ブラック・ハッカー
何じゃこりゃ・・例によって一人芝居のイライジャ君。ニックはジルという女優の追っかけサイトを運営。ディナーを共にできるというコンテストに当たったらしく、ホテルに泊まっている。今もパソコンで彼女の新作映画記者会見を見ている。彼女は共演男優と恋人どうしだが、実際は彼女は別れたいと思っている。エージェントのトニーといい仲のようだが、はっきりしない。トニーからすると、新作公開というこの時期に共演カップルの破局はまずいだろう。ニックはパソコンに侵入してきたコードと名乗る男に、ディナーは中止と聞かされ、当惑する。いいように操られ、だんだん窮地に。途中でパリにいるハッカー達トリオップスが割り込んでくる。彼らはニックをネバダと呼び、誰かと勘違いしているようだ。画面は画像がいくつも重なり、コピーしろだのクリックしろだのせわしない。コードはジルのストーカーで、彼女を殺し(死んだように見せかけて、実際には彼女を一人じめ?)、みんなニックのせいにしようとしているようだ。コードがネバダのように見えるが、そうではないらしい。途中でニックが撃ち殺されたように見えるので、アレレ・・とびっくりする。コードはジルのヌードをネットに流し、訪問者を集めまくっておいて、あと1分で彼女は爆発で死ぬ、助けたければサイトを去れと呼びかける。「ブラックサイト」みたいな感じ。ジルの命を案じて去るのは一割しかおらず、大半はとどまる。映像はストレートではなく、見ていて疲れる。クライマックスもコードの・・どこにつけているのかわからんがカメラ映像だ。事件が片づいた後も、モザイクのような・・欠けたような画像で、見づらいったらありゃしない。どんでん返しがあって、我々が最初からだまされていたことがわかる。思い返してみると、伏線はあった。ネバダはいろんな事件を起こしているが、その度に別の人物になっている。本当の顔は誰も知らない。また彼は暴力とは無縁で、だからジルを痛めつけたりするのはおかしい。その点を踏まえてもう一度見れば、もっと内容がよくわかるだろう。あいにく私は目が疲れてそんな気にはなれなかったけど。せめて事件が解決した後くらいは、凝った映像ではなくストレートにうつして欲しかった。生きている人間である以上、電脳空間からいつかは出なきゃならない。ジル役サーシャ・グレイは元ポルノ女優だそうで、ちゃんと脱いでくれる。