AVA/エヴァ

AVA/エヴァ

ジェシカ・チャスティンは今年(2022年)のアカデミー主演女優賞とったんだな。いずれとるとは思ってたけど、その一方でこういうアクション物に出てくれるのがうれしい。彼女は小柄で、顔を見る度ジュリア・ロバーツに似ているなと思う。ちょっと上を向いた鼻とか、大きな口とか。エヴァ(チャスティン)は腕利きの殺し屋。パリでの標的は・・ん?ヨアン・グリフィズ?あらッ、殺されちゃったわ、出番終わり?エヴァの行動はバイクに乗った女に監視されている。次のサウジアラビアでは情報ミスのため、失敗するところだった。彼女の仕事ぶりに、上司サイモン(コリン・ファレル)は危惧を抱く。バイクの女は彼の娘カミーユ。サイモンとエヴァの接触はなく、やり取りはデューク(ジョン・マルコヴィッチ)を通して行なわれる。サイモンもエヴァもデュークの弟子。エヴァは八年ぶりにボストンの家族と会う。妹のジュディはマイケルと同棲。彼はエヴァと結婚するはずだったが、彼女は突然家を出てしまった。父親は死に、母親ボビーは入院中。このボビーがジーナ・デイヴィスなので、どうしても「ロング・キス・グッドナイト」を思い出してしまう。いつ、実は私も殺し屋だったのよ・・と言い出すかと期待したのは私だけではあるまいウヒヒ。しかし今回のデイヴィスは寝てるか座ってるかだ。マイケルも実はギャンブル依存症で、トニに多額の借金があるダメ男。トニ役はジョアン・チェン。懐かしいなあ。殺し屋ならこういうふうに家族とあれこれあるのはまずいのではと見ていて思う。家族を狙われたらどうする。それでなくても上はエヴァに不信感抱き始めた。と言うか、上ってなぜささいなことで優秀な人材始末したがるのかね。そのせいで出さなくてもいい犠牲者増やす。全体的にはジェイソン・ボーン女性版と言うか、リーアム・ニーソン若者版と言うか。チャスティン達は格闘シーンのためにさぞ特訓受けたことと思うが、うつし方は例によって例のごとくなので、ちっとも生かされていない。揺れる画面、細切れカット・・芸のないことはなはだしい。それにしてもデュークは別として、男どもの何とまあ情けないこと。マイケルもサイモンもエヴァを狙う刺客も標的も。特にサイモン・・アンタ一人で来たんですか?帰りの車は用意してないの?アホか!「2」を作る気満々のラストですが、作ってくれたら見るよ。