ブラックリスト1の1 リズとレッド
ジェームズ・スペイダーを見るのは久しぶりだ。映画からテレビへ移って、いちおう活躍しているらしいのは知っていたけど、見る機会もなく。まあ太ってあぶらぎってあごのくぼみが目立つメタボリアンなんか見たくないってのが本音だけど。元々美しい人ってそういうの気にしないのかしら。人がうらやむ美貌も、自分にはそれが普通なわけだし、外見が変わってもなかみは変わらないんだし。でも・・やっぱり・・もったいないよなあ。で、テレビ見ていると予告とか流れるわけだが、髪が・・ずいぶんスースーして・・無駄な抵抗はやめにしたのか。いやもちろん役作りのためだろうけど坊主頭。いくぶんやせた?その方が健康にはいいけど・・などと関係ないことにばかり目が行くけど、内容は・・。一番最後にわかるけど、彼レディントンは、20年以上かけて作った、自分のブラックリストにある犯罪者を、一人ずつ消していくつもりのようで。自分からわざわざFBIに出向いて・・十大指名手配者の一人だからすぐ逮捕されるけど、わざわざ行動に制限を加える。彼一人で行動した方がずっと効率的なのになぜ?彼はまた配属されたばかりの新米分析官エリザベスを指名。彼女としか話さないとか、えらそーに構える。ふんぞり返っている。上から目線・・まあ何でもいいけど。見ている誰もが「羊たちの沈黙」連想する。FBI、新米分析官、年上の老練な犯罪者、辛い過去、消えない不安。あと、とらわれの身でも脱走しようと思えばできるとか。レディントンがレクターと違うのは、人を切り刻んだり食べたりという異常さはないこと。少なくとも今のところはね。エリザベスがクラリスと違うのはトムと結婚し、いちおう幸せであること。でもある日突然・・トムはザマーニという犯罪者にひどい目に会わされ、自宅の床下からはトムの裏の顔をうかがわせるパスポート、現金、銃が出てきて、エリザベスの生活は根底からゆらぐ。ただ、初回から盛り込みすぎという気はする。愛する夫を傷つけられたエリザベスが怒り狂うのは、「ソルト」を連想させられた。演じているメーガン・ブーンも、四角いアンジェリーナ・ジョリーって感じだし。まあ要するに、何を出してきても既視感があるってことなんだけどね。
ブラックリスト1の2 フリーランサー
レディントンは囚人なのにあれこれえらそーに要求する。絶対に応じないと上の方は態度が固いが・・。この偉い人をやってるのはジェーン・アレクサンダーかな?40年くらい前アカデミー賞にノミネートされなかったっけ?レディントンがいるのは船の上か。船がそのまま重要者勾留施設になってて、必要があるとヘリでワシントンへ運ぶ。これみんな税金使ってやってるってことで。と言うか、ちょい「フェイス/オフ」風味。夫のことで思い悩むエリザベス。「ソルト」と違ってこっちのトムは助かったので一安心だけど。夫には自分の知らない裏の顔があるのか、それともあれらの品物はレディントンがザマーニに置かせたのか。彼ならそれができる。FBIにいるんだから調べようと思えばできるけど、結果が怖くて行動できない。直接トムに聞くのもためらわれる。扱われている事件より、こういうまわりの出来事の方が印象的で。前回のザマーニにしろ、今回のフリーランサーにしろ、最初のうちはメインに見えるけど、そのうちどうでもよくなる。FBIは彼らを追うけど、途中で彼らを操っていたのは実はレディントンで・・となって、こっちは混乱するばかり。見終わってみると、ザマーニはフリーランサーは結局何だったの?ということになる。だから事件のことは書いてもしょうがないと言うか。結局レディントンがエリザベスに執着するのはなぜなのか、それがメインなんだろう。FBIはここでは能なしに描かれる。レディントンの過去にしろエリザベスの過去にしろ、調査済みだからと、それ以上踏み込まない。レディントンの態度や、彼に娘がいたことを考えれば、二人のDNAを比べてみようとか・・誰も思わないのか?今回の標的カンポは、人身売買撲滅を呼びかける運動家。資金集めのパーティには警護のためFBIが多数配備されるけど、アーニャの体験談とかカンポのスピーチにみんなして聞き入っていて・・おまえらそれでもFBIかよッ!みんなはこっち向いててもおまえらはあっち向いてなきゃならないってのに・・自分達までお客になっててどうするッ!レディントンに「あのウエーターだ」と言われても、エリザベスは「えッ、何?」状態。カンポ役は何とイザベラ・ロッセリーニ。まだ60を過ぎたばかりだというのにあの美貌が・・崩れ始めているぅ~!
ブラックリスト1の3 ウージン
今回は・・今回も・・意味がさっぱりわかりましぇ~ん。冒頭男性が殺されるが、彼はCIAのエージェントらしい。手首を切り落とすなど残酷で、いくら作り物でもテレビでここまで見せるか?手首持ってったのはパソコンにアクセスするため。生体認証ってやつですな、死体認証かも。パソコンのデータは暗号化されてるようで、解読不能。で、レディントンのところへ話が来る。いつものように彼はエリザベスを連れていこうとするが、彼女は気が進まない。暗号の知識はないし、夫トムのことが気がかり。それとレディントンがなぜ自分を指名するのかわからず、不安。彼女は結局例の箱を引っ張り出し、銃(の弾)の検査を依頼する。他の犯罪に使われているかも。彼女の家を見張っている男がいて、留守中に忍び込んでカメラなどを仕かけていく。トムの態度もやや怪しげに思えてくる。まあ、見張られているのがトムなのかエリザベスなのか今のところ不明だが。彼女の安全のためレディントンが・・とも考えられるが、とにかく不明。レディントンに話を持ってきたのはウージン。エリザベスは、彼は伝説、存在しないと思っているが、やっぱり存在していて。今までに四人のエージェントが殺されている。暗号を解読すると次の標的がわかるけど、ウージン達の手が伸びる前にその標的を保護しなければならない。で、そこで我々は見ながらハラハラドキドキするわけだが、他の人はいざ知らず私はちっともそんな気にならんのよ。CIAの暗号だから素人のエリザベスでもソフトさえあれば解読できるわけだが、そもそも何で解読しなくちゃならないのだ?だってCIAの人が持ってたデータでしょ?ウージンが解読したがるのはわかるけど、何でCIAも?この、元の元のところでわからないから次へ進めないわけよ。まあレディントンはCIAなんかどうでもよくて、ウージンを逮捕させたかったのかも。でもだったらエリザベス連れてわざわざ乗り込まんでも・・。細工がばれそうになるとレディントンはウージンの仲間殺して口封じ。エリザベスは自分の身代わりで人が殺されたことにショックを受ける。さて、弾道検査の結果は機密。でもこれは彼女に対してだけであって、ボスのクーパーや同僚のレスラーは彼女が何か隠してる・・と疑い始めたようだ。今回も気を持たせておいて、おしまい!
ブラックリスト1の4 シチューメイカー
今回はゲストがトム・ヌーナン、クリフトン・コリンズ・ジュニアと豪華。ホテルに宿泊した盲目らしき男性。しかしカツラに義歯、指紋を拭き取り、部屋中にシートを張る。裸で、頭は剃り、体毛も剃る。一方エリザベスはロルカという麻薬ディーラーの件で法廷へ。レディントンにはそのロルカから逃亡援助の依頼が来ている。法廷で何かが起きる・・レディントンから警告されたのに彼女は何もせず、結局大事な証人を連れ去られてしまう。ロルカのせいで100人以上の行方不明者が出ている。遺体は見つかっていない。最初は気乗り薄なレディントンだったが、途中から態度が変わる。死体の始末を請負うシチューメイカーの存在だ。正体は不明、痕跡を残さない。証人も今頃は殺され、死体は消滅しているだろう。それらしき男が泊まったホテルが見つかると、レディントンは浴槽や配管を調べるようアドバイス。死体はたぶん薬品・・強い酸で溶かすのだ。浴槽や管は傷まないのだろうか。部屋には犬の毛が落ちていて、後でエリザベスが拉致された時、レディントンはそっちの方からシチューメイカーの居どころを突き止める。シチューメイカーは正体不明のはずなのに、わりと簡単に身元がわかる。歯科医のスタンリーだ。エリザベスは恐怖におののくが、こういう残酷な方法取るのは、たぶんロルカの依頼だろう。彼はエリザベスを恨んでいる。あわやというところで現われたレディントンは、スタンリーの過去を暴く。家庭ではよき夫、父親なのだ。しかし悲惨な過去があった。ここらへんは「ひかりの旅人 K-PAX」みたいだ。ヌーナンが演じているせいもあって、「レッド・ドラゴン」のダラハイドにも似ている。レディントンはスタンリーを薬品液に突き落とす。スタンリーは犠牲者を写真にとって、記念品として保存している。レディントンはそのうちの一枚・・若い女性の写真・・を抜き取るが、どういうことなのかは不明。シチューメイカーが彼のリストに載っていたことだけは確か。さすがのエリザベスも、駆けつけたレスラーに抱きついて泣き崩れる。いつも冷たくて意地悪なレスラーだが、それでも抱きついたってことはよっぽど怖かったのだろう。まあレスラーも根はいいやつなんだと思う。心のどこかでは彼女のこと好きなんだと思う。好きだからかえって意地悪しちゃうのだ。
ブラックリスト1の5 運び屋
今回もあれこれとっちらかってて・・一つにしぼれよッ!エリザベスはトムへの疑いのせいか、悪夢を見たりする。トムはまた赤ん坊の・・養子の話持ち出したりする。楽天的と言うか無神経と言うか。エリザベスの方もそれどころではないはずだが・・。それ以上に気になったのは、家中に取りつけられた監視カメラ。ベッドもうつっている・・って、おまえらヘンタイかよッ!あと、エリザベスがレスラーを分析していたな。彼はプロファイリングなんか信じない。事実こそが大事。さぞホームズとは気が合わないだろう・・推論?ケッ!!今回は運び屋の話。荷物は2000万ドル相当、送り主はフランスの元情報員ロランス。受取人はイラン人のソルーシュだが、FBIが彼を見張っているのに気づいた運び屋は、彼を殺してしまう。この時点では荷物が何なのか不明。後でネルソンという技術者だとわかる。なぜか運び屋は彼を地中に埋めていて、あと酸素が○○分しか持たないとか何とか。何で地中に埋めるの?酸素が持ったとしても、恐怖で頭がおかしくなって、使い物にならなくなるかもしれないのに。運び屋は無痛症で、体は傷だらけ。痛みを感じないから、体の中にいろんなもの埋め込んでいる。つかまってもそれを使って脱走する。弟の話から、運び屋の悲惨な過去が明らかになる。シチューメイカーよりこっちの方が感情移入できる・・なんて同情していたらあっさり死亡。何だよ~せっかくロバート・ネッパーが出てくれたというのに~!!エリザベスにはトムからひっきりなしに電話が入るが、ネルソンが助かるかどうかの瀬戸際なので出ない。どうせ養子の件だろうと思っている。しかしトムは例の秘密の箱が開けられているのにとうとう気づいたのだ。でもネッパー死んじゃったので、もうどうでもいいです。今回よかったのはレスラー。いつものスーツ姿ではなく、運び屋のフリをするため普通のアンチャン風の服装。がっしりしたいい体格だし、肝っ玉座ってるし、よく見りゃなかなかのハンサムだし、この後だんだん好感度アップか?ラストはエリザベスとトムとの対決だが、もちろん次週へ持ち越し。
ブラックリスト1の6 ジーナ・ザネタコス
ブラックリスト1の7 フレデリック・バーンズ
最近では半分どうでもいいやと思いつつ見ている。エリザベスは誰を信じていいのかわからずいらつくが、見ているこっちもやっぱりいらつくのである。レディントンは明らかにトムの正体知っているようだが、思わせぶりなこと言うだけで、はっきりしたことは言わない。エリザベスの方もこんな職場やめてやる・・とはならない。何となくとどまっている。彼女は分析官として赴任したはずだが、そういうのほとんどやっていない。一度犯人を追いつめるが、人質を盾にされたため撃つことができず、逃げられてしまう。そのせいで職務違反とされてしまうが、こういう時は人質を見殺しにするのが正しい処置なのか。レスラーは「現場に出るのには早すぎるのだ」と冷たい。でも現場に呼び出してたのアンタじゃん!!まあ人質を見殺しにしてでも犯人倒すくらいの覚悟ないとやってられないってことを言いたいのだろう。レスラーはクーパーに告げ口したりしてヤなやつに見えるが、すべてを仕事に捧げ、ギリギリの毎日送っているのだと思う。人にも自分にも厳しい(たぶん)。これからもこのセンで行って欲しい。家族がどうの過去がどうのなどと余計なものくっつけないで欲しい。今回は一見テロリストの仕業に見える。地下鉄の乗客、法廷の陪審員。年齢も性別も人種もばらばらだが、これが一つのヒント。犯人は以前大量殺人兵器を作っていたバーンズ。今までは作って売るだけだったが、自分で使い始めた。昔の同僚に話を聞きにいったエリザベスは、彼女の息子イーサンが実はバーンズの子であると気づく。イーサンはカーツ病という珍しい病気。治療薬を開発しようにも患者数が少なく採算が取れないと、どこも資金を出してくれない。それでバーンズはウイルスをばらまいて患者数を増やし、免疫保持者を見つけ出すために大量殺人を行なったのだ。子供を思う親の強い気持ちはわかるが、だからと言って大勢の人を殺すなんて許されない行為だ。中にはイーサンと同じくらいの少年も。狙い通り一人の女性が生き延びるが、エリザベスはバーンズを撃ち殺し、イーサンの治療を阻止する。治療薬の開発・認可には時間がかかり、イーサンはたぶんそれまで生きていられない。でもエリザベスは「(イーサンが)死んでも仕方ない」とクール。あの~こんなところでクールに決めてもらっても困るんですけどぉ・・。後で多くの人の命が助かることより、今目の前にいる一人を助けようと奮闘するからこそ、見ている我々は応援し、共感するわけでしょ?それを何だよ~!バーンズ役ロバート・ショーン・レナードは見覚えがある。キーファーの「乱気流/グランド・コントロール」に出ていた人だ。
ブラックリスト1の8 ラッド将軍
空から貨物機が落ちてくる。例によって開巻早々見る者の度肝を抜いてやれという意図が見え見え。どうやら爆弾が仕かけられていたらしい。近頃盛んに民衆を扇動しているラッド将軍の仕業らしい。ラッダライトをもじってラッドと名乗っているらしい。ラッダライトと言えばシャーロット・ブロンテの「シャーリー」を連想するが、あれも早く読まなくちゃ・・って関係ないけど。それにしても何でラッドことウルフの顔を公開しないのか。今回はエリザベスの養父サムの話にも比重かかっていて、事件の方にじっくり感が感じられない。あれよあれよと話が進むが、取り残され感がつのるだけ。ウルフ役ジャスティン・カークは、鼻の形がちょっと惜しいが、短い金髪がさっぱりすっきり。瞳キラキラでなかなかのハンサム。ウルフは父親の航空会社がうまくいかなくなり、家庭が崩壊したのを恨み、復讐しているようだ。飛行機の安全性がゆらげば信用が下がり、株価が下がり、会社も不振になる。その一方で、空港が閉鎖されたため、現金輸送が飛行機からトラックに変更。で、そのトラックを奪って・・って、ここもおかしい。大金を運ぶと言うのに運転手と彼の二人だけ。警戒が薄すぎるし、第一彼はどうやってこの仕事に採用された?とにかく労働者の味方なんてのはうそっぱちで、他の多くの犯罪者と同様彼も金目当て?いやいや、つかまりそうになった彼は金をばらまき、騒ぎにまぎれて姿を消す。一緒に運ばれていた新札のデータを盗み、ニセ札を大量に作ってばらまき、国の信用を傾けるのが狙いか。まあ、あっさりつかまっていたけど。さて、朝っぱらからトムとエリザベスはシャワーを浴びながらイチャイチャ。監視カメラで見られてるぞ!養父サムから電話が来るが、実は彼はガンが転移して余命わずか。エリザベスは駆けつけたいけど、ウルフの件で抜けられないし、第一空港閉鎖で飛行機が飛ばない。彼女は悲しむけど、隣りで見ているレスラーも気が重い。今回で彼女の父親がレディントンだとほぼはっきりしたような・・。サムは死ぬ前に真実を告白したいが、それを知ったレディントンは彼を殺してしまう。もちろん病死で片づけられ、エリザベスの代わりに駆けつけたトムも間に合わなかった。沈む彼にレディントンがいろいろ話しかける。どうやらトムはレディントンを知らないようだ。レディントンの方はトムの正体知ってるみたいだから、あの監視カメラはエリザベス警護のため彼がつけたものと思えてくる。
ブラックリスト1の9、10 アンズロ・ギャリック
ブラックリスト1の11 善きサマリア人
ブラックリスト1の12 錬金術師
ブラックリスト1の13 サイプラス養子縁組事務所
ブラックリスト1の14 マデリーン・プラット
ブラックリスト1の15 判事
ブラックリスト1の16 マコ・タニダ
ブラックリスト1の17 イワン
ブラックリスト1の18 ミルトン・ボビット
ブラックリスト1の19 パヴロヴィッチ兄弟
1シーズンも終わりに近づいてきた。そろそろ次シーズンへの目配せが目立ち始める頃だ。トムにはやっぱり裏があった。自分はだまされていた・・ショックは怒りに変わる。今回中国人女性科学者リーをめぐってのあれこれがあるが、終わってみると、意味をなしていないことに気づく。彼女の研究・・生物化学兵器は結局何だったのか。彼女はなぜCIAだかFBIだかに接触しようとしたのか。そのせいで反逆罪で刑務所に入っていて、何やらの組織が救出する。その一方でパヴロヴィッチ兄弟とその仲間が何やら指令を受け、エリザベス達が接触する前にリーをかっさらっていってしまう。こりゃあリーをどこかに高額で売り飛ばすため・・何しろ防ぎようのないウイルスだか細菌だかを作れるんだから。ところが、兄弟を操っていたのはレディントン本人。彼の情報で兄弟達は倒され、リーは救出・・って、何でそんな回りくどいことを?レディントンにはリーの研究で一儲けする気もないようだし。一方トムも正体がばれたのに気づく。レディントンの部下が彼を見張っているけど、エリザベスはそれをぶち壊す。あたしが決着つける・・と、頭に血が上っている。本来なら彼女はクーパー達にこのことを報告すべきだが、何も言わない。たぶん報告すれば関係者ということで捜査からはずされるだろうから、それが嫌なのか。レディントンは彼女のおもり役。トムをつかまえて彼女の前に。でもトムがまたまた逃げ出すというのは見え見え。なぜならエリザベスはトムに言いたいことが山ほどある。この二年間、あんたのせいで無駄になったとかぐちゃぐちゃ。もう憎しみしかないと口では言ってるけど、それはウソ。本当に憎んでいるのなら催眠術かけるとか自白剤打つとか・・拷問はある程度耐えるだろうから、もっと手っ取り早く確実な手段取るはず。とにかくトムから情報引き出すのに集中するはず。それをあんなふうにぐちゃぐちゃ言うってことは、まだ未練があるのよ。そうやってことを長引かせるからスキができる。レスラーからの電話に出る時、彼女トムに背を向けている。不注意もはなはだしい。案の定トムと格闘になって、ここらへんは「Mr.&Mrs.スミス」みたい。トムにだって切り札はある。隠し金庫に預けた封筒・・なかみはエリザベスの養父サムの死にレディントンが関与していることを示す写真だ。はい、続きは次回でね。エリザベスが不在がちなので、さすがのクーパーも不審顔。レスラーが家庭内の問題で・・ってさりげなくフォローしてるのがよかった。レスラー株依然上昇中。
ブラックリスト1の20 キングメイカー
レスラー、こんな夜遅くにごめんなさい。でも今私んとこはすごいことになっていて、片づける気にもなれないのよ。泊めてくれる?キングメイカー事件は片づいたけど、レッドは当てがはずれたみたい。黒幕が誰か、それを聞き出したくて私達FBIを利用し、キングメイカーを追いつめたのに、あなたが撃ち殺しちゃったわけだから。でもあなたがぐずぐずしていたら私の命もなかったんだけど。今私が抱えている問題は二つあって、一つはトムのこと。うまくいってないのはあなたも気づいていただろうけど、実のところとんでもないことになっていたのよ。レッドにはずっと、夫には気をつけろって言われてたけど、もちろん私は信じなかった。でもトムには裏の顔があったのよ。人も殺してるみたいだし。それよりもショックだったのは、彼の任務が私と結婚することだったということ。2年間もだまされていたなんて・・これ以上ショッキングなことってある?一度つかまえたけど逃げられちゃった。でもそのうち決着をつけなきゃならないでしょうね。もう一つはレッドのこと。今日アラムに調べてもらったんだけど、彼は私の養父サムの死に関係があるらしいの。父は病気で、もう長くないってわかってたけど、それにしたって突然の死だった。トムが写真を残していて、それがあの・・レッドが病院に出入りしているところで。父は私に何か秘密を打ち明けるつもりでいたことは間違いない。レッドを問いつめたら、死なせてくれるよう頼まれたので手を貸した・・って言ったけど、そんなのウソに決まってる。父に打ち明けさせないよう先手を打って殺したのよ!殺人になるわけだけど、表沙汰にはできないわ。はっきりした証拠はないし、取り調べでレッドが真実を言うわけもない。ねえ、わかるでしょ私もううんざりなの。誰を信じたらいいのか、自分はどうしたらいいのか、全然わからないの。本当はパーカーに全部報告すべきなんだろうけど、ボスとは言え今いち彼が信用できないの。あなたなら秘密は守ってくれるわね?・・そうか、君もいろいろあったんだね。でも僕の方もいろいろあったんだ。オードリーが死んだ後でわかったんだが、彼女は妊娠していたらしい。僕は未来を一瞬で失ってしまったんだ。ああ、いいとも泊っていけよ。でもそういうわけだから僕には妙な期待はしないでもらいたいな。トムの代わりはごめんだし、自分の家は自分で片づけるこったな。・・今回はライナス・ローチが出ていたけど、ラストのエリザベスの行動(レスラー訪問)で全部吹き飛びましたとさ。パトリック役マイク・ドイルはエディ・シブリアン似。