ヒンデンブルグ

ヒンデンブルグ

これは前に一度見たことがある。クライマックスの大爆発、炎上は凄まじく、そこだけ印象に残っている。それ以外は退屈だったような。何が起きたかはもうわかっているので、そこへ行くまでをどう見せるかだ。1937年、飛行船は安全な乗り物という認識ができつつあったようだ。ツェッペリン社のヒンデンブルグ号は、フランクフルトからニューヨークへ向けて飛び立つ。ラウシュという霊能者は、ニューヨーク上空で炎上すると予言。彼女が言った他の二つの予言ははずれていたけど。ドイツ国防空軍の元大佐リッター(ジョージ・C・スコット)は、ゲッペルスの命令で特別保安官として乗り込むことに。同室のマーティン(ロイ・シネス)はゲシュタポで、リッター監視の役目もおびている。リッターは三ヶ月前一人息子をなくし、国への忠誠心がゆらいでいる。乗客には同僚の未亡人、伯爵夫人ウルスラ(アン・バンクロフト)も。二人には過去何かあったようだ。他にもいろいろ出てくるが、怪しく見えるのはたいていシロ。乗員で怪しいのは整備工のカール(ウィリアム・アザートン)。一度ヒンデンブルグ号の外皮に亀裂が入り、穴がだんだん大きくなった時、その修理のため危うく命を落とすところだった。それで、怪しく見えたけど違うのかなと思わせて、やっぱり・・となる。カールとしては、海の上で何かあっても効果が薄いから、多くの人が集まるところで決行したい。と言って人的被害を出すつもりはなく、ニューヨークへ着いて客が下りてから爆発させるつもり。リッターの心理はよくわからない。人的被害がないのなら協力してもいい・・みたいな。しかし悪天候のせいで着陸は遅れ、カールはマーティンにつかまって拷問され。リッターは爆弾を見つけるが、あと5分あるのに爆発させる。あるいは時計を止めようとして失敗しちゃったのかな?ここらへんはよくわからない。その後は白黒映像になる。当時のニュース映像を織りまぜての展開。何しろ本物だからものすごい迫力。時々映像が静止するのはちょっと残念。全員死んでもおかしくないような大事故だが、3分の2くらいは助かったようで。アザートンが若い。他にギグ・ヤング、「2001年宇宙の旅」のウィリアム・シルベスター、ライアン・オニールの元妻で、テイタム・オニールの母親でもあるジョアンナ・ムーア、「スパイ大作戦」でよく見かけたクルト・ローヴェンス、ジャン・マーリン。