パディントンシリーズ

パディントン

WOWOWでやったので見ることができた。私はこういうのはあまり見ないんだけど、これはそんなににぎやかでもなさそうだから・・。暗黒の地ペルーからロンドンへやってきたクマ。昔探検家が残した言葉をそのまま信じて、ロンドンに来れば家がもらえると思っている。背景には移民問題とかあるらしいが、難しいことは置いといて・・。人間の言葉をしゃべるとか、ママレード用のビンとか突っ込みどころはいっぱいあるけど、それも置いといて・・。クマがかわいいと思えるかどうかはビミョー。全体的に色彩がきれいで、ポップ。ロンドンらしく古さと新しさが無理なく同居し、閉鎖的でありながら開放的。行き場をなくして途方にくれていたクマを助けてくれたのが、ブラウン一家。クマを見つけたのがパディントン駅なので、名前もそれにする。家の中を水浸しにしたり、火事騒ぎを起こしたり失敗ばかりで迷惑をかけると、一度は家を離れるが、結局は家族の一員として迎え入れられるハッピーエンド。悪役として登場するのが、自然史博物館の剥製部にいるミリセント。パディントンをつけ狙うが、実は彼女は例の探検家の娘。パディントンの声をやっているのはベン・ウイショー。クセのある役が多い彼だが、声だけだと全然クセがない。ブラウン家の父親ヘンリー役はヒュー・ボネヴィル。どこかで見た顔だな~あ、「ダウントン・アビー」の人ですか。母親メリー役がサリー・ホーキンス。どこかで見た顔だな~あ、「ジェーン・エア」のリード夫人ですか。ニコール・キッドマンがミリセントで、まあ大変だと思う。アクションとかではなく、メイクが。絶対シワとかあるはずだけど・・。驚異的な若さ保ってるなんて思ったりしない。絶対画像処理してるに違いないって思っちゃう。全体的に今いち弾けない感じなのは、他の動物があまり出てこないからかな。犬がちょっぴりにあとは鳩くらい。パディントンの興味ももっぱら人間で。子供・・ジョナサンが爆発物を作るエピソードはどうなんだろう。まずいんじゃないの?エンドクレジットで最初に流れる曲は「花のサンフランシスコ」に似ていたな。それと、ヒットしたからなのか、「2」も作られたようです。

パディントン2

同じ二作目でも「キングスマン」とはえらい違いだ。家族揃って安心して楽しめる。パディントンはすっかりロンドンでの生活に慣れている。みんな彼のおかげで朝もスムーズに始められる。さて、彼を救ってくれたパストゥーゾおじさんは亡くなり、今はルーシーおばさんだけ。そのおばさんに、誕生日のプレゼントを贈りたい。骨董店のグルーバーさん(ジム・ブロードベント)のところで見つけた飛び出す絵本にしたいけど、とっても高価なものなので、働いてお金を稼ぐことにする。床屋はすぐクビになったけど、窓拭きの方はうまくいった。マダム・スコロヴァの移動遊園地が来ていて、開会宣言に呼ばれたのがブキャナン(ヒュー・グラント)。昔は賞をとったこともある俳優だけど、今はドッグフードのCMくらいしか仕事がない。彼は飛び出す絵本のことを知ると、早速盗みに入る。見つけたパディントンは追いかけるけど逃げられてしまった。それどころか泥棒として刑務所へ入れられてしまった。メリーやヘンリー達は無実を証明しようとあれこれ調べ回る。そのうちメリーはブキャナンが怪しいことに気づくが、警察には取り合ってもらえない。パディントンの方は洗濯の仕事で囚人服をピンクに変えてしまったり、まずい食事を出す料理担当ナックルズ(ブレンダン・グリーソン)にかけあったり。ママレードサンドを出すのはいいとして、パンの耳を切り落とすというのはどうもね。500人分のパンの耳、相当な量ですぜ。さて、例の絵本はマダム・スコロヴァのひいおばあさんのもの。彼女はとても人気があって、客から宝石とかプレゼントされていて。それを妬んだ手品師が横取りしようと、彼女を事故死に追いやる。財宝は手品師と共に消えたと。そのありかを示すヒントが絵本に隠されていて、ブキャナンはそれを狙っている。手品師は彼の祖父らしい。ちょっと話のつじつまが合わない気もするが、まあ別にいいんでしょう。今回はロマンスなしで、ナルシストのいやみな男をグラントがのびのびと演じる。クライマックスでは列車の上とか珍しくアクションも。一作目のニコール・キッドマンと違って肩の力が抜けているのがいい。ラストの、刑務所へ入れられたブキャナンの楽しそうな歌と踊りもいい。囚人の一人でノア・テイラーが出ていた。