キアヌ
冒頭教会でハデな銃撃戦。殺された男が飼っていた子猫がイグレシアス。殺し屋の方はアレンタウン兄弟。この兄弟が子猫を・・と思っていたら警察が踏み込んできた。レルはメイシーにふられ、落ち込んでいる。誰か来たかとドアを開けると、一匹の子猫。いとこのクラレンスが来た時にはすっかり元気になっていた。子猫にはハワイ語で”涼風”を意味するキアヌと名づける。週末、クラレンスは妻ハンナと娘を送り出す。スペンサーも一緒だ。彼の方は娘も行くはずが、病気になってしまった。この後どうなるかは見え見え。クラレンスはどちらかというと堅苦しい性格なので、ハンナは少しは羽根を伸ばして欲しいと思っている。一方レルはキアヌを使って写真をとり、カレンダーを作るつもり。いろんな映画の一場面なのが見ていて楽しい。エンドクレジットでも出てくるが、私には「シャイニング」や「ファーゴ」くらいかな、わかるのは。二人で映画を見に行き、帰ってみると家は荒らされ、キアヌがいない。警察に通報したけど、空き巣はともかく子猫の方は望み薄。隣りのフルカは売人で、レルもハッパを買っている。もしや家を間違えて・・。フルカともめているらしいのが、ストリップクラブやってるチェダー。そのままじゃ会ってもらえないので、ワルぶっていると、アレンタウン兄弟と勘違いされ、話は妙な方向へ。チェダーはキアヌをヌー・ジャックと呼んでかわいがってる。・・てことはレルの家を荒らしてキアヌを連れ去ったのはチェダーで、やはり家を間違えたのか。あたしゃ(子猫を捜す)アレンタウン兄弟の仕業だと思っていたけど。レル達はキアヌを返してもらうためクスリの買い手と会うことに。ここで出てくるのがアンナ・ファリスで、本人役。レルについていくのがハイC。クラレンスは車に残って他の仲間達とおしゃべり。この仲間達は揃ってボケ。コメディー映画だからね。会話が多く、白人と黒人のしゃべり方の違いとかジョージ・マイケルネタとか、向こうの人には受けるんだろうけど。レルはハイCが気になるが、相手にされない。その理由は後でわかる。クラレンスはクスリのせいでキアヌがしゃべる幻覚を見る。この時のキアヌの声がキアヌ・リーブスらしい。
キアヌ2
そのうちハンナからスペンサーと気まずいから帰るという電話が来て、クラレンスは心配になる。チェダーが次の取引に同席しろと言ってきたので、話が違うと断ろうとするが、レルがなだめる。スキを見てキアヌを連れ出すが、アレンタウン兄弟につかまってしまう。縛られ、殺されそうになるが、キアヌが縄をほどく。兄弟を倒してホッとしたのもつかの間、チェダー達が現われる。連れて行かれたのは豪邸で、出てきたベーコンは冒頭兄弟に殺された男のいとこ。つまりチェダーは二人をアレンタウン兄弟として引き渡し、懸賞金をもらうつもり。ところが、ベーコンがいとこの猫は譲らないと言ったため銃撃戦に。かわいい子猫が出てくるというので見たけど、コメディーなのに人がどんどん死ぬのにはびっくり。これじゃあ家族揃ってというわけにはいかない。出演者は黒人が多く、お客もそっちをターゲットにしているから、彼らに受けるしゃべり方やギャグを連発。だらだらと会話が続くが、こういうのが好まれるのだろう。レル役はジョーダン・ピール。見かけもしゃべり方も重い。クラレンス役がキーガン=マイケル・キーで、こちらは軽快。彼は「ザ・プレデター」に出ていたらしい。知ってる人はベーコン役ルイス・ガスマンと、アンナ・ファリスだけ。ファリスや、一緒にいた男女も殺されるので、ありゃりゃと思っていたら・・。実はハイCも男女も警官で、芝居だったことがわかる。ファリスは捜査の協力者。実はこの映画を見るのは二度目。最初見た時は、エンドクレジットでアレンタウン兄弟やってるのがピールとキーだと知ってすごく驚いた。全然気がつかなかった。倒されたはずなのにエンドクレジットの後で生き返るなどこの兄弟には怪奇ムードが漂う。しかし出演者が束になってかかっても、キアヌのかわいらしさにはかないません!レル達は無罪というわけにはいかず刑務所へ。六ヶ月後ハイCが連れてきたキアヌは子猫のまま。どうやら一生このままらしい・・ってアンタ。子猫のままでいてくれたら・・すべての猫愛好家のかなわぬ願いですな。