エレメンタリー7の1 ホームズ&ワトソンinロンドン
最終シーズンだ。回数が少ないのが何だかわびしい。ベイカー街のホームズの住居に忍び込んだのがベッポ。胸像の中に隠された黒真珠目当てに・・って「六つのナポレオン」だな。「シャーロック」でもうやったぞ。あっちはサッチャーでこっちはロイヤルウェディングか。せっかく見つかった黒真珠だが、ホームズはそれを割って・・実はガラスでできていたのだ・・中から指輪を取り出す。ルクレツィア・ボルジアの持ち物で、毒を入れるための小さな引き出しがついている。このようにロンドンでもホームズとワトソンはジョーンズ警部に協力して様々な事件を解決。ホームズは故郷だからニューヨークを離れたことを何とも思わないが、ワトソンはそうはいかない。ホームズを追ってきたものの、ニューヨークにいる家族や友人が恋しい。ジョーンズが自分のことを名前で呼ばず、「ドク」と言うのも気にさわる。一方ニューヨークでは、異動間近のベルがグレッグソンに、ホームズ達との関係を修復し、謝罪するよう勧める。彼も真相に気づいて、ずっとすっきりしない気分でいたようで。いつものことだが、ベルのキャラは気持ちがいい。冷静で筋を通す。さてロンドンでは酸を使った犯罪が多発している。今日もローラというモデルが顔に酸を浴び、バッグを取られた。その後彼女は前途を悲観して自殺してしまう。まず疑われたのはパパラッチのデレク。彼がとった写真のことで、ローラともめていたらしい。しかしデレクが金になると思ったのは、ローラではなく、彼女と一緒にうつっていたルビー。タブロイド紙などを持つ大物女性だ。演じているのはサフロン・バローズ。後でわかるが、ローラはルビーの隠し子だった。では犯人はルビーの敵か?いやいややっぱり犯人の狙いはローラだった。犯人は形成外科部長のハルジー。彼は少し前ローラの整形手術を執刀したが、眼瞼・・目の下のたるみをなくすはずが誤って鼻の整形をしてしまった。これがバレたら医療過誤で訴えられてしまう。それで頻発する酸を使った犯罪をまねた手口で彼女を襲う。顔を狙ったのも証拠を消すため。今回久しぶりにキティが登場。息子のアーチーがかわいい。ワトソンはなぜか髪をブロンドに染めている。
エレメンタリー7の2 凶弾
今回は何だかよくわからないうちに終わってしまう。解決したの?次に続くの?撃たれたグレッグソンは依然重体。珍しくペイジが出てくる。病気の症状が出始め、車椅子に乗っている。ベルから連絡を受けたワトソンはニューヨークへ飛ぶ。ではホームズはロンドンにいてサポートするのか。いやいや偽造パスポートですんなり入国。けっこう動き回るけど、ベルやFBIには気づかれない。グレッグソンが待ち伏せされたのが野球場と気づいたホームズ。そこの壁から白骨化した死体が見つかる。この時のワトソンのファッションがいい。髪をきちんとまとめ、服は白と細かく模様が入った紺の組み合わせ。ん?少し足が太くなった?死体の身元はすぐわかる。八ヶ月前母親のエリーズが失踪届を出していたティムだ。ティムの父親・・エリーズの元夫マーティは巡査部長。エリーズは、失踪課の連中が真剣に捜してくれないと不満を持ち、グレッグソンに調査を頼んだようで。野球場で撃たれたってことは、ティムの居場所を突き止めていたってことだ。しかし今の彼から情報を得るのは無理。エリーズはマーティを疑っているようだが、マーティが言うにはティムは彼女が考えているよりもずっとワル。彼が何かしでかす度に、マーティが立場を利用してもみ消してやっていた。そのことで・・殴られるなど被害を受けたのにと恨んでいる者が犯人か。そのうちの一人ヴィークの話で、ティムに友人がいたことがわかる。そのディランも相当なワル。彼はティムに車を盗まれたらしい。後で見つかった車のトランクには肥料が入っていた。どうやら肥料爆弾でフェリーを沈めるつもりだったらしいが、ディランには何のことやら。ホームズはワトソンに勧められてグレッグソンの病室へ。あれこれ話しかけるが、途中からペイジは聞いていたようで。グレッグソンはハンナのことは彼女に話していないのね。そのうちパトリックがつかまる。彼はティムの殺害やグレッグソンへの銃撃は認めたものの、爆弾については何も知らないようで。ワトソンはパトリックはウソをついていると断言。そうなの?で、爆弾は結局どうなったんだっけ?ラスト、ホームズは何を思ったのかFBIに出頭。「ブラックリスト」みたいですな。
エレメンタリー7の3 倉庫に眠る秘密
金持ち専門の保管サービス、クリプソナのニューヨークでの責任者グウィンが殺される。監視カメラが何度も止められていることからすると、その間に保管されているものが盗み出されたのではないかと思われる。しかし中を調べようにもなかなか顧客の承諾が得られない。しかしカトラーという男が中を調べるのを承諾。彼の場合コインのコレクションを保管していたが、ケースにこじ開けられたあとがあるにもかかわらず、何もなくなっていない。と言うことは、侵入者は盗むのではなく、密輸品や盗品であることをネタに脅迫していたのか。さて、11分署にはグレッグソンの代理としてドワイヤー警部が来る。ベルが捜査状況を報告しようとしても聞こうとせず、面倒なことは嫌いと言うか、放任主義と言うか、少なくともベルやワトソンの好きにさせてくれる。この時うつる、整然と並べられた捜査資料・・ベルの几帳面さがうかがえる。ベルはホームズが戻ってきているのも知っていて。保安局へは結局行かないようだ。この件は最初からケチのつきっぱなしだった。それもベルのせいではなく、まわりの者のせいで。さて、グウィン殺しの容疑者として浮かんだのがオーラ。彼女の亡父は盗んだエチオピアの古代遺物をクリプソナに保管。グウィンはそれを知って・・。ここで遺物を鑑定したフロレンティが登場。良心的な鑑定士なのかそれとも・・。一方ワトソンは考古学者の日誌を見つける。その内容から、エチオピアとエリトリアがもめている地域に、石油があるらしいことがわかる。あれこれあるが結局はフロレンティが犯人。鑑定中に石油のことに気づき、エリトリア政府に情報を売る。それに気づいたグウィンが分け前を要求。彼を殺したのはエリトリア政府が差し向けたランド。さて、前回FBIに出頭したホームズだけど、支局長イーガンに面会。彼はホームズの父モーランドから賄賂を受け取ったことがある。ホームズはそれをネタに、マイケル殺しの犯人を挙げて自分とワトソン二人の無実を晴らせと要求。イーガンは承諾するしかないが、後で形勢が逆転する。彼は刑務所で自殺した殺人犯に罪をかぶせ、自分は自白書を用意。それには自分に何かあればワトソンが真犯人と書いてある。そもそもホームズの要求自体が無茶なのだ。ハンナをかばうためのウソがどんどん事態を悪くしていってる。
エレメンタリー7の4 危険な青信号
今回は・・今回も複雑すぎて何が何やらだ。ウ~ム毎回同じこと書いてるな。まず冒頭は墓地にたたずむホームズ。花を供えられた棺。お悔みを言うドワイヤー。ははあ見ている者をドキッとさせようという魂胆か。でも、予告編で昏睡から覚めたグレッグソンうつっていたから誰も心配してない。これはホームズの夢でしょ。で、実際に意識が戻ったグレッグソンとホームズは和解。グレッグソンはもちろん、ワトソンもFBIとの交渉はうまくいったと思ってるんだろうな。さて・・夜、ノリノリでトラックを運転するジャリウス。そりゃ信号が青ばかりなんだから気分いいわな。ところがバンにぶつかり、バンは爆発炎上。バンの運転手と、通りがかって助けようとした女性合わせて二人が犠牲に。ここから話がめまぐるしく展開していく。死んだ運転手はエルサルバドル系ギャング、マラ・トレスの一員。で、ホームズは支部のボス、アルコンに目をつける。ところがアルコンは妹の死をきっかけに足を洗い、今ではダニーと名前を変え、別の人生歩んでいる。でもホームズは情報くれなきゃ過去のこと警察に垂れ込むと脅す。アンタ、イーガンの時と同じことやってますぜ。で、死んだのはボスコと言って、転売の目的でガソリンを大量に積んでいたとわかる。だから被害が大きくなったのだ。事故が起きたのは、信号がどちらも青だったから。頭の悪いギャングに信号のハッキングなんて無理。こんな高等技術使えるのはFBIとかDEAなどの連中に違いない。テロが計画されているとなれば予算もつくから。しかし捜査官達の反応を見るとそうでもなさそう。ではもっと上の・・?いやいや違った。もっと現実的なレベル。ジャリウスはいつも赤信号に引っかかってばかり。でもあの時はなぜか青信号ばかり。ジャリウス自身が狙われたのでないのなら、彼が運んでいた荷物が標的か。建設会社のデワッシュが言うには、運んでいたのはエレベーター。何か起きても保険でカバーできるが、工期が遅れると次の仕事の入札に影響が。赤信号ばかりというのも実は妨害工作だった!で、マラネク建設が怪しい・・となる。しかも運輸局のソウルはマラネクの娘婿だ!そのソウルは、マラ・トレスに密告が入り、早々に始末されてしまう。ふう~こんな感じ。その間に前々回のパトリックとティムの件がはさまれるが、今更という感じ。
エレメンタリー7の5 回りくどい殺人
アドベンチャーレースとやらのゴール近くで倒れたイザベル。背中には刃物が刺さっていた。応援していた友人の話によると、走るルートは決まってないのだそうで、そうなるとどこで刺されたのか割り出すのは大仕事だ。ありがたいことに遺体を調べていたホームズは、イザベルの足についた泥から、リッチモンド池付近だろうと割り出す。広大な森全部を調べるはめにならなくてよかったねベル。廃墟のような小屋があって、中にあった道具から酒の密造に使われていたのだろうということになる。窓には血しぶきが。誰かがここで撃たれ、死体を始末しようとしているところへ運悪くイザベルが来合わせたのだ。死体が沈められたとおぼしき池をさらってみると、男性の死体と大豚の死体。男性の方はバーテンダーのレニー、大豚は彼のペット、トリュフ。トリュフはリシンで毒殺されていて、たぶん抽出したのはレニーだろう。トリュフで試して毒が効くとわかったので、レニーも始末されたのだ。ワトソンの報告を聞くドワイヤー。彼もトリュフに負けない巨体だな。まだ当分グレッグソンの復帰はなしか。まず疑われたのはレニーとケンカしたというボー。バーテンのコルビーによると、ボーは密造酒を店で売っていたらしい。しかし彼にはアリバイがあってシロ。ホームズは小屋にあったガラスの破片がシャトー・バティストの57年とかいうワインのボトルなのを割り出す。ついていた指紋はワインディーラー、ハリスのもの。家に急行すると縛られ、首を撃たれて転がっているハリスを発見。泥棒の目的はシャトー・バティストで、三本なくなっていた。それにしてもハリスの回復、早くないか?ワトソンは銀行家ウッドの命が狙われていると割り出す。彼のシャトー・バティスト好きは有名で、今回もワインのオークションで競り落とすつもりだった。で、ホームズ達は会場へ。結局犯人はコルビー。彼は昔からウッドの妻コリンナに執着していて。つまりストーカー。コリンナがコルビーに気づかなかったのは、刑務所にいる間に90キロもやせたから・・って以前はどんなだったんだ?髪型も変え、ヒゲもなくなっていたけど、ホームズは靴ひもの結び方で気づいたらしい。一方今回ライヘンバッハが出てくる。この人見たことがあるぞ・・ジェームズ・フレイン・・そうだ「レインディア・ゲーム」のニックだ!
エレメンタリー7の6 奪われたDNA
今回も感想書くの大変。まずベルがカーラという女性の話を聞いている。彼女は夫デイヴィスのことを心配している。撃たれてケガをしたせいでPTSDだと。ベルが相談に乗っているところをみると、デイヴィスは元警官か。でも誰かを狙撃しようとしているなら元軍人か。そこらへんよくわからないまま。今の彼はビデオ技師らしい。職場の彼のパソコンを調べると、ボンデージビデオとやらが。作っただけでなく、主演も?金でもめているジュリアナがターゲットかと思われたが、そうでもなく。何だかよくわからんがデイヴィスが見つかる。ホテルの一室を狙撃するよう言われたとか。ビデオの件をカーラにばらすと言われ、仕方なく。そこから話がボクサーのライトに移る。彼と、彼を警備していた二人、合わせて三人が射殺されるが、撃ったのはデイヴィスじゃない。ライトは以前ステロイドで騒がれたけど、突然変異的体質でどうたらこうたら。で、医師のバージェスが疑われるけど、そのうちまた話は別の方向へ。もう何が何だかわからない。ただ、バージェスのところで出てくるテッサが妊婦で、わざわざそういうのを出してくるってことは後で何かあるのだろうと予想がつく。新薬の開発で大儲けの話かと思ったらグアテマラのコーヒー園の話に。大きな利益を生み出すんだけど、持ち主一家が全滅し、ライトはその相続人だったのにこれまた死んじゃった。じゃあ他に相続人がいたのか・・となって、まだ生まれていないけどテッサのおなかにいるのがライトの子で。結局は金目当ての殺人。三人を殺したのはテッサ。前回から続くライヘンバッハ関係。ファイナルシーズンは彼との対決が目玉か。ホームズは彼のことはまだベル達には言わないでおくことに。FBIともうまくいってないからと、NSAのマクナリーに話を持っていく。ライヘンバッハはネットを支配しているようなものだから、いろいろやりにくい。メールとかみんな見られちゃう。ライヘンバッハはそうやって犯罪予備軍を見つけ始末する。ティムがフェリーを沈める前にパトリックに殺させたように。意外なことにマクナリーもライヘンバッハ側の人間だった。あらまあ・・ホームズが訪ねていった時、何となく閑職に追いやられているように見えて。ホームズに協力することによって手柄立てて、返り咲くんだわと期待して見てたのに。
エレメンタリー7の7 ロシアより毒をこめて
グレッグソンが職場復帰を果たす。お祝いの言葉を述べるドワイヤー。直後、ノヴァチェックが退職すると言ってくる。民間に移るらしい。彼女は優秀なので、グレッグソンは引き止めるが・・。さて、ジャニスが帰ってくると、恋人のディニーンが死んでいる。あたりにはお札がいっぱい。彼は麻薬の売人から金を奪ったらしい。しかも誰かを撃ったようだ。お札にはフェンタニルという毒がついているが、さわっただけで死ぬものだろうか。今までの流れからして、多くの人は裏にライヘンバッハがいるのでは・・と思う。麻薬の売人なんていかにも彼の標的になりそうだ。そいつらから金を盗むディニーンだって。両方死ねば一石二鳥、世の中がきれいになる。でも今回ライヘンバッハは無関係。この後、ディニーンはロシアのスパイか、あるいはロシアの敵のスパイかとなって、ホームズはロシアのスパイ、オルガに会ったりする。彼女は今は小学校の教師だが、ホームズはスパイだってこと黙ってやっているとか恩着せがましいことを言う。ところでオルガはどの回に出ていたんだ?ハンドラーって何のこと?そのうちディニーンが撃った相手が死体で見つかる。セシルという美術修復家だ。同僚のオードリーの話では、二人とも本来は化学者で、特殊な溶剤を開発したらしい。何となく回り回って彼女に戻ってきそうな気が・・。もうこの頃には何が何だかさっぱりわからなくなってる。ロシア政府、ロシアン・マフィア、コーカラル・アヂーン、ヴォイノフ、爆発、DEA・・そんなに次から次へと出されたってついて行けませんてば。結局一番現実的な問題に話が戻ってくる。つまり金儲け。麻薬がついたお札で人が死んだとなれば洗浄を・・となって、自分達の開発した溶剤で一儲けできる。てなわけでやっぱりオードリーの仕業でした。セシルも仲間で、撃たれて死んだのは予想外。・・ということだったと思うけど、合ってます?一方グレッグソンは、ノヴァチェックの退職はドワイヤーによるセクハラ、パワハラのせいでは・・という気がしてならない。ドワイヤーに確かめるとものすごく怒り出す。いない間代わりを務めてやったのに!結局ノヴァチェックはEECにすべて話し、気分スッキリ。でも、やめる決心は変わらないと。ドワイヤーは前にも何かやって免職猶予中だったから、今度のことでアウト。ドワイヤーはいい人だと思ってたので、こんな成り行きになるとはねえ。ノヴァチェック役の人は目のあたりがミア・ファロー風の美人。
エレメンタリー7の8 ミス・ライアー
四年ほど前なりすまし詐欺で出てきたミナ・・本名キャシーが、20ヶ月の服役をすませて再登場。FBIのアンダーヒル捜査官が殺されるよう仕向けたとか何とかで、ホームズらは警戒する態度を崩さない。里親をやってるヘザーが殺されたけど、キャシーは以前短期間だが彼女に世話になったと。何とか犯人つかまえたいからホームズ達を雇うと。お金はヘザーの夫ジャドが出すようで。ヘザーは粉ミルク・シェアとかいう仕事をしていたらしい。またジャージー警察のカラブリッシと、検事局のファラッドの話では、粉ミルクを万引きし、それを売ることで年に数十億ドルも動くのだと。余った粉ミルクを売る・・シェアするというのは建前で、実際は盗品売買か。ヘザーは会社の幹部クラスにいたが、寝返って、彼女の協力で一味の尻尾をつかむつもりが殺されたと。アメリカでは恵まれない人達に金券が発行されている。その金券で・・つまり無料で粉ミルクを買う人が多く、そのしわ寄せ・・価格の高騰・・が普通に粉ミルクを買う人に来る。この補助禁止の動きが出てきているが、違法な粉ミルク売買のことが明るみに出ると、採決は一気に禁止に傾く。だからヘザーの協力による囮捜査は阻止したい。少しでも長く高値で売りたいし、殺人の捜査も遅らせたい。というわけで、ヘザー殺しを命じたのはリーホーヴェンズのCEO、リーホーヴェン。実行したのはカラブリッシ。彼は捜査情報も流していたと。たぶんこういうことだったと思うが、あんまり自信がない。ややこしくて頭が痛くなる。いったい何度感想文を書き直したことか。・・粉ミルクの万引きで年に数十億ドルも動くものだろうかという気はする。また、ヘザー殺しに無関係とは言え、違法売買やってる粉ミルク・シェアも別に摘発されるのかな。結局ヘザーに世話になったというのはキャシーのウソだった。彼女はただホームズに近づきたかっただけ。自分とホームズにはまわりから孤立しているという共通点がある。いや、今のホームズにはワトソンとかベルがいて孤独じゃないけど、キャシーには誰もいない。服役を終えて出てきたものの、何をしたらいいのかわからない。だからリーホーヴェンに脅しをかけてカラブリッシをおびき出したりする。まあ最後には新しい人生の一歩踏み出すんだけどね。
エレメンタリー7の9 名犬オリー
芸術家キャロラインが殺される。DNAから、ここ10年鳴りを潜めていたブルックリンのゴーストの仕業と思われた。四人殺しているが、正体は全く不明。娘メーガンを殺されたハッチンスは、夫ディーンの仕業と信じている。しかしディーンは自殺しているから、今回の件とは無関係だ。後で、DNAのぬぐい棒の汚染のせいで混乱が起きたのだとわかる。これって「CSI:NY」でもあったな。製品取扱者の不注意で汗・・DNAがついてしまったせいで、連続殺人犯の仕業とされてしまうという・・。キャロラインと大ゲンカしたメイフィールドは、あれは宣伝のためのパフォーマンスと説明。隣人ベンジャミンとも険悪な仲だったが、彼が言うにはキャロラインの家には妙な連中が出入りしていたと。彼女はヤクの売人に違いないと。そのうち家からマリファナが見つかる。次にベンジャミンの妻がキャロラインと浮気していたことがわかる。彼女は仕事着(溶接用マスクをかぶり、ジーンズ姿)のキャロラインを見たが、その時はもう彼女は殺されていたから、誰かが変装していたのだ。その誰かは犬を連れていた。キャロラインは犬を六匹保護していたが、ジャーマンシェパードのオリーがいなくなってる。元麻薬探知犬で、専門はマリファナ。つまり犯人の目的はオリー。そこから話はメキシカン・ギャング、ロス・サンティアゴスに。たぶんばれない密輸方法を探るため、オリーが必要だったのだろう。ところが組織が列車で運んでいた大量のヤクは盗まれ、オリーが残されていた。結局ロス・サンティアゴスの弁護士をしているオリベラの弟ファウラーが犯人。オリベラが情報を流し、ファウラーがキャロラインを殺してオリーを連れ出し、列車内のどこかにあるヤクを捜させたと。だけど個人で大量にヤクを抱え込んでも捌くの大変だと思うが。また、オリベラとファウラーが姉弟だということなんか調べりゃすぐわかっちゃう。一方ワトソンはホームズの態度がおかしいのに気づく。ホームズはマクナリーがライヘンバッハの協力者で、へたに動くと命の危険があることを話す。もちろんそれに屈するワトソンではないが。ホームズも極秘にMI6に働きかけているようで。
エレメンタリー7の10 路地裏の美女
たぶん二回見ればストーリーも頭に入ってくるのだと思う。でもなかなかそんな時間ありませんて。路地裏で女性の死体が見つかる。スタンガンで撃たれた後、窒息させられていた。身元は不明。ここは18年前、オータムという女性が殺された場所。と言うか、死体が見つかった場所。殺されたのは別の場所で、容疑者は何人かいるものの、未解決のまま。容疑者の一人ヴァンダーウェイがしているカフスボタンを見たホームズは、彼が犯人とあっさり。オータムの首にそのカフスボタンのあとがあるからだ。ヴァンダーウェイの妻も、夫が犯人なのには気づいていたが、子供のために黙っていた。夫はすでに死に、子供も成長したから犯行を明らかにする気になった。夫の持ちビルの一つが例の路地のすぐ近くにある。行ってみると大勢の男女が寝泊まりしている。そのうちの一人タラにより、死体はカミールと判明する。ここは無認可ホテルみたいになっていて、モデルが出入りしている。カミールも、彼女の姉レジーナもモデル。民生委員のラネットによると、レジーナはクスリの過剰摂取で死亡。カミールは探偵を雇い、姉の死因を探っていたようだ。その探偵も殺されていて。民生委員が出てきた時点で、たぶん彼女に戻ってくるのではという予感が・・。レジーナの元カレの話から、彼女には娘がいたらしいことがわかる。また、殺されたのは出産直後のようだ。彼女は赤ん坊を養子に出す手続きをしていたが、気が変わったのだ。そうなるとラネットは仲介手数料をもらえなくなる。てなわけでレジーナ、カミール、探偵の三人を殺したのはラネットでした。一方ライヘンバッハは、コンラッドという男を始末するかどうか、ホームズ達に調べさせる。彼がポッドキャストで配信していたものを盗んでイワンという男がドキュメンタリー映画を作った。コンラッドは試写会場の劇場で乱射事件を起こす可能性が大きい。数十人の犠牲者を出す前にコンラッドを始末するべきだ。しかしホームズは別のやり方でコンラッドを止めようとする。うまくいくかに思えたが、なぜかコンラッドは両親を殺して自殺。やっぱりコンラッドを殺しておくべきだったとライヘンバッハ。ちなみに映画の題材は「悪魔の足」。
エレメンタリー7の11 黒幕の流儀
さて「エレメンタリー」もそろそろ大詰めである。当初は少しはライヘンバッハの言い分に耳を傾けるべき要素があったとしても、結局は金が目的とわかってくる。ガス会社の者に化けてコンラッドの実家を探った時、ホームズはウェブビデオを仕かけてきた。その映像は途中で切れており、肝腎の部分はうつっていなかった。したがってこれは心中ではなく、プロによる殺害。痕跡を残さないため妨害電波か何か使ったのだ。ライヘンバッハにはホームズのような武器を使わないで解決などという考えは最初からなかったのだ。ホームズは父親モーランドに協力を求める。マクナリーの件でもわかるが、NSAもモサドもインターポールもMI6もライヘンバッハの行動を黙認している。そりゃ自分達に代わって問題起こしそうな連中を始末してくれるんだから。その分自分達は他の件に専念できる。とは言え法執行機関、諜報組織が全部ライヘンバッハの手に落ちているわけではない。モーランドは上の、そのまた上の連中にコネがある。また彼にはオドカーの株価を左右するような財力もある。それでライヘンバッハは一時会社から追い出されそうになったりする。彼が次に手がける案件はプリングルという男。爆弾の材料を用意して回っている。ただこれはホームズが作り出した架空の人物。ライヘンバッハの・・と言うか、実際は秘書がネット上から拾い出して持ち込んでくるんだけど・・目に止まり、刺客が送り込まれる。その刺客は小学校教師アニー。彼女から情報を引き出すのはかなりてこずる。彼女はすでにバッカロという女性科学者を殺していたが、実際は彼女は無実。バッカロの弟の会社を手に入れたかったライヘンバッハが、アニーをだましていたのだ。銃撃事件で心に傷を負い、銃を手に入れ、射撃練習をすることで心の安定を感じる人は多いのだろう。そういう彼女に近づき、殺人を犯すよう決意させるには時間がかかる。裏にライヘンバッハ達がいることを隠しつつ、犯行のお膳立てをするのだから手間もかかる。その代わりパトリックやアニーのように自分達は正しいことをしているのだと思い込ませることはできる。
エレメンタリー7の12 ホームズ最後の事件
前回モーランドが殺されてしまい、さすがのホームズもショックを受ける。マイクロフトも亡くなったから、これでホームズは一人ぼっちになってしまった。モーランドの遺体は盗難車の中にあったが、ホームズは車に仕かけがしてあるのに気づく。車は爆発、不用意に近づいていたら命を落とすところだった。ライヘンバッハはホームズ達の命を狙い始めたってことだ。ホームズはモーランドの高級腕時計が安物に変わっていたのに気づく。殺し屋が気づいて持っていったに違いない。モーランドだけでなく、協力する気になっていたアニーも、ボディガードと共に焼け死ぬ。辞任に追い込まれそうだったライヘンバッハは息を吹き返し、ホームズ達は劣勢に。ライヘンバッハが(アニー達のような素人ではなく)プロを雇っているのなら、そっちの方から何かつかめないか。どうやら例の時計のことで店に現われた者がいるらしい。そいつは小物だが、義弟ウェッブは殺し屋でもおかしくない。家を急襲すると、庭の石窯に三人分の骨。身元も元傭兵だとわかった。四人の男が出入りしていたというから、一人が三人を始末したのだろう。ホームズ達の殺害に失敗したために。彼らがいたアライアンスという会社に、彼らのことを覚えてる者はいないだろうか・・となって、見つけたのがウェンツ。演じているのは「グリマーマン」や「デッド・サイレンス」などに出ていたボブ・ガントン。出番これだけ?と思ったら、後でまた出てきた。彼こそ三人を始末した張本人。ん~でも相手は自分より若いプロの殺し屋。しかも三人もいるんでっせ。対するウェンツはガンであとひと月の命という病人。おまけに老人。どうやって始末したのかいな。つかまえたものの、検事もウェンツの起訴には消極的。ライヘンバッハのこと引き出そうにも有能な弁護士つけて黙秘してる。一ヶ月たてば死んじゃうんだし、よっぽど強力な証拠見つけ出さないと。一方ホームズはマクナリーに揺さぶりをかける。マクナリーも偉そうなこと言っていたけど、内心ではライヘンバッハの暴走に恐れをなしているようで。ホームズはいろいろ考えた末、ある決心をする。ライヘンバッハを橋の上におびき出し、銃を向ける。駆けつけたワトソン達の目の前で発砲が。なぜか撃たれたのはホームズで、川に転落。いくら死体を捜しても見つからない。でもばっちり目撃されてるから今回ばかりはライヘンバッハも逃れられない。
エレメンタリー7の13 別れの挨拶
さて「エレメンタリー」もとうとう終わりだ。今回は事件と言うより後始末あれこれ。あれから三年たって、やっとライヘンバッハの量刑が決まった。ホームズ殺害事件は見送られたけど、それ以外にも悪事が次々に判明し、合計148年・・終身刑ってことだ。ワトソンは「シャーロック・ホームズの事件簿」という本を出版。養子としてアーサーも迎えた。そこへアデアという弁護士が訪ねてくる。モリアーティが死に、ホームズへ渡すよう託された包みを持ってきた。ホームズが死んだので、受け取るのはワトソン。彼女はなぜかホームズの墓石を壊す。実はこれがホームズとの連絡手段。あの時ライヘンバッハが撃ったのは空砲。駆けつけたワトソンが薬莢をすり替えた。つまりワトソンも偽装に協力していたってこと。現われたホームズは、モリアーティは死んでいないと言う。包みのなかみは絵だったけど、何か意味があるのか?そのうちアデアが死体で見つかる。ベルは結婚し、子供ができた。グレッグソンは引退し、今はベルが警部に。グレッグソンがやめたのはペイジと一緒に過ごすため。その彼女も亡くなった。失踪中のホームズはいろいろな偽名を使い、あちこちで事件を解決していた。アデア殺しの捜査の時、ロンドン警視庁のレストレードと名乗るのがおかしい。アデアを送り込んだのはモリアーティではなく、マクナリー。アデアの行動を怪しんで殺したのはモリアーティ一味のエロリー。ホームズが生きていることはマクナリーもモリアーティも知っていたってこと。ライヘンバッハもマクナリーのことはしゃべらず、昇進した彼は自分のもとで働くよう勧めるが、ホームズは断る。グレッグソンに会ったホームズは、ワトソンがガンであることを聞かされる。グレッグソンがペイジに付き添ったように、彼もここへとどまりワトソンに付き添うことにする。それから一年後・・棺がうつるので、見ている人は悲しい結末を予測したと思う。これからはホームズがアーサーを育てていくんだろう・・って。再びマクナリーが勧誘に現われるけど、やっぱり断る。二手に分かれて立ち去るホームズとマクナリー。ここで終わってもいいんだけど、ワトソンは生きていた。これからもベルのもとで二人して働くのだ。あの棺はモリアーティのもの。でも、ホームズは彼女は死んでいないと言う。ハッピーエンドだが、死んだ死んでないを何度も見させられるのは不謹慎な気もした。