JUKAIー樹海ー

JUKAI-樹海-

サラ(ナタリー・ドーマー)は双子の妹ジェスが失踪したため日本へやってくる。ジェスは東京で英語の教師をしているが、昔から自殺願望があり、青木ヶ原でいなくなってしまった。両親は早くに亡くなり、姉妹は祖母に育てられた。両親の死は銃声だのひき逃げだのとよくわからない。はっきりしない描写のせいで、この映画のレベルも推測できる。サラは遺体を見なかったが、ジェスは見てしまう。そのためサラは妹の苦しみに責任を感じている。日本の描写はところどころビミョー。ただ、ホテルの窓からの東京の夜景は美しい。サラが連絡をくれた山梨の警察に行かないのは変だ。ろくに捜索もしてくれないからサラが独力でという流れも、日本人の目から見ると変。宿でエイデン(テイラー・キニー)という青年が話しかけてくる。彼は雑誌記者で、記事を書かせてくれるなら樹海へ連れていくと言ってくれる。翌朝ガイドのミチ(小澤征悦氏)と三人で出発。もう帰らなければという頃、サラはジェスのテントを発見。ここへ残ると言い出す。ミチの説得も聞かないので、見かねてエイデンも残ってくれる。夜になると霊が現われる。いくら幻覚だから信じてはいけないと言われていても、ジェスのことを言われるとすぐサラは惑わされてしまう。ホシコというのが出てきて「彼を信じないで」と何度も言う。それでサラはエイデンを疑い始める。彼が女性を樹海へ連れ込んでは殺しているのかと思わせるが・・。彼がサイコパスなら夜の間に行動を起こしたはず。ジェスを知っているなら宿でサラに会った時そぶりに出るはず(そっくりなんだから)。途中でサラは穴に落ちるが、エイデンに助けてもらっても礼も言わない。小屋を見つけ、無線相手に四苦八苦しているエイデンに疑いの目を向ける。とうとうナイフで刺し殺してしまう。サラとエイデンがいないのでミチは捜索隊を要請する。アメリカからサラの夫ロブも心配してやってくる。突然ジェスがうつるので、錯乱したサラを助けるのかと思ったら・・。まあ途中からこりゃ後味悪い系だなと予測していたから、やっぱりねという感じ。サラの心理につけ込んで樹海へおびき寄せたということだろうが、理由がはっきりしない。ロブに横恋慕してるのかなとも思ったが違うみたいだし。それに五日あまり樹海にいて、ジェスはなぜ何の影響も受けずにいられるのか。ドーマーは「エレメンタリー」でモリアーティ(アイリーン)やってた人。