ステップフォード・ワイフ(2004)
これはずっと前一度見たが、奥さん達がみんなロボット・・くらいしか覚えていない。原作はアイラ・レヴィンで、本屋で見かけたような気もする。買っておけばよかった。1975年のキャサリン・ロス版は見ていない。ネットで調べるとホラー度が高いらしいが、リメイクのこっちはブラックコメディー。テレビ局の敏腕プロデューサー、ジョアンナ(ニコール・キッドマン)はクビになり、夫ウォルター(マシュー・ブロドリック)、子供二人と共にステップフォードへ引越す。男達は男性協会、女達はスパへ。地上の楽園、犯罪も貧困もないと、世話をしてくれるクレア(グレン・クローズ)は豪語。着飾って人形みたいな妻達は異様だが、有名な詩人(たぶん)ボビー(ベット・ミドラー)や建築家ロジャー(ロジャー・バート)といった友達ができる。ロジャーはゲイで、妻達の集まる読書会に男一人で参加しているのが微笑ましい。ボビーの家がゴミ屋敷なのも笑える。ウォルターの方も協会で夫達と過ごし、居心地のよさを感じている。誰も働いていなさそうなのが不思議。ダンスの時サラ(フェイス・ヒル)が倒れるが、クレアの夫マイク(クリストファー・ウォーケン)が現われ、事態を収拾する。男どもに邪魔されてよく見えなかったが、火花が出ていたような。どーいうこと?そのうちロジャーやボビーが別人のようになってしまう。次はジョアンナの番だ。まわりの者が別人にというのは「ボディ・スナッチャー」風味。違うのは宇宙人は関係ないこと。ウォルターのキャラがあいまいなのが残念。美人で仕事のできる妻の陰に隠れ、不満や劣等感にさいなまれている。家事にいそしみ、夫に尽くし、しかもいつまでも美しい妻であって欲しい。でもいざとなると・・で、結局はお定まりの二人の愛の強さが何事にも勝る・・ですか?クローズ、ウォーケン、ミドラー、ジョン・ロヴィッツといった超個性的な人達が出てくるので、正直キッドマンも押されがちだ。でも、ロボットになって(実際はそのフリをしているのだが)登場した時の、輝くような金髪、白いドレスのキッドマンは、圧倒的な美しさだ。それまではショートカットで、背の高さというか、胴の長さが何を着ても目立つ感じだったのが、ここで一気に・・という感じ。他にケイディー・ストリックランドも出ていたらしい。ジャーマイン役の人も美人だ。