軍師官兵衛
1)生き残りの掟
紅白同様NHKが見苦しいほど宣伝していて。私は黒田官兵衛にはあんまり興味ないけど、竹中半兵衛が登場するからいちおう見てみようと。ずっと前から半兵衛と官兵衛双方に同じくらい比重をかけた大河やって欲しいと思っていて。でも官兵衛の方ばっかなんだろうなあ。彼が主人公という小説は吉川英治の「黒田如水」がある。以前は何度も読んだ(もちろん半兵衛目当てで)。家伝の目薬とか、無能な主君小寺政職とか・・一回目を見ながら思い出していた。それにしても・・見ていてもいっこうに盛り上がらない。あんなに宣伝していたからこっちもつい期待して見ているわけだが、何かかみ合ってないと言うか。一番よくないのはナレーション。呪われそう、たたられそう。いくら血なまぐさい戦国が舞台だからってこんなおどろおどろしいの・・。普通にNHKのアナウンサーでいいじゃん。あとオープニング・・CG使いまくりで不自然。何だよ、あの馬。で、ちっともおもしろくないなあ・・と思いながらずっと来て35分くらいになってやっとちょっと。それと言うのも赤松何とか役で団時朗氏が出てきたから。少し老けたね「帰ってきたウルトラマン」。
2)忘れえぬ初恋
一回目は視聴率もあんまりよくなかったようで。ナレーションも・・やっぱりみんな違和感感じたようで。毎週あれを聞かされるんじゃあなあ。内容は一回目に比べれば少しはマシだけど、またかよ・・と思うこと多し。初恋には海辺の小屋と突然の雨と雷の必殺三点セット。信長には誰かの霊・・怨霊がセットで憑いてくる。半兵衛登場に喜んだものの、1分かそこらで通り過ぎちゃいました。次に出てくるのは稲葉山城乗っ取り、次は秀吉三顧の礼でしょう。もう見え見えの展開です。
3)命の使い道
今回は官兵衛がおたつの死から立ち直るまで。おたつ役の人が官兵衛の奥さんで一年出れば、かなり新鮮な印象受けたと思う。そりゃあ中谷美紀さんの方が知名度はあるけど、たまにはNHKも冒険すればいいのに。あ、ちゃんと冒険はしてますな、ジャニーズ系とかいろいろ出してきて。今回後に官兵衛を裏切ることになる荒木村重が登場。半兵衛はやっぱり稲葉山城乗っ取りでちょこっと出るだけ。世に知られている部分だけちょこっと見せておけばそれでよしとばかりにそそくさと・・。全然出ないよりマシ・・程度の扱い。
4)新しき門出
四回目ともなれば少しは軌道に乗ってきた感じかな。岡田准一氏は感じのいい人なので、これからは少しは上向きになるんじゃないの?そう思って調べてみると・・相変わらずの低空飛行?墨俣築城はカット。美濃三人衆を味方につけたとかいうセリフがあるけど、そのうちの一人安藤守就は半兵衛の舅。稲葉一鉄は「一徹者」の語源になったとか・・それくらいは知ってる。え~今回の半兵衛さん・・30秒くらい?
5)死闘の果て
1569年くらいと言うと官兵衛は23歳くらいか。半兵衛は25歳くらいか。谷原章介氏は40過ぎてるから、あんまり大うつしにしないでね。いくら美形でも年が出るから。私のベスト半兵衛は「新書太閤記」の田村正和氏。総髪で白い花が咲いているようなひっそりとしたたたずまい。それでいて意志が強い。谷原氏も総髪にすればいいのに。それでなくても背が高いんだから。速水もこみち君も背が高すぎる。あと、メイクで武士らしく見せようとしてるけど似合わない。栗山善助役の人が山田隆夫氏に見えて仕方がないのは私だけ?は~時代劇チャンネルあたりで「新書」やってくれないかな~。よくできていておもしろかったんだけど(「国盗り」よりも!)。当時まだビデオはなかったから、田村半兵衛の出る回だけテープに録音して・・。
6)信長の賭け
官兵衛と光の間には松寿丸がいるが、まわりは二人目はまだかとうるさい。あんまりうるさく言うのはセクハラじゃないか・・と思って見ていたが、ある時気づいた。この時代裏切りを防ぐため人質を差し出すのが普通。官兵衛も政職の子供の代わりに自分の子供を信長に差し出す。何かあった場合その子が殺されることもあるわけで、そういう時のために他にも男の子が必要で。でないと家系が絶えてしまう。数年後、村重に幽閉された官兵衛を、裏切ったと思い込んだ信長は松寿丸の処刑を言い渡す。それを半兵衛が言いつけにそむいてまで守り通し、松寿丸は命拾いするのだが、父子の対面という感動的なシーンで終わってくれればねえ・・大河も盛り上がるのに。え?それまでどうやって持たせるかって?もちろん官兵衛と半兵衛の・・似ているようで違っている二人の青春をあれこれ描いてさあ・・インポッシブル・ドリームですけど。
7)決断のとき
播磨は毛利につくか、織田につくか難しい位置にある。信長は日の出の勢いだが、比叡山焼き打ちなどやることが残酷すぎて評判が悪い。一方毛利は慎重で腰が重いとわかっている。つまり何かあってもなかなか助けに来てくれない。戦う相手が織田となると勝ち目はない。それで官兵衛は織田につくことを決意。あれよあれよと時代は進み、官兵衛30歳。まだ2月ですぜ。半兵衛は32歳だからあと四年しか生きられないよ~!
8)秀吉という男
おんや~いつの間にかナレーションが変わっているぞ。この頃ではいつも消音にして字幕で見ているから気づかんかった。今回は信長への拝謁と、秀吉との出会いに一回まるまる割いている。当然こっちも秀吉と出会って意気投合するのなら、そばに半兵衛も慎ましく控えていて・・と思うじゃない?でもいつまでたっても出てきませんの。代わりに石田佐吉がまぎらわしい感じで出てくる。40分過ぎてほぼ終わりという時になってやっと登場したと思ったら・・官兵衛を試すとか変なこと言っていて、何じゃそりゃ。ずっといなかったのは播磨の方を回って探っていたからのようで。半兵衛が自分でこういうことします?天蔵とか(「新書太閤記」で渡辺篤史氏がやっていた架空キャラね)にやらせるでしょ?確か田村半兵衛も隠居したと見せて天蔵らから情報集めていたんじゃなかったっけ?それにしてもどこどこへ行くにしても何々を知らせるにしても速いな。新幹線やファクス使ってるみたい。今と同じ感覚で描写されてもなあ。と言うことで今回も期待はずれ。ただ、一部の描写には工夫が感じられる。例えば政職の嫡男が病弱らしいこと。だから代わりに松寿丸が人質に差し出されるのだろう。政職の居室が「鑑定団」の依頼者の部屋みたいになってるのは、毛利からの贈り物が届いているからだろう。信長の前での官兵衛の弁舌は、やや調子に乗ってるという気がしないでもない。本人にはそんな気はないんだけど、その純粋さ・・こちらが誠意を持って接すれば、相手にも伝わるはずという自信・・が後の大ピンチを招くのだ。
9)官兵衛試される
官兵衛と半兵衛との最初の出会い。ちょっと熱くなってる官兵衛に対し、うわさをむやみに信じるなと半兵衛はクール。ムカッときた官兵衛は播磨へ戻り、赤松、別所、政職の三人を信長に拝謁させようと奮闘する。どうしようもないのが政職で、いざとなると嫌だと言い、行けば行ったで来るんじゃなかったと文句垂れる。途中で半兵衛はいつまで主に振り回されているのだとほのめかすが、政職を追い落とすことなど官兵衛には思いもつかぬことで。信長もすぐ政職の無能さに気づく。別所と赤松が気の毒で。今回は官兵衛と半兵衛の対比と言うより、政職と信長の対比が目立つ。織田の諸将も一枚岩ではないが、最後には信長がきちっと断を下す。眉間にピピッと電気が走っているような江口洋介氏がはまり役。
10)毛利襲来
武力ではなく弁舌でというのは、人やものに被害が出なくてすむが、その代わり心変わりもしやすい。中には別所長治のように約束を違えるのを嫌う正直者もいるが、多くは国のため家のためとなる。毛利は5000という大軍で、政職は怖気づき、全部官兵衛のせいにする。官兵衛は奇策を用いて勝利するが、それは一時的なこと。毛利だって本気ではなく、織田になびきそうになってる連中を牽制するのが目的。でも政職は勝った勝ったと大喜び。こんなことのくり返しでは将来も暗いが、当時はそれが普通だったのかも。その日一日何事もなく暮らせればそれでいい・・みたいな。何をやっても官兵衛に邪魔をされる左京進が、最近では傍観者決め込んでいるのが印象的。あんなに毛利につくよう尽力したのに・・。官兵衛は今度こそ失敗するかと思ったのにピンチを乗り切ってしまった。でもどうせ最後には毛利になびくはず、織田なんか頼りにできないってわかるはず・・そう思っているのかな。いいなあ、このまま悪役で行くのかな。それとも途中で改心するのかな。本願寺門徒は家中にもいて、お道ら三人が暇を願い出る。善助はお道に心引かれているようでそこらへんはなかなかよろしい。実直な善助もいいが、クールな井上もいい。一人静かに笛を吹くとか静かなのがいい。まさに半兵衛的たたずまい。今回も彼は1分半かそれくらいしか出てこない。今回はおねのヤキモチ騒ぎ。来週は秀吉のバカ騒ぎだ(ああ・・)。
11)命がけの宴
天正四年七月、織田の水軍が毛利の水軍に敗北したせいで、また諸将の気持ちにゆらぎが見え始める。政職も毛利に付こうかな~と思っていて、官兵衛も呆れる。秀吉は一刻も早く播磨へ行きたいが、信長の方も石山本願寺門徒にてこずっており、許しが出ない。まあ遠くにいるせいでどうしても後回しにされる。また、ちょっとしたことで毛利に寝返るのなら元々そういう連中だったのだから、後で滅ぼせばいいと。何か大企業と弱小下請の関係みたいな図式。半兵衛がわざわざ来て宇喜多直家(陣内孝則氏)に当たってみてはどうかと助言する。会ってみるとうわさに違わぬ食えない男。結局織田にはつかんと追い返されるが、こういう・・戦場以外の場所で会っておくというのも決して無駄ではないだろう。今回は荒木のところで高山右近(生田斗真氏)にも会う。小説だと官兵衛はもっと早い時期からキリシタンなことが多いが・・。善助はお道にプロポーズして成功。よかったね。一方秀吉は柴田と衝突してさっさと帰ってしまう。柴田は荒木とそっくりで区別がつかない。いつも憎まれ役としてしか描かれず、工夫がない。秀吉が謹慎どころかどんちゃん騒ぎをしていると知った官兵衛は大急ぎで駆けつける。たぶん新幹線を利用したのだろう(早すぎる)。
12)人質松寿丸
お道に子供ができ、平和なムードが漂うが、松永久秀(ミッキー・カーチス氏)の謀反の影響でとんでもないことに。疑り深くなった信長が播州の諸将に人質を差し出すよう命じてきたのだ。政職は何のかのと理由を付け、嫡子斎を差し出すのを拒み続ける。仕方なく官兵衛は松寿丸を差し出そうとするが、光は猛反対。まあ確かに官兵衛は絶対謀反を起こさないけど、政職はいつ毛利へなびくかわかったもんじゃない。で、さんざん涙腺攻撃して、とどめは松寿丸のけなげさ。官兵衛にとっては一大決心なのだが、信長には親子の情はわからない。自分の子供ですら道具だと思っている。一方恩は忘れぬと感謝する政職だが、そんなの信じるの官兵衛だけですて。
13)小寺はまだか
官兵衛は姫路城を秀吉に明け渡し、感激させる。秀吉は義兄弟の誓詞を書き、官兵衛を感激させる。みんなにも吹聴して回るので、政職はヘソを曲げ、秀吉へのあいさつを拒む。他の地侍達はちゃんと行ったのに。毎回のように描かれる政職のバカぶりにはうんざりだ。片岡鶴太郎氏の赤い鼻ととんがった口にもうんざりだ。一方職隆(柴田恭兵氏)と半兵衛のエピソードはさわやかである。一歩引いた立場からの意見や見方が的を得ている場合もある。今の官兵衛は秀吉に夢中でまわりがよく見えておらず、危なっかしい。半兵衛も職隆には、他の人と接する時とは態度が違っている。半兵衛が誓詞を火にくべるというのはよく知られた逸話である。官兵衛もバカではないから、すぐ半兵衛の意を解する。紙切れなどにとらわれ、大義を見失ってはならない。半兵衛にとっての大義は、乱世を終わらせることである。そのために自分達軍師がいるのだ。とは言え彼は喀血し、自分の命がそう長くないことも知る。さて荒木は本願寺攻めが七年目に入り、先が見えてこないのにあせっている。こんなに長引くのは、味方の中に密かに本願寺を助けている者がいるかららしい。信長に知れたら大変だ。右近のりりしい美武者ぶりが目立つ(特に荒木が隣りにいると)。
14)引き裂かれた姉妹
天正五年11月、光の姉力は上月景貞に嫁している。毛利方なので官兵衛が説得に出向くが応じない。宇喜多が味方してくれるので、それをたのんでいるらしい。今回は毛利に恨みを持つ尼子勝久や山中鹿介(別所哲也氏)が登場して、男のウルウル全開。光と力で女のウルウル全開。そのうち宇喜多は景貞の家臣をそそのかし、主君の首を討たせ、秀吉に降伏するよう仕向ける。これで播州は織田の手に落ちるが、信長は裏切った家臣どもを皆処刑してしまう。力は出家、二人の娘は光の手に託される。気位の高い力だが、景貞とはそれなりに深い愛情で結ばれていたようで、そこらへんはよかった。尼子達は上月城を与えられて喜んでいたけど、確か後で見殺しにされるんだよな。
15)播磨分断
いわゆる加古川評定と呼ばれる会議が開かれ、播州の諸将は団結できずバラバラに。裏で動くのが左京進で、彼はとにかく官兵衛憎しで凝り固まっている。一方荒木は本願寺との和睦に失敗する。顕如役真島秀和氏は野村萬斎氏に似ているな。若いけど品があって、カリスマ性も感じられる。
16)上月城の守り
毛利が宇喜多も含め、五万という大軍で押し寄せてくる。尼子は700人。秀吉も官兵衛も何とか上月城を救おうと手を尽くすが、肝腎の信長は「上月城は捨てる」とにべもない。織田の信用が落ちても気にしないようだ。荒木は自分は三木城の別所担当だと協力を拒むし、八方ふさがり。それはわかるのだが、官兵衛達が上月城へ行ったり、光が兄の左京進を訪ねたり、往来が自由すぎる。特に上月は兵糧が尽きて皆餓死寸前。髪を垂らした井上の美女ぶり(←?)はよかったが、思いはどうして少しでも兵糧を運び込まないの?方向へ。光のウルウルもまたかという感じ。左京進のやさしい兄ぶりはよかったけど。
17)見捨てられた城
上月城へ降伏を勧めに行く官兵衛。おいおい、またもや手ぶらかよッ!結局尼子も山中も助けることはできず、落ち込む官兵衛。その後毛利は撤退するが、今度は毛利に味方した左京進達が取り残される。「意地を貫く」と言うから戦うのかと思ったらあっさり自害。遺児は光が引き取ったけど、左京進の奥さんは?
18)裏切る理由
この回はリアルタイムで見た。ちょうどゴールデンウィークで東京のホテルにいたからだ。そこは今時珍しくBSが入っていない。講習が終わって帰ってきて、さてテレビでも・・と思っても、くだらないバラエティーしかやってない。だから「官兵衛」を見たのよ。この回は荒木村重が信長に反旗を翻すに至る顛末を描く。こんなに詳しく描くのは珍しいのでは?彼には今すぐそむく気なんかなくて。でも家来達は残虐な信長のやり方が嫌で、毛利の方がいいと思っている。だからちょっとした不祥事が起きると、織田方に知れたらえらいこっちゃ、その前に毛利に寝返っちゃえ、殿に知らせるのはその後だ・・とばかりに先走る。荒木からすると、もう毛利に寝返っときましたから・・と言われ、びっくりんこ。と言うか、普通なら何で主君の自分を差し置いて勝手なことするんじゃい!と怒るところだが、そうはならなくて押し切られちゃっていたな。
19)非情の罠
秀吉と光秀が説得に来るけど、荒木の考えは変わらない。この二人は織田の諸将の中でもわりとまともなタイプに描かれている。今回は政職に裏切られるという官兵衛の人生最大のショック。荒木ですら呆れるほど。一方右近は荒木が命の恩人なのだそうで、彼に味方すると決めている。
20)囚われの軍師
続けて見ていると内容がごっちゃになってくるな。ええと、官兵衛は囚われの身になったけど、まだ普通の牢にいる。でも、だしの手引きで脱出しようとして見つかり、今度は土牢へ。あら~だしさん、あんた余計なことばっかしてますぜ。今回は右近の苦悩も描かれる。荒木に付くと決めたものの、自分にくみしなければキリスト教徒を弾圧するぞと信長に脅され、板挟みに。辛いわねえ~。
21)松寿丸の命
有岡城がなかなか落ちないので、信長は官兵衛が寝返って村重に知恵を授けているのだと思い込む。で、松寿丸の首をはねよということになる。秀吉が止めても無駄。で、半兵衛が自分がやると申し出て、その場はおさまる。ここらへんは一つのヤマ場なので、見せ方もいろいろあると思うが、冒険はしない。いつも通りである。涙、鼻水、よだれ・・とにかくじめじめ湿っぽい。こうやって涙腺を刺激するシーンを入れておけば間違いない。見ている方だってそれを望んでいるはず。で、そうやってさんざん泣かせておきながら、ぽんと松寿丸出してくる。安心してくださーい、この通りちゃんと生きてますよ~まあ何という節操のない描き方。さて、半兵衛は決してその場を一時的にしのごうとして名乗り出たわけではない。時期がたてば有岡城は落ち、官兵衛は裏切っていなかったとわかるはず。その時になって松寿丸のことで官兵衛達が反織田になってはまずい。と言うか、反秀吉になっては困るのだ。たぶん半兵衛は信長のことはどうでもいい。天下を取るのは秀吉だと思っているから。とにかく今は信長にそう思わせておくだけでいい。忙しい彼はそのうち松寿丸のことなんか忘れてしまう。命令を出したのは信長で、申し出たのは半兵衛なので、秀吉は直接にはタッチしてないことになる。黒田方に秀吉が憎まれないようにという配慮。信長の命にそむいて松寿丸を助けたことがわかっても、責任を取るのは自分。黒田家に恨まれるのも自分。あれこれ考えての半兵衛の行動なのだが、涙しぼり出し作戦に夢中になって、いろんな説明が省略されている。軍議に出ていた彼がいつの間にか自分の領地に戻っている。例えば病気療養のためしばらくお暇をいただきたいとか、そういうのもなし。ただ領地にいる。隠しているわりにはおねが訪ねてくるし、松寿丸は外に出てるしで、開けっぴろげすぎる。
22)有岡、最後の日
毛利が来てくれないせいで、家来達には失望感が広がる。この時点で降伏していれば、あのような大虐殺にはならなかったのか。村重の言動は支離滅裂になる。少数の家来と共に城を抜け出すが、毛利方へ行き着くことはできない。そのうち、自分が生き残ることが信長への一番の抵抗になるのだとか妙な理屈こね出す。その間にも月日はたつ。官兵衛が生き延びることができたのは、まだ30代で若かったせいだろう。見ていてヒゲが変だとか爪が伸びてないとか気になる。トイレはどうなっているのだろうという気も。助け出すのにえらく時間がかかるが、史実だから仕方ないわな。その間にも実は松寿丸は生きているというのが秘密でも何でもなくなって。極秘にされていて、官兵衛が助け出されてからすべてが明らかになるという潔さがない。小出しにして、その度にウルウルさせようという作戦。半兵衛は三木城へ向かう。最後のご奉公・・宇喜多を寝返らせるのかと思ったらもう臨終。いくら何でも早すぎる。とは言え彼は汗とも涙とも鼻水とも無縁。この世ならぬ美しさ。吉川英治の作品「黒田如水」では「美人臨死可儀容」とあって、これを読んだのはもう何十年も前のことだが、男の人のことを美人と言うのは不思議な気がした。ここでの谷原氏の半兵衛は確かに美人である。苦しんだりお説教したりの最期ではなく、すっと炎の消えるようなのがよかった。これが天正七年の六月で、織田の総攻撃は10月。小説だと半兵衛の死期をずらしたりすることが多いが、テレビは史実通り。ところで私はだいぶ前、三木市の半兵衛の墓所へ行ったことがある。駅からだいぶ歩いたっけ。
23)半兵衛の遺言
今回はあっちでもこっちでも再会再会で、そのたんびに涙腺攻撃である。涙と無縁なのは信長だけだろう。右近の苦悩はよく描かれていたと思う。結局織田方に付くのを反対した父親はどうなったのかいな。右近が織田方に付くと、とたんに荒木の片腕、中川清秀が荒木を見捨てるのが印象的。かたや白装束で潔い態度、かたやいかにも信用できなさそう(荒木謀反のきっかけを作ったの彼の部下だし)・・この二人に対する信長の表情や態度の違いが(涙腺攻撃よりも)見ごたえがあった。
24)帰ってきた軍師
官兵衛は三木城へ使者としておもむき、開城させることに成功する。別所長治もまだ若いのに気の毒に。対照的に、生にとことん執着するのが政職で、重臣小河すらあいそつかして黒田を頼ってくる。片岡氏扮する政職の情けなさが延々と描かれるが、そんな必要あるの?もう少し理性的な・・例えば政職の今後なんて自業自得でどうなろうと知ったこっちゃないが、見ている人は斎の将来を心配していると思う。そこらへん描いた方がよっぽどマシ。今回官兵衛は家紋を藤に改める。有岡城での絶望の日々の中で、窓から藤の花を見たことで、生きる意欲がかき立てられたからだ。
25)栄華の極み
まだ毛利との決着がついていないとは言え、信長の権勢は朝廷でさえ無視できないほど。何とか官位を受けさせ、朝廷の方が上という関係をはっきりさせたい。仲介役は光秀で、そのせいで板挟みになることも。今回あたりからみんなして「信長は危ない」と予言し始める。そりゃあ後世の我々から見れば「これがきっかけで」とか「きざしはあった」とか勝手なことほざけるけど、同じ時代に生きていた者が予言者気取りってどうよ。あと、光が妊娠し、黒田家は喜びに包まれる。光とおねが二人とも松寿丸の母ということで仲良くなるところはよかった。その松寿丸も子役から別の人に。子役が印象的なのは、どの大河も同様ですな。
26)長政初陣
今回は高松城水攻めに至るまで。毛利に忠誠を尽くす清水宗治は、りっぱな武将として描かれることが多い。私の印象に残っているのは「新書太閤記」の大友柳太朗氏だな。一方恵林寺の方は軽く通り過ぎる。信長が憎む六角が恵林寺に助けを求め、快川和尚(山本學氏)は織田への引き渡しを拒むと。光秀が説得に行くけど快川は応じず、寺は燃やされ、僧が150人も焼き殺される。「心頭滅却すれば・・」の決めゼリフ吐かせて終わりにしてたけど、原因となった六角はどうなったのか。快川が自分の意志を貫くためだけに、守るべき寺やたくさんの僧を道連れにするとは思えんが。あ、そうだ、今回は長政の初陣ね。光の出産は14年ぶりということだから、長政は14歳か。早く手柄を立てたい、父親に認めてもらいたいとうずうず、いらいら。
27)高松城水攻め
今回は本能寺の変に至るまで。そのわりには説得力に欠けるけど。光秀が謀反を決意するまでにはいろいろあったと思う。家康のもてなしを命じられ、手落ちのないようにと心を配ったのに、信長に恥をかかされたとか。また、信長は朝廷の代わりに自分が王になるつもりでいるとか。でも一番の理由は、領地を取り上げられそうになったからだろうな。国替えと言えば聞こえはいいが、要するに自分で切り取れということ。まだ毛利領である土地を・・。以前佐久間信盛があっさりクビになって、織田の諸将は呆然としたけど、それと同じような仕打ち。光秀は領主としての手腕に長けていたらしいから、それを取り上げられるなんて耐えられなかったことだろう。やわらかく粘り強い温厚なタイプで、たぶん江戸時代だったら名君として家臣領民に慕われたのではないか。そんなふうに思わせる春風亭小朝氏の演技がいい。裏切り者、恩知らずという感じはせず、気の毒に、無理もないと思わせる。一方毛利と秀吉の間には安国寺恵瓊を介して和睦の交渉が進められている。鶴見辰吾氏扮する小早川隆景もいい。ただの策士ではなく、清水を助けたいと苦慮するなど、情にも厚い。水攻めの最後の仕上げは信長に・・と、播磨への出陣を促したのは秀吉。それに応じて信長が途中宿泊していたのが本能寺。それにしても、彼が和睦を承知するとは思えんが。この際一気に叩き潰せとなるはずだが。今回又兵衛が光達のところへひょっこり姿を見せる。伯父が御着方に付いたため、仕方なく黒田家から去るはめになったが、その伯父も亡くなり、今は士官の口を捜している。小さい頃から苦労しているという感じで、長政とは対照的。もちろん長政もそれなりに苦労はしているだろうけど。
28)本能寺の変
たいていいつも濃が信長と一緒に戦うが、今回もそう。濃がいつも信長にくっついて行動しているとは思えんが。いっぱい側室いただろうし。信長の最期は「人間50年・・」と舞ったことになってるが、そばで見ていた人いないのになぜ?一方官兵衛達はまだこの変事を知らない。誰かを見つけたみたいなこと言うから、てっきり光秀から毛利へ当てた使者が見つかったのだと思ったら・・変わり果てた小寺政職でした。あ~かんべ~たのむ~・・やれやれやっと静かになったぞ。次に長谷川宗仁からの使者。こういう人は命がけですな。敵に見つかったら殺されちゃうし、味方であっても情報が漏れないようにと始末されるかもしれないし。官兵衛は安国寺恵瓊に漏らしていたけど、これはフィクションだよね?
29)天下の秘策
今回は官兵衛と隆景との息詰まる戦い・・と言っても武力ではなく、知力の方だが。最近わりと出番の多い隆景・・鶴見氏の力強い演技にほれぼれ。私は毛利については何も知らないので、隆景の「毛利は天下を取る気はない」にびっくり。そういう遺訓があって、それを守っているのね。そういう大名もいたのね。官兵衛がいかに隆景をだますかというのが今回の見どころなんだろうけど、だまされた方がそれに気づいた時どう行動するか・・そっちの方も大事なんだよな。引きあげる時(毛利が追えぬよう)堤を切れ・・と隆景が言うところ・・しびれました!
30)中国大返し
今回は中国大返しと言うより、24時間マラソンでしたな。市民マラソンでもいいけど。ああいう格好で走ってるランナーいるでしょ。給水所・・もとい、炊き出しではおにぎりと味噌の山。ああやって自分で味噌をなすりつけていくのね。周囲のいろんなものは描写するけど、肝腎の合戦シーンはうつさない。省エネだなあ・・光秀あっさり退場です。
31)天下人への道
信長の後継者を誰にするかということで、いわゆる清州会議。柴田が推したのが三男信孝、秀吉の方は長男信忠の長男三法師。柴田は信長の妹お市とも結婚する。ただ、いつものことだがその後どうなったのかあいまい。柴田がお市と共に自害したのはわかるが、滝川一益はどうなった?信孝は?秀吉がお市に恋心を抱くという、小説などではおなじみの描写はなし。一方官兵衛は、千宗易のところで荒木に再会する。彼は今では道糞と名乗り、宗易に師事しているようで。今になっても生への執着は尽きないが、それはわかる気がする。むしろ命を差し出すことに何の躊躇もない・・清水宗治とか・・ことの方が理解できない。天下に近づくと、信長同様秀吉も人が変わるぞ・・と官兵衛に断言する道糞。また始まったぞ予言モード。道糞の面倒を(控えめに)見ている右近が、いつもながらステキ。
32)さらば、父よ!
後継者のはずなのに無視されて怒った信長の二男信雄(のぶかつ)は、家康に助けを求め、小牧長久手の戦いとなる。官兵衛は家康とは戦うなと忠告したのに、秀吉と三成は、官兵衛がいなくてもできるもん!・・と戦ってみたものの、大敗。この頃から二人の関係にひびが入り始めるのか。それを助長するのが三成で。秀吉は内大臣、さらには関白へ。毛利との関係が安定すると、次は四国平定。長政は蜂須賀小六の娘、糸と結婚し、官兵衛の父、職隆は大往生。
33)傷だらけの魂
今回官兵衛は洗礼を受け、キリシタンとなる。右近との交情は長いとは言え、なぜ今キリシタンになるのかよくわからん。だしの存在も大きく影響したように描写されているが、史実とも思えん。とは言え道糞改め道薫とのエピソードはフィクションだろうが、よかったと思う。秀吉のお伽衆として、言いつけられれば何でもする。茶々が彼に興味を持ち、なぜおめおめと生き長らえているのか知りたがる。生き長らえているのは彼女も同様だが、決して秀吉になびくまいと拒み続けている。道薫は勝算があったからこそ謀反を起こした、それが右近の裏切りのせいで狂いが生じた・・と、いまだに右近を恨んでいる様子。官兵衛の心中も複雑だ。許しているとは言え、モヤモヤ感は消えない。右近はみんなの前でなじられても、じっと耐える。何も言わないのがいい。道薫の態度は秀吉の怒りを買い、ところばらいを命じられる。一方今回彼はだしとの間にできた息子と再会する。都合よすぎる感じもするが、感動的なので許す。最初はあまりにも思いがけなく、突き放した態度を取るが、二回目には抱き合う。彼はこの一年後に亡くなったらしい。死ねないと言っていた彼の命を奪ったのは病か?荒木のことをこれほど時間割いて描写するのも珍しいのでは?官兵衛よりも、右近や荒木の方が印象的なこともしばしば。それにしても戦国の世は、味方になったり敵になったりめまぐるしい。荒木の家臣中川清秀は、荒木謀反の一因を作っておきながら、後で信長に付く。見ていて腹黒いやつ、裏切り者・・と思うが、それはテレビの中でそう描かれているってだけで、歴史的に見れば当時の武将として珍しくない行動。武功にすぐれた人物という評もある。彼は賤ヶ岳の戦いで戦死したが、描写されない。そう言えば信雄もどうなったのだろう。右近は若くてハンサムで悲劇的ムードの漂う貴公子・・と思えるが、熱心なキリスト教徒だということは、仏教などは敵視するということだ。テレビを見て、頭から信じ込むのではなく、実際はどうだったのだろうと疑問を持って調べてみるのもいいことだ。
34)九州出陣
九州では島津が大友宗麟を脅かす。大友は秀吉に助けを求めるが、秀吉はすぐには動けない。家康が上洛し、恭順の意を示さない限り安心はできない。で、官兵衛が助けることになるが、一緒に行くはずの毛利のうち、吉川元春が動いてくれない。まだ清水宗治のことでだましたと恨んでいる。それだけではない、元春は重病なのだ。しかしどうあっても出陣してもらうと官兵衛は説得する。今回の官兵衛はツバ飛ばしまくりでバッチイ。やっと元春も出陣するが、すぐ病死。今回は蜂須賀小六も病死。秀吉を支える者がだんだんいなくなってしまう。秀吉は妹旭を家康の正室に送り込むが、それでも動かないので今度は実母を人質に差し出す。それでやっと家康も腰を上げる。旭は確かこの結婚のために離別させられたんじゃなかったっけ。でもそういうことはスルー。まあ九州では何がどうなってこうなったのかはよくわかったけど。
35)秀吉のたくらみ
秀吉は25万の大群で九州へ。さすがの島津も降伏を申し出る。天下統一が成るにつれ、秀吉は変わり始める。それには三成が関わっていることにされる。秀吉はキリスト教の勢力拡大に危惧を抱き、伴天連追放令を出し、右近や官兵衛を困惑させる。島津を許すと言う秀吉にホッとしたものの、豊前を官兵衛に与えると言われてまたまた困惑する。
36)試練の新天地
右近はすべてを捨て、信仰に生きる道を選ぶが、官兵衛にはそれができない。右近に関しては、家族のことも領地のことも描写されない。彼は一度信念にそむいて信長にくみしたという悔いがある。二度と同じことはすまい。あら~信長に仕えるのは本意ではなかったのね?それはともかく生田氏の右近はこれで見納めか・・。豊前に国替えとなり、播磨とは縁が切れるが、お福は残って黒田や櫛橋の墓を守ると言い出す。いつもはおうような光だが、今回は一緒に来るよう説得する。とうとうおゆうが残ると言い出して、それでやっとお福も承知するが、涙・涙が延々と続くので見ていてうんざりだ。お福が言い出す前に、墓守のことはしっかり光が決めてあるだろうに。一方本領安堵の約束を反故にされた宇都宮はおさまらない。しかも豊前を与えられたのが当の黒田なのだから、怒り狂うのももっともだわな。これらは秀吉の海外進出の足掛かりのようだが、わざと難題ふっかけて失脚させようとしてるとしか思えない。
37)城井谷の悲劇
今回はびっくりするような展開。長政は生まれつきそうなのか、とにかく血気にはやって軽率な行動をくり返す。又兵衛がいさめても聞かず、突っ走る。宇都宮を討とうと出陣し、罠にかかって命からがら逃げ帰る。結局毛利の仲介で和睦し、宇都宮が黒田の家臣となることでこの地にとどまれるよう持っていく。しかし秀吉は気に食わない。宇都宮達を成敗せよと言ってくる。肥後の治政に失敗した佐々も弁明の機会も与えられず謹慎させられた。官兵衛も同じ運命か。黒田のためには従うしかないのか。一方長政は福島らからこのことを聞き、宇都宮を呼び、暗殺してしまう。あら~いいんですか?官兵衛の指図じゃないよね、独断だよね。それにしても何でやっと鎮まった九州を秀吉はわざわざかき回すのかね。今回よかったのは、官兵衛と隆景と安国寺恵瓊が三人で協議しているところ。味方に引き入れると毛利はすごく頼りになると言うか。調略によってなるべく穏やかに犠牲を少なくという部分で共通していると言うか。その分秀吉のムチャぶりが際立つんだけど。
38)追い込まれる軍師
宇都宮の始末は長政の独断。でも実は自分が泥をかぶるということで・・親孝行ってこと?官兵衛は宇都宮の息子に切腹を命じる。いきなり言われたってねえ・・。黒田のため、黒田のためって・・嫌ですねえこういうの。見ていて気が重くなる。これじゃああんまりってことで、宇都宮の娘鶴を逃すよう計らうけど、これはたぶんフィクション。こうやってみんなが苦しんでいるのに、秀吉は茶々の機嫌を取るのに懸命。その一方で、かつての信長のようにみんなを競わせて将棋の駒のように動かし、神になった気でいる。いつの間に亭主はこんなふうに変わってしまったのだろう。前はこんなじゃなかったのに・・と、おねは薄気味悪ささえ感じる。天下人の妻となった今も素朴で愛情深いおね。最初の頃は違和感あった黒木瞳さんだが、だんだん(年齢が追いついてきたせいで)よくなってきた。
39)跡を継ぐ者
次に天下を取るのは官兵衛・・と秀吉が言ったとか。家康からそれを聞いた官兵衛は長政に家督を譲り、自分は隠居することに。茶々の懐妊で秀吉は大喜びだが、一方でますます疑り深くなってる。先手を取って、天下など狙っていないことを見せなくてはならない。秀吉は隠居を許さず、自分に仕えろと強要。三成は官兵衛が邪魔なので、秀吉が彼に執着するのはおもしろくない。男の嫉妬、全開である。それにしても九州と大坂を行ったり来たり。新幹線を使っているのに違いない!とうとう茶々が男児鶴松を産む。跡継ぎの誕生は喜ばしいが、おねの胸中は複雑だ。茶々や三成のせいで、豊臣の結束は固いとは言いがたい。
40)小田原の落日
今回官兵衛はまた同じ苦しみを味わうはめになる。北条を説得し、降伏させたのに、秀吉は前言を翻し、切腹を命じる。ここへきて毎回こういう重苦しい内容じゃあなあ。来週が楽しみ!とか、次回まで待てない!とはならない。やれやれまたかよ、どよ~ん・・のくり返し。この人のために・・と尽くすつもりだったのに、次々に裏切られ、冷水を浴びせかけられるようなことばかり。これって今も昔も同じ。官兵衛もそうだけど、私はおねの方に感情移入してしまう。誰が産もうが誰が育てようが鶴松は豊臣の跡継ぎ。とにかく無事に育って欲しい。大坂城を淀に明け渡すことも承諾した。淀の増長ぶり、秀吉の変化に心を騒がせながらも、平静さを保つよう努める。北条役伊吹吾郎氏は「国盗り物語」では細川幽斎やってたな。何年前の話だ?三成が城攻めにしくじるってのは「のぼうの城」の件かな?
41)男たちの覚悟
秀吉のまわりからだんだん人がいなくなる。弟の秀長が病死、利休は切腹させられる。三成の讒言はとどまるところを知らない。利休役伊武雅刀氏が退場。官兵衛に茶の心得を話す。茶道具はよく洗うこと。人の心と同じで汚れがつきやすい。柄杓でお湯を取ったら、その分水を注ぎ足しておくこと。そういう単純なこと、基本的な部分がおかしくなってきている。心ある人はいさめようとするが、聞き入れられず、遠ざけられるか処刑されるか。こんなことではいけないと皆思いつつも、何もできないでいる。鶴松は3歳で病死し、秀吉は落ち込むが、立ち直ったと思ったら朝鮮出兵にゴーサイン。
42)太閤の野望
朝鮮での戦いは、最初はよかったものの、すぐジリ貧に。言葉もわからないし、地理も不案内。野望じゃなくて無謀。もっとも秀吉のことを笑ってはいられない。先の戦争で日本軍は同じ失敗をくり返したではないか。官兵衛は三成の罠にかかって大ピンチ。少しは学習しろッ!!
43)如水誕生
官兵衛は知恵をしぼり、何とかピンチをしのぐ。頭を丸め、(利休のように)意地を通して死ぬよりは相手に合わせて(つまり器に合わせて水が形を変えるように)生き残る方を選ぶ。再び隠居を申し出て受け入れられる(三成喜ぶ)が、あっちこっち・・おねとか関白秀次とか・・から頼りにされ、相談を受け。長政達はやっと朝鮮から帰国。恩賞がないことや、三成への不満がくすぶる。家康は長政に同じ人質出身、苦労はよ~くわかっているぞよと親しく言われ、大感激。三成が次々に邪魔者を取り除いていくのに対し、家康は着実に味方を増やす。どちらが利口かは言うまでもない。
44)落ちゆく巨星
秀次一族も皆殺しにされる。それもこれも秀頼のため。この頃になると、官兵衛も考え方を変えざるをえなくなる。秀吉を変えようとするのはやめ、最後まで見届けることにする。秀吉は衰えが目立ち、もう長くはなさそうだが、いちおう自分の一生を賭けようと思った主人だし。またまた朝鮮出兵となるが、自分から志願して渡る。自分が指揮を取れば、まだ被害は少なくてすむから。今回隆景が病死。昔は・・中国攻め・・は楽しかった・・と、二人でしみじみ。あの頃の秀吉は、なるべく人を殺さないよう取り計らっていた。毛利を許したからこそ、その後ずっと頼もしい味方になってくれた。悪い(かどうかもわからない)芽を摘むより、生かして使った方が長い目で見れば得なのだ。
45)秀吉の最期
こっそり朝鮮へ渡ろうとした熊之助は、船が転覆し、帰らぬ人に。母里太兵衛の息子も巻き添えに。みんなして悲しむが、特に糸は二人が家を抜け出すのを止めなかった・・と、自分を責める。まさか朝鮮へ行くなんてわかるはずもないし、うそをついた熊公が悪いんだけどね。糸は子供を産むが、女児だったせいでますますふさぎ込む。里へ帰らせてくれと長政を困らせる。まあここらへんはどこまで史実なのかなという気も。とは言えやっと夫婦仲もしっくりし始めた矢先に・・と、二人が気の毒で。それもこれも朝鮮出兵という愚行のせいで。死期の迫った秀吉は、秀頼のことが心配で。利休や秀次が夢に出てくる?そりゃ今は夢の中だけですむけど、あちらへ行ったら嫌でも会いますぜ。
46)家康動く
秀吉の死で朝鮮から戻った武将達。七年も戦って何の恩賞もないため、みんな不満をつのらせる。長政には娘菊が生まれたが、嫁の糸の態度がおかしい。一方家康は姪の栄を養女にする。はあ~彼女は長政と結婚するのね。糸はどうなるの?順番に見ればいいんだけど、あっち見たりこっち見たりしてるからね。前田利家役の人は誰かな?横内正氏でした。家康は何で片目をすがめているのかな?
47)如水謀る
長政は栄と結婚。黒田が生き残るため、天下のため家康に味方すると・・昔誰かさんが言っていたようなことを言うまでに成長。オヤジは秀吉こそ・・と見込んで、結局は人選誤ったけど、家康なら間違いないんだもん!そのためなら政略結婚もOKなんだもん!でもさすがの彼も如水が天下狙ってるなんて気づいていないようで。秀吉が死んで吹っ切れた如水。自分の考えだけで動くのが楽しい。三成に会いにいって、佐和山城をほめる。ほめりゃ意地でも城から出て野っ原・・関ヶ原あたりで戦うとか?三成と上杉で家康を挟み撃ちにできるぞ、でも家康はそう来るのを承知だからこの策はボツ。だめだと言われりゃ意地でもその策を取る。違う結果を出して如水の鼻を明かしてやる!もう如水の思うがままの三成君。
48)天下動乱
慶長五年五月、三成は大坂城へ。大名の妻子を人質として大坂城へ集めようとするが、光と栄は善助らの協力で密かに脱出。船に乗れたのは細川家の火事騒ぎに乗じて。と言うことはあのガラシャ夫人の?その後二人の脱出が石田方にばれたはずだが、何のフォローもなし。長政は上杉討伐に行っているらしい。如水はまず九州を手中にと考えている。家康が勝とうと三成が勝とうとどっちでもいいのだ。毛利が留守の中国をたいらげ、大きな戦いで疲弊しているはずの勝者もやっつけ、天下取り・・そういう段取り。でも、上杉もそうだけど、黒田も結局は中央から遠く離れていたせいで天下を取れずに終わるのよね。長政にしろ三成にしろみんな同じ顔していて区別がつかないな。後藤又兵衛役の人が気になるけど・・塚本高史氏・・「猫歩き」のナレーションやってる人か。
49)如水最後の勝負
三成は秀頼を総大将として出陣させたいけど、淀は猛反対。結局こういう小さな狂いが積もり積もって敗北の原因になったのかな。女が口を出すとろくなことはない。我が子かわいい、私は偉い、まわりの者は全部自分達母子のために尽くすべき・・そう思い込んでる。家康は秀頼ではなく、三成を成敗するという名目を掲げている。でも、最終目的が豊臣滅亡なのは明らか。途中で、如水が半兵衛のいとこの降伏を受け入れるシーンがある。いつの間に敵味方になっていたの?黒田の物見の役で春風亭昇太氏が出ていたようだ。メガネかけてないから気づいてもらえないのでは?さて、来週はいよいよ天下分け目の関ヶ原・・と思ったら最終回ですってよ。こんなに引っ張っておいて合戦から如水の死まで一気にやっちゃうのかしら。
50)乱世ここに終わる
最終回。関ヶ原の合戦は一日で終わってしまう。如水もこんなことは予想していなくて。天下取りの夢は破れ、長政は筑前52万石の大大名に。息子は自分を越え、おまけに死期が迫ってる。猛スピードで時は過ぎ、如水の死から11年後、大坂城が落ち、乱世は終わる。それにしてもセリフは・・「〇☓△!」「◇☆?」「〇〇・・・」半分もわからん。でも、いいんだもん今回で終わりだし・・ってまだ半分も見てないぞ!とにかく皆様一年間ご苦労様でした。