ワイルド・ワイルド・ウエスト

ワイルド・ワイルド・ウエスト

ひどい映画。よかったのは、ちょっと女っぽいケヴィン・クラインと、クモの形をした大きな機械。よくできている。ケネス・ブラナーは好きじゃないけど、これくらいハチャメチャな演技だとかえって好感が持てるのは不思議。下半身がない役だから、ほとんど顔とセリフだけで勝負をしてるわけだ。すると、身についた演技力・表現力がダテじゃないってことが、見ているこちらにも伝わってくるわけ。それに比べてウィル・スミスの何と軽くて薄っぺらなことか。女装して現われた時点で、この映画は地面に崩れ落ち、クズ映画となってしまった。・・以上がWOWOWで見て書いた感想。今回10数年ぶりに見た。ストーリー等はほとんど忘れていた。お金かけてバカな映画作っているなという印象は変わらないが、ある程度は楽しめた。1869年・・まだ南北戦争を少し引きずっている頃。陸軍のウエスト大尉(スミス)と連邦保安官ゴードン(クライン)が、グラント大統領の命で、何事か企んでいるラブレス博士(ブラナー)を追いつめる。クラインが大統領と二役やっていたなんて、全く気がつかなかった。NHKBSだと映画の後で主な出演者の名前や役名を出してくれる。それでわかったんだけど、WOWOWだとこうはいかない。途中で道連れになるリタ役サルマ・ハエックが健康的でかわいい。素材そのままの美しさ。対照的なのがバイ・リンで、コテコテと化粧が濃く、人工的と言うか退廃的。早い段階であっさり姿を消してしまうのは意外。他のラブレスの部下の女性達は、たぶん美人なのだろうが、顔のクローズアップがなく、はっきりしない。あまり知ってる人は出ていなくて、そっちの方の楽しみはない。オリジナルのテレビシリーズは見たことはないが、雑誌で見て知っていた。主演のロバート・コンラッドとロス・マーティンは、「刑事コロンボ」シリーズに犯人役で出ていた。マーティンは61という若さで亡くなったから無理だが、コンラッドの方はカメオ出演とかしていないのか。わりとうまくできていると思いながら見ていたが、やっぱりスミスが女装して出てきた時点でアウト。テンションが一気に下がる。このシーンのせいでスミスが嫌いになり、「アイ,ロボット」見るまでずっと避けていたのよね。クラインも女装するけど、品があり、嫌な感じはしない。