ジュラシックS.W.A.T対恐竜特殊部隊

ジュラシックS.W.A.T対恐竜特殊部隊

これを見たのはマイケル・パレが出ているから。他には知ってる人誰もいなかったな。題名からしてアホアホなのはわかっていたけど、期待に違わずアホアホでした。いや、め言葉ですけど。私の大好物。トラックが走っている。道が悪いわけでもないのに揺れるのは、荷物が暴れているから。鎮静剤打ったはずなのに・・。積荷は二匹のアロサウルス。警備員の一人が手早くやられ、たいていの映画ならここで運転席の二人も荷台にいた一人も・・要するに全員やられ、恐竜は逃走・・となる。ところがなぜかトラックはひとけのない工場みたいなところへ無事着くんですわ。面倒な描写はすっ飛ばして次へ行くというのがこの映画の特徴。この後は工場の中で全部展開。あちこち場所が移るより、この方が安上がりだもんね。もうこういう低予算アホ映画さんざん見てるから、文句言うより懐事情を察してしまう。決して責めたりしません。運転していたのがルイスで、じゃあこの人が主人公かしら。演じているラミロ・リールは、顔はまあまあだけど演技ははっきり言ってへた。こういうのしか集められませんでした・・って感じ。偉そうにふるまう中年女がシモーヌ(リネア・クイグリー)で、メガネをかけた科学者っぽいのがエレイン(クリスティ・クルーガー)。こういうのの常で女二人は恐竜は殺すな、生けりにしろと言うけど、ルイスは部下を殺されてるから思いは複雑。いちおう雇われている身なので、殺すのは最終手段ということにして、仲間を呼び寄せる。秘密部隊訓練所・・って、そのまんまの名称だな。紅一点のジョイ(シエナ・ファラル)、カール(トッド・カルナ―)、東洋系のニッキー(ウィリアム・ジェオン)、長髪でヒゲのゴードン(ケヴィン・キーリング)。遅れて登場するのがディーコン(サム・シュワイカート)。このディーコンは何やらいわくありげなやつらしいので、見ている人はきっとパレがそうなのだ・・と予想する。ところが・・三畳紀社とかいうのが出てきて、貫禄がついた(太ったとも言う)パレが出てきて、あれれ?となる。パレ扮するフリードマンは、恐竜を生物兵器として高値で売るつもりらしい。いろんな国に入札させるわけだが、その威力を見せるにはライブ配信が一番。ルイス達がやられるところを見せ、値を吊り上げようという魂胆。

ジュラシックS.W.A.T対恐竜特殊部隊2

たいていの映画ならいろんな国の王とか軍人とかがパソコンに分割画面でうつるものだが、この映画はうつらない。そんなところも節約してるんだ。でも思いませんでした?ライブ配信て、うまくいきゃいいけど予期しない事態も起きるわけで。恐竜の方がやられちゃうとか。そういうの全然考えてなくて自信たっぷり。と言うかパレ君今回は悪役ですか。もう銃を持って走り回るすご腕スナイパーの役なんか卒業しちゃったのね。パソコンの前でグラス片手にふんぞり返っている楽な役をやる年代なんだわ・・。それにしても恐竜に立ち向かう特殊部隊の連中は・・ペチャクチャペチャクチャよくしゃべる。恐竜に見つかりたいのかよッ!ジョイは金髪でクリスタナ・ローケン風。どうやらディーコンと過去いい仲だったらしいが、彼が以前作戦中に自分を見捨てたとか何とかぐちぐち言ってる。で、カールに「いいかげんにしろ」とか注意される。ディーコンがまた特別に後から登場したわりには大した見せ場もなく真っ先にやられちゃう、あれれ~?チームの中ではニッキーに目が行く。綾野剛氏に似ていると書いてる人もいるけど小沢一敬氏にも似ている。でもこれでこの映画を見続ける張り合いも出てきた。何たって白人の中に東洋人が一人と来れば応援しますがな。もっとも最後まで生き残る確率ゼロだけど。恐竜に関してはエレインによって少しずつ情報がもたらされる。恐竜を開発したのは彼女。シモーヌの方は恐竜を製品と呼び、フリードマンと密かに連絡を取り合う。恐竜はオジーとハリエットで、ハリエットの方は妊娠中。研究所では以前惨事が起き、多数の者が犠牲になった。生き残ったのは二人。そのうちの一人の中年女性がタバコを吸うところをわざわざうつすので、彼女が何か関係しているのかと思ったりする。工場の床にタバコの吸い殻が落ちているのをルイスが見つけるシーンもあるし。でも結局関係なかったみたい。ネットで批評を見ていたら、うつされる過去の惨事は別の映画のものと書いている人がいた。つまりこの映画は続編らしいのだ。過去の場面では数匹うつっているのに、この映画では二匹しか出てこないのはそのせいだろう。工場にはなぜか一般人もいて、すぐにやられちゃうけど説明はなし。恐竜は撃たれてもへっちゃらで、それでいてすぐ姿を消す。

ジュラシックS.W.A.T対恐竜特殊部隊3

あっという間にチームがやられてしまってもおかしくないが、夜行性だから昼間はそれほど活動的じゃないということらしい。まあ後で卵が見つかるから、そっちの方が・・卵を産む場所を見つけるとか・・大事だからという説明もつく。まあそんな感じでダラダラモタモタと進んでいく。途中で実は脳に爆薬が仕かけられてるとか、この工場には爆発物が・・とか、近くには原子力発電所が・・とか、いかにも行き当たりばったり的な描写がある。ニッキーが卵を見つけたあたりでやっと・・つまりあっと驚くどんでん返しとなる。シモーヌに比べ、エレインの方がまだ良心がありそう・・と思わせておいて、エレインはシモーヌとルイスを射殺。あれれ~!!一番のワルは彼女?それはいいけど何だかいろいろつじつまが合わなくなってこないか?いやいやこの映画につじつまなんか求めちゃいけない。もう一回最初から見て彼女の心理の流れを絞殺・・じゃない、考察なんぞしてはいけない。これはそういう映画ではない・・って何のこっちゃ。だけど最初から思ってはいたのよ。特殊部隊にしては軽装だな・・って。防弾ベストは着てないし、肩や腕は剥き出しで。そりゃ人間相手の銃撃戦じゃないからと言えばそれまでだけど、もちっと服装に気を配るんじゃ?おまけに恐竜は知能が高く、人語を解する。だから先回りされたり罠を仕かけられたりしたんだな。オスがやられた時点で入札はキャンセルが相次ぐ。そうなるとドローンによる一掃作戦だ・・となる。お得意の失敗ならなかったことにしてしまえ作戦。ところがメスもやられ、卵はグシャリ・・となると、今度は一掃作戦はフリードマンの方へね返ってくる。彼のいるビルを破壊・・って何とまあ大ざっぱな・・。フリードマンの上にも黒幕がいるってことだけど、説明はなし。エレインが食われるのはいいとして、何でニッキーまでやられるのか納得がいかない。でもほら予想はしてたけどさ。生き残ったのはジョイとゴードン。仲間を失った上、きっと礼金もなしだろうな、お気の毒様。こういう映画のお約束としてエンドクレジットの後でもう一つの卵が・・!!となるけど、それはなかったな。ここは意外でした。てなわけでありがたいですこういう突っ込みどころ満載の映画。筆が勝手に動いちゃいます。文章に悩むなんてこと全くありません!ホイホイスラスラ一丁がり!