24花飾りの少女
以前なら見終わったらすぐ感想書いたものだ。いつから間を置くようになったのだろう。新しいのが放映されればすぐ見るけどね。今シーズンではなぜかヒゲを生やしているモース。見るのは二度目だから慣れたけど、最初見た時は「似合わね~!」って思った。貧相に見えちゃう。次のシーズンではヒゲなしに戻っていたから、評判悪かったのかね。ファンシーが死んだせいでみんな降格とか処分受けたようだ。サーズデイは強盗課から来たボックス警部の下になったし、ブライト警視正は交通部へ。交通安全のテレビCMでペリカンと共演し、ボックス達が見て笑い者にしているシーンも出てくる。モースは刑事部廃止で、残るためには制服警官になるしかなかったとか何とか。彼は一人で仕事しているようだ。日本で言えば交番か。建物は全然違うけど。そこへストレンジがやってくる。彼はファンシーを殺した犯人を見つけたいとずっと思っている。これは我々の事件だと。しかしモースはもうどうでもいいようなそぶり。もう我々じゃない、バラバラだ。バンベリー小学校から下校する途中、アンという少女が失踪する。でもモースはティングウェルからポニーがいなくなったとか、神父から教会の献金箱から金がなくなったとか、シェリダンから泥棒が入ったとか、そういった細々とした件の処理に追われる。シェリダンの娘ソフィーによれば、この家を見ていた少年がいたとか。その帰り、馬を見つけたモースが近づいていくと少女の遺体が。ボックス達が来るが、彼らのやり方は無能に思える。サーズデイと顔を合わせるのも気まずい。ボックスはモースが目ざわりで仕方がない。自分達には自分達のやり方がある。口出しされたくない。それでいて解剖に立ち会うとか、アンの両親に知らせるといったことはサーズデイにやらせる。気が小さいのだ。三年前、1966年にもエミリーという少女が行方不明になったが、ボックス達は無関係だと思っている。ボスがそうだからサーズデイも従うしかない。そのうちスタンリーという少年が容疑者としてつかまる。アンのカバンを持っていたからだ。ボックスは彼が犯人と決めつける。彼の父親フィリップは妻メアリーを殺し、死刑になった。一人取り残されて泣いていた赤ん坊のスタンリーを助け出したのはサーズデイだった。その彼はいつの間にか麻薬中毒者に。
花飾りの少女2
献金箱から金を盗んだのも、シェリダンから銀製タバコ入れなどを盗んだのも彼だろう。さてジョアンは福祉部で働いている。ボスのヴィヴは頼もしい女傑で、未成年のスタンリーに弁護士をつけろとボックスに迫る。モースは独自に事件を調べ回る。スタンリーは食肉業者のスカイナーや、ティングウェルの農場に雇われて働いていたことがある。スカイナーの娘は難病で、妻マギーが免許を取ったおかげで、車で病院の送り迎えができるようになったことを喜んでいた。また、ティングウェルはフィリップと仲が良かったこともわかった。モースはエミリーのことやフィリップのことが気になる。そのうちスタンリーが病院からいなくなる。祭りの最中、ロージーという少女がいなくなる。ますますスタンリーが疑われる。彼の部屋から、アンのものと思われるヘアバンドが見つかった。しかしモースは驚く。実はサーズデイの前に自分が調べた時にはそんなものはなかったからだ。これはつまりボックス達が証拠を捏造したということだ。サーズデイには苦い思い出がある。フィリップの時もロットという警官が同じことをやった。処刑直前までフィリップは無実を叫んでいたが、自分にはどうすることもできなかった。そのうちシェリダンがロージー失踪に関係しているのではと疑われる。祭りの時目撃されたパナマ帽を持ってるし、少女達をうつしたスライドや写真をたくさん持ってる。ただ、彼にはアンの件ではしっかりとしたアリバイがあった。今回珍しくモースはデブリンの家を訪ねる。解剖所見を聞くためだ。デブリンは一人暮らしか。家の中はうつされないが、モースが訪ねた時はお菓子を焼いていたようだ。料理もするし園芸もする。何でもできるから独身でいるのかな。外で二人してビールを飲む。ストレンジが飲みに誘った時は断っていたモース。つれないやつだ。ストレンジはカレーにビールと言っていたな。あんまり合わないと思うが。さて、モースはティングウェルが言っていたことを思い出し、教会のオルガンのパイプの裏を探ってみる。訪問販売をしていたフィリップのカバンが見つかっていないことがモースには気にかかっていたけど、こんなところに隠してあった。見つかったのはカバンだけではなかった。スタンリーの死体。麻薬にはキニーネがまぜてあった。カバンのなかみはハンマーと血のついた衣類。
花飾りの少女3
フィリップは無実ではなかったのだ。サーズデイにはダブルパンチだ。これが明るみに出ると、証拠捏造が明らかになり、サーズデイの手がけた事件がみんな・・。あの~それよりもそのロットというやつはどうなったの?自首する(←?)と言うサーズデイだが、見つけたのは自分だからとモースは止める。結局カバンはどうしたのかな?モースは写真屋にアンの写真を見せて話を聞く。とても本が好きなようだったと聞くと、今度は移動図書館のラプソディーに話を聞く。このラプソディーは美人だな。でもモースは目もくれない。遺体が見つかった鉄塔のあたりへ行ってみる。でもここは犯行現場じゃない。スカイナーのところへ行く。免許取りたてのマギーがよそ見をしてアンをはねたのだ。妻は農場へ運び込んだが、アンは死んでしまった。そのためスカイナーはアンがすぐ見つかるよう鉄塔のそばに移した。でも見つけられそうもないのでティングウェルの馬を放し・・。夫妻は娘のためだと弁解しまくる。マギーがつかまったら誰が娘を病院へ送っていくのか。とにかくアンの方は解決した。ボックス達は変質者を痛めつけるしか能がない。しかもそれをサーズデイにやらせる。殴られる方も痛いが、殴る方も拳が痛い。痛い思いはしたくない。自己嫌悪の塊みたいになってサーズデイが帰宅すると、ウィンがボーッとテレビを見ている。まだ許してくれない。スカイナーの車からアンのヘアバンドが見つかった。ボックスに見せると、酒を出して懐柔にかかった。ああ、いつまでこんなヤツの下で働かなきゃならないんだろう。とは言え事件はまだ終わっていない。ロージーは行方不明のままだ。モースはシェリダンから押収した写真を見ていてひらめく。ソフィーがエミリーだ!少女達を撮影し、写真を交換し合う変質者どもがいる。自分達では芸術家を気取っている。数年たつと少女は成長し、興味の対象からはずれる。それでロージーを誘拐したのだ。てなわけでシェリダンは逮捕され(サーズデイに殴られるというおまけつき)、ソフィー・・エミリーとロージーは保護される。ラスト・・ストレンジの計らいでモースは異動できそうだ。どこまでいいやつなんだ、ストレンジは!署内に貼られた紙の中にコリン・デクスターの写真があったな。
25月の裏庭
24はよくできていたと思うけど、これはあまりよくないな。わかりにくい。人形劇が出てくるのはうれしいけど。アポロ11号が月に向けて打ち上げられる。私も月でのあれこれはテレビで見たと思う。確か眼医者の待合室で。あんまり確かじゃないけど。昔は冬だと待合室には火鉢が置かれていた。畳敷きで狭くて待ってる人でいっぱいで。そう言えばアポロ11号に乗っていたコリンズ飛行士の訃報が新聞に載っていたな。さて、異動初日、モースが来ると誰もいない。サーズデイやボックス達は強盗事件が起きて出払っているらしい。結局犯人二人には逃げられてしまうんだけど、ボックス達は気にしてない。安全第一。犯人達の様子から見て、金は持っていなさそうだったし。止めようとして殴られたサーズデイだけが貧乏くじ。一方モースは電話を受けて現場へ。何しろ彼しかいないのだから。行ってみるとブライトがいて。一見普通の交通事故。死んだのは天体物理学者アダム。子供の頃から数学の神童と言われ、最近では月博士としてテレビにもよく出る。飲酒運転なのは間違いないが、同乗者の女性の頭には傷があり、事故の前にすでに死んでいたようだ。ブレーキ痕もないし、アダムが彼女を殺し、自殺したのか。車はアダムのものではなく、同僚のハンボルト博士のもの。彼やアダムはやはり同僚ヴィングヴィストの妻ナタリーが開いたパーティに出ていた。そのうち女性の身元がわかる。ヘビスタジオのジェフの個人秘書クリスティーンだ。ここでは操り人形劇を製作し、アダムが監修をしていたが、人を見下すような態度を取る彼は、まわりには嫌われていた。ボックスは二人とも死んだし、調べてもムダと終わりにする気でいるが、モースは調べ続ける。アダムのポケットには車のキーが入っていたが、誰の車のキーなのかわからないのが気にかかる。その頃ブライトは机の中に魚・・鯖?・・を入れられるなど陰湿ないじめを受ける。ペリカンおやじだからそのエサというわけだ。屈辱にも耐えるしかないブライト。そのうち車に細工してあったことがわかる。ブレーキオイルが抜かれていたらしい。この車は二台の車を半分に切ってつなげたものだそうだが、そんなことできるの?ハンボルトは免停中なので、今は妻のイソベルが使っている。そのため、犯人の標的はアダムではなくハンボルトだったのでは?となる。
月の裏庭2
イソベル達はガブリエルのセラピーを受けている。泣いたり叫んだり、モースには理解できないやり方だ。そのうち人形師エリックが死ぬ。見たところ拳銃自殺だ。彼の妻パトリシアはひき逃げされて死んだが、犯人はまだ見つかっていない。エリックはマリリンと再婚したが、彼はいつもパトリシアを殺した車を見つけようと目を光らせていたようだ。しかもその車を見たと言っていたらしい。ハンボルトが車を買ったのはひき逃げの後だが、悪徳ディーラーのせいで前から彼の車だったようにされ、そのせいでエリックは彼が犯人と思い込み・・。ただ、ジェフが思い出話の中で「(妹の)ヒルディが車を整備してくれた」と言うので、見ている者は「はは~ん」となる。この後は乱交パーティの話になる。イソベルはアダムが好きになり、公然と一緒にいられるようパーティに参加。アダムと一緒にいられると思い込んでいたクリスティーンは困惑する。彼女の相手はガブリエルだが、なぜか彼女は転落死。ガブリエルは面倒を避けるため、タクシーで帰ってしまう。それというのも彼の車のキーはアダムが持っていたから。パーティでは相手を決めるのに車のキーを使っていた。アダムはスキャンダルを恐れてクリスティーンの死体を彼女の部屋に戻そうとするが、彼の車のキーはガブリエルが持っている。それでハンボルトの車を借りたわけ。ここらへんはややこしくて、一回見ただけではわからない。エリックが車に気づいたのはイソベルが子供達を連れてスタジオに来た時。彼はそのことをヒルディに話す。結局犯人はヒルディ。彼女はアダムに捨てられたが、次の彼女であるイソベルを妬み、殺そうと車に細工。ところがアダムが死んでしまった!ひき逃げの車のことを話したエリックに罪をなすりつけるため彼を殺し、イソベルを殺すためスタジオへ呼び出し・・。でもアダムはイソベルのこともヒルディのこともバカにして笑っていたんだよな。ガブリエルのセラピーでのテープにそれが残っていた。人形の操り方とか、ミニチュアを使っての撮影とか、「サンダーバード」みたいで楽しい。あとアリバイを聞かれたヒルディがジャクリーヌ・スーザンとベッドに入ったと言うので、ストレンジが困惑すると、モースが人気女流作家の名前だと助け舟を出すところがおかしかった。このスーザン、「人形の谷」という作品で知られていて、映画化もされている(邦題は「哀愁の花びら」)。
26甘い罠
英国製ミステリーには中傷の手紙がよく登場する。中には信じちゃって暴挙に走る者も。シグトン・グリーンにあるクレスウェルズ製菓は、ハッピー・ファミリーというチョコレート菓子で知られている。当主クレスウェルズは妻を亡くし、長男マーレイとその妻クレミー、次男ルパートと暮らしている。ルパートにはサラという婚約者がいる。サラは青果店の娘で、クレスウェルズ製菓で働いていてルパートと知り合った。つまり玉の輿だ。モースは寮を出たいと思っている。そうか、以前オペラを聞いていて、うるさいと壁をたたかれていたが、寮にいたのか。彼は苦情を受けてもボリュームはそのまんま。こういうやつっていやだな。人の迷惑考えない。自分はオペラを聞きながらクロスワードパズル解いていて、いい気分かもしれないけど、隣りの人は(警官だし)夜勤明けで眠りたいのかもよ。そんな時にオペラなんか聞かされてごらんなさいな。気が狂いますぜ。話を戻して、今会社には買収の話が出ているので、事件はあまり表沙汰にしたくない。銃を持った男が目撃されていて、その男ベルの家に行くと、路上に女が倒れて死んでいる。家の中にはベルの自殺死体、女は彼の妻マンディ=ジェーンだ。どうもこのあたりでは匿名の手紙が出回っているらしい。巡査のポッターによると、手紙とハッピー・ファミリーのおまけのカードがセットになっているのだとか。マンディ=ジェーンは奔放な性格で、手紙によって彼女とクレスウェルズの仲を疑ったベルが二人を殺し、自殺したらしい。ボックス達はこれで事件は片づいたと思っている。犯人は死んでしまったのだから。しかしモースは、手紙によってこの先ベルのような行動に出る者がいるかもしれないと主張する。そんなモースはへスコット・カレッジで起きた別の事件に回される。研究員ルーファスがバスタブで死んでいて。アスピリンにブランデーにマーラーと、お膳立ては揃っている。どう見ても自殺だ。実は彼はサラのいとこ。部屋にはクレスウェルズの記事が載った新聞、暖炉には焼け残った封筒。では手紙を出していたのは彼なのか。彼はこの村を嫌っていたというし。さてブライトは妻が沈んでいるので心配してわけを聞く。
甘い罠2
ロンドンへ一人で行って、帰ってきた時に沈んでいるとなれば、医者に告知を受けたと相場が決まっとる。後でブライトはデブリンに相談する。セカンド・オピニオンというやつだ。でもデブリンが紹介しようとした名医は、妻の主治医なのだ。がっかりするブライト。妻の病気は肺ガンで、手術は不可能、余命は数週間か数ヶ月。一方モースは獣医シェパードの娘アイラに好意を持ち、デートに誘う。シェパードはクレスウェルズの馬を安楽死させるため呼ばれるなど、接点がある。アイラにはヘンリーという息子がいる。夫は死んだことになっているが実は生きている。他に女ができて出て行ったなんていうより、亡くなったことにした方が面倒がない。それほど田舎の人はうわさ好き、詮索好き。深夜署で眠りこけているモースのところへストレンジが来る。彼は麻薬中毒で死ぬ人達のことを調べている。ファンシーの死と関係があると思っている。キニーネをまぜたヘロインで死んだとなるとスタンリーもそうだったが、その後も死者が続出している。出回っている以上、供給源があるはずだが、いつも捜査は行き詰まってしまう。相変わらず気乗り薄なモースに腹を立てるが、誰も信じるなと鋭い口調で警告する。彼はサーズデイにはこの話はしない。ボックス達と一緒の彼はもう信用できないのか。そのボックスはサーズデイに賄賂を渡す。ジャーゴも受け取っている。あのサーズデイが賄賂を受け取るなんて・・見ているファンはさぞがっかりしたことだろう。そのうちマーレイが殺される。凶器はシェパードの安楽死用の銃ではとなるが、その銃はいつの間にかなくなっていた。結局犯人はアイラ。他人の不幸が何よりも好きというマンディ=ジェーンを恨み、夫に殺されるよう仕向ける。てことはクレスウェルズは全くのとばっちりで殺されたってことだ。ルーファスを共犯に巻き込むが、彼は死者が出たことに動揺して自殺。ヘンリーは実はマーレイの子供。妊娠した時は知らんぷりしていたくせに・・と殺す。男なんて・・あんたもそうよと言われてモースはびっくり。美しく知的なアイラだが、一皮むけば異常で。
27新世界の崩落
今回は盛りだくさん。と言うか、盛りだくさんすぎ。今までのあれこれに決着がつけられる。そのうちの一つは家捜し。次のシーズンでシコシコやってたのはこの家の整備なのね。新築の高層アパート、クランマー・ハウスだかマーターズ・ハウスだかに入居したオリーヴとその娘サンドラ。いくらもたたないうちにもう壁にはシミが・・。これが人の顔の形のシミだったらホラーだけど・・。開発を公約に掲げて当選したのが議員のバーキット。ちなみに感想書くため24を見直していたら、冒頭まだ建設中のアパートがうつった。誰も覚えてないって!さて、図書館長ペイジが背中をノミで刺されて死亡する。怪しいのは常連の数学者ニコルソン博士と、地質学のバロウズ教授。ニコルソンはしきりにいたずらを仕かけられているらしいが、モース達の聞き取りにはしらばっくれる。彼はポルノっぽい書籍の閲覧でペイジともめていたとか。もっともこれは結局何の関係もなかったようだ。バロウズの趣味は切手収集などで、図書館に通っているのはティーガーデン家から遺贈された切手の鑑定のため。ペイジの部屋は荒らされていて、図書館の階段で見つかったのと同じ、泥のついた靴跡があった。サーズデイとウィンの仲は冷え切ったまま。サーズデイが帰宅すると、入れ替わりにウィンが出かけるといった感じ。前回だったか、ダンスホールで踊るウィンをサーズデイがドア越しに見ていた。踊っている時のウィンには笑顔も。サーズデイは金を取り戻したとか、残業した金だとかウソをつくが、ウィンは信じない。絶対にだまされないぞという感じだ。そのうちお付き合いしている人がいる、弁護士だと爆弾発言。もう終わりよきれいに別れましょうとまで言う。考えてみりゃ今になってもサーズデイはウィンにウソついてるわけで。彼女だって元々は貧乏生活からスタートしたわけで、お金の問題じゃないわけよ。相手が信用できないってのが一番つらい。結婚した時はこうじゃなかったはず。まあ見ている者は思う。ウィンはそう言ってるけど、これでサーズデイが大ケガして助かるかどうかという事態にでもなれば、ころりと態度変えるだろうってね。さてアパートの方は苦情が続出し、ヴィヴとジョアンが見にきたりする。オリーヴは壁のシミは湿気のせいと思ってるけど、ヴィヴにはそうは思えない。
新世界の崩落2
バーキットはそのうち手を打つと言うばかりで何もしない。ある日、不気味な振動音がし、アパートの片側部分が崩落、多数の死傷者が出る。サンドラは助かったが、オリーヴはどうなった?と見ている者を心配させる。うろたえるだけのボックスに対し、ブライトはテキパキと指示を出す。頼もしいね。一区切りつくともうボックスは引き上げること考えてる。まだ残ると言うジャーゴの方がマシに思える。もっとも、後の展開見ると残ったのには別の理由がとも思えるけど。デブリンは、遺体の中に崩落とは無関係の死体があることに気づく。ファンシーと同じ銃で撃たれ、コンクリートに生き埋めにされたと思われる男性で、死後一年ほどたっている。メガネのイニシャルはH・Bで、ペイジの部屋の地図にもそのイニシャルが書いてあった。後で市の調査士ビンクスとわかる。バーキットに問うと、辞職したと見え透いた嘘。この頃からブライトやサーズデイに黒い手が伸びてくる。バーキット、ボトムズ警視長はブライトにモースが調べ回るのをやめさせろと言ってくる。ボトムズの後釜に据えてやると甘いエサをちらつかせる。あらま、ボトムズも後ろ暗いことやってるのかよ。バーキットはアメリカでのガンの治験者リストにブライトの妻を載せてやるとか言って誘う。しかしブライトはきっぱり断る。サーズデイとは違いりっぱな態度。でも妻は助けたいし・・。今の妻はモルヒネのお世話になってる状態だし、つらいわな。サーズデイは今度はジャーゴから金を渡される。しかし思い悩んだあげく、ボックスに全額返す。持ってたってウィンは戻ってくれないしね。ボックスは警官だった父のこととかあれこれあって、自分は勝ち組になってやる、うまくやってやると思うようになった。その反面妙に気の小さいところがある。サーズデイには逆らって欲しくない。サーズデイは異動を申し出ると言うが、それじゃすまないことは自分がよく知っている。後で、彼はちょっとのつもりが泥沼にはまって抜け出せなくなったのだとわかる。さて、ペイジの件では進展があった。亡くなったティーガーデンにはエミールという弟がいた。科学者で、彼もその一家ももう亡くなっているのだが、バロウズはニコルソンのせいだと思っている。
新世界の崩落3
一家は戦時中ニコルソンの手引きでドイツから脱出することになっていて、エミールは事前に研究ノートを友人であるニコルソンに渡してあった。バロウズは、ニコルソンの目的はそのノートで、一家を見捨てたのだと恨んでいる。バロウズはエミールの娘と結婚するつもりだったから、余計憎い。それでいろんないやがらせを仕かけていたわけ。ただしペイジ殺しには自分は無関係だと。一方ニコルソンにも言い分はある。手を尽くしたけど一家を助けることはできなかった。そのことをずっと悔いている。ノートのなかみは、エミールの精神状態の悪化を示すだけで、そんなものが残って彼の評判を落とすことになってはと思い、焼き捨てたと。彼も自分はペイジ殺しには無関係だと。というわけでこの二人はシロ。あの後話し合って誤解を解いたかどうかは不明。後でペイジとビンクスはウォーキング仲間だったことがわかる。アパート建設に関し、不正に気づいたビンクスは建設会社やってるマギフィンの手下によって始末された。ペイジもうすうす気づいていたが、怖くて明るみに出せないでいた。その彼をなぜ今になって始末したのかはよくわからない。崩落してビンクスの死体が見つかった後ならわかるけど。マギフィンは結社ではストレンジより上の地位にいるらしい。昇進をちらつかせ、ストレンジに圧力をかける。ブライトはボトムズに呼び出されるが、途中でマギフィンの手下に待ち伏せされる。ピンチに陥った彼を救ったのは子供達。彼を見かけた子供達がペリカン・マンだ、本物だ、サインしてと群がってきたおかげで命拾いをする。見ているこっちはホッ。サーズデイはマギフィンやバーキットに呼び出される。弟のチャーリーのことや、サーズデイがサインした小切手のことなどを持ち出して脅される。ロンドン警視庁が追っているというから、チャーリーは逃亡中か。モースだけは呼び出されてなかったような。話は前後するが・・というのも、放映された通りに書いていくと、話があっちに飛んだりこっちに飛んだりで収拾がつかなくなるから、ある程度一つのことをまとめて書くようにしているのだが・・ストレンジは、ファンシー殺害に使われた凶器がボックスの銃だということに気づく。今ならコンピューターであっという間に照合できるけど、この頃はね。いちいち報告書引っくり返して調べないと。
新世界の崩落4
こういったことは、モース、ストレンジ、ブライトの間で共有し、サーズデイには言わない。今の彼は信用されていない。でもそのサーズデイも腹をくくる。そのうちデブリンが誘拐される。モース、ストレンジ、ブライト、サーズデイの四人がおもむくと、意外なことにジャーゴが・・。あら、ボックスではなくジャーゴの方がワルだったの?彼の方がマシに思えたのに。前にも書いたがボックスは本来は気の小さい男。ジャーゴの方が数段キモがすわっているらしい。もちろんサーズデイはウィンに置き手紙をしてきた。何と書かれてたかは不明だが。ブライトは妻のことが心残りだったろう。でも男の意地がある。それに彼には秘策があった。署内に汚職がはびこっていたとしても、交通部にはまだその影響は及んでいない。彼が命令すれば交通部の連中が助力に駆けつける。ストレンジの方は・・結社よりも警官として正しい道を選んだというところか。モースだけはたぶん純粋にデブリンのこと心配してる。デブリンに魔の手が伸びるのは意外だった。このシリーズが始まってだいぶたつけど、彼がピンチに陥ったことってあったっけ?いつも彼だけは安全地帯にいるような感じだったけど、今回は特別サービスか。メガネを壊され殴られてもいたようで。ネロの麻薬を横取りしたのはジャーゴらしい。その後ヘロインにキニーネをまぜて死者を増やしたのも彼。ファンシーが殺されたのはたまたまらしいが。ボックスは土壇場で改心したらしく、ジャーゴと相討ちになって倒れる。ジャーゴは死んだけどボックスは病院へ運ばれ、助かるかどうかは五分五分。次のシーズンでも助かったかどうか言ってなかったような。というわけで長く懸案だったファンシーの件もようやく解決。後は後始末。まずサーズデイとウィンの仲は何とかなりそう。いや誰も心配してなかったと思うけど。ブライトの方は交通部から元の地位に戻れそう。ボトムズは退職。ストレンジも戻ってくるし、モースは地下室から脱出だ。安否がわからなかったオリーヴは、ケガをしたものの助かり、サンドラと再会。めでたしめでたし。というわけで、今シーズンはわりとよかったと思う。次のシーズンがあんなだから余計そう思える。