ツイスター スーパー・ストーム

ツイスター スーパー・ストーム

スキート・ウールリッチが出ているらしいのと、アン・ヘッシュの遺作というので見てみる気になった。ウィルの父親ビルはストームチェイサー。その父が亡くなって10年。気象学者だった母クイン(ヘッシュ)は研究をやめ、清掃人として働く。ウィルは父を尊敬し、嵐を見るとじっとしていられない。ある日父の遺した分厚い手帳が送られてくる。すぐにテキサスにいる送り主の叔父ロイのところへ家出。このロイ役がウールリッチらしい。ヒゲとメガネのせいで別人に見える。スティーヴ・カレルかと思った。ヘッシュはケイト・ブランシェット風、ウィル役ダニエル・ディーマーはマット・デイモン風。ロイは手帳を送ったことを後悔するが時すでに遅し。今の彼は竜巻観光業者ゼイン(アレック・ボールドウィン)に雇われている。ビルの名前は伝説的な存在として広く知られている。ウィルがネットで検索すると、ビル・パクストンの次に父の名前が出てくる。「ツイスター」でのパクストンはよかったな。死ぬの早すぎだよな。話を戻してクインはウィルを連れ戻すため、彼のガールフレンド、ハーパーと一緒に出発。このハーパー役の人は美人だ。竜巻を見るツアーがあるなんてさすがアメリカ。ロイは生活のためにガイドをしているが、成り行きで加わったウィルは勝手な行動を取ってトラブルばかり起こす。死なずにすむのは映画だから。クインとビルが開発した音波警報器を抱え、手帳を見・・。彼はまだ本当に危険な目にはあったことがない。見ていて何度このバカタレが!と思ったことか。経験者でも軽はずみな行動取ることはある。危険に慣れてしまう、知識の探求がスリルの追求になってしまう。それにここはテキサス、俺はカウボーイだ!となった時点でゼインには死亡フラグ。ハーパーと一緒に現われたクインを見て、ロイが「君もまだ人間だった」と言うのは相手がヘッシュだけに意味深。もちろんすぐにハーパーはウィルの恋人なのだと気づくけど。ラストはやや尻切れとんぼ。助かったからすべてOKという感じ。ゼインの死などどこかへいっちゃってる。竜巻のすごさなどはそれなりに見せるが人間ドラマ部分は・・。ウィルはトラブクメカーにしか見えない。ハーパー、こんなのと一緒になったら苦労するよ、今のうちにやめとけ。