EXOーエクソー

EXO-エクソ-

これは好き嫌いの分かれる映画かな。と言うか、好きな人いるのかな。私はけっこう好きですけど。出来がいいかどうかは別としてシンプルで。一つの場所でずーっと。その場所も、コンクリート作りで、灰色で、固くてそっけなくて。「D-TOX」とか「スターシップ・トゥルーパーズ2」風の。地球外侵略者EXOに襲われて57年。人類は地下生活を強いられ、今も地上に残ったはぐれ者が次々と地下へ。地上に出るのは兵士だけで、あちこちの監視塔に配属される。期間は100日。主人公SUM1二等兵(イヴァン・リオン)は初めての任務。塔のまわりはバリアがめぐらされている。兵士どうしの接触は禁止。毎日報告し、指令を受け・・と言うか、異状なしの日々。妙なことに前任者の姿がない。病気で帰還したと言われたけど、本当だろうか。無味乾燥な場所だが、人形(プレスリーか?)が残っていた。それと白いネズミ。エサをやり、ドクと名付けて話しかける。そのうち慣れてSUM1の肩に乗っているのが微笑ましい。塔のまわりは森で、いろんな音や鳴き声がする。何かいるような気がする。EXOは人間を攻撃するが、他の動植物には手を出さないから、自然はそのまま。さて、一人で単調な日々を送っていれば、そのうち余計なことを考え始める。EXOは本当にいるのだろうか。すでに退治されてしまっているのではないか。はぐれ者を収容するのは本当に助けるためなんだろうか。途中で修理に来たMACに体験談を聞かされても信じられない。結局ラストでSUM1はEXOに殺されるんだけど、別にEXOを出してこなくてもよかったような気が・・。クズ鉄の塊みたいで、エイリアンみたいな口(たぶん)していて、全く知的に見えないのがイタイ。そりゃエイリアンの”知的”は人間の考える”知的”とは違うんだろうけど。まあ何ですな、EXOを見るイコール死がほとんどなわけで、撮影もされないから、SUM1みたいにホントにいるのかよ・・となってしまうのだろうな。主人公の名前がサムワンというのが意味深ですな。無線でやり取りするだけの、声の出演でノーマン・リーダス。あとは知らない人ばっか。ネズミがとてもかわいかったので、私的にはオッケーです。