フェイク シティ ある男のルール

フェイク シティ ある男のルール

「地球」見に来ている時にこの予告見るのはいやだった。神秘的なキアヌにどっぷり浸かっていたいのに、銃をバンバン撃つ彼見せられる。気分ぶち壊し。何でもっと間をあけて公開してくれないの~!批評もよくないし見るのやめようかな~と思ったり。そういう場合に備えパンフだけ先に買っといた。後で(テレビ放映された時)感想書くのに助けになるでしょ。で、ちらっと見たらジョン・コーベットの名が・・。「ゴースト・ハウス」以来気になっている彼。彼が出ているのなら見てもいいかな~と(ごめんねキアヌ)。見たのは2月末。もう二ヶ月もたっちゃったわ、月日のたつのは早いわねえ~って自分がさぼってるだけじゃん!お客は二人(とほほ)。のっけから二日酔いのキアヌ。ゲーゲー吐いたり顔がむくんでいたり、ああ~(クラトゥは二日酔いなんてしませんッ!)。でも出かける時にはそれなりの顔になっていてホッ!あ、でもウオッカ飲んでる。ロス市警のラドローは暴力刑事。悪には力で対抗。上司のワンダー(フォレスト・ウィテカー)も時にはかばいきれないほど。ラドローには彼なりの正義感・信念があり、苦悩も深い。根は善人なのだ。でもどうしてああも突っ走るのか。どうして止まらないのか。骨太な描写でぐいぐい引っ張る力強い犯罪映画目指しているのはわかるが、破滅に向かってまっしぐらのラドローが、ラストで無事でいられるのは不思議。それまでのムチャぶりからして、死んでるか病気になってるかブタ箱に入ってるか・・のはず。まあぶよっとしたキアヌを許せるなら、見ていてそれなりに楽しめる映画ではありますけどね。この映画の最大の失敗はウィテカーの起用。最初から最後まで汗びっしょりでどなりまくる。大熱演のつもりなんだろうけどうるさいししつこいし汗が臭ってきそう。内部調査担当ビッグス役はヒュー・ローリー。最初は陰険で信用できない男に見えるが、そのうち正義の人に思えてくる。ローリーはウィテカーとは対照的。演技が実にうまく、キアヌとの濃厚なからみ(←変な意味じゃないよ。ラドローを泥沼から引き上げてくれそうなのは彼だけ)期待させたが、時々出てきて忠告する程度。もったいない!ディスカント(クリス・エヴァンス)は全くの無駄死だし、コーベットも印象うすい。まあ彼の悪役は見たくないからいいけど。キアヌにはまた神秘的な役で再会したい。「コンスタンティン2」の予定ないの?