2067

2067 

2067年、酸素量の低下と病気が人類を襲う。植物は全滅。イーサンは病気の妻ザンティのためせっせと働くが、ある日クロニコープ社へ呼び出される。最高責任者ジャクソンによると、彼は救世主なのだそうな。400年後の未来から「イーサンを送れ」というメッセージが届いている。てことは400年後も人類は生き延びているってことだ。治療薬もあるに違いない。ザンティを残していくのは忍びないが、イーサンは未来へ旅立つ。着いてみると植物が生い茂っているが、人類の姿はなく、何と自分の骸骨に出くわす。おまけに頭を銃で撃たれている。イーサンにはつらい過去がある。父親は8歳の時いなくなり、母親は自分の目の前で殺された。その後面倒を見てくれたのがジュード。今もパワーが余ったとかでイーサンの後を追って現われた。何度も死の危険から救ってくれた彼。おもしろくなりそうな題材だが、主人公のイーサンがぐじゅぐじゅモタモタ歯切れが悪い。本来はよく考えられたストーリーなのだが、見せ方がヘタ。そこらをウロウロして時間ばかり過ぎる。これを見る気になったのはジュード役ライアン・クワンテンのせい。「デッド・サイレンス」に出てた。イーサン役コディ・スミット=マクフィーはジェフ・ゴールドブラム似。ひよろっとしていて大きな目が目立つ。目の間が広くてトカゲみたい。彼じゃあこの映画持たない。さて、見ていても何が何だかさっぱりわからないのだが、現在と未来を結びつける通り道を作るには、イーサンが未来へ行って機械を起動しなければならないということらしい。父親リチャードは妻子を捨てたのではなく、意見の違うジャクソンに殺されたのだが、未来で機械を起動するにはイーサンのDNAが必要というふうに設定しておいた。そのためにはイーサンを生かしておかなくてはならず、それで保護者としてジュードが常に彼のそばにいたわけ。彼は用ずみになったらイーサンを始末するよう言われていたらしいが、それがあの骸骨。とにかく治療薬うんぬんはジャクソンのウソ。彼女は一部の人間を通り道を使って未来へ送り出し、新世界を築くつもり。現在の人間は滅亡するけど、400年の間に地球はリセットされ、住めるようになっているはず。それに対抗してイーサンが取った方法は・・。あんな短時間で無理でしょ、ノコギリもないのに。見てる人はあの中からいつイーサンが顔を出すかと思ったろうけど、彼は未来に残る。