アンノウン

アンノウン

WOWOWでやったのを録画したままほったらかし。プライムしか入らず、吹き替えということもあって気が進まず。ボリューム目いっぱい上げないと聞き取れんのよ。ベルリンに着いたマーティン(リーアム・ニーソン)と妻リズ。マーティンは植物学者で、バイオテク化学国際大会に出席するためにアメリカから来た。ところが空港に大事な荷物を置き忘れてしまった。取りに戻る途中、乗ったタクシーが事故に巻き込まれる。運転手ジーナのおかげで命は助かったが、頭を打ったせいで記憶が混濁。それでも少し回復するとリズが心配でホテルへ戻る。ところがリズは彼を知らないと言うし、マーティンと名乗る見知らぬ男もそばにいて・・。今はどこへ行っても、何をするにしても証明書、証明書の時代。普段は何も不都合を感じないでいるけど、いったんそれをなくしたら・・。自分が自分であることを証明する難しさ。証明できない時の焦燥感。我々はマーティンをずっと見ているから、おかしいのはリズの方だとわかっている。何度となく二人のイチャイチャシーンが挟まれ、うそくさいな、わざとらしいな・・という感じ。外国でこんな目に会ったら途方にくれるが、映画だから助けてくれる人が現われるし、金にも不自由しない。マーティンとジーナに身の危険が迫るが、彼は運転すれば「ザ・ドライバー」だし、格闘になれば「ヒットマン」か「トランスポーター」。学者なのにおかしいなあ・・。まあうすうすわかってくるけど。誰かにはめられたのはわかってる。でもまだリズのことを信じてる・・信じたい。まわりで(彼のせいで)犠牲者が出ても、自分とリズ・・に固執する。「ボーン」シリーズや「96時間」に似ていると書いている人がいて、確かにそうなんだけど、殺し屋が記憶を失ったことで暗殺を防ぐ方に回ってしまうというのは「ブラインド・ホライズン」風だと思う。リズ役ジャニュアリー・ジョーンズが美しい。ジーナ役ダイアン・クルーガーも美しい。もう一人のマーティン役はエイダン・クイン。マーティンが助けを求めるユルゲン役はブルーノ・ガンツ。マーティンが頼りにしていたロドニー役はフランク・ランジェラ。相変わらずの巨体だ。お前はマーティンでも誰でもない・・となって引っくり返るところはなかなかよかったが、ラストは都合よすぎ。ジーナと一緒に列車に乗ったと見せかけて、自分だけ降りるとか・・彼女の安全考えればそうするのが普通でしょ?警察の手も伸びてこないし、いい気なものだ。