マスカレード

マスカレード

「ザ・メッセージ」に出ていたベラ・ソーンが主演。美術商夫妻が慈善パーティに出ている間に、自宅に二人組の賊が侵入。そうか、ベラがその賊と戦うのか・・ん?留守番をしていたのは11歳の娘?じゃ、違うな。子守りが一緒・・そうか子守りのベラが娘を守るため賊と戦うのか・・ん?子守りは殺される?じゃ違うな。てな具合に予想はずされまくり。てことは・・悪役?ほとんど全編電気の切られた邸内をウロウロ。だからぁ・・あたしゃネコじゃありませんてば!おまけに全編首を傾げっぱなし。何でもっと早く侵入しないの?パーティが終わって夫妻が家に到着するまでの30数分じゃ時間なさすぎでしょ?子守りのソフィアを殺すとこ娘ケイシーに目撃された、そら捜せ・・っていったいどんだけ時間無駄にしてるの?目撃されたって自分達はマスクしてるんだからへっちゃらでしょ。寝室から出られないようにしときゃそれですむのに。賊の目的はある画家の作品。さっさと作品持って逃げりゃいいのに暗いせいで時間かかる。夫妻が帰宅するまでの30分くらいは電気つけておいたってへっちゃらでしょ。ケイシーは屋根裏へ逃げ込む。そのままじっとしてりゃいいのに、動き回るから天井踏み抜いたりする。アンタ見つかりたいのかよ。でもこのケイシーはなかなかのがんばりやで、「きっと大丈夫」とか「できる」とか「落ち着け」とか自分に言い聞かせ、頭を働かせ、隠れ回る。その彼女が取り出したのは・・おんや~こりゃ銃だぞ、子供に銃撃たせるかね。ところがこの後びっくりするようなことが起きる。さて、豪邸に住み、海外へも行き、妻オリヴィアとの夫婦仲も順調というダニエル。その彼が今の生活手に入れるためには、汚い手も使ってきた・・というのは予想つく。そのせいで愛する人達を奪われたのがローズ(ソーン)。賊が奪おうとしていたのは元々はローズの父からダニエルが奪ったもの。ダニエルを包丁で刺し、飲み過ぎたのは~あなたのせいよ~ならぬ、こうなったのは~あなたのせいよ~と恨み節。賊のうち、ベイビーと呼ばれる男の方は何とケイシーを撃ち、こうなったのは君の責任・・ってアナタそれはないでしょ。相手は11歳の少女ですぜ。彼女のせいであるわけがない。賊のうち女の方はケイシーが撃った弾のせいで死ぬけど、それだって弾みで、不用意に近づいた女の方が悪い。

マスカレード2

ダニエルは死んだだろうし、朝になって玄関に這い出し、力尽きたケイシーも助かるとは思えない。結局無事だったのはオリヴィアだけかね。と言うか、彼女拘束を何とか解きそうだったのに朝になっちゃったぞ。てなわけでいたいけな子供が殺されるというあんまりな映画でした・・と、ここまで書いて感想終わるはずだったけどネットで調べたら・・ええ~?ケイシーとローズは同一人物で、夫妻の部分とケイシーの部分では場所も時期も違う?こりゃ驚いたな、あたしゃ作り手のトリックにまんまとはまって最後まで気がつかなかったわけですか。だから変なとこいっぱいあったわけですか。一番不思議だったのはソフィアのこと。最後の方でソフィアの姉とかいう女性が出てくる。でも私にはソフィアと姉と賊の女性の方・・この三人が区別つかなくて。それとあの赤ん坊は?家の中に飾られている家族写真がヒントらしいけど・・それらしきものが何度かうつったのはわかるけど、何を意味してるのかぼんくらの私には全然。言い訳するわけじゃないけど画面暗いし。ケイシーを撃った男がマスクはずすのも大きな謎解き部分だけど、ぼんくらの私は何でマスクはずすのかいな、顔を見せて何か意味あるの?と不思議だったのよ。実は男は若い頃のヒゲのないダニエルでしたって、そんなこと言われてもなあ。あたしって失顔症かしらって心配になっちゃった。そう、賊の一人はダニエルで、たぶんこの時の経験から自分には絵画泥棒の才能が絶望的に不足しているってことがわかって、取引に専念することにしたんでしょうなあ。だってものすごく手際悪いんだもん。それにしても金髪で線の細いケイシーと、今のローズでは全く顔が違い、同一人物という設定は無理。ネットでは酷評されていて、ラストのどんでん返しのため、いろいろ無理が目立つとか、あまりにも見せ方がヘタなので、せっかくのどんでん返しもインパクトなしとか、まあさんざんですな。まあ私はうまくだまされて最後まで行っちゃって、後でネットでこうだと説明されて「へぇ~」となったけど、これって本来謎解きの部分で「へぇ~」とならなきゃいけないんだよな。あ、今でもあの状態じゃケイシーは助かるのムリ・・って思ってる。だって至近距離から腹撃たれたんですぜ。