ファイナル・レジェンド 呪われたソロモン
これは日本でも劇場公開されたらしい。安っぽいインディ・ジョーンズとけなしている人が多い。目玉は宝捜しだが、簡単に見つかりすぎ。ルーディ(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)はややお調子者の泥棒。ロシアン・マフィアから”卵”を盗み出すが、かけつけた警備員がいきなり発砲するというムチャな展開。だって宝の部屋なんですぜ。撃ちまくり壊しまくり・・。ニューヨークに戻ったルーディ。父親オスカー(ヴァーノン・ドブチェフ)は博物館員か。冒頭十字軍みたいなのが出てきて、中にはヴァン・ダムらしき騎士も。だからルーディ達は騎士の子孫かな・・とも思うが、そういうのはどうでもよくて。ついでに”卵”もどうでもよくて。父親がイスラエルで行方不明になったため、捜しに行くルーディ。助けてくれそうなフィンリー教授(チャールトン・ヘストン)はろくに何もしないうちに殺される。あの~何のために大スター(元がつくけど)出してきたの?DVDのメイキング等では、ただのアクション映画ではなく精神的な世界を入れたとかしゃべっていたけど、見る人誰もそんなの求めてないし、でき上がった作品にもそんなのない。格闘、カーチェイス、爆発、秘宝・・それだけ。関係ないけどインタビューの時後ろに貼ってあったポスターが気になった。「複製殺人魔」・・この映画のことじゃないよね、「レプリカント」のことかな。この頃のヴァン・ダムは40くらいか。まだ動ける。気になったのは悪役の蹴りの高さ。映画用にハデに見せるためとは言え、ムダに高い。全然当たっていない。簡単によけられてしまうのに何度も頭の高さに蹴りをくり出すほど相手はバカなのか。今回の舞台はエルサレムだが、コミカルに描いていても宗派の対立はにじみ出ている。一つしかないもの(聖地)を争って、互いに絶対ゆずらないから、決着は永久につかない。冒頭の騎士団は今ではオーダーというカルト教団になっている。多くの信者は穏健派だが、中には狂信的なのもいて、それがサイラス(ブライアン・トンプソン)。クライマックスではヴァン・ダムと戦う。主に剣。サイラスは法服みたいなのを着ているので、あまり機敏には動けない。そこがちょっと残念。感じの悪い警察署長がベン・クロス。ルーディを助ける警官ダリア(ソフィア・ミロス)はさばさばした感じでよかった。空港での追いかけっこなど笑えるし、全体的にテンポもよく、けっこうおもしろかった。