ラブリーボーン

ラブリーボーン

お客は四人。2時間以上あるので見ようかどうしようか迷った。音楽はブライアン・イーノ。プァーンポァーンとこもったような静かでやさしい音楽。サントラ欲しいなあ~えッ出てないの?歌はよくない。エンドクレジットはものすごく長くて、おかげで音楽たっぷり聴けた。名前・・1000人分くらい流れたんじゃないの?それくらい人手かかってる。私自身は、こういう内容ならもっとコンパクトな方が感動できたと思う。特撮はムダに思えるし、見ているうちにあきてくる。14歳のスージーは殺された。でも心残りがあるのか成仏できず、境界をさまよう。シアーシャ・ローナンの青く澄んだ瞳が美しい。今は透明だがそのうち濁ってくるだろう。永遠じゃないからこそ貴重だ。母アビゲイル役はレイチェル・ワイズ、父ジャック役はマーク・ウォールバーグ。もちろん彼目当てで見に行ったのよん。祖母役スーザン・サランドンはどうしてティム・ロビンスと別れたのでしょう。作り手の言いたいことはわかる。仲のいい両親と元気な子供、型破りの祖母。初恋のときめき。世界はバラ色で、人生はまだ始まったばかり。悪が存在するなんて思ってもみない。全くの無防備。苦悩から抜け出そうともがく家族。一方スージーの方は時間が止まっている。それでいて心は成長し続ける。見ている者は彼女が発見されることを願う。例えどんな形であれケリがついた方がいい。どこに埋められているのだろう・・と考え続けることは・・あれッ、吹っ切れたの?金庫が穴に落ちていく時、全員思ったはず・・ぶつかった拍子に扉が開いてなかみが出て、それで犯人つかまるはず・・ってね。でもそのままズブズブいっちゃった。スージーはルースの体借りてシンとファーストキス。たった一つの心残りだったのよね、願いがかなってよかったね・・って、死体は見つからなくていいの?日本人とは考えが違うな。その後の捜査もあいまいで。事件の解決がこの映画のテーマじゃないんだろうけど、どうもすっきりしない。シンはおっとりしていて、キレてジャックを半殺しにするブライアンとは対照的。・・と言うかあんなにやられたらジャックは死ぬか半身不随になるって!ルースは表情がスージー以上に印象的。妹リンゼイもよかった。スタンリー・トゥッチは役を作りすぎ。ふくみ綿でもしているようで不自然だった。てなわけで万一リメイクする場合は(←?)特撮控えめでお願いします。