ギミー・ヘブン
共感覚とやらを題材にした映画。新介(江口洋介氏)はチラシなどデザインの仕事をする一方、盗撮サイトを運営。彼を慕う弟分貴史(安藤政信氏)と同居している。一方施設出身の麻里(宮﨑あおいさん)は養父を次々に失い、その度に裕福になるが、養父の死に彼女が関係しているとも思われない。殺害現場には奇妙なマークが残されている。そのうち麻里は排水溝で倒れているところを新介達に保護される。後ろ暗いことをしている彼らは関わりを避けるため、麻里を警察の前にでも置き去りにするはずだが、そうならず奇妙な同居生活を始めるのは、貴史が彼女に執着したからである。この貴史というキャラ、絶対に命落とすな・・って予測つく。頭が悪く、その場の思いつきで行動し、一人よがりなところがある。途中で彼は麻里を連れ出し、どこかへ逃げようとするが、麻里に撃たれて死んでしまう。彼は自分が麻里を助けていると思い込んでいたけど、彼女にとっては迷惑なことで。新介は例のマークからピカソと名乗る人物が自分と同じ共感覚の持ち主なのではと思うが、実際に会ってみるとピカソ・・麻里の兄の薫(松田龍平氏)は違った。麻里の方が共感覚の持ち主で、その感じ方は新介とぴったり同じだった。二人とも他人には理解してもらえない孤独感を感じていたけど、こうやって出会って孤独から解放されるはずだった。つまり麻里には貴史が邪魔だった。あら、それならそのことちゃんと貴史に言えばいいじゃんよ。あなたの親切は私にとって迷惑ですって。何で撃ち殺す方へ行っちゃうかね。薫は最初出てきた時は気持ち悪さの中にも凄みがあってよかったけど、だんだん収拾がつかなくなってしまった。新介も恋人の妊娠がうれしくて貴史との約束破るなど意味不明の行動取るし、映画は混乱気味。一番おかしいのはどうして貴史達の潜んでいるところにカメラがあったのか。貴史がどこへ行くのか薫にはわからないから、先回りしてカメラを仕かけるのは不可能のはず。ラストもどうなったんざましょ。新介も死んじゃったの?彼が麻里を殺したのは貴史を殺されたせいだと思うけど(それ以外にも彼を独占しようとして恋人の不由子や子供にまで危害を加えかねないから?)、警察に突き出すということは考えなかったのかね。恋人や将来生まれてくる子供のことは考えなかったのかね。石田ゆり子さん扮する柴田警部の描き方も、遠くからなで回しているだけで真相には近づけない。それでいてなぜか真相を見抜く・・と言うか見抜いたらしい。どうやって?せっかくおもしろくなりそうな題材だったのに、寄ってたかって駄作にしちゃった、そんな感じですかね。もったいない。