バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版
テレビシリーズがあるらしいが見たことなし。霞島の資産家蓮壁(西村まさ彦氏)は娘紅を誘拐される。身代金を用意したのに相手は現われず、紅も解放されていた。納得できない蓮壁は若宮(岩田剛典氏)に調査を依頼するが、足の傷がもとで急死。狂犬病だった。若宮と誉(ディーン・フジオカ氏)は霞島へ。屋敷には妻の依羅(稲森いずみさん)と紅、弟の千里、使用人の馬場(椎名桔平氏)。他にリフォーム業者の朗子(広末涼子さん)、地震学者の捨井(小泉孝太郎氏)が出入りしている。そのうち千里が死ぬ。実は朗子と雷太の夫婦は、20年前まだ赤ん坊の碧海を誘拐され、それ以来ずっと捜し続けている。ある日偶然紅を見かけた朗子は碧海だと確信。打ち明けられた紅の反応は・・。例えば金田一物だと、まだ時間はたっぷり残っているのに原作のほとんどを消化してしまい、残りの時間どうするのかしらと思うことがよくある。ところが以後は延々と悲劇のヒロイン祭。でもまさかこの映画もそうだなんてありえないよな。もう一つ事件が起きるのかしら・・と思っていたら、紅と朗子夫婦のことだけで見事残りの半分近くを消化しておりました。と言うかかなり消化不良。最後は大地震。えーいみんなひっくるめてすべてなかったことにしてやるー的強引な手口。見終わってしばらくしてから気がついたけど、バスカヴィルだから蓮壁なのね。犬の名前がヴィルというのは珍しいけど、蓮壁ヴィルということなのね、なるへそ。ハスキー犬かしら。地震のせいで屋敷は壊滅したんだろうけど、ヴィルは、捨井はどうなったのかしら。何で不明のまま終わらせちゃうのかしら。それとなぜ依羅は車椅子なのかしら。20年前はそうじゃなかったから、何かあったんだろうけど、なぜ描かないのかしら。遺産の件も不明なまま。遺産が目的の殺人事件かも知れず、警察が調べるのでは?よかったのは馬場。家族の中でのけ者にされている紅に温かいまなざしを注ぐ。みんなして犯罪を犯した紅をかばうところは「ミス・マープル」の「バートラム・ホテルにて」を思い出した。それにしても私は主役コンビには全然魅力が感じられなかったな。どうしてもベネディクト・カンバーバッチ達と比べてしまうからかな。千里役村上虹郎氏はどこかで見たような・・。NHKの「八つ墓村」で辰也やってたらしい。