ソリタリー カプセル471号

ソリタリー カプセル471号

人口爆発やら資源枯渇やらの近未来。アイザック(ジョニー・サチョン)がつかまり、目を覚ますとカプセルの中。アラナ(ロッティ・トルハースト)という女性がいて、窓からは爆発のようなものが見える。アイザックは裁判で有罪に。死刑は廃止されているから、コロニー建設のための被験者として地上240キロの住居カプセルの中にいると。爆発したのは母船。見ている方は、どうせ宇宙じゃない、みんなして芝居してるんでしょ・・と思う。アラナがいやに落ち着き払っているのはたぶんそのせい。彼らにはアイザックから聞き出したいことがあるのだ・・とか。でも宇宙空間を漂うカプセルのシーンが何度も出てくるし、じゃあ本当に宇宙空間なのか。アイザックは恋人クララを助けようとしてアダムという男を撃ったが、殺してはいない。それなのに殺人で有罪に。アラナの方は後で麻薬のシマをめぐって四人も殺したのだとわかる。地上では彼らを救出するためあれこれ手を尽くしているらしいが、声だけなので本当に助けようとしてるのか?と思ったり。こういう状況作って、閉じ込められた者がどういう反応見せるのか実験しているのでは?そもそも被験者と言ってるし。それにいくら地球の刑務所がいっぱいだからって犯罪者を宇宙へ送り出すか?膨大な費用かかりまっせ。何百年も後の話ならわかるけど、そこまで未来じゃない。さて、限られた空間の中で男と女が二人きりともなれば、よくある展開になってもおかしくないが、この映画はそっちへ行かない。最初はアイザックの秘密は?なんて思って見ているけど、そのうちアラナの悪女ぶりが目立ってくる。何と母船を爆破したのは彼女らしいのだ。しかもその罪をアイザックになすりつけようとする。他の犯罪者の乗ったたくさんのカプセルがうつるシーンがあるけど、見ていてもよくわからない。地上側は救出は無理と通告してくる。また、この頃にはなぜ自分がカプセルに入れられたのかアイザックにもわかってくる。被験者が皆アラナのような殺人者なら、殺し合いになって誰も生き残らない。だから無実の人間もまぜておくと。この映画で印象に残ったのはここだけかな。ラスト、アイザックはイチかバチか大気圏突入を試みる。成功したかどうかは映画が終わってしまうので不明。ここで終わるなよ~!!