未来惑星ザルドス
この映画は公開当時は評判が悪く、コケたんだそうな。ただ、一部では支持され、こうやって50年近くたって4Kデジタルリマスター版が公開されたりする。たまにそういう映画ってあるよな。もっともせっかくの4Kデジタルリマスターなんちゃらもこの古い映画館では関係ないのだろうな。お客は数人。五人か六人。女性は私一人で、もしかしてショーン・コネリーのファンだと思われたりして。断っときますが、断じてそんなことはありませんッ!胸毛やフンドシ目当てじゃありませんッ!「ザルドス」と言えばあの空飛ぶ石像・・と言うか石顔。映画は見たことなくてもあの石顔は雑誌等で見ていて、いったいあれは何なのだろうと、昔から不思議に思っていた。今回映画館でやると知って思いきって行ってみたわけよ。あの石顔はテレビ画面ではなく、スクリーンで見るべきだと思って。おもしろくない内容だってのは覚悟してたけど、やっぱりおもしろくなかったな。コネリーとシャーロット・ランプリング以外は知らない人ばっか。ランプリングより、セーラ・ケステルマンの方に目が行った。シシー・スペイセクに似ている。パンフはなかったけど、「未来惑星ザルドスとジョン・ブアマンの世界」という本があったので買った。それを読んだりネットで調べたりして、ああこういうストーリーだったのかと。見ている時は何が何だかさっぱりわからなくて。ああ言ってたのにいつの間にか違ってたりして。チラシには106分とあるが、3時間くらい見させられてるような気がする。舞台劇みたいで、みんなして手をひらひらさせたりとかアホらしくなってくる。結局あの石顔は行きは武器を積んできて、帰りは穀物を運んでいたんだな。でも何でビニールにくるまれた全裸の男女が立っているのかな。まああそこで「スペースバンパイア」思い出したけど。ラストは実写版「火の鳥」を思い出したな。年月がたち、子供は成長していなくなり、親は年老いて死ぬという。ストーリー全然書いてないけど、書く気になれないんですわ。私の頭ザルどす。見たはしから忘れる。まあ石顔はちゃんとスクリーンで見て目的は果たしましたので、満足して帰ってきましたとさ。