った通り他の・・運び屋やらされた後殺された二人の遺体が見つかる。これならウォードと取引してもいいかな・・と思われたが、ワトソンは水に沈めるため腹に石を詰められた遺体が、口腔外科などで使われる糸で縫合されているのに気づく。ウォードはタークが裏切る前に取引をして、訴追を免れようとしたけど、かえって立場悪くしちゃった。弁護士が罠だとさんざん忠告したのに、怖気づいて自白しちゃった。後で本当に罠だったとわかるけど、後の祭り。せっかくフィッシャー出してきたのだから、こんなヘナチョコな結末ではなく、もっと骨のある悪党であって欲しかった。

エレメンタリー3の22 プリズンブレイク

地下鉄の駅でヴォーンという判事が殺される。容疑者は麻薬密売人で、ヴォーンに四年の判決を受けて服役中のニッキー。彼女は二日前に脱獄していた。そのうち刑務所の副所長マッキャンも殺される。ニッキーが仕事の配置換えでリサイクル部門へ移ったことに目を止めたホームズは、廃棄物入れから彼女の死体を見つける。彼女はヴォーンより前に殺されているから、犯人ではない。たぶん彼女に罪を着せるためマッキャンが殺し、脱獄したように装ったのだろう。しかしマッキャンはヴォーン殺害時は勤務中だった。この二人を殺したのは誰?動機は?刑務所は国とか州が管理しているのだと思ってたら、民間のもあるらしい。当然利益優先になるから、危険な作業なのに防護対策が不十分とか、虐待とか、いろんな問題があるらしい。マッキャンが以前いたのがCAG・・矯正管理グループとかいう会社。そこでロシアン・マフィアとつるんでいてクビになったとかかんとか。でもそっちも無関係。結局は州知事の選挙が絡んでいるとわかる。判事殺害の捜査がなかなか進展せず、このままでは現職知事の再選に影響が出そう。新しい知事が就任すれば、民間刑務所など、おいしい仕事が別の会社に移る。というわけで最終的にはCAGのフランクリンが犯人だったとなるが、私はもう途中で理解しようとするのはあきらめました。犯人がわかってもああそうですか。何が何やらなんだもん。フランクリンがヴォーン殺すのはわかるけど、マッキャン殺すのは何で?と言うか、フランクリン役マイケル・コストロフは「ブラックリスト」でエリザベスをしつこく追い回す刑事やってた人なので、今回もこんなちょこっとの出番で終わるはずない、たぶん彼が犯人・・って予想つく。今回ベルが失恋する。他分署のスコット刑事と付き合って数ヶ月、お互い好意を持っているが、実は彼女は内部調査局の連絡員。一般の警官から見るとスパイ。それで一度は別れるが、思い直してもう一度やり直そうとする。ところが彼女の方はこれからは調査局へ移ると、実質的にはサヨナラ宣言。ホームズからは、自分より10倍も孤独だと言われてしまうベル君。と言ってすぐ他の女性で孤独をまぎらわせるわけでもなく、そういう生真面目なところはいかにも彼らしくて、好感が持てる。スコット役アフトン・ウィリアムソンは「ザ・フォロイング」のケイトだ。

エレメンタリー3の23 1億匹事件

今回もあまりぱっとしない内容。蜂の様子を見にきた農務省の調査員エヴェレットが殺される。どうも噴霧器にシアン化合物が入っていたらしい。このあたりでは蜂の死亡率が高く、エヴェレットは以前出てきたアグリネクスト社の殺虫剤のせいと思っていたらしい。しかし社はホームズの追及にも動じない。そのうち近くに住む養蜂家ジャーヴィスが犯人とわかる。彼はわりとあっさり犯行を認めるが、エヴェレットがわざと蜂の巣箱にダニを仕込んでいたという主張は変えない。彼の言う通りだとすると、エヴェレットはなぜそんなことをしたのか。蜂群崩壊症候群は一時話題になった。蜂の減少が蜂蜜だけでなく、果実の生産にも影響を与えるということに今回気づかされた。蜂の減少をでっちあげ、熱心な養蜂家でもあるアラブの首長を呼び寄せる口実に。アメリカへ来させて(それにはもちろんお色気サービスも期待させて)誘拐し、身代金を要求。相手は金を払ったことを表沙汰にしたくないから、訴えられる心配なし。からくりがわかっても、誘拐犯であるサミットの主催者タラとグリフィンの夫婦には手を出せない。エヴェレットも仲間だが、彼を殺したのはジャーヴィスだし。しかし彼らは農務省のバーンズという男性を殺そうとして失敗していた。そっちの方で逮捕できるかも。グリフィンは、タラが首長と関係するのは計画の一部と容認したが、タラがエヴェレットとも関係していたとあっては・・。事件は何とか解決するが、首長が出てくるわけでもなく、あんまり現実味がない。今回グレッグソンに警視正昇進のチャンスがめぐってくる。彼は後任ヴェシー警部補の調査をワトソンに依頼する。彼女には汚職疑惑があったからだ。結局調査の結果問題なしとなるが、ワトソンは自分の目でヴェシーを見るわけでもなく、こちらも現実味がない。グレッグソンは考えた末、話を持ってきてくれたパットに、今回は辞退すると伝える。次回はないだろうが、グレッグソンは今の状態で充実し、満足しているのだ。パットも承諾するが、グレッグソンに友人として、裏に何かありそうなことをほのめかす。グレッグソンに昇進の話が来たということは、誰かが彼を他の部署へ移したいと思っているということでもある。もしかしたらホームズやワトソンを顧問にしていることを気に入らない人物がいるのかも。


エレメンタリー3の24 仕組まれた罠