Mr.&Miss.ポリス

Mr.&Miss.ポリス

これは「レッドブル」の女性版なんだろうと勝手に思ってた。ロシアから来たすご腕の女刑事がアメリカ人刑事と組んで事件解決するんだろうって。その女刑事がクリスタナ・ローケンなんだろうって。でも、全然違いましたわ。舞台はLA。ロシア人の若い女性ばかりもう五人も殺されている。拷問した後喉をかき切られ、口には黒バラ。警察は何をしていると突き上げられ、困った本部長はロシアから刑事を寄こしてもらうことにする。ここらのロシア人は警察を嫌って、ろくに捜査に協力してくれないからだ。で、やって来たのがカザトフ少佐。最初見た時はびっくりした。髪の黒い大男。若い時のセガールみたいだ。IMDbによると198センチ。彼アレクサンダー・ネフスキーは監督、製作その他も兼ねているらしい。残念なことに体を張ったアクションはあまりなく、もっぱらガンアクション。顔立ちもビミョー。まあそういうの・・第二のセガール・・を期待する方が間違ってるんだけど。これでなかみがよければ・・と思うが、ストーリーはメチャクチャ、見せ方はへたの三流映画。モスクワでの銀行強盗とかいらない。いきなりロスに現われて、正体不明な感じの方が見る者の興味かき立てると思うが。相棒としてトニーが出てくるが、前を全然見ないで運転するなど不自然。すぐにコンビ解消となり、じゃあマットとかな・・と思っているとそれもなし。結局プロファイラーのスミス刑事と行動を共にすることに。このスミスがローケンでした。髪をきちんとまとめ、スラリとスタイルがよく、若い頃の美しさそのまんま。こういうのだとカザトフと恋に落ちても不思議じゃないが、この作品は何もなし。カザトフは仕事の間は酒を飲まず、スミスを自分の部屋に泊めても何もしない。髪をといてセクシーなスミスに対し、カザトフのダサい下着(たぶん)!二人が捜査を始めた頃から、事件の関係者に犯人の手が伸び始める。先手を打たれたりスミスの個人ケータイに電話がかかってくるなど、こりゃどう見ても警察内部の者の犯行。クライマックスもさほど盛り上がらず、この後もうひとひねりあるのかなと思っていると終わってしまう。何だかネフスキーの魅力ほとんど出さないうちに・・。印象に残るのはローケンの美しさのみ。ネフスキーは「ショウダウン 不死身の弾丸」に出ているらしい。